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リュゼの秘密1
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『リュゼの秘密について答える前に、まずは精霊王たちによる会議の採決結果の質問から答えようか』
「あ・・・うん」
すぐにでも秘密について話されると思っていた俺は、調子抜けして間抜けた声を上げてしまう。確かに疑問を提示していたが、あれほど引き延ばされていた秘密の暴露の方が衝撃的で、既に俺の記憶からは消えていた話題だった。だがまあ、忘れないうちに聞けるということで良しとするか。
そしてズィーリオスから、なぜ判決のタイミングがあの瞬間だったのか、どういう話し合いになっていたのかを教えてもらった。
ズィーリオス曰く、本来ならば植物の精霊王の説明により世界樹の救済のために全会一致で許可が出されるはずだった。しかし、水を持ち出すのはユヴェーレンであることが伝えられると、半数が掌を返して渋ったのだ。別にユヴェーレンが嫌われているというわけではなく、ユヴェーレンが契約を結んでいるということが分かり、その契約者を警戒したからだ。いくらユヴェーレンが世界樹のために使うと言ったところで、もしかしたら契約者にそのつもりがなく、別のことに利用される可能性はいくらでもある。
そこで精霊王たちは、俺の様子次第で決めることにしたのだ。眠っている俺に会い、すぐさま俺の秘密について理解し、俺が何者かを知ったようだが、それでも決定事項である俺の様子を見て判決を下すことにしたようだ。
そして、判断材料としたのは、俺の目が覚めてすぐに外の人達を助けるために動きだそうとするか否かであった。俺としてそこまですぐではなかったと思うのだが、精霊たちの感覚で判断すると、1日以内は普通にすぐと言えるらしい。だから、俺は目が覚めて1時間も経たずにその判断を出したことで、精霊王たちは認めたということになるのだ。
知らぬ間に課せられていた仕事の責任の重さに開いた口が塞がらなかったが、結果として可決したのだから良かったということにしよう。もし俺がもう一度寝ることを選択していた場合・・・いや、考えてはダメだ。恐ろし過ぎる。
因みに、もし可決しなかった場合は、誰か他の精霊王が世界樹のもとに行くことになっていたらしい。流石に、世界の魔素循環する役目のある世界樹をあのままにすることは出来ない。そのため、きちんと対応はするつもりではあったらしいが、多分“すぐ”とはいかなかっただろう。
あの時珍しく眠れなかったのは、危機感を本能が察知していたからだろうか?
また、俺が目覚めた後に俺に対してズィーリオスが何も言わなかったのは、この俺の様子を見るという判断において、関連する言葉は行ってはいけないというルールが設けられていたからであった。ズィーリオスが助けに行くことを促してしまえば、それは俺自身の考えではなくなってしまう。そこに思考が至るかまで確認したかったようなのだ。
本当はズィーリオスも外のことは心配だったらしいので、静かに心の中でズィーリオスに謝っておく。
『さて、ここからはずっと黙っていた秘密についてだけど、心の準備は良い?』
改めて言われるとなんだか緊張してくる。聞いてしまえば後戻りは出来ない。いつかは聞かなければならないこととは分かっているが、俺の自由がなくなるらしいことはやっぱり少し思うことはある。けれど、そのせいで何も知らずにこれから起こることに巻き込まれ、あっけなく死ぬのは勘弁だ。
自由がなくなってしまう?ならば生き残ればいい!生き残って、全てを終わらせた後に再び自由に生きればいいのだ!
だから・・・、秘密を知ることは何も怖くはない。
『準備は出来ている。いつでもいいぞ』
ズィーリオスに向かって頷く。俺の覚悟を見たズィーリオスは、ゆっくりと目を閉じて、そして真っすぐに俺の瞳を覗き込んだ。
『実は・・・リュゼは、エンリュゼーファ様という神の生まれ変わりなんだ。まあ、生まれ変わりと言うよりも、後継者と言った方が正しいかな?』
「か・・み・・・?」
『そうよぉ』
想定外の単語に茫然とする。人間じゃないと言われるのではないかと構えていたのに、まさかの斜め後方からの一撃であった。それに、今、俺の名前?が・・・。
「あと・・・名前・・・」
『そうそう!私も最初はびっくりしたわぁ!』
ユヴェーレンが懐かしむように頷いているが、俺はそれどころではない。詳細の説明を求めてズィーリオスに目で訴えかける。
『本当に死んだってわけではなくて、リュゼは名前を変えて生まれ変わったでしょ?実は無意識下で、エンリュゼーファ様の存在を感じていたんじゃないかって俺は思っている。本当に俺もびっくりしたよ』
全くそういうつもりではなかった。自分の名前はかなりテキトーに決めていたのだ。俺の前の名前がルーデリオ。そして愛称は“ルー”。その愛称をまだ上手く発音出来なかった時のシゼは、俺のことをリュー兄と呼んでいた。また、シゼルスの愛称はシゼ。俺はこれらの部分から貰って、自分の名前をリュゼにしたのだ。他に意図はない。ふと思いついた名前と言えばそうかもしれないが、きちんと理由はあるのだ。それなのに、まさか神の名の一部とダブることがあるか?
「なあ、悪いが、俺はその神の名を聞いたことがないんだけど・・・」
そう、そもそもそういう名前の神を知っていれば、俺はリュゼという名前にしなかった。そして、今まで俺が聞いたことがある神は、ハーデル王国を含めた東大陸の人々に信仰されている九元教のラドニア神のみだ。それに本でも書かれているのは、ラドニア神についてのみ。だから俺は、この世界に神は1柱しかいないと思っていたのだ。
勿論、九元教による情報統制の可能性も考えたが、人間以外の種族も九元教を信仰する状態は、他の宗教がないとしか考えられなかった。東大陸にいる人は、ナルシアのような西大陸から来たエルフもいる。その人達ですらラドニア神を信仰しているのだ。他に神がいる形跡などなかった。
『それはまあ、当然だろうね』
ズィーリオスが頷くと、ユヴェーレンだけでなく他の精霊たちまで同意した。
『エンリュゼーファ様は遥か昔に消滅してしまったんだ。だから今は存在していないんだよ』
『私たちが生まれるよりもさらに前ねぇ』
「あ」
そうだ。一番初めに言っていた。
「そっか。俺が生まれ変わりなら当然そういうことか・・・」
『生まれ変わりじゃなくて後継者だけどね?』
「後継者?」
ズィーリオスにやんわりと訂正される。だが、そのエンリュゼーファ神が既にこの世界にいないことは理解した。ユヴェーレンが生まれる前というくらいだから、相当昔のことなのだろう。そりゃあ、どの文献にも載っていないわけだ。
『なぜ正確には後継者なのか。それは、リュゼが完全なエンリュゼーファ神の生まれ変わりではないからだ』
ん???完全な?
『エンリュゼーファ神の魂をそのまま持って転生した存在がリュゼならば、確かに生まれ変わりと言える。けれど、その魂は完全ではないんだ』
完全ではない魂とはどういうことだ?まさか、異世界に一度行ってしまったことで、何か異変が起きたとか?それとも、記憶を持っていることが、完全ではないということなのか。
『完全ではない。絶対に完全な状態にはならない。だって、もしエンリュゼーファ神の魂が完全な状態で残っていたら、消滅なんてしていない。力を回復させて再び蘇るはずだからね』
そういうことか。だから完全ではないのか。もし魂が完全だったら今俺はいないはずだと。では、後継者とは?ズィーリオスの次に続く言葉に静かに耳を傾けた。
「あ・・・うん」
すぐにでも秘密について話されると思っていた俺は、調子抜けして間抜けた声を上げてしまう。確かに疑問を提示していたが、あれほど引き延ばされていた秘密の暴露の方が衝撃的で、既に俺の記憶からは消えていた話題だった。だがまあ、忘れないうちに聞けるということで良しとするか。
そしてズィーリオスから、なぜ判決のタイミングがあの瞬間だったのか、どういう話し合いになっていたのかを教えてもらった。
ズィーリオス曰く、本来ならば植物の精霊王の説明により世界樹の救済のために全会一致で許可が出されるはずだった。しかし、水を持ち出すのはユヴェーレンであることが伝えられると、半数が掌を返して渋ったのだ。別にユヴェーレンが嫌われているというわけではなく、ユヴェーレンが契約を結んでいるということが分かり、その契約者を警戒したからだ。いくらユヴェーレンが世界樹のために使うと言ったところで、もしかしたら契約者にそのつもりがなく、別のことに利用される可能性はいくらでもある。
そこで精霊王たちは、俺の様子次第で決めることにしたのだ。眠っている俺に会い、すぐさま俺の秘密について理解し、俺が何者かを知ったようだが、それでも決定事項である俺の様子を見て判決を下すことにしたようだ。
そして、判断材料としたのは、俺の目が覚めてすぐに外の人達を助けるために動きだそうとするか否かであった。俺としてそこまですぐではなかったと思うのだが、精霊たちの感覚で判断すると、1日以内は普通にすぐと言えるらしい。だから、俺は目が覚めて1時間も経たずにその判断を出したことで、精霊王たちは認めたということになるのだ。
知らぬ間に課せられていた仕事の責任の重さに開いた口が塞がらなかったが、結果として可決したのだから良かったということにしよう。もし俺がもう一度寝ることを選択していた場合・・・いや、考えてはダメだ。恐ろし過ぎる。
因みに、もし可決しなかった場合は、誰か他の精霊王が世界樹のもとに行くことになっていたらしい。流石に、世界の魔素循環する役目のある世界樹をあのままにすることは出来ない。そのため、きちんと対応はするつもりではあったらしいが、多分“すぐ”とはいかなかっただろう。
あの時珍しく眠れなかったのは、危機感を本能が察知していたからだろうか?
また、俺が目覚めた後に俺に対してズィーリオスが何も言わなかったのは、この俺の様子を見るという判断において、関連する言葉は行ってはいけないというルールが設けられていたからであった。ズィーリオスが助けに行くことを促してしまえば、それは俺自身の考えではなくなってしまう。そこに思考が至るかまで確認したかったようなのだ。
本当はズィーリオスも外のことは心配だったらしいので、静かに心の中でズィーリオスに謝っておく。
『さて、ここからはずっと黙っていた秘密についてだけど、心の準備は良い?』
改めて言われるとなんだか緊張してくる。聞いてしまえば後戻りは出来ない。いつかは聞かなければならないこととは分かっているが、俺の自由がなくなるらしいことはやっぱり少し思うことはある。けれど、そのせいで何も知らずにこれから起こることに巻き込まれ、あっけなく死ぬのは勘弁だ。
自由がなくなってしまう?ならば生き残ればいい!生き残って、全てを終わらせた後に再び自由に生きればいいのだ!
だから・・・、秘密を知ることは何も怖くはない。
『準備は出来ている。いつでもいいぞ』
ズィーリオスに向かって頷く。俺の覚悟を見たズィーリオスは、ゆっくりと目を閉じて、そして真っすぐに俺の瞳を覗き込んだ。
『実は・・・リュゼは、エンリュゼーファ様という神の生まれ変わりなんだ。まあ、生まれ変わりと言うよりも、後継者と言った方が正しいかな?』
「か・・み・・・?」
『そうよぉ』
想定外の単語に茫然とする。人間じゃないと言われるのではないかと構えていたのに、まさかの斜め後方からの一撃であった。それに、今、俺の名前?が・・・。
「あと・・・名前・・・」
『そうそう!私も最初はびっくりしたわぁ!』
ユヴェーレンが懐かしむように頷いているが、俺はそれどころではない。詳細の説明を求めてズィーリオスに目で訴えかける。
『本当に死んだってわけではなくて、リュゼは名前を変えて生まれ変わったでしょ?実は無意識下で、エンリュゼーファ様の存在を感じていたんじゃないかって俺は思っている。本当に俺もびっくりしたよ』
全くそういうつもりではなかった。自分の名前はかなりテキトーに決めていたのだ。俺の前の名前がルーデリオ。そして愛称は“ルー”。その愛称をまだ上手く発音出来なかった時のシゼは、俺のことをリュー兄と呼んでいた。また、シゼルスの愛称はシゼ。俺はこれらの部分から貰って、自分の名前をリュゼにしたのだ。他に意図はない。ふと思いついた名前と言えばそうかもしれないが、きちんと理由はあるのだ。それなのに、まさか神の名の一部とダブることがあるか?
「なあ、悪いが、俺はその神の名を聞いたことがないんだけど・・・」
そう、そもそもそういう名前の神を知っていれば、俺はリュゼという名前にしなかった。そして、今まで俺が聞いたことがある神は、ハーデル王国を含めた東大陸の人々に信仰されている九元教のラドニア神のみだ。それに本でも書かれているのは、ラドニア神についてのみ。だから俺は、この世界に神は1柱しかいないと思っていたのだ。
勿論、九元教による情報統制の可能性も考えたが、人間以外の種族も九元教を信仰する状態は、他の宗教がないとしか考えられなかった。東大陸にいる人は、ナルシアのような西大陸から来たエルフもいる。その人達ですらラドニア神を信仰しているのだ。他に神がいる形跡などなかった。
『それはまあ、当然だろうね』
ズィーリオスが頷くと、ユヴェーレンだけでなく他の精霊たちまで同意した。
『エンリュゼーファ様は遥か昔に消滅してしまったんだ。だから今は存在していないんだよ』
『私たちが生まれるよりもさらに前ねぇ』
「あ」
そうだ。一番初めに言っていた。
「そっか。俺が生まれ変わりなら当然そういうことか・・・」
『生まれ変わりじゃなくて後継者だけどね?』
「後継者?」
ズィーリオスにやんわりと訂正される。だが、そのエンリュゼーファ神が既にこの世界にいないことは理解した。ユヴェーレンが生まれる前というくらいだから、相当昔のことなのだろう。そりゃあ、どの文献にも載っていないわけだ。
『なぜ正確には後継者なのか。それは、リュゼが完全なエンリュゼーファ神の生まれ変わりではないからだ』
ん???完全な?
『エンリュゼーファ神の魂をそのまま持って転生した存在がリュゼならば、確かに生まれ変わりと言える。けれど、その魂は完全ではないんだ』
完全ではない魂とはどういうことだ?まさか、異世界に一度行ってしまったことで、何か異変が起きたとか?それとも、記憶を持っていることが、完全ではないということなのか。
『完全ではない。絶対に完全な状態にはならない。だって、もしエンリュゼーファ神の魂が完全な状態で残っていたら、消滅なんてしていない。力を回復させて再び蘇るはずだからね』
そういうことか。だから完全ではないのか。もし魂が完全だったら今俺はいないはずだと。では、後継者とは?ズィーリオスの次に続く言葉に静かに耳を傾けた。
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