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ユヴェーレンの機嫌
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ユヴェーレンの機嫌が良くなった。明らかに良くなった。先ほどまでの背中に走る悪寒は感じなくなっており、曇りのないユヴェーレンの笑顔にどこかホッとする。ガルム達の態度に満足したのか、先ほどまでとは打って変わってご機嫌だ。
『ユヴェーレンの機嫌が良くなったな・・・』
こそっとズィーリオスに念話で呟く。すると、ズィーリオスは鼻から短く息を吐きだして、同じくこそっと答える。
『まあ、そうだろうな』
ズィーリオスの声は柔らかく、ユヴェーレンの機嫌が良くなった理由に心当たりがある様子だ。俺が頭に疑問符を浮かべていると、続けて説明をしてくれた。
『先ほどまで機嫌が悪かったのは、多分リュゼも薄々気付いていたとは思うけど、あのエルフたちのせいだ。彼らはユヴェーレンに対しては感謝をしたが、リュゼに対しては初めに姿を認識して以降見向きもしなかっただろう?一言も声を掛けなかったことに対して怒っていたんだ。俺たちなら、リュゼがあの程度の魔素でどうにかなるとは思っていないから心配することでもないが、普通なら心配するほどの魔素濃度だ。俺たちのリーダーがリュゼだということは知っているはずなのにな。だけどあのエルフたちは心配どころか敵視していただろう?それで機嫌が悪かったが、反対にこの者達は、リュゼをちゃんと心配してくれていたから、機嫌が直ったんだよ』
そういうことですか・・・。ユヴェーレンは機嫌が悪かったのか。思わず森の中で悪寒を感じた時のことを思い出し、遠い目になる。機嫌が悪いのはアバドンだけだと思っていたが、ユヴェーレンも機嫌が悪かったのか・・・。なんとなくズィーリオスの顔を見ると、ズィーリオスと目が合う。すると、ズィーリオスが牙を剥きだしにしてニヤリと笑みを浮かべた。へ?突然の行動に混乱して呆けていると、ズィーリオスは牙をしまって普段通りに戻った。しかし、俺はついていけずに何度も瞬きを繰り返す。考えてもその理由は分からない。ガルム達に視線を戻したズィーリオスの横顔をジーっと見つめていたが、ズィーリオスがその行動の意味を解説してくれることは終ぞなかった。
「それにしても、どうして世界樹があのような状態になってしまったのかしら?」
アネットの呟くような疑問の声が耳に入り、混乱していた頭がハッと目の前の状況を認識し、思考が戻って来た。
そして、気付けばアネットだけでなくガルムやジェイド、ナルシアの目も俺に向けられていた。その目を見て、アバドンが見つけた魔道具の存在を思い出す。今が絶好のチャンスではないか!
俺はマジックバッグの中から香炉と魔道具を取り出し、それぞれ床の上に置く。すると、香炉を見たガルム達の目が鋭くなり、その表情も険しくなる。
「実は、この2つをアバドンが世界樹の付近で見つけてくれたんだ」
そう言って、俺は世界樹自身が話していたことと、俺たちの見解をガルムたちに伝える。不審な人物たちが世界樹に何かしらのことを行ったというと、ナルシアが下唇を噛み締めて拳を握り、その肩は震えていた。
「なるほど・・・。それでリュゼ達が想定している者達は裏ギルドってわけか・・・」
ガルムが大地の剣を代表して確認し、俺はその問いに大きく頷く。
「それで、この魔道具がどんな効果があるか心当たりはないか?」
俺が視線を腕輪型の魔道具に向けると、ガルムは視線を下げて魔道具を一瞥し、触っても良いかと尋ねて来たので了承する。すると、ガルムはジェイドに顔を向けて頷いた。
どうやら確認はジェイドが行うらしい。その間、ガルムは香炉を手にして色々な角度から香炉を眺める。
「はぁ。確かにこの香炉は人払いの香炉だな。だが通常の奴とは違って特に効果が強いやつだ」
普通じゃなく効果が強いタイプもあるのか・・・。これだけでも、やっぱり人の世界に明るい彼等に聞いてみて正解だな。見開いた目でガルムを見つめる俺に、ガルムは更に詳しく説明をしてくれる。
「人払いの香は、比較的闇市で手に入れやすい代物だが、これみたいな効果が強いタイプは闇市でも簡単には手に入らない。それこそ、裏社会でも名の通っているヤバい奴らしか手に入れられないものだな」
眉根を寄せて首を横に振ったガルムは、香炉を床に置いて顔を上げた。
「つまり、裏ギルドのような裏社会で影響力が強い奴らなら持っていてもおかしくないってことだ」
溜息を吐きながら、ガルムは手を額に当てて天を仰ぐ。
「おかしくないどころか、裏ギルドが関与しているのは間違いないっすね」
これまで黙っていたジェイドが力強く断定した。ジェイドに顔を向けるとその頬は引き攣っており、不格好な苦笑いを浮かべていた。これで、限りなく確定に近かった情報が、完全に確定したのだった。
ジェイドは腕輪の内側を俺に向け、その腕輪の一部を指さす。
「ここに僅かにある模様が見えるっすか?」
身を乗り出し、俺はジェイドの示す場所に目を凝らす。すると、そこには確かに薄っすらと模様があった。
「これは・・・蝙蝠の羽をしたカラス?」
そこに見えたのは、蝙蝠の羽を広げたカラスの姿であった。不思議な動物の絵に首を傾げながら正解を求めてジェイドに顔を向ける。
「正解っす。実はこれ、裏ギルドを象徴するマークなんっすよ」
口を開けたまま視線を腕輪の内側に向ける。状況のみが裏ギルドの存在を示したのではなく、確固たる証拠がその存在を示していたのだ。そのことに俺は、呆けたまま腕輪を見つめることしか出来なかった。黙りこくってしまった俺を見て、ジェイドは床の上に腕輪を置いた。
「だけど、どんな効果のある魔道具かは想像が付かないっすね。腕輪型の魔道具はこれまでいくつか見たことはあるっすけど、聞いた限りの状況に合う効果はないっんすよねー」
申し訳なさそうに告げるジェイドだが、そこでも大いに分かったことがあるのだから十分だろう。
「一応、知っている腕輪型の魔道具の効果は・・・大体が肉体の強化系のものっすね。後は、魔法の補助道具の腕輪型とかっすかね?いや、でもあれは魔道具っていうほどではないっすしー?」
ジェイドが首を傾げて斜め上を見て、他に何かないか思い起こそうとしていた。しかし。
『あああ!?!?』
突如、脳内に絶叫じみた大声が響き、反射的に両耳を抑えて顔を歪める。それは俺だけではなく、アバドンやガルムたちも同様であった。ズィーリオスに至っては、全身の毛を逆立てて耳をピンッと立てており、僅かに腰が浮いていた。
『あ、ごめんなさぁい』
意気消沈して謝ったのは、いきなり声を出した犯人であるユヴェーレンであった。ユヴェーレンの姿が見えないガルムとアネット、ジェイドは、声の主がユヴェーレンであることにホッとした顔を浮かべて苦笑いしていた。しかし、ナルシアだけは苦笑いを浮かべずに目をパチクリとさせてユヴェーレンを見つめていた。まだ若干放心状態にあるようだ。
対して、俺とズィーリオス、アバドンは、ユヴェーレンとは慣れた仲であるため、普通に恨みがましい目を向けていた。
だが、肩を落としてしょんぼりとしているユヴェーレンを見て、流石に可哀想になる。そういう時もあると、俺は許すことにしたが、アバドンはここぞとばかりに念話でユヴェーレンに攻撃しだした。その様子を見て、ズィーリオスは冷静になりユヴェーレンを許すことにしたようだった。
いつもはユヴェーレンに怒られているアバドンであるため、意気揚々と落ち込んでいるユヴェーレンを責める様はまさに鬼である。いや、悪魔なんだけれども・・・。
「まあまあまあ!それでユヴェーレンはどうしたんだよ?」
流石に、ユヴェーレンは反省しているのにこれ以上責められている姿は見て居られず、俺は無理やりアバドンとユヴェーレンの間に入るのだった。
『ユヴェーレンの機嫌が良くなったな・・・』
こそっとズィーリオスに念話で呟く。すると、ズィーリオスは鼻から短く息を吐きだして、同じくこそっと答える。
『まあ、そうだろうな』
ズィーリオスの声は柔らかく、ユヴェーレンの機嫌が良くなった理由に心当たりがある様子だ。俺が頭に疑問符を浮かべていると、続けて説明をしてくれた。
『先ほどまで機嫌が悪かったのは、多分リュゼも薄々気付いていたとは思うけど、あのエルフたちのせいだ。彼らはユヴェーレンに対しては感謝をしたが、リュゼに対しては初めに姿を認識して以降見向きもしなかっただろう?一言も声を掛けなかったことに対して怒っていたんだ。俺たちなら、リュゼがあの程度の魔素でどうにかなるとは思っていないから心配することでもないが、普通なら心配するほどの魔素濃度だ。俺たちのリーダーがリュゼだということは知っているはずなのにな。だけどあのエルフたちは心配どころか敵視していただろう?それで機嫌が悪かったが、反対にこの者達は、リュゼをちゃんと心配してくれていたから、機嫌が直ったんだよ』
そういうことですか・・・。ユヴェーレンは機嫌が悪かったのか。思わず森の中で悪寒を感じた時のことを思い出し、遠い目になる。機嫌が悪いのはアバドンだけだと思っていたが、ユヴェーレンも機嫌が悪かったのか・・・。なんとなくズィーリオスの顔を見ると、ズィーリオスと目が合う。すると、ズィーリオスが牙を剥きだしにしてニヤリと笑みを浮かべた。へ?突然の行動に混乱して呆けていると、ズィーリオスは牙をしまって普段通りに戻った。しかし、俺はついていけずに何度も瞬きを繰り返す。考えてもその理由は分からない。ガルム達に視線を戻したズィーリオスの横顔をジーっと見つめていたが、ズィーリオスがその行動の意味を解説してくれることは終ぞなかった。
「それにしても、どうして世界樹があのような状態になってしまったのかしら?」
アネットの呟くような疑問の声が耳に入り、混乱していた頭がハッと目の前の状況を認識し、思考が戻って来た。
そして、気付けばアネットだけでなくガルムやジェイド、ナルシアの目も俺に向けられていた。その目を見て、アバドンが見つけた魔道具の存在を思い出す。今が絶好のチャンスではないか!
俺はマジックバッグの中から香炉と魔道具を取り出し、それぞれ床の上に置く。すると、香炉を見たガルム達の目が鋭くなり、その表情も険しくなる。
「実は、この2つをアバドンが世界樹の付近で見つけてくれたんだ」
そう言って、俺は世界樹自身が話していたことと、俺たちの見解をガルムたちに伝える。不審な人物たちが世界樹に何かしらのことを行ったというと、ナルシアが下唇を噛み締めて拳を握り、その肩は震えていた。
「なるほど・・・。それでリュゼ達が想定している者達は裏ギルドってわけか・・・」
ガルムが大地の剣を代表して確認し、俺はその問いに大きく頷く。
「それで、この魔道具がどんな効果があるか心当たりはないか?」
俺が視線を腕輪型の魔道具に向けると、ガルムは視線を下げて魔道具を一瞥し、触っても良いかと尋ねて来たので了承する。すると、ガルムはジェイドに顔を向けて頷いた。
どうやら確認はジェイドが行うらしい。その間、ガルムは香炉を手にして色々な角度から香炉を眺める。
「はぁ。確かにこの香炉は人払いの香炉だな。だが通常の奴とは違って特に効果が強いやつだ」
普通じゃなく効果が強いタイプもあるのか・・・。これだけでも、やっぱり人の世界に明るい彼等に聞いてみて正解だな。見開いた目でガルムを見つめる俺に、ガルムは更に詳しく説明をしてくれる。
「人払いの香は、比較的闇市で手に入れやすい代物だが、これみたいな効果が強いタイプは闇市でも簡単には手に入らない。それこそ、裏社会でも名の通っているヤバい奴らしか手に入れられないものだな」
眉根を寄せて首を横に振ったガルムは、香炉を床に置いて顔を上げた。
「つまり、裏ギルドのような裏社会で影響力が強い奴らなら持っていてもおかしくないってことだ」
溜息を吐きながら、ガルムは手を額に当てて天を仰ぐ。
「おかしくないどころか、裏ギルドが関与しているのは間違いないっすね」
これまで黙っていたジェイドが力強く断定した。ジェイドに顔を向けるとその頬は引き攣っており、不格好な苦笑いを浮かべていた。これで、限りなく確定に近かった情報が、完全に確定したのだった。
ジェイドは腕輪の内側を俺に向け、その腕輪の一部を指さす。
「ここに僅かにある模様が見えるっすか?」
身を乗り出し、俺はジェイドの示す場所に目を凝らす。すると、そこには確かに薄っすらと模様があった。
「これは・・・蝙蝠の羽をしたカラス?」
そこに見えたのは、蝙蝠の羽を広げたカラスの姿であった。不思議な動物の絵に首を傾げながら正解を求めてジェイドに顔を向ける。
「正解っす。実はこれ、裏ギルドを象徴するマークなんっすよ」
口を開けたまま視線を腕輪の内側に向ける。状況のみが裏ギルドの存在を示したのではなく、確固たる証拠がその存在を示していたのだ。そのことに俺は、呆けたまま腕輪を見つめることしか出来なかった。黙りこくってしまった俺を見て、ジェイドは床の上に腕輪を置いた。
「だけど、どんな効果のある魔道具かは想像が付かないっすね。腕輪型の魔道具はこれまでいくつか見たことはあるっすけど、聞いた限りの状況に合う効果はないっんすよねー」
申し訳なさそうに告げるジェイドだが、そこでも大いに分かったことがあるのだから十分だろう。
「一応、知っている腕輪型の魔道具の効果は・・・大体が肉体の強化系のものっすね。後は、魔法の補助道具の腕輪型とかっすかね?いや、でもあれは魔道具っていうほどではないっすしー?」
ジェイドが首を傾げて斜め上を見て、他に何かないか思い起こそうとしていた。しかし。
『あああ!?!?』
突如、脳内に絶叫じみた大声が響き、反射的に両耳を抑えて顔を歪める。それは俺だけではなく、アバドンやガルムたちも同様であった。ズィーリオスに至っては、全身の毛を逆立てて耳をピンッと立てており、僅かに腰が浮いていた。
『あ、ごめんなさぁい』
意気消沈して謝ったのは、いきなり声を出した犯人であるユヴェーレンであった。ユヴェーレンの姿が見えないガルムとアネット、ジェイドは、声の主がユヴェーレンであることにホッとした顔を浮かべて苦笑いしていた。しかし、ナルシアだけは苦笑いを浮かべずに目をパチクリとさせてユヴェーレンを見つめていた。まだ若干放心状態にあるようだ。
対して、俺とズィーリオス、アバドンは、ユヴェーレンとは慣れた仲であるため、普通に恨みがましい目を向けていた。
だが、肩を落としてしょんぼりとしているユヴェーレンを見て、流石に可哀想になる。そういう時もあると、俺は許すことにしたが、アバドンはここぞとばかりに念話でユヴェーレンに攻撃しだした。その様子を見て、ズィーリオスは冷静になりユヴェーレンを許すことにしたようだった。
いつもはユヴェーレンに怒られているアバドンであるため、意気揚々と落ち込んでいるユヴェーレンを責める様はまさに鬼である。いや、悪魔なんだけれども・・・。
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