314 / 340
白い煙
しおりを挟む
・・・・・。何も起こらない。
『・・・・何か起きた?』
『いや、何も・・・』
『変ねぇ?もう少し待ってみましょぉ』
命の水を世界樹にかけたにも関わらず、予想していた変化は何も起こらない。・・・・俺、本当に命の水をかけたよな?普通の水をかけたりしていないよな?思わず自分の間違いを疑うほどには無反応である。
『なあ。全員揃って無視は酷くないか!?』
・・・世界樹の反応ではなくアバドンの反応が返って来る。俺たちの会話が聞こえているから仕方ないのだが・・・。
周囲の魔素濃度の変化がないので、完全に世界樹の反応はないと断定して良いだろう。もう一度命の水を汲みに行った方が良いのだろうか?でも、薬の過剰摂取は体に悪いからなー。植物の精霊王が何も言わなかったならば、雷の精霊王の言っていた量は適切なのだろう。・・・植物の精霊王は他の精霊王たちに囲まれていたけど。
『ちょっと!?え?もしかして念話出来てないのか!?』
喧しいな。俺だけでなくズィーリオスやユヴェーレンも俺と同じ心中のようだ。ズィーリオスに至っては溜息を吐いていた。振り返ったズィーリオスに続いて俺も振り返る。すると、白い煙の中からトングのような物を片手にアバドンが出て来る。
ここに来る時も今もそうだが、俺たちがいるところは白い煙の風上だった。そのため、煙ったいことはないが、あの煙の中で平然と立っていたと思わしきアバドンの神経を疑う。悪魔には煙など無意味なのだろうか?特に、目とかシバシバするものだが・・・。
「おーい!念話聞こえないのかー?」
アバドンがトングを左右に振りながらこちらに向かって歩いて来る。
『そうだったようだなー』
「マジかー!それなら仕方ないか」
ズィーリオスがアバドンに堂々と嘘を吐き、アバドンは馬鹿正直にそれを信じ込んでいた。
「あ、でも念話の確認はした方が良いよな」
『どうだ?聞こえるかー?』
「あ、うんっ。聞こえるぞ!」
アバドンが独り言を言った次の瞬間に念話の声が聞こえて来る。当然聞こえないという訳がないので、今度ばかりはちゃんと聞こえていることを教えてあげる。俺の背後でこちらに背を向け、腹を抑えながら口元を抑えている美女はもっと隠れた方が良いと思うぞ?そういう俺も、緩みそうになる表情を何とか抑え込み、平常心を装ってアバドンに答えていた。ピクピクと動く口角を抑えるのが大変だ。
『そうかー!それは良かった!なんで聞こえなかったんだろうな?』
「さ、さあ?なんでだろうねー?」
眉間に皺をよせ、首を傾げるアバドンに恍け、これ以上追求されないように話を変える。
「そ、そう言えば!その白い煙は何なんだよ!ここで何をしてたんだ?」
「ああ、これかー」
アバドンの表情が一気に明るくなり、なぜかトングをカチカチっと鳴らす。
「今はここでハムを作っていたんだ」
「ハム?」
いきなりハムを作り出すとは一体何をしてんだ・・。
「そうハムだ!前から水抜きとか塩抜きとかは既にやっていたからな。後は燻製にするだけだったから、お前たちを待っている間にやってしまおうと思ってな!周囲には誰もいねぇから怒られないだろうし?」
・・・・前々から下準備してたってことか。まあ確かに周囲に人がいたら迷惑だっただろうな。燻製なら時間もかかるから余計に。出来立てハム・・・・美味しいそう。
「もう出来たか?」
「残念ながらまだだ。もう少しで出来るぞ!」
「おお!出来立てが食べられ『そういう問題ではないっ!!!』・・・ッ!!」
な、なんだ!?アバドンが作った物なら絶対に美味い。だからこそテンションが上がった俺だったが、そんな俺の脳裏に聞いたことのない者の声が響き渡る。
『なぁああああぜっ!世界樹の側で悪魔がハムを作っておるっ!?!?!?』
老いた女性の声が脳内で叫ぶ。だいぶ語気を荒げており、なんだか呼吸を乱していた。もっと空気を吸った方が良いぞ?
『喧しい!呼吸ならしとるわっ!!声が駄々洩れなんじゃよっ!!』
やっぱり息切れしちゃってないか?ん?あれ、返答が返って来た。俺、今声に出てたのか・・・。
「てか、誰ッ!?」
辺りを見渡すも俺たち以外の姿は見えない。もしかして・・・この白い煙に意思が芽生え・・・っ!?
『・・・リュゼ。その煙じゃなくてこっち』
俺がアバドンの背後で立ち上っている白い煙をジーっと見つめていると、ズィーリオスが俺の背中突いてきた。それに合わせて振り返るも、そこには世界樹しかなく・・・。え。
「世界樹?」
『悪いか??』
やはりかなり大人な女性の声が脳内に響く。この声の主が世界樹らしい・・・。
世界樹の葉がサワサワと揺らぐ。唖然と世界時を見つめていると、フッと空気が軽くなっているのが感じられた。魔素濃度が薄まっている証拠である。これは、世界樹が復帰したのだ。
「おお!世界樹が元に戻った!!上手くいったな!ズィーリオス!ユヴェーレン!」
『・・・・面倒を掛けたみたいだな』
俺がズィーリオスとユヴェーレンに満面の笑みで振り返ると、苦笑いを浮かべた2人の姿が目に入った。
『ほんとぉ久しぶりねぇ』
すると、ユヴェーレンが世界樹に顔と念話を向ける。その間、ズィーリオスは何故か俺の背中を尻尾でパタパタと叩いていた。アバドンは既に興味を失くしたのか、いつの間にか再び煙の中に戻っており、姿は隠れて見えない。
『久しぶりだな。なるほど、やっと見つけたのか』
『ええ。可愛いでしょぉ?』
『・・・黙秘させてもらう』
『ええーー。なんでよぉー』
何の話をしているんだ?話の内容が読めずに首を傾げる。途中、意味ありげにチラリとユヴェーレンからの視線が向けられたため背後を振り返ったが、背後には未だにパタパタと動くズィーリオスの尻尾しかない。ユヴェーレンがズィーリオスのことを可愛いなんて絶対に口にはしないだろう。やはり意味が分からない。
『あ、そう言えばぁ、植物の王がすっごぉく心配していたわよぉ?あとで来ると思うから安心させてあげなさいねぇ?』
『それは本当か?あの子には後ほど謝らねばならぬなあ』
世界樹がしみじみと呟いている声を聴きながら、地面に胡坐をかいて座り込み剣の手入れを行っていた。俺と共にズィーリオスも地面に伏せており、俺の邪魔をしないようにか、尻尾による意味不明なパタパタ攻撃を切り上げていた。
『それで話を戻すが・・・。いや、やはりいい。アレには触れないでおくとしよう。ただ疲れるだけな気がする』
『賢明な判断ねぇ』
『まあ、現状見る限りやっていることは無害だからな。煙ったいが』
うーん。やっぱりこの剣は良い出来だなー。あんなに大量の魔物を切り伏せていたのに、刃こぼれの1つもないなんて。それに磨けば反射する剣身・・・美しい。あ、ここ。ちょっと汚れがこびりついてしまっているな。ズィーリオスにクリーンをしてもらえば楽だが、やはり自分が使う得物ぐらいは自分で手入れをしないとな。
『・・・・ふぅ。だいぶ魔素濃度も下がって来たわねぇ』
『そうだな。まさかこのようなことになるとは』
『前代未聞のことよぉ?私たちが来なければぁ、この森に棲んでいるエルフたちは全滅していたわよぉ?』
『はぁ。・・・そうか。本当にありがたい。すまないが、これまでに何が起きていたか説明してくれないか?』
『良いわよぉー』
そこからは、ユヴェーレンが世界樹へ、ここに来てからこれまでの俺たちの行動についての説明を行った。その間に、俺の意識は完全に剣を磨き上げることにシフトしていた。
『・・・・何か起きた?』
『いや、何も・・・』
『変ねぇ?もう少し待ってみましょぉ』
命の水を世界樹にかけたにも関わらず、予想していた変化は何も起こらない。・・・・俺、本当に命の水をかけたよな?普通の水をかけたりしていないよな?思わず自分の間違いを疑うほどには無反応である。
『なあ。全員揃って無視は酷くないか!?』
・・・世界樹の反応ではなくアバドンの反応が返って来る。俺たちの会話が聞こえているから仕方ないのだが・・・。
周囲の魔素濃度の変化がないので、完全に世界樹の反応はないと断定して良いだろう。もう一度命の水を汲みに行った方が良いのだろうか?でも、薬の過剰摂取は体に悪いからなー。植物の精霊王が何も言わなかったならば、雷の精霊王の言っていた量は適切なのだろう。・・・植物の精霊王は他の精霊王たちに囲まれていたけど。
『ちょっと!?え?もしかして念話出来てないのか!?』
喧しいな。俺だけでなくズィーリオスやユヴェーレンも俺と同じ心中のようだ。ズィーリオスに至っては溜息を吐いていた。振り返ったズィーリオスに続いて俺も振り返る。すると、白い煙の中からトングのような物を片手にアバドンが出て来る。
ここに来る時も今もそうだが、俺たちがいるところは白い煙の風上だった。そのため、煙ったいことはないが、あの煙の中で平然と立っていたと思わしきアバドンの神経を疑う。悪魔には煙など無意味なのだろうか?特に、目とかシバシバするものだが・・・。
「おーい!念話聞こえないのかー?」
アバドンがトングを左右に振りながらこちらに向かって歩いて来る。
『そうだったようだなー』
「マジかー!それなら仕方ないか」
ズィーリオスがアバドンに堂々と嘘を吐き、アバドンは馬鹿正直にそれを信じ込んでいた。
「あ、でも念話の確認はした方が良いよな」
『どうだ?聞こえるかー?』
「あ、うんっ。聞こえるぞ!」
アバドンが独り言を言った次の瞬間に念話の声が聞こえて来る。当然聞こえないという訳がないので、今度ばかりはちゃんと聞こえていることを教えてあげる。俺の背後でこちらに背を向け、腹を抑えながら口元を抑えている美女はもっと隠れた方が良いと思うぞ?そういう俺も、緩みそうになる表情を何とか抑え込み、平常心を装ってアバドンに答えていた。ピクピクと動く口角を抑えるのが大変だ。
『そうかー!それは良かった!なんで聞こえなかったんだろうな?』
「さ、さあ?なんでだろうねー?」
眉間に皺をよせ、首を傾げるアバドンに恍け、これ以上追求されないように話を変える。
「そ、そう言えば!その白い煙は何なんだよ!ここで何をしてたんだ?」
「ああ、これかー」
アバドンの表情が一気に明るくなり、なぜかトングをカチカチっと鳴らす。
「今はここでハムを作っていたんだ」
「ハム?」
いきなりハムを作り出すとは一体何をしてんだ・・。
「そうハムだ!前から水抜きとか塩抜きとかは既にやっていたからな。後は燻製にするだけだったから、お前たちを待っている間にやってしまおうと思ってな!周囲には誰もいねぇから怒られないだろうし?」
・・・・前々から下準備してたってことか。まあ確かに周囲に人がいたら迷惑だっただろうな。燻製なら時間もかかるから余計に。出来立てハム・・・・美味しいそう。
「もう出来たか?」
「残念ながらまだだ。もう少しで出来るぞ!」
「おお!出来立てが食べられ『そういう問題ではないっ!!!』・・・ッ!!」
な、なんだ!?アバドンが作った物なら絶対に美味い。だからこそテンションが上がった俺だったが、そんな俺の脳裏に聞いたことのない者の声が響き渡る。
『なぁああああぜっ!世界樹の側で悪魔がハムを作っておるっ!?!?!?』
老いた女性の声が脳内で叫ぶ。だいぶ語気を荒げており、なんだか呼吸を乱していた。もっと空気を吸った方が良いぞ?
『喧しい!呼吸ならしとるわっ!!声が駄々洩れなんじゃよっ!!』
やっぱり息切れしちゃってないか?ん?あれ、返答が返って来た。俺、今声に出てたのか・・・。
「てか、誰ッ!?」
辺りを見渡すも俺たち以外の姿は見えない。もしかして・・・この白い煙に意思が芽生え・・・っ!?
『・・・リュゼ。その煙じゃなくてこっち』
俺がアバドンの背後で立ち上っている白い煙をジーっと見つめていると、ズィーリオスが俺の背中突いてきた。それに合わせて振り返るも、そこには世界樹しかなく・・・。え。
「世界樹?」
『悪いか??』
やはりかなり大人な女性の声が脳内に響く。この声の主が世界樹らしい・・・。
世界樹の葉がサワサワと揺らぐ。唖然と世界時を見つめていると、フッと空気が軽くなっているのが感じられた。魔素濃度が薄まっている証拠である。これは、世界樹が復帰したのだ。
「おお!世界樹が元に戻った!!上手くいったな!ズィーリオス!ユヴェーレン!」
『・・・・面倒を掛けたみたいだな』
俺がズィーリオスとユヴェーレンに満面の笑みで振り返ると、苦笑いを浮かべた2人の姿が目に入った。
『ほんとぉ久しぶりねぇ』
すると、ユヴェーレンが世界樹に顔と念話を向ける。その間、ズィーリオスは何故か俺の背中を尻尾でパタパタと叩いていた。アバドンは既に興味を失くしたのか、いつの間にか再び煙の中に戻っており、姿は隠れて見えない。
『久しぶりだな。なるほど、やっと見つけたのか』
『ええ。可愛いでしょぉ?』
『・・・黙秘させてもらう』
『ええーー。なんでよぉー』
何の話をしているんだ?話の内容が読めずに首を傾げる。途中、意味ありげにチラリとユヴェーレンからの視線が向けられたため背後を振り返ったが、背後には未だにパタパタと動くズィーリオスの尻尾しかない。ユヴェーレンがズィーリオスのことを可愛いなんて絶対に口にはしないだろう。やはり意味が分からない。
『あ、そう言えばぁ、植物の王がすっごぉく心配していたわよぉ?あとで来ると思うから安心させてあげなさいねぇ?』
『それは本当か?あの子には後ほど謝らねばならぬなあ』
世界樹がしみじみと呟いている声を聴きながら、地面に胡坐をかいて座り込み剣の手入れを行っていた。俺と共にズィーリオスも地面に伏せており、俺の邪魔をしないようにか、尻尾による意味不明なパタパタ攻撃を切り上げていた。
『それで話を戻すが・・・。いや、やはりいい。アレには触れないでおくとしよう。ただ疲れるだけな気がする』
『賢明な判断ねぇ』
『まあ、現状見る限りやっていることは無害だからな。煙ったいが』
うーん。やっぱりこの剣は良い出来だなー。あんなに大量の魔物を切り伏せていたのに、刃こぼれの1つもないなんて。それに磨けば反射する剣身・・・美しい。あ、ここ。ちょっと汚れがこびりついてしまっているな。ズィーリオスにクリーンをしてもらえば楽だが、やはり自分が使う得物ぐらいは自分で手入れをしないとな。
『・・・・ふぅ。だいぶ魔素濃度も下がって来たわねぇ』
『そうだな。まさかこのようなことになるとは』
『前代未聞のことよぉ?私たちが来なければぁ、この森に棲んでいるエルフたちは全滅していたわよぉ?』
『はぁ。・・・そうか。本当にありがたい。すまないが、これまでに何が起きていたか説明してくれないか?』
『良いわよぉー』
そこからは、ユヴェーレンが世界樹へ、ここに来てからこれまでの俺たちの行動についての説明を行った。その間に、俺の意識は完全に剣を磨き上げることにシフトしていた。
14
お気に入りに追加
1,854
あなたにおすすめの小説

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…

幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

チートな親から生まれたのは「規格外」でした
真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て…
これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです…
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
時々さかのぼって部分修正することがあります
誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)
感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
転生少女、運の良さだけで生き抜きます!
足助右禄
ファンタジー
【9月10日を持ちまして完結致しました。特別編執筆中です】
ある日、災害に巻き込まれて命を落とした少女ミナは異世界の女神に出会い、転生をさせてもらう事になった。
女神はミナの体を創造して問う。
「要望はありますか?」
ミナは「運だけ良くしてほしい」と望んだ。
迂闊で残念な少女ミナが剣と魔法のファンタジー世界で様々な人に出会い、成長していく物語。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる