285 / 340
決戦
しおりを挟む
ホーンホースがいなくなったことで、俺とオーガの戦いはかなり拮抗するものとなった。接近戦ゆえに、攻撃の間合いに入らないといけない俺、それに対し、魔法を行使して遠距離からの攻撃が可能なオーガ。しかし、俺は魔法を打ち消すことができ、オーガは素早い魔法の連射によって俺を近づけさせない。まさに、一進一退の攻防戦が続いていた。どちらも決め手に掛け、お互いの体力または魔力が尽きるのを待つ状態。範囲魔法や不意打ちを混ぜ込んだ攻撃の数々は、まるで人を相手にしているような気分だ。
魔法をメインに扱っているオーガと言えども、やはり屈強な体躯をしたオーガだ。ホーンホースの速度に比べれば当然落ちるが、動きはかなり機敏だ。魔法で防ぎきれない分はきちんと躱してくる。ところどころの動きから、オーガらしい身体能力の高さが垣間見えるのだ。だからこそ、余計に攻撃が当てずらい。更に、半端な防御では俺の斬撃を耐え切れないことを知り、どんどん攻撃を防ぐために繰り出す土壁が強固になっている。その分、消費する魔力量は多いはずだが、なぜか魔力の枯渇の兆しが見えない。
制限された状況で、俺が目の前のオーガを屠る手段が思い浮かばない。ズィーリオス達の内の誰かが応援に来て、こちらの人数有利を獲得出来ない限り、倒すことは出来ないのではないだろうか。考え付く限り、俺に出来るのは時間稼ぎぐらいだ。
だけど問題は・・・俺の体力が持つかどうかだ。以前ネーデでやった耐久戦とは違い、今回は体力が全快した状態での戦いではない。昼間にも1戦しており、そこからずっと起きているのだ。労働のし過ぎだろう。だが、今の俺には怪我の痛みと同様に、肉体の疲労を全く感じていない。戦闘への意識だけが存在していた。
『ーーーゼ!』
足をひたすら動かし、一切止まることなくオーガの周囲を動き回る。僅かな隙も見逃さないように、詰めては引いてを繰り返す。黒剣による直接的な攻撃は、どれだけ強固な守りの魔法を行使しても意味がない。そのため、オーガも常に移動を意識することを余儀なくされていた。
だが、地属性の魔法だけは少し扱いが違っていた。雷属性の魔法は、完全に魔力によって生成されるため、全てが魔力で出来ている。だからこそ、黒剣の能力である魔法のキャンセルが可能であった。しかし、地属性は、元々ある地面を魔力を通すことによって操っている。地面の性質を変えることも出来るが、全てが魔力で出来ている者ではないため、完全に消滅することはないのだ。
『リュ』
例えば、今飛んできた土の塊の攻撃は、一定量の土を固めた塊を、目標に向けて放つ魔法攻撃である。これは、魔力によって土の性質を固いものに変え、更に塊として形状を固定させている。だから、黒剣でこの攻撃を斬った時、魔力によって為された効果のみが消えることになる。効果が消えると、ただの柔らかい土に戻るということだ。だが残念なことに、慣性はそのまま維持される。つまり、黒剣でこの土の塊を斬ると、斬ったことで2つに分かれた柔らかい土が体に掛かることになる。ダメージは全くないが、まるで嫌がらせだ。下手をすると顔に土が掛かる軌道になる可能性があるため、何でもかんでも、魔法攻撃だからと黒剣で解決するわけではないのだ。
『リュゼってばぁ!!』
「ッ!!」
お互いに攻めあぐねていると、突如目の前にユヴェーレンが現れた。今までの高揚状態が一気に冷める。気付けば、ユヴェーレンだけではなくズィーリオスとアバドンもこの場にいた。そして、ユヴェーレンに声を掛けられたことで俺に隙が出来たが、そこはアバドンの殺気にオーガが二の足を踏んだことで、負傷を負うことはなかった。
「いつの間に・・・」
『いつの間にって、ずっと念話をしていたんだぞ!』
ズィーリオスが呆れたような怒ったような声音で文句を垂れる。
「念話?してたのか?」
『はぁ。してたよ』
全く気付かなかったぞ?
「うっ!」
俺より前でオーガの動向を注視しているズィーリオスの許に行こうとした時、体中に鈍い痛みが走る。それと同時に、どことなく疲労を感じた。
『リュゼ?どうした!?』
俺の呻き声に反応したズィーリオスが俺を振り返る。ズィーリオスがざっと俺を確認するが、表面上に怪我は見えない。
『あらぁ、もしかしてぇ、どこか怪我しているのぉ?』
「あー、多分ちょっと?」
『そういうことか』
ユヴェーレンの質問から俺の状態を察したズィーリオスが、俺に治癒を行ってくれた。ふわっとした温かい白い光が俺を包みこみ、鈍い痛みがあっと言う間に引いていった。
「ありがとう」
『それにしてもぉ、かなり暴れたみたいねぇ』
白い光が晴れると、ユヴェーレンが辺りを見渡しながら徐に呟く。釣られて俺も周囲を見渡すと、見覚えのないほど荒れた光景が広がっていた。木に斬撃の痕と思われる痕跡があったり、地面が抉れていたり、岩のようなものが転がっていたりと物凄い。一体いつの間にこんな状態になっていたんだ。周りに対する記憶の一切がないんだが。それと、俺たちの戦いを観戦していた視線がなくなったいる。俺、やらかしてないよな?
「・・・だな」
身に覚えがないが、そんなことは言えない。そっと視線をオーガへとずらす。興味深げな表情を浮かべたアバドンが、ゆっくりとオーガとの距離を縮めているところであった。
『また、変異種か・・・』
「そうなんだよなー」
『え?またぁ?』
ズィーリオスの呟きに俺は同意して頷く。そんな俺たちに対し、ユヴェーレンが訝しむような声音で言葉を繰り返した。先ほどまでの割とゆったりとした雰囲気のユヴェーレンとは一転し、張り詰めた雰囲気を纏っている。一体どうしたんだ?
「なんかあったか?」
『あのオーガぁ・・・、変な物を取り込んでいるみたいなのよぉ』
「変な物?」
『ええ』
ユヴェーレンには一体何が見えているというのか。どうやら、オーガには何か普通ではない秘密があるらしい。
『リュゼぇ、あのオーガは何属性の魔法を使っていたのぉ?』
「土と雷だな」
『土と雷ねぇ?』
ユヴェーレンがジッとオーガを見つめたまま何かを考え込んだ。俺は、ズィーリオスと顔を見合わせて首を傾げる。お互いに何が問題なのか全く分からなかった。
『心臓ぉ・・・魔石の下あたりに何かあるはずだからぁ、それを取ってみてもらえるかしらぁ?』
「おっ、分かっ『生かしたままでねぇ?』」
ユヴェーレンがアバドンの側まで行って指示を出す。そして、アバドンの返事に被せながら追加の指示を出していた。だが、アバドンは全く気にした様子もなく、オーガとは距離を詰める。魔法による攻撃はアバドンに直撃しているが、全くダメージが入っているようには見えない。地属性による攻撃も、呪いで全てなかったことにしていた。地面から突き出す攻撃も、アバドンの立っている部分だけ何も生えて来なかった。立ちふさがる障害も全て呪いによって腐蝕させているようだ。
そしてあっと言う間にアバドンがオーガの許に辿り着き、全く躊躇することなくアバドンがオーガの鳩尾付近に手を伸ばした。アバドンの腕がオーガを貫通し、オーガが絶境をあげる。至近距離で喚くオーガを、アバドンは鬱陶しそうに蹴り飛ばしながら腕を引き抜いた。
ビクビクと痙攣を繰り返すオーガだったが、高い生命力のせいですぐには死なない。穴が開いた胴体から腐蝕が進行していく様子も見えないことから、アバドンは呪いを使用しながら腕を突き出したわけではないようだ。単純な力技だけでオーガの肉体に穴を開けていた。
そして、オーガの体から引き抜いたアバドンの腕にはオーガの血がべったりと付いており、その腕の先には何かを握った拳があった。
魔法をメインに扱っているオーガと言えども、やはり屈強な体躯をしたオーガだ。ホーンホースの速度に比べれば当然落ちるが、動きはかなり機敏だ。魔法で防ぎきれない分はきちんと躱してくる。ところどころの動きから、オーガらしい身体能力の高さが垣間見えるのだ。だからこそ、余計に攻撃が当てずらい。更に、半端な防御では俺の斬撃を耐え切れないことを知り、どんどん攻撃を防ぐために繰り出す土壁が強固になっている。その分、消費する魔力量は多いはずだが、なぜか魔力の枯渇の兆しが見えない。
制限された状況で、俺が目の前のオーガを屠る手段が思い浮かばない。ズィーリオス達の内の誰かが応援に来て、こちらの人数有利を獲得出来ない限り、倒すことは出来ないのではないだろうか。考え付く限り、俺に出来るのは時間稼ぎぐらいだ。
だけど問題は・・・俺の体力が持つかどうかだ。以前ネーデでやった耐久戦とは違い、今回は体力が全快した状態での戦いではない。昼間にも1戦しており、そこからずっと起きているのだ。労働のし過ぎだろう。だが、今の俺には怪我の痛みと同様に、肉体の疲労を全く感じていない。戦闘への意識だけが存在していた。
『ーーーゼ!』
足をひたすら動かし、一切止まることなくオーガの周囲を動き回る。僅かな隙も見逃さないように、詰めては引いてを繰り返す。黒剣による直接的な攻撃は、どれだけ強固な守りの魔法を行使しても意味がない。そのため、オーガも常に移動を意識することを余儀なくされていた。
だが、地属性の魔法だけは少し扱いが違っていた。雷属性の魔法は、完全に魔力によって生成されるため、全てが魔力で出来ている。だからこそ、黒剣の能力である魔法のキャンセルが可能であった。しかし、地属性は、元々ある地面を魔力を通すことによって操っている。地面の性質を変えることも出来るが、全てが魔力で出来ている者ではないため、完全に消滅することはないのだ。
『リュ』
例えば、今飛んできた土の塊の攻撃は、一定量の土を固めた塊を、目標に向けて放つ魔法攻撃である。これは、魔力によって土の性質を固いものに変え、更に塊として形状を固定させている。だから、黒剣でこの攻撃を斬った時、魔力によって為された効果のみが消えることになる。効果が消えると、ただの柔らかい土に戻るということだ。だが残念なことに、慣性はそのまま維持される。つまり、黒剣でこの土の塊を斬ると、斬ったことで2つに分かれた柔らかい土が体に掛かることになる。ダメージは全くないが、まるで嫌がらせだ。下手をすると顔に土が掛かる軌道になる可能性があるため、何でもかんでも、魔法攻撃だからと黒剣で解決するわけではないのだ。
『リュゼってばぁ!!』
「ッ!!」
お互いに攻めあぐねていると、突如目の前にユヴェーレンが現れた。今までの高揚状態が一気に冷める。気付けば、ユヴェーレンだけではなくズィーリオスとアバドンもこの場にいた。そして、ユヴェーレンに声を掛けられたことで俺に隙が出来たが、そこはアバドンの殺気にオーガが二の足を踏んだことで、負傷を負うことはなかった。
「いつの間に・・・」
『いつの間にって、ずっと念話をしていたんだぞ!』
ズィーリオスが呆れたような怒ったような声音で文句を垂れる。
「念話?してたのか?」
『はぁ。してたよ』
全く気付かなかったぞ?
「うっ!」
俺より前でオーガの動向を注視しているズィーリオスの許に行こうとした時、体中に鈍い痛みが走る。それと同時に、どことなく疲労を感じた。
『リュゼ?どうした!?』
俺の呻き声に反応したズィーリオスが俺を振り返る。ズィーリオスがざっと俺を確認するが、表面上に怪我は見えない。
『あらぁ、もしかしてぇ、どこか怪我しているのぉ?』
「あー、多分ちょっと?」
『そういうことか』
ユヴェーレンの質問から俺の状態を察したズィーリオスが、俺に治癒を行ってくれた。ふわっとした温かい白い光が俺を包みこみ、鈍い痛みがあっと言う間に引いていった。
「ありがとう」
『それにしてもぉ、かなり暴れたみたいねぇ』
白い光が晴れると、ユヴェーレンが辺りを見渡しながら徐に呟く。釣られて俺も周囲を見渡すと、見覚えのないほど荒れた光景が広がっていた。木に斬撃の痕と思われる痕跡があったり、地面が抉れていたり、岩のようなものが転がっていたりと物凄い。一体いつの間にこんな状態になっていたんだ。周りに対する記憶の一切がないんだが。それと、俺たちの戦いを観戦していた視線がなくなったいる。俺、やらかしてないよな?
「・・・だな」
身に覚えがないが、そんなことは言えない。そっと視線をオーガへとずらす。興味深げな表情を浮かべたアバドンが、ゆっくりとオーガとの距離を縮めているところであった。
『また、変異種か・・・』
「そうなんだよなー」
『え?またぁ?』
ズィーリオスの呟きに俺は同意して頷く。そんな俺たちに対し、ユヴェーレンが訝しむような声音で言葉を繰り返した。先ほどまでの割とゆったりとした雰囲気のユヴェーレンとは一転し、張り詰めた雰囲気を纏っている。一体どうしたんだ?
「なんかあったか?」
『あのオーガぁ・・・、変な物を取り込んでいるみたいなのよぉ』
「変な物?」
『ええ』
ユヴェーレンには一体何が見えているというのか。どうやら、オーガには何か普通ではない秘密があるらしい。
『リュゼぇ、あのオーガは何属性の魔法を使っていたのぉ?』
「土と雷だな」
『土と雷ねぇ?』
ユヴェーレンがジッとオーガを見つめたまま何かを考え込んだ。俺は、ズィーリオスと顔を見合わせて首を傾げる。お互いに何が問題なのか全く分からなかった。
『心臓ぉ・・・魔石の下あたりに何かあるはずだからぁ、それを取ってみてもらえるかしらぁ?』
「おっ、分かっ『生かしたままでねぇ?』」
ユヴェーレンがアバドンの側まで行って指示を出す。そして、アバドンの返事に被せながら追加の指示を出していた。だが、アバドンは全く気にした様子もなく、オーガとは距離を詰める。魔法による攻撃はアバドンに直撃しているが、全くダメージが入っているようには見えない。地属性による攻撃も、呪いで全てなかったことにしていた。地面から突き出す攻撃も、アバドンの立っている部分だけ何も生えて来なかった。立ちふさがる障害も全て呪いによって腐蝕させているようだ。
そしてあっと言う間にアバドンがオーガの許に辿り着き、全く躊躇することなくアバドンがオーガの鳩尾付近に手を伸ばした。アバドンの腕がオーガを貫通し、オーガが絶境をあげる。至近距離で喚くオーガを、アバドンは鬱陶しそうに蹴り飛ばしながら腕を引き抜いた。
ビクビクと痙攣を繰り返すオーガだったが、高い生命力のせいですぐには死なない。穴が開いた胴体から腐蝕が進行していく様子も見えないことから、アバドンは呪いを使用しながら腕を突き出したわけではないようだ。単純な力技だけでオーガの肉体に穴を開けていた。
そして、オーガの体から引き抜いたアバドンの腕にはオーガの血がべったりと付いており、その腕の先には何かを握った拳があった。
11
お気に入りに追加
1,854
あなたにおすすめの小説

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
転生少女、運の良さだけで生き抜きます!
足助右禄
ファンタジー
【9月10日を持ちまして完結致しました。特別編執筆中です】
ある日、災害に巻き込まれて命を落とした少女ミナは異世界の女神に出会い、転生をさせてもらう事になった。
女神はミナの体を創造して問う。
「要望はありますか?」
ミナは「運だけ良くしてほしい」と望んだ。
迂闊で残念な少女ミナが剣と魔法のファンタジー世界で様々な人に出会い、成長していく物語。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

チートな親から生まれたのは「規格外」でした
真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て…
これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです…
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
時々さかのぼって部分修正することがあります
誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)
感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる