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思考停止
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6人はそれぞれカラフルな色合いをした人達だった。しかし、即座にその人達が普通の人ではないことを理解した。彼等は全員が全員、透けた体をしていたのだ。つまりそれは、彼らが人ではなく精霊だと示しているも同然で・・・。
「へ?」
思考が再び停止する。低位精霊や中位精霊なら、そこら辺にたくさんいるから分かる。だが、彼等は見るからにそんなレベルの精霊ではなかった。全員の視線を向けられ、瞬きを繰り返し、目を擦る。うん、まだ夢を見ているってわけではなさそうだ。
呆気に取られてボーっとしていると、その中に見覚えのある顔を見つけた。
「え?植物の精霊王?」
『昨日ぶりですね・・・・』
世界樹の麓で出会った時とはまるで別人のように、柔らかく微笑む植物の精霊王の姿があった。そして、その植物の精霊王と会話をした途端、一斉に念話の声が聞こえて来るが、ごちゃごちゃ過ぎて誰が何を言っているか全く聞き取れない。脳が処理をし切れていないのに、どんどん展開が進んで行くせいで立ち尽くしてしまっていた。寝起きの人間にはあまりにも目まぐるし過ぎる。
『うるさいな。困惑しているだろう。説明をしなけりゃいけないんだから、取り敢えずあんた等は黙っててくれ』
そんな時、ズィーリオスの鶴の一声によって脳内に静寂が訪れた。一部の精霊たちがズィーリオスを睨むように不服そうな顔をしているが、正直ありがたいから見なかったことにしよう。
『そうよぉー。目が覚めたら見知らぬ土地にいたんだものぉ。それもよく分からない者達に囲まれてぇ。説明してあげないと可哀そうじゃなぁい』
うん、確かに説明は欲しい。だけど、ユヴェーレン。頼むからあまり煽るようなことは言わないでくれ。
よく分からない者達と言われた精霊たちの何人かは、ユヴェーレンを憎そうに悔しそうに睨み付けていた。彼等とユヴェーレンとの間に何があったのか分からないが、今の一言だけでこれほどの視線を向けられることはあり得ないだろう。そんな視線を向けられているにも関わらず、ユヴェーレンは満足げにドヤ顔を披露していた。
現状についての説明も欲しいが、このユヴェーレン達の関係性とこの状態に至った経緯についても聞きたい。関係性が拗れていないか?いや、だいぶ拗れているよな?良いのかユヴェーレン、そんなことをして。
いくら闇の精霊王と言えども、相手も相当な精霊っぽいが・・・。あれ?待てよ。ユヴェーレンを完全スルーしている植物の精霊王を筆頭に、他の精霊たちの様子を観察しつつ、今の流れを思い出す。
ユヴェーレンに対して、睨み付けたり何か言い返したり、かなりフランクなやり取りをしている。そして、今まで見て来た精霊たちは、属性が違えどもユヴェーレンに対しては、王ということもあり傅いた態度を取っていた。もう一度目の前の光景を見つめる。とても傅いているようには見えない。
『ねえ君。なんであんな性格の悪い女と契約なんて結んだんだい?それも真正契約をって聞きたかったけど、きっと何も教えてもらえずに、あれしてこれしてと指示されて契約したって感じでしょ?』
いつの間にか、再び俺の近くまで来ていたイケメンな女性が、俺に勢いよく尋ねて来る。いつの間にか再び念話になっていた。その勢いに押され、あまり深く考えずに、大体そんな感じだったと何度も頷く。そんな俺の反応に目を輝かせた後、フッと憐みの色を目に浮かべて俺の頭を撫で始めた。
『可哀そうに。僕が君ともっと早く出会えていたら、君は僕と素晴らしい一生を添い遂げることが出来たのになあ』
言っている内容はともかく。「とても遺憾だ」とでも言いたげだが、その前に一つ良いだろうか。貴方は誰?お願いだから誰か、自己紹介の時間をくれ!!まるで、入学して半年間ぐらい登校していなかったのに、ある日登校してみたら、なぜかクラスの皆は俺のことを知っているみたいなノリなんだが。俺だけ状況が掴めないんだけど・・・?
『だから、あんたも黙ってくれ。いつまで経っても説明出来ないだろ!』
ズィーリオスが俺のフードを吠え、そのまま背に乗せて女性から引き離した。いきなり俺を引き離したズィーリオスに、女性はやれやれと言いたげに首を横に振って肩を竦める。
ズィーリオスに救出されたことで、やっと女性が俺から離れて行ってくれた。その後ろ姿に違和感を感じていると、ズィーリオスが俺を背中から降ろしたことで意識が逸れた。
『長くなるからここに座って』
ズィーリオスが前足でテシテシと叩いているのは、俺が寝ていたと思わしき場所。そこは、短毛だが手触りの良い、美しい白い毛皮の絨毯であった。ズィーリオスの綺麗な毛と似ているが、触ってみると全然違う毛皮であることが分かる。まあ、今は絨毯の事などどうでもいい。そのまま腰を下ろして周囲を見やると、全員で円になるように皆が思い思いに腰を下ろしていた。
だが、絨毯の上に腰を下ろしたのは俺とズィーリオスだけで、そのズィーリオスもいつものように俺が楽に過ごせるように後ろで寝転がっている体勢だった。全員が絨毯に座れる大きさではなかったことが一因かもしれないが。
『じゃあまず最初からね。あの後何があったかを説明するよ』
優しいズィーリオスの声が静かに脳内で響き渡る。そして、俺が意識を手放した後のことを教えてくれた。
「えーっと。つまり、今俺たちがいるのは精霊の園で、アバドンは外でお留守番。そして、俺はここで丸一日熟睡していて、この人達は全員精霊王だと?」
『そう、そういうこと』
『・・・・』
思わず頭を抱えて下を向く。目が覚めたら精霊の園にいるっていう事実も驚きだが、先ほど俺に絡んできていたイケメン美女も、キラキラした目を向けて円の構成員になっている彼等も、全員精霊王であると。あると・・・?アルト?
アルトリコーダーの演奏、俺はちょっと苦手だったなー。全体が長いから、微妙に下のドのところの穴が塞ぎずらくて音が綺麗に出なかったなー。あー懐かしい。おかげでアルトリコーダーの演奏成績だけすこぶる悪かったんだよなー。
『おーい、君。大丈夫かい?』
『あっ・・・はい』
『だから、大人しく座ってろっ!』
現実逃避をしているとイケメン美女が再び側に現れた。そして、先ほど感じた違和感の正体に気付く。・・・なるほど、体が透けていたから違和感だったんだ。・・・なんで顕在化していたかは・・・まあいいや。
その火の精霊王に向かって吠えるズィーリオスを見て、無意識に手が伸びる。あー、フワフワのもふもふだぁー。思考停止でモフっていると、ズィーリオスの声で現実に引き戻された。どうやら現実逃避はダメらしい。
俺・・・、何でこんなにたくさんの精霊王に囲まれてるんだ・・。普通はさ、精霊の園に入れたからって、こんなに簡単に出会える存在じゃないと思うんだよ。うん、囲まれるなんて余計に意味が分からない。
つまり、この場に集まっている精霊王は7人。この場に居ないのは、光の精霊王と風の精霊王。この2人は良く精霊の園の外の世界に出ているためいないことの方が多いらしい。だから、この場に居る全員が今精霊の園にいる全ての精霊王ということなのだ。
俺だけ場違い感が凄いのだが。ユヴェーレンは当然ながら普通のこと。ズィーリオスは、聖獣だから有り得なくもない。それに、常に一緒にいるから忘れてしまいがちだが、聖獣らしい神聖さを持っているのだ。森厳な場所に神聖な存在がいて何が可笑しいだろうか。何もおかしくない。普通に溶け込んでいた。
「へ?」
思考が再び停止する。低位精霊や中位精霊なら、そこら辺にたくさんいるから分かる。だが、彼等は見るからにそんなレベルの精霊ではなかった。全員の視線を向けられ、瞬きを繰り返し、目を擦る。うん、まだ夢を見ているってわけではなさそうだ。
呆気に取られてボーっとしていると、その中に見覚えのある顔を見つけた。
「え?植物の精霊王?」
『昨日ぶりですね・・・・』
世界樹の麓で出会った時とはまるで別人のように、柔らかく微笑む植物の精霊王の姿があった。そして、その植物の精霊王と会話をした途端、一斉に念話の声が聞こえて来るが、ごちゃごちゃ過ぎて誰が何を言っているか全く聞き取れない。脳が処理をし切れていないのに、どんどん展開が進んで行くせいで立ち尽くしてしまっていた。寝起きの人間にはあまりにも目まぐるし過ぎる。
『うるさいな。困惑しているだろう。説明をしなけりゃいけないんだから、取り敢えずあんた等は黙っててくれ』
そんな時、ズィーリオスの鶴の一声によって脳内に静寂が訪れた。一部の精霊たちがズィーリオスを睨むように不服そうな顔をしているが、正直ありがたいから見なかったことにしよう。
『そうよぉー。目が覚めたら見知らぬ土地にいたんだものぉ。それもよく分からない者達に囲まれてぇ。説明してあげないと可哀そうじゃなぁい』
うん、確かに説明は欲しい。だけど、ユヴェーレン。頼むからあまり煽るようなことは言わないでくれ。
よく分からない者達と言われた精霊たちの何人かは、ユヴェーレンを憎そうに悔しそうに睨み付けていた。彼等とユヴェーレンとの間に何があったのか分からないが、今の一言だけでこれほどの視線を向けられることはあり得ないだろう。そんな視線を向けられているにも関わらず、ユヴェーレンは満足げにドヤ顔を披露していた。
現状についての説明も欲しいが、このユヴェーレン達の関係性とこの状態に至った経緯についても聞きたい。関係性が拗れていないか?いや、だいぶ拗れているよな?良いのかユヴェーレン、そんなことをして。
いくら闇の精霊王と言えども、相手も相当な精霊っぽいが・・・。あれ?待てよ。ユヴェーレンを完全スルーしている植物の精霊王を筆頭に、他の精霊たちの様子を観察しつつ、今の流れを思い出す。
ユヴェーレンに対して、睨み付けたり何か言い返したり、かなりフランクなやり取りをしている。そして、今まで見て来た精霊たちは、属性が違えどもユヴェーレンに対しては、王ということもあり傅いた態度を取っていた。もう一度目の前の光景を見つめる。とても傅いているようには見えない。
『ねえ君。なんであんな性格の悪い女と契約なんて結んだんだい?それも真正契約をって聞きたかったけど、きっと何も教えてもらえずに、あれしてこれしてと指示されて契約したって感じでしょ?』
いつの間にか、再び俺の近くまで来ていたイケメンな女性が、俺に勢いよく尋ねて来る。いつの間にか再び念話になっていた。その勢いに押され、あまり深く考えずに、大体そんな感じだったと何度も頷く。そんな俺の反応に目を輝かせた後、フッと憐みの色を目に浮かべて俺の頭を撫で始めた。
『可哀そうに。僕が君ともっと早く出会えていたら、君は僕と素晴らしい一生を添い遂げることが出来たのになあ』
言っている内容はともかく。「とても遺憾だ」とでも言いたげだが、その前に一つ良いだろうか。貴方は誰?お願いだから誰か、自己紹介の時間をくれ!!まるで、入学して半年間ぐらい登校していなかったのに、ある日登校してみたら、なぜかクラスの皆は俺のことを知っているみたいなノリなんだが。俺だけ状況が掴めないんだけど・・・?
『だから、あんたも黙ってくれ。いつまで経っても説明出来ないだろ!』
ズィーリオスが俺のフードを吠え、そのまま背に乗せて女性から引き離した。いきなり俺を引き離したズィーリオスに、女性はやれやれと言いたげに首を横に振って肩を竦める。
ズィーリオスに救出されたことで、やっと女性が俺から離れて行ってくれた。その後ろ姿に違和感を感じていると、ズィーリオスが俺を背中から降ろしたことで意識が逸れた。
『長くなるからここに座って』
ズィーリオスが前足でテシテシと叩いているのは、俺が寝ていたと思わしき場所。そこは、短毛だが手触りの良い、美しい白い毛皮の絨毯であった。ズィーリオスの綺麗な毛と似ているが、触ってみると全然違う毛皮であることが分かる。まあ、今は絨毯の事などどうでもいい。そのまま腰を下ろして周囲を見やると、全員で円になるように皆が思い思いに腰を下ろしていた。
だが、絨毯の上に腰を下ろしたのは俺とズィーリオスだけで、そのズィーリオスもいつものように俺が楽に過ごせるように後ろで寝転がっている体勢だった。全員が絨毯に座れる大きさではなかったことが一因かもしれないが。
『じゃあまず最初からね。あの後何があったかを説明するよ』
優しいズィーリオスの声が静かに脳内で響き渡る。そして、俺が意識を手放した後のことを教えてくれた。
「えーっと。つまり、今俺たちがいるのは精霊の園で、アバドンは外でお留守番。そして、俺はここで丸一日熟睡していて、この人達は全員精霊王だと?」
『そう、そういうこと』
『・・・・』
思わず頭を抱えて下を向く。目が覚めたら精霊の園にいるっていう事実も驚きだが、先ほど俺に絡んできていたイケメン美女も、キラキラした目を向けて円の構成員になっている彼等も、全員精霊王であると。あると・・・?アルト?
アルトリコーダーの演奏、俺はちょっと苦手だったなー。全体が長いから、微妙に下のドのところの穴が塞ぎずらくて音が綺麗に出なかったなー。あー懐かしい。おかげでアルトリコーダーの演奏成績だけすこぶる悪かったんだよなー。
『おーい、君。大丈夫かい?』
『あっ・・・はい』
『だから、大人しく座ってろっ!』
現実逃避をしているとイケメン美女が再び側に現れた。そして、先ほど感じた違和感の正体に気付く。・・・なるほど、体が透けていたから違和感だったんだ。・・・なんで顕在化していたかは・・・まあいいや。
その火の精霊王に向かって吠えるズィーリオスを見て、無意識に手が伸びる。あー、フワフワのもふもふだぁー。思考停止でモフっていると、ズィーリオスの声で現実に引き戻された。どうやら現実逃避はダメらしい。
俺・・・、何でこんなにたくさんの精霊王に囲まれてるんだ・・。普通はさ、精霊の園に入れたからって、こんなに簡単に出会える存在じゃないと思うんだよ。うん、囲まれるなんて余計に意味が分からない。
つまり、この場に集まっている精霊王は7人。この場に居ないのは、光の精霊王と風の精霊王。この2人は良く精霊の園の外の世界に出ているためいないことの方が多いらしい。だから、この場に居る全員が今精霊の園にいる全ての精霊王ということなのだ。
俺だけ場違い感が凄いのだが。ユヴェーレンは当然ながら普通のこと。ズィーリオスは、聖獣だから有り得なくもない。それに、常に一緒にいるから忘れてしまいがちだが、聖獣らしい神聖さを持っているのだ。森厳な場所に神聖な存在がいて何が可笑しいだろうか。何もおかしくない。普通に溶け込んでいた。
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追記
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