269 / 340
待機
しおりを挟む
指で自分を指して馬車の入口を指す。ニコリと笑みを浮かべたガルムやアネット、ジェイドの姿があった。エルラテは状況を分かっているようで苦笑いを浮かべていたが、アニーナはよく分かっていないらしく、首を傾げていた。
マジか・・・。本当に俺から先に外に出ろというのか。スッとズィーリオスに視線を向ける。頼む、お前だけでも!
俺の気持ちが通じたのだろう。ズィーリオスが立ち会がって俺の側までやって来る。付いて来てくれるんだな!馬車の入口を開けて足を踏みだした瞬間、トンッと後ろから押し出された。
はぁ?想定外のことに思考が停止し、迫りくる地面がゆっくりと見えた。あの背中に感じた感触は、間違いなくズィーリオスの肉球だった。マジで意味が分からない。
地面に激突する寸前で手を突き出し、上体を跳ね起こして後ろに振り返る。
「おい!ズィーリオス!何すんだよ!」
ズィーリオスに文句を言い放ちながら視界に収めたズィーリオスは、何もなかったかのように馬車の中から出て来た。周囲で様子を観察していたエルフたちが騒めく。魔物を連れて来たと騒ぎ立てているようだった。だが、俺にはそんなことはどうでも良い。解決しなければならないことがある。
『聞いてる!?』
ついズィーリオスに対して普通に話かけてしまったが、会話をするならば念話にしないといけない。
『ああ、聞いてる。だが、おかげで俺はリュゼと一緒に行動できるようになったんだぞ?俺だけ別行動でも良かったのか?』
『え、マジか・・。流石に別は・・・』
理由があるなら仕方ない。それもズィーリオスだけ別行動になるなんてダメだ!だけど・・・。
『一緒に行動出来るようになったってどういう意味だ?』
『周りの様子を見て』
側によって来たズィーリオスが、辺りを見渡すようにと周囲に視線を向ける。周り?ズィーリオスの指示通りに周囲のエルフたちの様子を見てみる。すると、先ほどまで魔物を連れて来たと殺気だっていたエルフたちから、困惑した雰囲気が漂い出していた。
様子を窺い続けている間に、他のメンバーたちも馬車から降りて来る。アネットとナルシアがエルラテとアニーナの手をそれぞれ引いて下りて来た。いつの間にか、ナルシアは馬車の出入り口まで移動してきていたようだ。
馬車の中から出て来たエルフの子供を見て、別の騒めきがエルフたちに広がった。人間と獣人、それにエルフと魔物という異色の組み合わせだからだろう。エルフの国というだけあって、他の種族の者達が一緒にいる光景を見たことがないのかもしれない。
にしても、アバドンが下りて来ない。ユヴェーレンもアバドンと一緒にいるようで、馬車の中から出てきていなかった。
「なんという組み合わせだ・・・」
唖然としたエルフの1人の声が聞こえた。なるほど、ズィーリオスの意図が分かった。人間の子供を先に出して警戒心を減らし、その子供を襲う様子を見せずに側で守るように寄り添っている魔物。そして、獣人と人間、エルフの子供の姿を見せることで、攻撃の意思がないことをアピールしたのか。
エルフは子供が生まれにくいからこそ子供を大事にする。その子供たちが全く警戒しておらず、無傷で元気な姿をしていることを見せつけたのだ。ズィーリオスが人を襲う魔物ではないことも見せつけることが出来ている。それこそが、一緒に行動できるという意味なのだ。
馬車から降りる前よりもエルフたちの雰囲気が軟化している様子に、ズィーリオスの作戦に感心せざるを得ない。
「隊長、どうしますか。これでは・・・」
「分かってるっ!」
コソコソと小さな声で話し合っている声が聞こえて来た。部位強化しておいて良かった。
「仕方ない。やはりあの方がいらっしゃるまではこの場で待たせよう」
「分かりました」
誰かは分からないが、これからここまであの方とやらが来るようだ。俺たちはこのまま馬車の外で待つようにと言われた。いつまで待てば良いのか分からないが、周囲にいるエルフたちはずっと監視し続けるつもりらしい。
「リュゼお兄ちゃん!さっきは大丈夫だった?」
アニーナが俺に駆け寄って首を傾げながら見上げて来る。
「えーっと?ごめん、さっきって何のこと?」
「スイちゃんが押してたとき!」
「あー、あの時のことか。大丈夫だよ。怪我はしてないからね」
「ホント?」
「ああ、本当だ」
ズィーリオスの名前をはっきりと発音できないアニーナは、ズィーリオスのことをスイちゃんと呼んでいた。俺がズィーリオスに押されて転げかけた時の事を心配してくれたらしい。なんて優しくていい子なんだ。気のせいではなく、最近俺の扱いが雑になっているどっかの誰かさんとは雲泥の差だ。
アニーナの頭を撫でてあげると、気持ちよさそうに目を細めて笑みを浮かべた。優しくて可愛いなんてこれはまた・・。
「エルラテ。将来は大変だと思うが頑張るんだぞ!」
「何を?」
「君の大事な妹を守ることを、だ」
「うん!もちろん」
ああ、これは俺の言いたいことは解っていない顔だ。エルラテに、今俺が言った言葉にどのような意味があるか詳しく説明することはせず、黙って今を見守ることにした。いつかは俺の言いたいことに気付く日が来るだろう。だってもう既に、エルラテは立派なシスコンの片鱗が見え隠れしているのだから。
そんな俺たちの会話が、エルフたちに何とも言えない雰囲気にしていることなど気付くことはなかった。
「あ、そうだ。待っている間暇だからお菓子でも食べて待っていようぜ?」
「うん」
「おかし!!」
どれだけ待たされるか分かっていないんだ。勝手にお菓子パーティーを開いてもエルフたちに文句は言われないだろう。
「アバドン!今なんか食べられるお菓子持ってないか?」
馬車の中を覗き込みながら尋ねると、なぜかユヴェーレンに叱られているアバドンの姿があった。
「・・・ごめん」
あまりにもタイミングの悪い状況に、俺は一言謝るとすぐに馬車から離れて踵を返した。
「ちょっと待て!あるから!だから待ってくれ!」
馬車から離れる俺の背中に、必死なアバドンの声に足を止める。うーん、どうしようか。そのまま戻ったせいで俺までユヴェーレンに怒られないか?
「リュゼ!試作品で良ければ、この前お前が言っていた“チーズケーキ”とやらを出してやる!それに見合う茶も出してやるから!!」
仕方ないな。クルリと振り返って馬車まで戻る。
「ユヴェーレン。何があったのか分からないが、そこまでにしてやってくれないか?」
『全くもぉー。仕方ないわねぇ。良いわよぉ』
『助かった!リュゼ!』
『ただし、本当にリュゼに美味しい物を出してあげるのよぉ?』
『分かってる分かってる!』
喜々としてアバドンの目の色が輝いた。
「リュゼ。マジックバッグを」
要求されたマジックバッグを渡すと、アバドンは馬車の外に出て来た。その後に姿を消しながらユヴェーレンも付いて来る。どうやら今は姿を見せないでおくつもりのようだ。
姿を現した新たな人物にエルフたちの警戒心が僅かに上がる。すぐに出て来なかったので、馬車の中で何か隠していたと思われているのだろう。まだ馬車の中に隠れている者がいないかと精霊を使って馬車の中の確認していた。
そして、マジックバッグを持ったアバドンが何をするのか見ていると、馬車の側の開けた場所に立ち止まった。マジックバッグを使っているフリをして、次元収納の中からあのテーブルとイスを取り出す。イスは全部で2つだった。どうやらイスの在庫は2つしかないらしい。
久しぶりに見たテーブルセットである。
「本当にリュゼ達のマジックバッグには、変なものしか入っていないな」
ガルムの呆れた声にアネット達が同意している間、アバドンはホールのチーズケーキとティーセットを取り出していた。チーズケーキが切り分けられ、ティーポットからカップに紅茶が注がれる。
「さっ。準備出来たぞ!リュゼ、そこに座れ」
促されるままに席に付いた俺の目の前には、どこからどう見てもあのチーズケーキにしか見えない食べ物と、芳しい香りの紅茶が鎮座していた。
マジか・・・。本当に俺から先に外に出ろというのか。スッとズィーリオスに視線を向ける。頼む、お前だけでも!
俺の気持ちが通じたのだろう。ズィーリオスが立ち会がって俺の側までやって来る。付いて来てくれるんだな!馬車の入口を開けて足を踏みだした瞬間、トンッと後ろから押し出された。
はぁ?想定外のことに思考が停止し、迫りくる地面がゆっくりと見えた。あの背中に感じた感触は、間違いなくズィーリオスの肉球だった。マジで意味が分からない。
地面に激突する寸前で手を突き出し、上体を跳ね起こして後ろに振り返る。
「おい!ズィーリオス!何すんだよ!」
ズィーリオスに文句を言い放ちながら視界に収めたズィーリオスは、何もなかったかのように馬車の中から出て来た。周囲で様子を観察していたエルフたちが騒めく。魔物を連れて来たと騒ぎ立てているようだった。だが、俺にはそんなことはどうでも良い。解決しなければならないことがある。
『聞いてる!?』
ついズィーリオスに対して普通に話かけてしまったが、会話をするならば念話にしないといけない。
『ああ、聞いてる。だが、おかげで俺はリュゼと一緒に行動できるようになったんだぞ?俺だけ別行動でも良かったのか?』
『え、マジか・・。流石に別は・・・』
理由があるなら仕方ない。それもズィーリオスだけ別行動になるなんてダメだ!だけど・・・。
『一緒に行動出来るようになったってどういう意味だ?』
『周りの様子を見て』
側によって来たズィーリオスが、辺りを見渡すようにと周囲に視線を向ける。周り?ズィーリオスの指示通りに周囲のエルフたちの様子を見てみる。すると、先ほどまで魔物を連れて来たと殺気だっていたエルフたちから、困惑した雰囲気が漂い出していた。
様子を窺い続けている間に、他のメンバーたちも馬車から降りて来る。アネットとナルシアがエルラテとアニーナの手をそれぞれ引いて下りて来た。いつの間にか、ナルシアは馬車の出入り口まで移動してきていたようだ。
馬車の中から出て来たエルフの子供を見て、別の騒めきがエルフたちに広がった。人間と獣人、それにエルフと魔物という異色の組み合わせだからだろう。エルフの国というだけあって、他の種族の者達が一緒にいる光景を見たことがないのかもしれない。
にしても、アバドンが下りて来ない。ユヴェーレンもアバドンと一緒にいるようで、馬車の中から出てきていなかった。
「なんという組み合わせだ・・・」
唖然としたエルフの1人の声が聞こえた。なるほど、ズィーリオスの意図が分かった。人間の子供を先に出して警戒心を減らし、その子供を襲う様子を見せずに側で守るように寄り添っている魔物。そして、獣人と人間、エルフの子供の姿を見せることで、攻撃の意思がないことをアピールしたのか。
エルフは子供が生まれにくいからこそ子供を大事にする。その子供たちが全く警戒しておらず、無傷で元気な姿をしていることを見せつけたのだ。ズィーリオスが人を襲う魔物ではないことも見せつけることが出来ている。それこそが、一緒に行動できるという意味なのだ。
馬車から降りる前よりもエルフたちの雰囲気が軟化している様子に、ズィーリオスの作戦に感心せざるを得ない。
「隊長、どうしますか。これでは・・・」
「分かってるっ!」
コソコソと小さな声で話し合っている声が聞こえて来た。部位強化しておいて良かった。
「仕方ない。やはりあの方がいらっしゃるまではこの場で待たせよう」
「分かりました」
誰かは分からないが、これからここまであの方とやらが来るようだ。俺たちはこのまま馬車の外で待つようにと言われた。いつまで待てば良いのか分からないが、周囲にいるエルフたちはずっと監視し続けるつもりらしい。
「リュゼお兄ちゃん!さっきは大丈夫だった?」
アニーナが俺に駆け寄って首を傾げながら見上げて来る。
「えーっと?ごめん、さっきって何のこと?」
「スイちゃんが押してたとき!」
「あー、あの時のことか。大丈夫だよ。怪我はしてないからね」
「ホント?」
「ああ、本当だ」
ズィーリオスの名前をはっきりと発音できないアニーナは、ズィーリオスのことをスイちゃんと呼んでいた。俺がズィーリオスに押されて転げかけた時の事を心配してくれたらしい。なんて優しくていい子なんだ。気のせいではなく、最近俺の扱いが雑になっているどっかの誰かさんとは雲泥の差だ。
アニーナの頭を撫でてあげると、気持ちよさそうに目を細めて笑みを浮かべた。優しくて可愛いなんてこれはまた・・。
「エルラテ。将来は大変だと思うが頑張るんだぞ!」
「何を?」
「君の大事な妹を守ることを、だ」
「うん!もちろん」
ああ、これは俺の言いたいことは解っていない顔だ。エルラテに、今俺が言った言葉にどのような意味があるか詳しく説明することはせず、黙って今を見守ることにした。いつかは俺の言いたいことに気付く日が来るだろう。だってもう既に、エルラテは立派なシスコンの片鱗が見え隠れしているのだから。
そんな俺たちの会話が、エルフたちに何とも言えない雰囲気にしていることなど気付くことはなかった。
「あ、そうだ。待っている間暇だからお菓子でも食べて待っていようぜ?」
「うん」
「おかし!!」
どれだけ待たされるか分かっていないんだ。勝手にお菓子パーティーを開いてもエルフたちに文句は言われないだろう。
「アバドン!今なんか食べられるお菓子持ってないか?」
馬車の中を覗き込みながら尋ねると、なぜかユヴェーレンに叱られているアバドンの姿があった。
「・・・ごめん」
あまりにもタイミングの悪い状況に、俺は一言謝るとすぐに馬車から離れて踵を返した。
「ちょっと待て!あるから!だから待ってくれ!」
馬車から離れる俺の背中に、必死なアバドンの声に足を止める。うーん、どうしようか。そのまま戻ったせいで俺までユヴェーレンに怒られないか?
「リュゼ!試作品で良ければ、この前お前が言っていた“チーズケーキ”とやらを出してやる!それに見合う茶も出してやるから!!」
仕方ないな。クルリと振り返って馬車まで戻る。
「ユヴェーレン。何があったのか分からないが、そこまでにしてやってくれないか?」
『全くもぉー。仕方ないわねぇ。良いわよぉ』
『助かった!リュゼ!』
『ただし、本当にリュゼに美味しい物を出してあげるのよぉ?』
『分かってる分かってる!』
喜々としてアバドンの目の色が輝いた。
「リュゼ。マジックバッグを」
要求されたマジックバッグを渡すと、アバドンは馬車の外に出て来た。その後に姿を消しながらユヴェーレンも付いて来る。どうやら今は姿を見せないでおくつもりのようだ。
姿を現した新たな人物にエルフたちの警戒心が僅かに上がる。すぐに出て来なかったので、馬車の中で何か隠していたと思われているのだろう。まだ馬車の中に隠れている者がいないかと精霊を使って馬車の中の確認していた。
そして、マジックバッグを持ったアバドンが何をするのか見ていると、馬車の側の開けた場所に立ち止まった。マジックバッグを使っているフリをして、次元収納の中からあのテーブルとイスを取り出す。イスは全部で2つだった。どうやらイスの在庫は2つしかないらしい。
久しぶりに見たテーブルセットである。
「本当にリュゼ達のマジックバッグには、変なものしか入っていないな」
ガルムの呆れた声にアネット達が同意している間、アバドンはホールのチーズケーキとティーセットを取り出していた。チーズケーキが切り分けられ、ティーポットからカップに紅茶が注がれる。
「さっ。準備出来たぞ!リュゼ、そこに座れ」
促されるままに席に付いた俺の目の前には、どこからどう見てもあのチーズケーキにしか見えない食べ物と、芳しい香りの紅茶が鎮座していた。
14
お気に入りに追加
1,854
あなたにおすすめの小説

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
転生少女、運の良さだけで生き抜きます!
足助右禄
ファンタジー
【9月10日を持ちまして完結致しました。特別編執筆中です】
ある日、災害に巻き込まれて命を落とした少女ミナは異世界の女神に出会い、転生をさせてもらう事になった。
女神はミナの体を創造して問う。
「要望はありますか?」
ミナは「運だけ良くしてほしい」と望んだ。
迂闊で残念な少女ミナが剣と魔法のファンタジー世界で様々な人に出会い、成長していく物語。
鋼なるドラーガ・ノート ~S級パーティーから超絶無能の烙印を押されて追放される賢者、今更やめてくれと言われてももう遅い~
月江堂
ファンタジー
― 後から俺の実力に気付いたところでもう遅い。絶対に辞めないからな ―
“賢者”ドラーガ・ノート。鋼の二つ名で知られる彼がSランク冒険者パーティー、メッツァトルに加入した時、誰もが彼の活躍を期待していた。
だが蓋を開けてみれば彼は無能の極致。強い魔法は使えず、運動神経は鈍くて小動物にすら勝てない。無能なだけならばまだしも味方の足を引っ張って仲間を危機に陥れる始末。
当然パーティーのリーダー“勇者”アルグスは彼に「無能」の烙印を押し、パーティーから追放する非情な決断をするのだが、しかしそこには彼を追い出すことのできない如何ともしがたい事情が存在するのだった。
ドラーガを追放できない理由とは一体何なのか!?
そしてこの賢者はなぜこんなにも無能なのに常に偉そうなのか!?
彼の秘められた実力とは一体何なのか? そもそもそんなもの実在するのか!?
力こそが全てであり、鋼の教えと闇を司る魔が支配する世界。ムカフ島と呼ばれる火山のダンジョンの攻略を通して彼らはやがて大きな陰謀に巻き込まれてゆく。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

チートな親から生まれたのは「規格外」でした
真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て…
これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです…
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
時々さかのぼって部分修正することがあります
誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)
感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる