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案内された場所は、既にクルーレ王国内であった。それも結界からかなり近い位置だが、どうやら別動隊がいたらしく、俺たちはその別動隊の相手をすることになった。別動隊と言っても、前線で戦っていた20体のオーガたちの一部のようだ。全体的な数に変わりはない。真正面から結界まで近づいていたもの達を目隠しとし、少数のオーガがこちらに回り込んでいる状況のようだった。
到着した場所では、俺たちが来るまでの時間稼ぎを行っていたと思われるエルフたちがいた。見るからに満身創痍といった様子は、俺たちの到着がギリギリセーフだったことを物語っていた。
元々住民たちが住んでいたであろう住居に繋がる階段や橋が破壊され、一部では火が燃え上がっている。木の上に作られている住居だが、形を保っている物もあれば、一部が崩壊し使い物にならなくなっている物も見受けられる。ネーデの時よりはマシな気がするが、エルフたちにとって、今回の被害は途轍もない規模だろう。
「前線がここまで押し込まれている。ここがこれ以上押されないようにしてくれ」
「それだけか?」
「・・・ええ」
案内してくれた兵士がぶっきらぼうに言い放った。その目は、俺たちにあまり関与して欲しくなさそうな視線である。人間の手を借りなければならないという事態が気に入らないのだろう。だが、彼の上司である王女の命令であるため、職務を熟すだけ熟そうとしているのだろう。事実、それだけ言い残しさっさとどこかへ消えて行った。
別の場所で仕事があるのかもしれないが、俺たちを監視する人物を残さなくても良いのだろうか?普通、監視要員として共に戦う人員を残して行くものじゃないのか?いくら共同戦線を張ったとは言え、俺たちが逃げたり、サボったりするとは思わなかったのだろうか?・・・それとも、きちんと仕事をすると信頼されているのだろうか?
まあ、単純に結界内にガルム達がいるから、真面目に戦って勝つと思われているだけかもしれないがな。でも、実際の所・・・。
「いーね!いーねェええ!もっと来いやァ!!」
ドオォォオンッ!!
爆発音と同時に、視界の中心から端の方までオーガが吹っ飛んでいく。吹っ飛んで行ったオーガは木に衝突し、頭上に合った住居が降って来て下敷きになる。
「ポップコーンが欲しいな」
『何それ?』
「お菓子?コーンを爆発させたやつ」
『えっ・・・。そのお菓子、危険過ぎないか?』
「あー、調理過程が爆発させる必要があるだけで、危険な食べ物とかじゃないから」
『・・・命掛けの食べ物なんだな、それ』
ズィーリオスが少し勘違いしているようだが、まあいいや。説明がめんどくさい。眼下で暴れまわるアバドンを俺たちは離れた木の上で観戦していた。正確には、被害のない住居の屋根の上に腰を下ろしている。住居の屋根は三角屋根の形をしているので見下ろしやすいが、寝転んで観戦するには場所が悪い。転がって行ってしまう。そのため、全員普通に座り込んでいた。
住居の下敷きになっていたオーガがヨロヨロと這い出て来て、アバドンに向かって行く。その間、アバドンは2体のオーガと遊んでいた。うん、遊んでいた。相手のオーガは既に鎧も意味を為さずにボコボコで、必死に戦ってはいるがこれは完全にアバドンに弄ばれているだけである。
生かさず殺さず、オーガ3体がボロボロになっていく様をアバドンが笑っている。たたか・・・遊べて良かったな、アバドン。
この場に居たオーガは全部で3体だった。そして、他にエルフの視線がなかったので、目を輝かせてウズウズしているアバドンに任せることにしたのだ。その結果がこれである。俺は動かなくて良かったので非常に楽ではあるが、甚振り続ける様をずっと見せられるのも面白くない。せめてポップコーンがあれば少しは楽しめたかもしれないけど。
これだけ圧倒的な力の差を見せつけられているにも関わらず、1体も逃げようとしないオーガたちの方が正義っぽく見えてしまうのは何故だろう。そうだ、アバドンは料理を作るのが好きなだけの人物ではなく、正真正銘悪魔だった。
『あのオーガたちぃ、まるで時間を稼いでいるように見えなぁい?』
「時間稼ぎ?」
確かに言われてみればそんな気もするような、しないような?
『そうだな。まるで何かを待っているかのように見える』
ズィーリオスも言うならばそうなのだろう。では、アバドンに弄ばれているオーガたちの目的は、戦力である俺たちをここに拘束し、王子が対応しているという本隊の動きを待っているということになる。それとも、別の思惑があるのだろうか?時間稼ぎが目的なら、逃げようとしないのも頷ける。
『つまりぃ、あのバカはまんまとオーガたちの思惑にハマっているという子になるわねぇ』
ユヴェーレン、それを言うなら今観戦している俺たちもそうなんだが?俺たちも丁度今気づいたのだから、誰も悪くなかったということにしよう。そうしよう。
「さっさとここは終わらせてあげる様に声掛けた方がいいか?」
『まあ、そうだな。この光景をずっと見ていたいとは思わないな』
ズィーリオスも俺同様に、アバドンのお遊びを見てはいられないようだ。そうりゃそうだよな。いくら倒す敵であるオーガと言えども、あそこまで力の差があり過ぎると可哀そうに見えて来るものだ。死という暴虐からの解放をプレゼントしてあげよう。
『アバドン!そろそろ終わらせろ』
『お?了解だ!』
声を掛けた瞬間、オーガ3体の胴体に風穴が開いた。アバドンの周囲に大量の血がまき散らされた。
『あらぁ』
ユヴェーレンが感嘆に声を上げる。一瞬の内に、アバドンはオーガ3体の心臓部分に触れていた。その触れた場所が瞬時に腐敗し、オーガの体に風穴を開ける結果になったのだ。そして絶命したオーガの全身が腐敗に蝕まれている様子が見える。この場にエルフが来ても、戦闘があったことは分かるが、どのように倒したか見破ることは出来ないだろう。・・・バレなければいいか。
これは時間稼ぎというよりも、普通ならこれぐらいかかるよね?といったぐらいの時間じゃないだろうか。寧ろ、アバドンの最速キルを誤魔化すことが出来るだけの時間をかけたと思えばいいんじゃないか?
「新しい獲物を探しに行くのか?」
服装に一切の乱れも汚れもないアバドンが、俺たちのいる屋根の上までやって来る。新たな戦いの期待に目がギラついている。これは・・・、オーガたち進行して来る時期を間違ったな。
「そんな感じだ」
この場を守れとは言われたが、アバドンが倒したオーガ以外には魔物の気配は感じない。こちらに向かって来る様子もないので、本隊の方の様子を見に行った方が良いのではないだろうか?ここを守れても、本体に突破されてしまっては意味がない。
『移動するか』
ズィーリオスが皆に声を掛けながら立ち上がる。立ち上がったズィーリオスの背に乗り、戦闘の気配が激しい本隊がいるであろう方向に顔を向ける。夜の暗闇に揺れる火の光が見え、戦闘音が聞こえてきていた。
『リュゼ、どうやって動く?』
「そうだなー」
ズィーリオスが屋根の上から降りて地面に着地する。アバドンも続いて降りてきた。オーガの本隊をエルフたちと挟撃する形が良いか、それとも戦況を見るために近寄るだけに留めるか。
「一先ず挟撃出来る位置に移動し、戦況を窺ってみるとするか」
『分かった』
ズィーリオスが地面を飛ぶように駆けだし、アバドンも並走する。さて、オーガの数は一体どれだけ削ることが出来ているんだろうか。
敢えて索敵による残敵の把握をしないまま、俺は駆け抜けるズィーリオスに揺られながら大きな欠伸を放なった。
到着した場所では、俺たちが来るまでの時間稼ぎを行っていたと思われるエルフたちがいた。見るからに満身創痍といった様子は、俺たちの到着がギリギリセーフだったことを物語っていた。
元々住民たちが住んでいたであろう住居に繋がる階段や橋が破壊され、一部では火が燃え上がっている。木の上に作られている住居だが、形を保っている物もあれば、一部が崩壊し使い物にならなくなっている物も見受けられる。ネーデの時よりはマシな気がするが、エルフたちにとって、今回の被害は途轍もない規模だろう。
「前線がここまで押し込まれている。ここがこれ以上押されないようにしてくれ」
「それだけか?」
「・・・ええ」
案内してくれた兵士がぶっきらぼうに言い放った。その目は、俺たちにあまり関与して欲しくなさそうな視線である。人間の手を借りなければならないという事態が気に入らないのだろう。だが、彼の上司である王女の命令であるため、職務を熟すだけ熟そうとしているのだろう。事実、それだけ言い残しさっさとどこかへ消えて行った。
別の場所で仕事があるのかもしれないが、俺たちを監視する人物を残さなくても良いのだろうか?普通、監視要員として共に戦う人員を残して行くものじゃないのか?いくら共同戦線を張ったとは言え、俺たちが逃げたり、サボったりするとは思わなかったのだろうか?・・・それとも、きちんと仕事をすると信頼されているのだろうか?
まあ、単純に結界内にガルム達がいるから、真面目に戦って勝つと思われているだけかもしれないがな。でも、実際の所・・・。
「いーね!いーねェええ!もっと来いやァ!!」
ドオォォオンッ!!
爆発音と同時に、視界の中心から端の方までオーガが吹っ飛んでいく。吹っ飛んで行ったオーガは木に衝突し、頭上に合った住居が降って来て下敷きになる。
「ポップコーンが欲しいな」
『何それ?』
「お菓子?コーンを爆発させたやつ」
『えっ・・・。そのお菓子、危険過ぎないか?』
「あー、調理過程が爆発させる必要があるだけで、危険な食べ物とかじゃないから」
『・・・命掛けの食べ物なんだな、それ』
ズィーリオスが少し勘違いしているようだが、まあいいや。説明がめんどくさい。眼下で暴れまわるアバドンを俺たちは離れた木の上で観戦していた。正確には、被害のない住居の屋根の上に腰を下ろしている。住居の屋根は三角屋根の形をしているので見下ろしやすいが、寝転んで観戦するには場所が悪い。転がって行ってしまう。そのため、全員普通に座り込んでいた。
住居の下敷きになっていたオーガがヨロヨロと這い出て来て、アバドンに向かって行く。その間、アバドンは2体のオーガと遊んでいた。うん、遊んでいた。相手のオーガは既に鎧も意味を為さずにボコボコで、必死に戦ってはいるがこれは完全にアバドンに弄ばれているだけである。
生かさず殺さず、オーガ3体がボロボロになっていく様をアバドンが笑っている。たたか・・・遊べて良かったな、アバドン。
この場に居たオーガは全部で3体だった。そして、他にエルフの視線がなかったので、目を輝かせてウズウズしているアバドンに任せることにしたのだ。その結果がこれである。俺は動かなくて良かったので非常に楽ではあるが、甚振り続ける様をずっと見せられるのも面白くない。せめてポップコーンがあれば少しは楽しめたかもしれないけど。
これだけ圧倒的な力の差を見せつけられているにも関わらず、1体も逃げようとしないオーガたちの方が正義っぽく見えてしまうのは何故だろう。そうだ、アバドンは料理を作るのが好きなだけの人物ではなく、正真正銘悪魔だった。
『あのオーガたちぃ、まるで時間を稼いでいるように見えなぁい?』
「時間稼ぎ?」
確かに言われてみればそんな気もするような、しないような?
『そうだな。まるで何かを待っているかのように見える』
ズィーリオスも言うならばそうなのだろう。では、アバドンに弄ばれているオーガたちの目的は、戦力である俺たちをここに拘束し、王子が対応しているという本隊の動きを待っているということになる。それとも、別の思惑があるのだろうか?時間稼ぎが目的なら、逃げようとしないのも頷ける。
『つまりぃ、あのバカはまんまとオーガたちの思惑にハマっているという子になるわねぇ』
ユヴェーレン、それを言うなら今観戦している俺たちもそうなんだが?俺たちも丁度今気づいたのだから、誰も悪くなかったということにしよう。そうしよう。
「さっさとここは終わらせてあげる様に声掛けた方がいいか?」
『まあ、そうだな。この光景をずっと見ていたいとは思わないな』
ズィーリオスも俺同様に、アバドンのお遊びを見てはいられないようだ。そうりゃそうだよな。いくら倒す敵であるオーガと言えども、あそこまで力の差があり過ぎると可哀そうに見えて来るものだ。死という暴虐からの解放をプレゼントしてあげよう。
『アバドン!そろそろ終わらせろ』
『お?了解だ!』
声を掛けた瞬間、オーガ3体の胴体に風穴が開いた。アバドンの周囲に大量の血がまき散らされた。
『あらぁ』
ユヴェーレンが感嘆に声を上げる。一瞬の内に、アバドンはオーガ3体の心臓部分に触れていた。その触れた場所が瞬時に腐敗し、オーガの体に風穴を開ける結果になったのだ。そして絶命したオーガの全身が腐敗に蝕まれている様子が見える。この場にエルフが来ても、戦闘があったことは分かるが、どのように倒したか見破ることは出来ないだろう。・・・バレなければいいか。
これは時間稼ぎというよりも、普通ならこれぐらいかかるよね?といったぐらいの時間じゃないだろうか。寧ろ、アバドンの最速キルを誤魔化すことが出来るだけの時間をかけたと思えばいいんじゃないか?
「新しい獲物を探しに行くのか?」
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「そんな感じだ」
この場を守れとは言われたが、アバドンが倒したオーガ以外には魔物の気配は感じない。こちらに向かって来る様子もないので、本隊の方の様子を見に行った方が良いのではないだろうか?ここを守れても、本体に突破されてしまっては意味がない。
『移動するか』
ズィーリオスが皆に声を掛けながら立ち上がる。立ち上がったズィーリオスの背に乗り、戦闘の気配が激しい本隊がいるであろう方向に顔を向ける。夜の暗闇に揺れる火の光が見え、戦闘音が聞こえてきていた。
『リュゼ、どうやって動く?』
「そうだなー」
ズィーリオスが屋根の上から降りて地面に着地する。アバドンも続いて降りてきた。オーガの本隊をエルフたちと挟撃する形が良いか、それとも戦況を見るために近寄るだけに留めるか。
「一先ず挟撃出来る位置に移動し、戦況を窺ってみるとするか」
『分かった』
ズィーリオスが地面を飛ぶように駆けだし、アバドンも並走する。さて、オーガの数は一体どれだけ削ることが出来ているんだろうか。
敢えて索敵による残敵の把握をしないまま、俺は駆け抜けるズィーリオスに揺られながら大きな欠伸を放なった。
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