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魔力と世界の壁
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『よし!じゃあそろそろやろっか』
「オッケー」
立ち上がったズィーリオスに続き、俺もブラシを片付けて立ち上がる。神経をすり減らす作業をしてもらうのだから、持ってくるぐらいの仕事は俺がやらないと。ズィーリオスの側を駆け足で通り抜け、収穫した稲を一房持って戻ってくると・・。
『何をしているの?』
ズィーリオスが俺の手元を見ていた。ズィーリオスの口元の筋肉がピクピクと動いている。
「え?何って、脱穀の続きだろ?」
『・・・』
ズィーリオスの目から光が失われる。
『頼むから、今日はもう終わりにしてくれ。聖域の結界を張る準備もしなければならないんだぞ?』
ズィーリオスから手元の稲に視線を向けて、再びズィーリオスに視線を向ける。
『それに、その脱穀というものはここでやる必要もないだろ?時間がある時にやるから、今日は・・・』
「わかった・・・」
やってもらう立場なのだから、ズィーリオスに無理はさせてはいけない。ズィーリオスの言葉に頷き、稲を持って来た元の場所に行く。今日、または明日頃に食べられると思ったけど・・・。でも仕方ないよね・・。食べられることが確定しているんだから、追加で数日待つことぐらい容易いことだ。・・・・ご飯。
置いていた稲を全て回収し、マジックバッグの中へと収納した。これで、持ってくるのを忘れた、ということにはならないだろう。
ズィーリオスが結界を張る準備を進めている間、俺は邪魔にならないように、水瓶の隣に座り込んだ。ズィーリオスが何をしているかは分からないが、あちらこちらに移動して何かを確かめているため、なるべく邪魔にならない場所が水瓶の側であったのだ。水瓶を背に、俺がズィーリオスに言われていた通り、世界の壁たる結界の魔力を探ってみることにしよう。
米の衝撃により忘れていたが、やはり聖域が危険な場所とは思えない。また、ズィーリオスと俺意外の魔力は感じない。もっと集中が必要か。目を閉じ、意識を魔力に寄せる。周囲の魔力の気配を探るが、自然と意識が田んぼの方に流れてしまい、世界を跨ぐことなど出来そうになかった。いくら距離が近くて似た魔力の質であるとは言え、世界の外側にある魔力を感じろという方が無理である。まず、世界の超え方から教えてくれ。
もしかして、意識をこの世界に向けてはいけないのだろうか?世界に境界がないとすれば、距離が近いのだから、巨大な魔力に気付くと思うが・・・。あれ?今の感覚はなんだろう。
一瞬。僅か一瞬だけ、体内の魔力が揺れた気がした。魔力に意識を向けていた今だからこそ感じた違和感であったが、普段ならば全く気付くこともないだろう、些細なことだった。外に広げていた魔力の感覚を、自分の体内の魔力に向ける。魔力の流れは正常。いつも通り細胞一つ一つに魔力が行き渡っている。きちんと身体強化が発動しているため、体内の魔力に異変はない。やはり気のせいだったか。
再び外側の魔力に意識を向ける。聖域内に漂っている魔力が、俺が広げている魔力に押されている。そして、聖域内の魔力の中に、ズィーリオスの魔力があちらこちらに移動しているのが分かる。俺やズィーリオスの魔力は拡散されて消えていくが、聖域内の魔力は常に一定だ。俺とズィーリオスによって乱されたと思っても、暫くすれば穏やかな魔力の流れに戻っている。
良し、今度はもう一度世界の外側に向けてみよう。
イメージするのだ。俺がいるのは世界の端。その外側には魔力の壁が存在する。俺はその壁に触れたい。だから、世界という括りの外に向かうのだ。世界に制限など無く、俺はどこまでも出て行ける。世界の中から出られないというのは幻覚だ。実際は出られる。そう、出られる。世界という枠は曖昧になり、1つの空間と化す。制限がなくなれば俺は魔力の壁に振れることが出来る。
意識が深く沈み込む。俺の中の魔力が燃え上がるように勢いづく。
ああ、そうだ。もう少し。もう少しで魔力の壁に触れることが出来る。世界の枠が消えたいまなら、手を伸ばせば魔力の壁に触れられそうだ。莫大な魔力の塊である魔力の壁の向こう側には、まるでひょうたんのように至近距離にある魔界と地獄。色彩鮮やかな美しい場所が魔界、黒い靄のようなものがその姿を覆っているのが地獄だろうか。体が重くて壁に近づけない。世界の括りはないにも関わらず、悠々自適に移動することは出来ない。まるで、俺と世界が鎖によって繋がれているかのようだ。
体内の魔力が大きく揺れる。体から魔力の奔流がはみ出し始める。
もう少しだ。魔力の壁は、目と鼻の先にあるのに体が前に進んでくれない。1、2センチの距離で触れそうな魔力の壁。何故触れられない?もっと体を伸ばせば触れれる?もっと手を伸ばせば触れれる?ここは世界の括りがなくなり1つになった空間。俺はもっと進めるはずだ。ああ、体が重い。あれ?これ以上前に進めない?なんで?後少しで壁に触れることが出来るのに?・・・そんなのは嫌だ。ここで諦めるようではズィーリオスに怒られてしまう。俺ならできる!そう、魔力はもっと魔力の壁へと近づけるはず。想いが届いたようだ。体が軽くなり、伸ばした手が魔力の壁に触れた。その瞬間、ストンと意識が落ちた。
変化は突然だった。
ズィーリオスは、聖域内の魔力の流れが突如として荒れだしたのに気づき、作業を取りやめた。その原因はリュゼ。リュゼの魔力が外へと溢れ出したのだ。魔力の奔流は荒れているようで、一定の動きを見せていた。枷の外れた莫大な魔力が、リュゼの体から溢れ出していた。しかし、本人は気付いていないのか、顔色1つ変えずに微動だにしない。リュゼの魔力に中てられたのか、水瓶がカタカタと揺れていた。
ズィーリオスの顔色が悪くなり、にじり寄って後退する。危険な動きを見せる魔力は、まるで怒れる大海を彷彿させた。リュゼと同等レベルの魔力量を有するズィーリオスであっても、この魔力前では、飲み込まれてしまうそうな感覚に陥る。リュゼを止めなければならない。
『リュゼ!!戻って来い!!』
力の限り叫ぶがリュゼの様子に変化はない。ズィーリオスの声が聞こえていないようだ。そもそも、念話の魔力がリュゼに届く前に、リュゼの魔力によってかき乱されていた。ズィーリオスは即座に人化し、荒れる魔力の影響で吹きすさぶ風を、腕を盾にすることで僅かだけでも防ぐ。
「リュゼ!!止めるんだ!今すぐ戻って来い!リュゼ!!リュゼ!!!」
声の限り叫ぶもリュゼに反応は見えない。それどころか、更に魔力の動きが荒々しくなっていく。
「クソッ!」
『おい!聖獣!』
『ちょっとぉ!』
悪態を吐いた直後、ズィーリオスの脳内に声が響く。けれど、ズィーリオスが今最も望んでいた人物の声ではない。ズィーリオスは続く念話の声を完全に無視し、自身の魔力を荒れるリュゼの魔力にぶつけた。
巨大な魔力と魔力の衝突によって、洞窟全体が揺れる。しかし、流石は聖域と言ったところか。砂粒1つも落ちて来ない空間は、暴れるリュゼの魔力に耐えていた。
「これはまずい!」
リュゼの魔力の勢いが増した。ズィーリオスは咄嗟に、リュゼの魔力を抑え込むために全力で魔力を放出した。魔力を魔力で抑え込むのだ。だが、抑え込む魔力に反発するようにリュゼの魔力が爆発的に膨れ上がり、ズィーリオスの魔力を跳ね除けた。そして、聖域内に静寂が広がる。
「リュゼ・・・?」
ズィーリオスが茫然と水瓶に凭れかかったリュゼを見つめる。
・・・・・・リュゼから一切の魔力が感じ取れなかったのだった。
「オッケー」
立ち上がったズィーリオスに続き、俺もブラシを片付けて立ち上がる。神経をすり減らす作業をしてもらうのだから、持ってくるぐらいの仕事は俺がやらないと。ズィーリオスの側を駆け足で通り抜け、収穫した稲を一房持って戻ってくると・・。
『何をしているの?』
ズィーリオスが俺の手元を見ていた。ズィーリオスの口元の筋肉がピクピクと動いている。
「え?何って、脱穀の続きだろ?」
『・・・』
ズィーリオスの目から光が失われる。
『頼むから、今日はもう終わりにしてくれ。聖域の結界を張る準備もしなければならないんだぞ?』
ズィーリオスから手元の稲に視線を向けて、再びズィーリオスに視線を向ける。
『それに、その脱穀というものはここでやる必要もないだろ?時間がある時にやるから、今日は・・・』
「わかった・・・」
やってもらう立場なのだから、ズィーリオスに無理はさせてはいけない。ズィーリオスの言葉に頷き、稲を持って来た元の場所に行く。今日、または明日頃に食べられると思ったけど・・・。でも仕方ないよね・・。食べられることが確定しているんだから、追加で数日待つことぐらい容易いことだ。・・・・ご飯。
置いていた稲を全て回収し、マジックバッグの中へと収納した。これで、持ってくるのを忘れた、ということにはならないだろう。
ズィーリオスが結界を張る準備を進めている間、俺は邪魔にならないように、水瓶の隣に座り込んだ。ズィーリオスが何をしているかは分からないが、あちらこちらに移動して何かを確かめているため、なるべく邪魔にならない場所が水瓶の側であったのだ。水瓶を背に、俺がズィーリオスに言われていた通り、世界の壁たる結界の魔力を探ってみることにしよう。
米の衝撃により忘れていたが、やはり聖域が危険な場所とは思えない。また、ズィーリオスと俺意外の魔力は感じない。もっと集中が必要か。目を閉じ、意識を魔力に寄せる。周囲の魔力の気配を探るが、自然と意識が田んぼの方に流れてしまい、世界を跨ぐことなど出来そうになかった。いくら距離が近くて似た魔力の質であるとは言え、世界の外側にある魔力を感じろという方が無理である。まず、世界の超え方から教えてくれ。
もしかして、意識をこの世界に向けてはいけないのだろうか?世界に境界がないとすれば、距離が近いのだから、巨大な魔力に気付くと思うが・・・。あれ?今の感覚はなんだろう。
一瞬。僅か一瞬だけ、体内の魔力が揺れた気がした。魔力に意識を向けていた今だからこそ感じた違和感であったが、普段ならば全く気付くこともないだろう、些細なことだった。外に広げていた魔力の感覚を、自分の体内の魔力に向ける。魔力の流れは正常。いつも通り細胞一つ一つに魔力が行き渡っている。きちんと身体強化が発動しているため、体内の魔力に異変はない。やはり気のせいだったか。
再び外側の魔力に意識を向ける。聖域内に漂っている魔力が、俺が広げている魔力に押されている。そして、聖域内の魔力の中に、ズィーリオスの魔力があちらこちらに移動しているのが分かる。俺やズィーリオスの魔力は拡散されて消えていくが、聖域内の魔力は常に一定だ。俺とズィーリオスによって乱されたと思っても、暫くすれば穏やかな魔力の流れに戻っている。
良し、今度はもう一度世界の外側に向けてみよう。
イメージするのだ。俺がいるのは世界の端。その外側には魔力の壁が存在する。俺はその壁に触れたい。だから、世界という括りの外に向かうのだ。世界に制限など無く、俺はどこまでも出て行ける。世界の中から出られないというのは幻覚だ。実際は出られる。そう、出られる。世界という枠は曖昧になり、1つの空間と化す。制限がなくなれば俺は魔力の壁に振れることが出来る。
意識が深く沈み込む。俺の中の魔力が燃え上がるように勢いづく。
ああ、そうだ。もう少し。もう少しで魔力の壁に触れることが出来る。世界の枠が消えたいまなら、手を伸ばせば魔力の壁に触れられそうだ。莫大な魔力の塊である魔力の壁の向こう側には、まるでひょうたんのように至近距離にある魔界と地獄。色彩鮮やかな美しい場所が魔界、黒い靄のようなものがその姿を覆っているのが地獄だろうか。体が重くて壁に近づけない。世界の括りはないにも関わらず、悠々自適に移動することは出来ない。まるで、俺と世界が鎖によって繋がれているかのようだ。
体内の魔力が大きく揺れる。体から魔力の奔流がはみ出し始める。
もう少しだ。魔力の壁は、目と鼻の先にあるのに体が前に進んでくれない。1、2センチの距離で触れそうな魔力の壁。何故触れられない?もっと体を伸ばせば触れれる?もっと手を伸ばせば触れれる?ここは世界の括りがなくなり1つになった空間。俺はもっと進めるはずだ。ああ、体が重い。あれ?これ以上前に進めない?なんで?後少しで壁に触れることが出来るのに?・・・そんなのは嫌だ。ここで諦めるようではズィーリオスに怒られてしまう。俺ならできる!そう、魔力はもっと魔力の壁へと近づけるはず。想いが届いたようだ。体が軽くなり、伸ばした手が魔力の壁に触れた。その瞬間、ストンと意識が落ちた。
変化は突然だった。
ズィーリオスは、聖域内の魔力の流れが突如として荒れだしたのに気づき、作業を取りやめた。その原因はリュゼ。リュゼの魔力が外へと溢れ出したのだ。魔力の奔流は荒れているようで、一定の動きを見せていた。枷の外れた莫大な魔力が、リュゼの体から溢れ出していた。しかし、本人は気付いていないのか、顔色1つ変えずに微動だにしない。リュゼの魔力に中てられたのか、水瓶がカタカタと揺れていた。
ズィーリオスの顔色が悪くなり、にじり寄って後退する。危険な動きを見せる魔力は、まるで怒れる大海を彷彿させた。リュゼと同等レベルの魔力量を有するズィーリオスであっても、この魔力前では、飲み込まれてしまうそうな感覚に陥る。リュゼを止めなければならない。
『リュゼ!!戻って来い!!』
力の限り叫ぶがリュゼの様子に変化はない。ズィーリオスの声が聞こえていないようだ。そもそも、念話の魔力がリュゼに届く前に、リュゼの魔力によってかき乱されていた。ズィーリオスは即座に人化し、荒れる魔力の影響で吹きすさぶ風を、腕を盾にすることで僅かだけでも防ぐ。
「リュゼ!!止めるんだ!今すぐ戻って来い!リュゼ!!リュゼ!!!」
声の限り叫ぶもリュゼに反応は見えない。それどころか、更に魔力の動きが荒々しくなっていく。
「クソッ!」
『おい!聖獣!』
『ちょっとぉ!』
悪態を吐いた直後、ズィーリオスの脳内に声が響く。けれど、ズィーリオスが今最も望んでいた人物の声ではない。ズィーリオスは続く念話の声を完全に無視し、自身の魔力を荒れるリュゼの魔力にぶつけた。
巨大な魔力と魔力の衝突によって、洞窟全体が揺れる。しかし、流石は聖域と言ったところか。砂粒1つも落ちて来ない空間は、暴れるリュゼの魔力に耐えていた。
「これはまずい!」
リュゼの魔力の勢いが増した。ズィーリオスは咄嗟に、リュゼの魔力を抑え込むために全力で魔力を放出した。魔力を魔力で抑え込むのだ。だが、抑え込む魔力に反発するようにリュゼの魔力が爆発的に膨れ上がり、ズィーリオスの魔力を跳ね除けた。そして、聖域内に静寂が広がる。
「リュゼ・・・?」
ズィーリオスが茫然と水瓶に凭れかかったリュゼを見つめる。
・・・・・・リュゼから一切の魔力が感じ取れなかったのだった。
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