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森の異常
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「そんな気にすることはないだろ。なんかあってもナルシアのせいじゃないし、それに・・・・手を出して困るのは向こうだからな」
「あっ・・・」
俺の言葉の意味を理解し、あの存在のことを思い出したナルシアが口を開けて呆ける。ユヴェーレンの存在を忘れてしまうほど、その第一王子が恐ろしい存在だったのか。
『私のことを忘れていたのぉ?それは寂しいわぁ』
隠れていたユヴェーレンが顕在化した。俺の側で浮いているユヴェーレンは、ナルシアに向かって悪戯っぽく笑みを浮かべる。ナルシアに対してだけならわざわざ顕在化する必要はないが、ユヴェーレンはナルシアと同じく不安そうにしていたエルフ兄妹にも見える様に顕在化したようだ。始めて目にする精霊、それも王位精霊にポカーンと口を開けて固まってしまった。そっとしておいてあげよう。
「そ、それは申し訳ありません!」
ユヴェーレンに向かってナルシアが頭を下げて謝罪する。エルフの王族よりも、精霊王の方が格は圧倒的に上なので、ナルシアがこのような反応を示すのも頷ける。
『怒ってはないわぁ。ただ、あのエルフは許せないってだけよぉ』
ナルシアがユヴェーレンの嫣然とした様に目を奪われている間に、ユヴェーレンは俺にウインクをして顕在化を解いた。先ほどよりも透過したユヴェーレンが、クスクスと笑いながら俺の側に座り込んだ。ズィーリオスが嫌そうに身をよじってユヴェーレンから僅かに離れ、俺は凭れていたズィーリオスが動いたことで、横向きにずれながら倒れていった。
起き上がるのはめんどくさい。そのまま寝転がっていよう。俺の頭の上の方にあったズィーリオスの腕を枕にして、横向きに皆の様子を見る。すると、俺の頭の上にズィーリオスが頭を乗せて来た。重たいが、もふもふした毛で頭が挟まれているのでまあ良いや。
寝転がったことで欠伸が出始めた俺を見て、周りの皆が笑い出した。なぜいきなり人が欠伸をしただけで笑うんだ!?納得が出来ないながらも、馬車内の雰囲気が良くなったので良しとすることにした。
気付いたら寝落ちしていた俺は、ズィーリオスによって起こされて目が覚めた。そして、目が覚めた瞬間、自分が今いる場所の異変に気付き眉を顰める。
「今どこにいるんだ?」
「起きたわね。今は、丁度クルーレ王国の門の前に来ているわよ」
誰にともなく尋ねると、アネットが答えてくれた。しかし、様子がおかしい。周りを見渡してみると、ガルムやナルシアも顔色が悪かった。エルフ兄妹は口元を抑えて座り込んでおり、アネットとガルムが背中を擦って上げているところであった。アバドンだけが相変わらずなんともなさそうに平気な顔をしている。
「何なんだ。この魔素濃度は・・・!?」
「分からないわ」
ナルシアが横に首を振る。人が住む場所としては異常なほどの魔素濃度であったのだ。ナルシアでさえも原因が分からない状態なのであれば、元からこういう場所だった可能性はなくなる。ナルシアが国を出た後にこの状態になったということだろう。
「ユヴェーレン。俺の所に来る前からこんな感じだったのか?」
この場の全員に情報が共有されるように、念話を使わずに話しかける。
『そんなことはないわよぉ。変ねぇ?考えられる原因は、世界樹に何かあったってことだけれどぉ』
ユヴェーレンが首を傾げながら思い出すように告げる。全員に念話をしたわけではないらしいので、俺が代弁者としてユヴェーレンの話した内容を皆と共有する。
「世界樹の異変・・・ですか」
ナルシアがユヴェーレンに向いて尋ねる。ナルシア自身も久しぶりの帰郷だったらしいので、いつからこのような状態になっていたかは知らないらしい。そのため、最も近況を知っているはずのユヴェーレンからの情報で、この状態が最近起こったことであると読みを立てたのだ。
そして、世界樹の役目について詳しくユヴェーレンが教えてくれた。
世界樹が重要とされている目的は、その循環機能であった。世界樹は、極力魔素溜まりが発生しないように魔素を循環する役目があるのだ。そのため、普段魔素が溜まらない場所に魔素が溜まっているということは、単に世界樹の機能が停止したと考えられるのだ。
「ここは既に、ニュフェの樹海の中よ。ニュフェの樹海はネアの森よりも魔素が多い特徴があるのだけれど、ここまでの魔素濃度ではなかったわ」
追加情報をナルシアが加えながら視線を馬車の外に向ける。世界樹の異変説が濃厚であるようだ。馬車の出入り口まで移動して扉を開ける。外に見える景色はネアの森と何も変わらない。けれど、小動物の気配はなく、遠くからこちらを注視している魔物の気配のみがあった。
世界樹の異変がなくとも、明らかにこの森の状態は異常だ。体を馬車の方向に向けたまま、軽くジャンプして馬車の屋根に手を掛ける。そのまま体を引き上げて馬車の上に登る。
「リュゼ!?何してるんだ?」
「ちょっと様子を観察してみる」
ガルムが慌てて顔を出して覗き込んできたので、下手なことはしないと宣言を行う。周囲で監視しているエルフたちも、顔色が悪い状態で監視活動を行っているようである。彼らも、この異常な魔素濃度に気付いていないというわけではないようだ。
すぐに死に至るほどではないにしても、この魔素濃度の中で暮らしていたら体調は悪くなっていくことだろう。呼吸の息苦しさを感じるはずだ。息切れのような状態に陥っている複数のエルフたちに目を向ける。俺はヴァルードの所で暮らしていた日々で、この程度の魔素濃度ならば問題なく過ごすことが出来る。ちょっと空気が淀んでいると感じる程度なのだ。
だが、普通は高濃度の魔素に晒されて生活することはない。元々魔力量の多いエルフだからこそ、この魔素濃度に耐えることが出来るのだろう。
大地の剣の一行は、ナルシア以外はかなり厳しい場所だ。本来ならば、今すぐにでもこの場から離れさせた方が良い。エルラテとアニーナもエルフと言えども結構キツそうだった。ガルム達には、2人を連れて離れさせた方がいいか。
御者席に座っているジェイドの方まで移動する。
「ジェイド。大丈夫か?」
「リュゼ君っすか?ハハッ。なんとか、大丈夫っすよ。ナルシアのご両親にお会いするまでは倒れはしませんっす」
「・・・そうか」
無理している奴のためにも今すぐ撤退した方がいい。馬車の中に戻ろうと俺が登った所まで移動していた時、鋭い殺気を纏った視線を感じた。その方角へ即座に目を向けると、オーガらしき巨体が複数見える。部位強化を掛けた目だからこそ、その姿を捕らえることが出来たが、エルフたちはまだオーガの姿に気付いていない。
さっと進行方向に目を向けると、先ほどは見えなかった森の中の住宅が見えて来た。今の速度では、馬車が門の中に入るまでには間に合わない。これはマズイ。あちらは気付いているのに、こちらは気付いていない。それも、魔素濃度のせいで体調の悪い者達ばかりだ。
「緊急事態だ!オーガが接近中。戦闘の準備をしろッ!ジェイド!」
「任せろッ」
周囲のエルフにも聞こえる様に声を張り上げる。俺の意図をくみ取ってくれたジェイドが、馬車の速度を上げる。その瞬間、馬車の中でガタガタと物音がたった後、勢いよくアバドンが飛び出してきた。
「待てっ!俺も!」
「何言ってんだ。足手まといはそこで寝てろッ!」
どうやら、ガルムは体調が悪いくせに戦うつもりだったようだ。アバドンの吐き捨てた言葉によって大人しくなったようで、馬車の中で座り込んだ気配を感じた。
そんな中、エルフたちからは一切の緊張感を感じなかった。戦闘態勢を取っておらず、鋭い目で俺のことを睨んでいる。
「ふざけたことは言うな!もう国は目と鼻の先なのだ!確かにオーガがいるという嘘はついていないようだが、奴らの姿は見えていないし、追いつくころには我々は門の中だ!」
そんな甘い状況じゃない!なんでそんなに危機感がないんだ!危機感の無さ過ぎる態度に、思わず俺も睨み返した。
「あっ・・・」
俺の言葉の意味を理解し、あの存在のことを思い出したナルシアが口を開けて呆ける。ユヴェーレンの存在を忘れてしまうほど、その第一王子が恐ろしい存在だったのか。
『私のことを忘れていたのぉ?それは寂しいわぁ』
隠れていたユヴェーレンが顕在化した。俺の側で浮いているユヴェーレンは、ナルシアに向かって悪戯っぽく笑みを浮かべる。ナルシアに対してだけならわざわざ顕在化する必要はないが、ユヴェーレンはナルシアと同じく不安そうにしていたエルフ兄妹にも見える様に顕在化したようだ。始めて目にする精霊、それも王位精霊にポカーンと口を開けて固まってしまった。そっとしておいてあげよう。
「そ、それは申し訳ありません!」
ユヴェーレンに向かってナルシアが頭を下げて謝罪する。エルフの王族よりも、精霊王の方が格は圧倒的に上なので、ナルシアがこのような反応を示すのも頷ける。
『怒ってはないわぁ。ただ、あのエルフは許せないってだけよぉ』
ナルシアがユヴェーレンの嫣然とした様に目を奪われている間に、ユヴェーレンは俺にウインクをして顕在化を解いた。先ほどよりも透過したユヴェーレンが、クスクスと笑いながら俺の側に座り込んだ。ズィーリオスが嫌そうに身をよじってユヴェーレンから僅かに離れ、俺は凭れていたズィーリオスが動いたことで、横向きにずれながら倒れていった。
起き上がるのはめんどくさい。そのまま寝転がっていよう。俺の頭の上の方にあったズィーリオスの腕を枕にして、横向きに皆の様子を見る。すると、俺の頭の上にズィーリオスが頭を乗せて来た。重たいが、もふもふした毛で頭が挟まれているのでまあ良いや。
寝転がったことで欠伸が出始めた俺を見て、周りの皆が笑い出した。なぜいきなり人が欠伸をしただけで笑うんだ!?納得が出来ないながらも、馬車内の雰囲気が良くなったので良しとすることにした。
気付いたら寝落ちしていた俺は、ズィーリオスによって起こされて目が覚めた。そして、目が覚めた瞬間、自分が今いる場所の異変に気付き眉を顰める。
「今どこにいるんだ?」
「起きたわね。今は、丁度クルーレ王国の門の前に来ているわよ」
誰にともなく尋ねると、アネットが答えてくれた。しかし、様子がおかしい。周りを見渡してみると、ガルムやナルシアも顔色が悪かった。エルフ兄妹は口元を抑えて座り込んでおり、アネットとガルムが背中を擦って上げているところであった。アバドンだけが相変わらずなんともなさそうに平気な顔をしている。
「何なんだ。この魔素濃度は・・・!?」
「分からないわ」
ナルシアが横に首を振る。人が住む場所としては異常なほどの魔素濃度であったのだ。ナルシアでさえも原因が分からない状態なのであれば、元からこういう場所だった可能性はなくなる。ナルシアが国を出た後にこの状態になったということだろう。
「ユヴェーレン。俺の所に来る前からこんな感じだったのか?」
この場の全員に情報が共有されるように、念話を使わずに話しかける。
『そんなことはないわよぉ。変ねぇ?考えられる原因は、世界樹に何かあったってことだけれどぉ』
ユヴェーレンが首を傾げながら思い出すように告げる。全員に念話をしたわけではないらしいので、俺が代弁者としてユヴェーレンの話した内容を皆と共有する。
「世界樹の異変・・・ですか」
ナルシアがユヴェーレンに向いて尋ねる。ナルシア自身も久しぶりの帰郷だったらしいので、いつからこのような状態になっていたかは知らないらしい。そのため、最も近況を知っているはずのユヴェーレンからの情報で、この状態が最近起こったことであると読みを立てたのだ。
そして、世界樹の役目について詳しくユヴェーレンが教えてくれた。
世界樹が重要とされている目的は、その循環機能であった。世界樹は、極力魔素溜まりが発生しないように魔素を循環する役目があるのだ。そのため、普段魔素が溜まらない場所に魔素が溜まっているということは、単に世界樹の機能が停止したと考えられるのだ。
「ここは既に、ニュフェの樹海の中よ。ニュフェの樹海はネアの森よりも魔素が多い特徴があるのだけれど、ここまでの魔素濃度ではなかったわ」
追加情報をナルシアが加えながら視線を馬車の外に向ける。世界樹の異変説が濃厚であるようだ。馬車の出入り口まで移動して扉を開ける。外に見える景色はネアの森と何も変わらない。けれど、小動物の気配はなく、遠くからこちらを注視している魔物の気配のみがあった。
世界樹の異変がなくとも、明らかにこの森の状態は異常だ。体を馬車の方向に向けたまま、軽くジャンプして馬車の屋根に手を掛ける。そのまま体を引き上げて馬車の上に登る。
「リュゼ!?何してるんだ?」
「ちょっと様子を観察してみる」
ガルムが慌てて顔を出して覗き込んできたので、下手なことはしないと宣言を行う。周囲で監視しているエルフたちも、顔色が悪い状態で監視活動を行っているようである。彼らも、この異常な魔素濃度に気付いていないというわけではないようだ。
すぐに死に至るほどではないにしても、この魔素濃度の中で暮らしていたら体調は悪くなっていくことだろう。呼吸の息苦しさを感じるはずだ。息切れのような状態に陥っている複数のエルフたちに目を向ける。俺はヴァルードの所で暮らしていた日々で、この程度の魔素濃度ならば問題なく過ごすことが出来る。ちょっと空気が淀んでいると感じる程度なのだ。
だが、普通は高濃度の魔素に晒されて生活することはない。元々魔力量の多いエルフだからこそ、この魔素濃度に耐えることが出来るのだろう。
大地の剣の一行は、ナルシア以外はかなり厳しい場所だ。本来ならば、今すぐにでもこの場から離れさせた方が良い。エルラテとアニーナもエルフと言えども結構キツそうだった。ガルム達には、2人を連れて離れさせた方がいいか。
御者席に座っているジェイドの方まで移動する。
「ジェイド。大丈夫か?」
「リュゼ君っすか?ハハッ。なんとか、大丈夫っすよ。ナルシアのご両親にお会いするまでは倒れはしませんっす」
「・・・そうか」
無理している奴のためにも今すぐ撤退した方がいい。馬車の中に戻ろうと俺が登った所まで移動していた時、鋭い殺気を纏った視線を感じた。その方角へ即座に目を向けると、オーガらしき巨体が複数見える。部位強化を掛けた目だからこそ、その姿を捕らえることが出来たが、エルフたちはまだオーガの姿に気付いていない。
さっと進行方向に目を向けると、先ほどは見えなかった森の中の住宅が見えて来た。今の速度では、馬車が門の中に入るまでには間に合わない。これはマズイ。あちらは気付いているのに、こちらは気付いていない。それも、魔素濃度のせいで体調の悪い者達ばかりだ。
「緊急事態だ!オーガが接近中。戦闘の準備をしろッ!ジェイド!」
「任せろッ」
周囲のエルフにも聞こえる様に声を張り上げる。俺の意図をくみ取ってくれたジェイドが、馬車の速度を上げる。その瞬間、馬車の中でガタガタと物音がたった後、勢いよくアバドンが飛び出してきた。
「待てっ!俺も!」
「何言ってんだ。足手まといはそこで寝てろッ!」
どうやら、ガルムは体調が悪いくせに戦うつもりだったようだ。アバドンの吐き捨てた言葉によって大人しくなったようで、馬車の中で座り込んだ気配を感じた。
そんな中、エルフたちからは一切の緊張感を感じなかった。戦闘態勢を取っておらず、鋭い目で俺のことを睨んでいる。
「ふざけたことは言うな!もう国は目と鼻の先なのだ!確かにオーガがいるという嘘はついていないようだが、奴らの姿は見えていないし、追いつくころには我々は門の中だ!」
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