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欠片と結界
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「俺の・・・存在そのもの?」
一体どういうことだ?意味が分からず首を傾げる。ユヴェーレンが優しく笑みを浮かべて俺を見据える。
『そうよぉ。リュゼがいるということがぁ、結界の効果が切れることを表しているのぉ』
分かるようで分からない。もっと分かりやすく解説してくれないだろうか。それとも、単純に俺の読解力がないということなのだろうか。周りの精霊王たちは何を言っているか理解しているようで、ユヴェーレンの言葉に何度も頷きながら賛同していた。そして、俺の顔を見て理解出来ていないことを把握し、十人十色の反応を示す。呆れるような視線はまだしも、可哀そう視線はちょっとクるものがある。元から理解している精霊王たちは当然理解できるだろう。だが、俺は何も知らないということを忘れてないか!?
「つまり?」
『リュゼが誕生したことが効果の切れる合図だということだ。リュゼの存在そのものが、結界の維持に限界が来ていることを物語っているんだ』
俺があまり理解出来ていないことを見抜いたズィーリオスが、ユヴェーレンに代わって分かりやすく説明してくれた。
俺が生まれたことそのものが、時期を表す指標であったということらしい。てことは・・・!?
「今にも結界が消える可能性があるってことだろ!?」
つまり、そういうことである。俺が指標となっているならば、いつその時が来てもおかしくない。なのに、ズィーリオスは今まで俺に何も教えていなかったのだ。本当にギリギリだったのではないだろうか?
『そういうことねぇ。でもぉ、本来ならもう少し余裕があると思っていたのよぉ?』
「え?」
本来ならもっと余裕があったかもしれない?なんでそんな判断になるんだ?
『必ずしもぉ、リュゼが誕生してすぐにってことはないものぉ。だってぇ、神の計る時間よぉ?私たち精霊も大概だとは理解しているけどぉ、人の言う数年なんてすぐよぉ?気付いたら外の世界は何十年もたっているなぁんて良くあるものぉ』
そう言われれば確かになー。俺が生まれてすぐとなれば、その時俺はまだまだ幼い子供だ。後継者として生まれたのだとしても、何も出来ずに終わるだろう。
『だからぁ、実際には数十年ぐらいの余裕があると踏んでいたのよぉ。そこの聖獣も私もねぇ?それでぇ、リュゼに暫くは黙っていよぉーってなったのだけれどぉ』
ユヴェーレンが溜息のような一息を吐いて続ける。
『別の欠片に惹かれ魔導書を手に入れた時ぃ、私たちが予想していた以上に時間がないことを悟ったのぉ。というのもねぇ、2つの欠片を視たからこそ気付いた違いなのだけどぉ、リュゼの魂はエンリュゼーファ神の“本質”をぉ、魔導書はエンリュゼーファ神の“力”を表しているのぉ。他にも欠片はあるのだけれどぉ、それが“何”を表しているかはまた今度説明するわねぇ』
“本質”と“力”か。本質がどのようなものか心当たりはない。だが、黒の書が力であることには得心がいった。これほど分かりやすい“力”は他にないだろう。
『そこでぇ、他の欠片がリュゼの元に集まらなければぁ、まだ時間があるだろうことは確実だったのだけれどぉ。でもぉ、リュゼの元に欠片が1つ戻って来たぁ。これはぁ、リュゼを中心として他の欠片が元に戻ろうと呼び寄せているみたいだからなのぉ』
俺は静かにユヴェーレンの話に首肯する。俺が黒の書を保管している聖域に足を踏み入れた瞬間のことを言っているようだ。右手がチカチカと光る。
『そこで、俺たちは推測を改める必要が出て来たんだ。リュゼが別の欠片を手に入れたのを見た瞬間にな』
ユヴェーレンからズィーリオスへと話し手が移る。
『他の欠片が1つに戻ろうとしているということは、1つに戻らなければいけない事態が近づいて来ているということが考えられる。つまり、結界の消滅が近づいて来ているということだ』
そういうことだったのか。ズィーリオスとユヴェーレンが俺の秘密を黙っていたことに対し、その全てが腑に落ちた。
数十年後に世界を守る結界が消えるかもしれないということを、俺にもっと世界を知って欲しいと思っているズィーリオスが言うわけがない。言ってしまえば、それを多少なりとも気にして生きていかなければならなくなる。もしかしたら俺が、世界の旅なんてせずにのんびり余生を生きようと言い出していたかもしれない。あの頃の俺ならあり得る。ずっと英雄の森の聖域で暮らそうとしていた俺ならば。
それに、俺が黒の書と出会った当時は、まだアバドンと出会っていない。悪魔の存在を認識していない時点で、魔界がどうの悪魔がどうのと言われても、あまり実感を得ることはなかっただろう。また、悪魔や魔界のことを説明するには、エンリュゼーファ神についても説明しなければならない。ここのように、結界で外の世界と切り離されている場所だからこそ言えることでもあるだろう。もし、ラドニア神が世界の様子を観察しているタイプの神だった場合、何が起こるか分かった物ではない。
今回のタイミングが最適だったのだ。俺の秘密の開示については。
「ありがとう。めっちゃ分かりやすかった」
『どういたしましてぇ!』
『なんでお前が返すんだ。俺に対するありがとうに決まっているだろ?』
『はぁ?それこそ有り得ないわぁ!私が解説をしていたのだから私に向けての言葉でしょぉ!!』
・・・なんでまたしても言い合いに発展してしまうのか。俺は2人に対して言ったのだがなー。これは・・・俺のミスか。
「喧嘩は止めろっ!俺は2人に対して感謝しているから!どちらかだけってことはないぞ」
間に挟まれていた俺は、両隣で俺を挿み喧嘩をしていた両者を落ち着かせる。おい2人とも。なんでそんなに不服そうなんだよ。どちらが俺の役にたったかで煽り合いを始めた2人に溜息を吐く。どちらか1人でないといけないというのか・・・。
最近は喧嘩もなく協力して旅を行っていたというのに、何でここに来てこんなに喧嘩をしているんだ。俺が遠い目をしていると、誰かの咳払いが聞こえた。そこに視線を向けると、目を閉じた雷の精霊王が静かに座っていた。何も言っておらず、こちらに視線を向けているわけでもない。けれども感じる無言の圧に、ズィーリオスとユヴェーレンは大人しく黙りこんだ。
同じ精霊王と言えども、雷の精霊王は別格のようだ。もしかしたら、この中で最も長生きしている精霊王なのかもしれないな。
『結界が今にも消える可能性があることは分かっただろうか?』
「はい」
目を開けた雷の精霊王は、真っすぐに俺を見て来たので真剣に頷く。
『そうか。今回は良い機会であっただろう。この世界の置ける自らの秘密を知り、今世界に訪れている危機について認識した。だからこそ君は、自らに課せられた役割を果たさなければならない』
役割を果たす・・・?あ、そうか。ただ結界の消滅時期が分かっただけではどうしようもない。だが、俺の役割とは?
「役割?それは、結界が消えた後の世界を守るために戦うということか?」
その瞬間、雷の精霊王の目がスッと細くなる。
『・・・当然それもあるが、君は結界の神の後継者だ。ならば結界を張るという役目があるだろ?』
刺すように冷たい視線は、俺を試すかのように何かを探っていた。
「・・・っ。けど、俺は結界は張れない!」
息を飲み、圧倒されないように何とか声をあげることで耐える。結界が張れないのは事実だ。黒の書には、結界に関する魔術は一切載っていないのだ。だから俺が結界を張ることは出来ない。逆に、結界と言えばズィーリオスだ。そうだよ!!ズィーリオスの方が、結界の神の後継者らしいじゃないか!なんで俺が後継者でズィーリオスではないんだ?
『・・・ふん。嘘はついていないようだな。しかし、そこの聖獣では世界の壁たる結界を張ることは出来ない。そこは後継者である君にしか不可能なのだ』
まるで俺の心を読んだかのような答えが返って来た。だが、そう言われても出来ないものは出来ない。俺にどうしろというのだ。言い返すことも出来ない圧を前に、俺は口を噤んで下を向いた。
一体どういうことだ?意味が分からず首を傾げる。ユヴェーレンが優しく笑みを浮かべて俺を見据える。
『そうよぉ。リュゼがいるということがぁ、結界の効果が切れることを表しているのぉ』
分かるようで分からない。もっと分かりやすく解説してくれないだろうか。それとも、単純に俺の読解力がないということなのだろうか。周りの精霊王たちは何を言っているか理解しているようで、ユヴェーレンの言葉に何度も頷きながら賛同していた。そして、俺の顔を見て理解出来ていないことを把握し、十人十色の反応を示す。呆れるような視線はまだしも、可哀そう視線はちょっとクるものがある。元から理解している精霊王たちは当然理解できるだろう。だが、俺は何も知らないということを忘れてないか!?
「つまり?」
『リュゼが誕生したことが効果の切れる合図だということだ。リュゼの存在そのものが、結界の維持に限界が来ていることを物語っているんだ』
俺があまり理解出来ていないことを見抜いたズィーリオスが、ユヴェーレンに代わって分かりやすく説明してくれた。
俺が生まれたことそのものが、時期を表す指標であったということらしい。てことは・・・!?
「今にも結界が消える可能性があるってことだろ!?」
つまり、そういうことである。俺が指標となっているならば、いつその時が来てもおかしくない。なのに、ズィーリオスは今まで俺に何も教えていなかったのだ。本当にギリギリだったのではないだろうか?
『そういうことねぇ。でもぉ、本来ならもう少し余裕があると思っていたのよぉ?』
「え?」
本来ならもっと余裕があったかもしれない?なんでそんな判断になるんだ?
『必ずしもぉ、リュゼが誕生してすぐにってことはないものぉ。だってぇ、神の計る時間よぉ?私たち精霊も大概だとは理解しているけどぉ、人の言う数年なんてすぐよぉ?気付いたら外の世界は何十年もたっているなぁんて良くあるものぉ』
そう言われれば確かになー。俺が生まれてすぐとなれば、その時俺はまだまだ幼い子供だ。後継者として生まれたのだとしても、何も出来ずに終わるだろう。
『だからぁ、実際には数十年ぐらいの余裕があると踏んでいたのよぉ。そこの聖獣も私もねぇ?それでぇ、リュゼに暫くは黙っていよぉーってなったのだけれどぉ』
ユヴェーレンが溜息のような一息を吐いて続ける。
『別の欠片に惹かれ魔導書を手に入れた時ぃ、私たちが予想していた以上に時間がないことを悟ったのぉ。というのもねぇ、2つの欠片を視たからこそ気付いた違いなのだけどぉ、リュゼの魂はエンリュゼーファ神の“本質”をぉ、魔導書はエンリュゼーファ神の“力”を表しているのぉ。他にも欠片はあるのだけれどぉ、それが“何”を表しているかはまた今度説明するわねぇ』
“本質”と“力”か。本質がどのようなものか心当たりはない。だが、黒の書が力であることには得心がいった。これほど分かりやすい“力”は他にないだろう。
『そこでぇ、他の欠片がリュゼの元に集まらなければぁ、まだ時間があるだろうことは確実だったのだけれどぉ。でもぉ、リュゼの元に欠片が1つ戻って来たぁ。これはぁ、リュゼを中心として他の欠片が元に戻ろうと呼び寄せているみたいだからなのぉ』
俺は静かにユヴェーレンの話に首肯する。俺が黒の書を保管している聖域に足を踏み入れた瞬間のことを言っているようだ。右手がチカチカと光る。
『そこで、俺たちは推測を改める必要が出て来たんだ。リュゼが別の欠片を手に入れたのを見た瞬間にな』
ユヴェーレンからズィーリオスへと話し手が移る。
『他の欠片が1つに戻ろうとしているということは、1つに戻らなければいけない事態が近づいて来ているということが考えられる。つまり、結界の消滅が近づいて来ているということだ』
そういうことだったのか。ズィーリオスとユヴェーレンが俺の秘密を黙っていたことに対し、その全てが腑に落ちた。
数十年後に世界を守る結界が消えるかもしれないということを、俺にもっと世界を知って欲しいと思っているズィーリオスが言うわけがない。言ってしまえば、それを多少なりとも気にして生きていかなければならなくなる。もしかしたら俺が、世界の旅なんてせずにのんびり余生を生きようと言い出していたかもしれない。あの頃の俺ならあり得る。ずっと英雄の森の聖域で暮らそうとしていた俺ならば。
それに、俺が黒の書と出会った当時は、まだアバドンと出会っていない。悪魔の存在を認識していない時点で、魔界がどうの悪魔がどうのと言われても、あまり実感を得ることはなかっただろう。また、悪魔や魔界のことを説明するには、エンリュゼーファ神についても説明しなければならない。ここのように、結界で外の世界と切り離されている場所だからこそ言えることでもあるだろう。もし、ラドニア神が世界の様子を観察しているタイプの神だった場合、何が起こるか分かった物ではない。
今回のタイミングが最適だったのだ。俺の秘密の開示については。
「ありがとう。めっちゃ分かりやすかった」
『どういたしましてぇ!』
『なんでお前が返すんだ。俺に対するありがとうに決まっているだろ?』
『はぁ?それこそ有り得ないわぁ!私が解説をしていたのだから私に向けての言葉でしょぉ!!』
・・・なんでまたしても言い合いに発展してしまうのか。俺は2人に対して言ったのだがなー。これは・・・俺のミスか。
「喧嘩は止めろっ!俺は2人に対して感謝しているから!どちらかだけってことはないぞ」
間に挟まれていた俺は、両隣で俺を挿み喧嘩をしていた両者を落ち着かせる。おい2人とも。なんでそんなに不服そうなんだよ。どちらが俺の役にたったかで煽り合いを始めた2人に溜息を吐く。どちらか1人でないといけないというのか・・・。
最近は喧嘩もなく協力して旅を行っていたというのに、何でここに来てこんなに喧嘩をしているんだ。俺が遠い目をしていると、誰かの咳払いが聞こえた。そこに視線を向けると、目を閉じた雷の精霊王が静かに座っていた。何も言っておらず、こちらに視線を向けているわけでもない。けれども感じる無言の圧に、ズィーリオスとユヴェーレンは大人しく黙りこんだ。
同じ精霊王と言えども、雷の精霊王は別格のようだ。もしかしたら、この中で最も長生きしている精霊王なのかもしれないな。
『結界が今にも消える可能性があることは分かっただろうか?』
「はい」
目を開けた雷の精霊王は、真っすぐに俺を見て来たので真剣に頷く。
『そうか。今回は良い機会であっただろう。この世界の置ける自らの秘密を知り、今世界に訪れている危機について認識した。だからこそ君は、自らに課せられた役割を果たさなければならない』
役割を果たす・・・?あ、そうか。ただ結界の消滅時期が分かっただけではどうしようもない。だが、俺の役割とは?
「役割?それは、結界が消えた後の世界を守るために戦うということか?」
その瞬間、雷の精霊王の目がスッと細くなる。
『・・・当然それもあるが、君は結界の神の後継者だ。ならば結界を張るという役目があるだろ?』
刺すように冷たい視線は、俺を試すかのように何かを探っていた。
「・・・っ。けど、俺は結界は張れない!」
息を飲み、圧倒されないように何とか声をあげることで耐える。結界が張れないのは事実だ。黒の書には、結界に関する魔術は一切載っていないのだ。だから俺が結界を張ることは出来ない。逆に、結界と言えばズィーリオスだ。そうだよ!!ズィーリオスの方が、結界の神の後継者らしいじゃないか!なんで俺が後継者でズィーリオスではないんだ?
『・・・ふん。嘘はついていないようだな。しかし、そこの聖獣では世界の壁たる結界を張ることは出来ない。そこは後継者である君にしか不可能なのだ』
まるで俺の心を読んだかのような答えが返って来た。だが、そう言われても出来ないものは出来ない。俺にどうしろというのだ。言い返すことも出来ない圧を前に、俺は口を噤んで下を向いた。
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