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予測不可能な思惑
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馬車の周囲を取り囲むようにエルフたちは案内していた。取り囲んでいる気配の動きを探りながら、周囲の様子も探る。一体どこへ向かっているんだ?普通に考えるならば、エルフの国へ向かっていると考えて良いのだろうけど。探っても探っても森しかなくて、街らしきものが何処にも確認出来ない。もっと広範囲を探れば見つかるかもしれないが、むやみやたらに魔力をまき散らしてしまうと、勘の良いエルフにバレてしまうかもしれない。また、今まではギリギリ大丈夫だったが、俺の魔力に引き寄せられた魔物がやって来る可能性もあるのだ。俺たちが故意に魔物を引き連れてきたと言われては堪らない。
エルフに警戒されないために、馬車の外に出ることは出来ない。そのため、折角砂漠から出たというのに外に出ることは出来ず、もう見飽きた馬車の中に居続けることしか出来なかった。本当に暇である。眠っていようかな。
外の様子が気になって眠る気になれないのだが、きっとズィーリオスに凭れかかって目を瞑ればすぐにでも眠れる自信があるのが何とも言えない。眠たいが眠りたくないといった状態だな。
「俺ら、本当に使者として話は通っているんだよな?」
「そのはずだ」
ガルムが少し不安そうに返答する。先ほどの外から聞こえて来た会話を聴けば、歓迎されていないということは誰もが分かってしまった。呼び出したこの国の中央の人達はどう考えているのかは分からない。だが、予めナルシアから聞いていた話からも、国の中央の人物も歓迎しているようには感じない。全体的に歓迎されていないと考えて良いのだろうか。今周囲にいるエルフたちが国の騎士のような者達ならば、国として歓迎していないことが分かるのだが・・・。外を見て確認することが出来ないのは、ちょっと厳しい。
これからの心持ちをどうしておけばいいか判断できず、俺も渋い顔をしてしまう。向こうから話を聞かせてくれと呼び出しておいて、国に入って来るなという反応をされると、このまま近場を観光して帰りたくなる。
「そんなに俺たちを嫌がるなら帰らね?」
「出来るわけがないだろ。そんなこと」
溜息を吐いたガルムが首を横に振る。チラリとガルムが何処かに視線をやってたので視線の先に目を向けてみると、顔がガチガチになったジェイドがいた。
「俺らは仕事で来てるんだ。本当にヤバい時はハーデル王国に戻ればいい。仕事だが、俺らは冒険者だ。今後国からの指名依頼は来なくなるだろうが、別に構わないしな。だが、どうしても国に入りたい奴らがいるだろ?仕事とは関係なしに」
国からの仕事でさえ国内に入れないとなると、プライベートで入国することは不可能だ。ガルムとしては、国からの指名依頼が来なくなったとしても、パーティメンバーの安全が最優先なのだ。
「俺、ナルシアのお義父さんとお義母さんに認めてもらえなさそうっすね」
乾いた笑みを無理やり浮かべたジェイドは、今にも干からびそうな状態だった。
「ジェ、ジェイド?俺は本人たちの合意があれば、別に相手の親の許可はなくても良いと思うけど・・・」
「リュゼ!」
「別に良いんすよ・・・」
どうしよう。ガルムから非難めいた視線を向けられた。励ましたつもりだったのだが、ジェイドはナルシアの両親に認めてもらいたいタイプだったようだ。本当に、見た目とは裏腹に真面目で堅実な人柄だ。ここまで来ると、なんでそのような見た目にしているのかが気になる。
もう、俺が何かを言おうものなら、ジェイドの地雷を踏み抜きそうで怖い。不用意な発言をしないためにも俺は黙っていよう。
俺が口を堅く閉じた後は、ガルムがジェイドを慰めだした。なんだか余計に馬車の中の空気が重くなった気がする。
『そんなにエルフの国に入りたいのならばぁ、私がエルフたちに歓迎するように言いましょうかぁ?』
重い空気をまるで気にしない明るい声が脳内に響く。俺の隣にいきなり現れたユヴェーレンは、今にもエルフたちのもとにその言葉を言いに行きそうな顔をしていた。
ジェイドとナルシア、エルラテとアニーナは絶対に国内に入りたいだろう。それに、なんだかんだ言っても、ガルムだって初めての国からの指名依頼は成功させたいはずだ。ユヴェーレンが直々に命じたら、俺たちは簡単に国内に入れてもらえるはずだ。しかし、それではユヴェーレンが脅した形になるだろう。エルフにとって精霊王に会うことは光栄なことのようだが、尊敬していると聞く。そんな精霊王が人間と契約していると知り、俺たちにさらに敵対心を持つかもしれない。
出来るだけ穏便に済ませたい。穏便に済むのならばそうした方がいいのだ。だからここはまだ、ユヴェーレンの出番ではないだろう。
『いや、それはしなくてもいい。大丈夫だろ』
『ふーん、そうぉ?私が必要になったらいつでも言ってねぇ?』
『分かった。その時はよろしく』
それに、ユヴェーレンが何か言うよりも、ユヴェーレンが俺たちと一緒にいるだけで充分だろう。ああ、そうだ。俺はユヴェーレンが俺たちと一緒にいる姿を見たエルフたちの様子が見たい。どんな反応を見せてくれるか楽しみにしている自分がいるのだ。ちょっとしたドッキリである。
「まあ、大丈夫だろ。いつかは俺たちも馬車の外に出されるだろうが、その時にエルフたちはユヴェーレンの姿を見てしまうんだ。楽しそうじゃないか?」
ジェイドを慰めているガルムを含めた全員に対して声を上げる。俺の言葉にアネットが思い出したかのように目を見開く。
「確かユヴェーレンって闇の精霊王のことよね?」
「そうだ」
「あーなるほどね。確かに精霊王の姿を見たら、エルフたちの様子が尋常じゃなくなりそうだわ」
遠い目をしたアネットが呟く。前に一度見たユヴェーレンの姿を思い出しているのだろうか。アネットの言葉を向け、ガルム達もユヴェーレンのことを思い出したようだ。ジェイドの顔色が良くなっている気がする。ガルムの慰めが聞いたのか、ユヴェーレンの存在がそれだけ大きかったのか、どっちだろう。
ユヴェーレンのおかげで馬車の中の空気が軽くなる。全員の表情が明るくなり、馬車はそのまま進んで行った。
「そこで止まれ!!」
外で誰かが叫ぶ声が聞こえた。案内していたエルフの声なのだろう。馬車が止まる。和やかな会話が止まり、誰もが外の声を拾おうと黙り込み神経を耳に集中していた。例外として、アバドンだけは大きな欠伸を放っており、それを見た俺も移ってしまった。俺にだけ向けられたガルムの半目から視線を逸らして、外の声に耳を傾ける。
「国内に入る前に馬車の中を確認する!全員出て来い!」
どうやら入国前の入国審査を行うらしい。パスポートは持ってないけど入国させてくれるだろうか?滞在目的は、使者の護衛。滞在期間は・・・知らん。仕事が終わり次第だな。1週間で終わるだろうか。分からないが、まあそれぐらいで大丈夫だろう。帰国用の航空券は持ってないけど、滞在を認めてくれるか?・・・自分たちの馬車があるから大丈夫か。持ち込み申請書はもらっていないから書かなくて良いかな?入国時の持ち込み禁止植物とかあるか?もしあったら、アバドンの次元収納に放り込んだままにしておこう。不法持ち込みで捕まりたくはない。
全員が顔を見合わせて、誰から降りるか目だけで決めている間、俺はマジックバッグの中身を確認していた。うん、植物は何も持っていないから大丈夫だろう。
「リュゼ」
小さな声で俺を呼ぶガルムの声がして、顔を上げる。無言の圧力を感じて、マジックバッグの中から手を引き抜く。顎で馬車の外を示された。なんだ?まさか、俺から出ろというのか?
エルフに警戒されないために、馬車の外に出ることは出来ない。そのため、折角砂漠から出たというのに外に出ることは出来ず、もう見飽きた馬車の中に居続けることしか出来なかった。本当に暇である。眠っていようかな。
外の様子が気になって眠る気になれないのだが、きっとズィーリオスに凭れかかって目を瞑ればすぐにでも眠れる自信があるのが何とも言えない。眠たいが眠りたくないといった状態だな。
「俺ら、本当に使者として話は通っているんだよな?」
「そのはずだ」
ガルムが少し不安そうに返答する。先ほどの外から聞こえて来た会話を聴けば、歓迎されていないということは誰もが分かってしまった。呼び出したこの国の中央の人達はどう考えているのかは分からない。だが、予めナルシアから聞いていた話からも、国の中央の人物も歓迎しているようには感じない。全体的に歓迎されていないと考えて良いのだろうか。今周囲にいるエルフたちが国の騎士のような者達ならば、国として歓迎していないことが分かるのだが・・・。外を見て確認することが出来ないのは、ちょっと厳しい。
これからの心持ちをどうしておけばいいか判断できず、俺も渋い顔をしてしまう。向こうから話を聞かせてくれと呼び出しておいて、国に入って来るなという反応をされると、このまま近場を観光して帰りたくなる。
「そんなに俺たちを嫌がるなら帰らね?」
「出来るわけがないだろ。そんなこと」
溜息を吐いたガルムが首を横に振る。チラリとガルムが何処かに視線をやってたので視線の先に目を向けてみると、顔がガチガチになったジェイドがいた。
「俺らは仕事で来てるんだ。本当にヤバい時はハーデル王国に戻ればいい。仕事だが、俺らは冒険者だ。今後国からの指名依頼は来なくなるだろうが、別に構わないしな。だが、どうしても国に入りたい奴らがいるだろ?仕事とは関係なしに」
国からの仕事でさえ国内に入れないとなると、プライベートで入国することは不可能だ。ガルムとしては、国からの指名依頼が来なくなったとしても、パーティメンバーの安全が最優先なのだ。
「俺、ナルシアのお義父さんとお義母さんに認めてもらえなさそうっすね」
乾いた笑みを無理やり浮かべたジェイドは、今にも干からびそうな状態だった。
「ジェ、ジェイド?俺は本人たちの合意があれば、別に相手の親の許可はなくても良いと思うけど・・・」
「リュゼ!」
「別に良いんすよ・・・」
どうしよう。ガルムから非難めいた視線を向けられた。励ましたつもりだったのだが、ジェイドはナルシアの両親に認めてもらいたいタイプだったようだ。本当に、見た目とは裏腹に真面目で堅実な人柄だ。ここまで来ると、なんでそのような見た目にしているのかが気になる。
もう、俺が何かを言おうものなら、ジェイドの地雷を踏み抜きそうで怖い。不用意な発言をしないためにも俺は黙っていよう。
俺が口を堅く閉じた後は、ガルムがジェイドを慰めだした。なんだか余計に馬車の中の空気が重くなった気がする。
『そんなにエルフの国に入りたいのならばぁ、私がエルフたちに歓迎するように言いましょうかぁ?』
重い空気をまるで気にしない明るい声が脳内に響く。俺の隣にいきなり現れたユヴェーレンは、今にもエルフたちのもとにその言葉を言いに行きそうな顔をしていた。
ジェイドとナルシア、エルラテとアニーナは絶対に国内に入りたいだろう。それに、なんだかんだ言っても、ガルムだって初めての国からの指名依頼は成功させたいはずだ。ユヴェーレンが直々に命じたら、俺たちは簡単に国内に入れてもらえるはずだ。しかし、それではユヴェーレンが脅した形になるだろう。エルフにとって精霊王に会うことは光栄なことのようだが、尊敬していると聞く。そんな精霊王が人間と契約していると知り、俺たちにさらに敵対心を持つかもしれない。
出来るだけ穏便に済ませたい。穏便に済むのならばそうした方がいいのだ。だからここはまだ、ユヴェーレンの出番ではないだろう。
『いや、それはしなくてもいい。大丈夫だろ』
『ふーん、そうぉ?私が必要になったらいつでも言ってねぇ?』
『分かった。その時はよろしく』
それに、ユヴェーレンが何か言うよりも、ユヴェーレンが俺たちと一緒にいるだけで充分だろう。ああ、そうだ。俺はユヴェーレンが俺たちと一緒にいる姿を見たエルフたちの様子が見たい。どんな反応を見せてくれるか楽しみにしている自分がいるのだ。ちょっとしたドッキリである。
「まあ、大丈夫だろ。いつかは俺たちも馬車の外に出されるだろうが、その時にエルフたちはユヴェーレンの姿を見てしまうんだ。楽しそうじゃないか?」
ジェイドを慰めているガルムを含めた全員に対して声を上げる。俺の言葉にアネットが思い出したかのように目を見開く。
「確かユヴェーレンって闇の精霊王のことよね?」
「そうだ」
「あーなるほどね。確かに精霊王の姿を見たら、エルフたちの様子が尋常じゃなくなりそうだわ」
遠い目をしたアネットが呟く。前に一度見たユヴェーレンの姿を思い出しているのだろうか。アネットの言葉を向け、ガルム達もユヴェーレンのことを思い出したようだ。ジェイドの顔色が良くなっている気がする。ガルムの慰めが聞いたのか、ユヴェーレンの存在がそれだけ大きかったのか、どっちだろう。
ユヴェーレンのおかげで馬車の中の空気が軽くなる。全員の表情が明るくなり、馬車はそのまま進んで行った。
「そこで止まれ!!」
外で誰かが叫ぶ声が聞こえた。案内していたエルフの声なのだろう。馬車が止まる。和やかな会話が止まり、誰もが外の声を拾おうと黙り込み神経を耳に集中していた。例外として、アバドンだけは大きな欠伸を放っており、それを見た俺も移ってしまった。俺にだけ向けられたガルムの半目から視線を逸らして、外の声に耳を傾ける。
「国内に入る前に馬車の中を確認する!全員出て来い!」
どうやら入国前の入国審査を行うらしい。パスポートは持ってないけど入国させてくれるだろうか?滞在目的は、使者の護衛。滞在期間は・・・知らん。仕事が終わり次第だな。1週間で終わるだろうか。分からないが、まあそれぐらいで大丈夫だろう。帰国用の航空券は持ってないけど、滞在を認めてくれるか?・・・自分たちの馬車があるから大丈夫か。持ち込み申請書はもらっていないから書かなくて良いかな?入国時の持ち込み禁止植物とかあるか?もしあったら、アバドンの次元収納に放り込んだままにしておこう。不法持ち込みで捕まりたくはない。
全員が顔を見合わせて、誰から降りるか目だけで決めている間、俺はマジックバッグの中身を確認していた。うん、植物は何も持っていないから大丈夫だろう。
「リュゼ」
小さな声で俺を呼ぶガルムの声がして、顔を上げる。無言の圧力を感じて、マジックバッグの中から手を引き抜く。顎で馬車の外を示された。なんだ?まさか、俺から出ろというのか?
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掲載は不定期になります。
追記
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