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厳しい砂漠
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砂漠の1日は、想像以上に厳しい。
お昼はうだるような灼熱の地獄。夜は肌寒くひんやりとした環境に変わる。昼と夜の温度差がかなり酷かった。
夜は極寒とまではいかなかったのが幸いだが、エルフ兄妹にはかなりきつそうだった。そのため、エルフ兄妹は、基本的に馬車の中で過ごしている。食事の時や寝る時もずっと馬車の中にいるので、寒暖差は凌げているが、他の皆同じことが出来ないと少し寂しそうだ。だからなのか、夜寝る前だけだった魔力量増加の訓練を昼間もするようになっている。日々少しずつ魔力量は確実に増えているので、精霊が見える様になる日は近いかもしれない。
ガルムたちはベテラン冒険者ということもあり、夜の寒さ対策はバッチリだった。しかし、暑さに関してはどうしようもないらしく、滝のような汗を流していた。ナルシアの精霊魔法により、水の被膜を纏っていたが、それでも快適とは言えなかった。エルフ兄妹に比べたら、水の被膜のおかげでまだ耐えられていた方だ。そのため、昼食時は毎回馬車の中で皆食べていた。
夜眠るときは、ガルム達は大人だからと外で眠り、俺とエルフ兄妹は馬車の中で眠らせてもらえた。俺は当然ズィーリオスと一緒に寝ている。そしてズィーリオスが温かいので、翌朝はエルフ兄妹もズィーリオスにくっついているらしい。俺が起きた時にはエルフ兄妹は起きているので真偽のほどは分からないが。
しかし、一番キツイのは日中に外にいる御者であろう。ガルム達が毎日交互に御者席に座っているが、皆自分の番になったときはスッゴク腰が重くなっていた。
アバドンは悪魔のため、大して辛くはなさそうだった。というよりも、魔界にはもっと酷い砂漠があるようなので、この程度は大したことではないらしい。そんなアバドンの様子を見て、ガルム達は御者を任せたそうな顔をしていたが、アバドンは御者の経験がないのでその役割からは外された。そもそも、悪魔は自分の力で飛べるので馬車なんて乗ることもなかっただろう。それに、現在全員の食事を毎食作ってもらっている状態なので、これ以上雑用を任せるわけにはいかないと判断したようだ。いくらアバドンが料理を趣味で行っているだけだとしても。
ちなみに俺は、ラナンが作ってくれた装備のおかげで、他のメンバーよりは快適に過ごすことが出来た。昼間は多少暑い程度で、他の皆のようにヘロヘロになるほど暑く感じることはなく、それだけこの服の性能が良いことを実感した。リストバンドの通信機能を利用して、ラナンにお礼を言おうか迷ったが、こんなに距離が離れている状況で繋がるはずがないと諦めた。例え繋がったとしても、誰かが見ている状況では後々説明が面倒だったのだ。
そんなこんなで、中央砂漠でも普通に元気だったのは俺たちだけだった。俺とアバドンが元気なことにかなり不思議そうな顔をされたが、アバドンは初めから得体の知れない人物と化していたので、ガルム達はアバドンについて詮索することはなかった。俺としては、詮索して食事を作ってくれなくなってしまう可能性を危惧した結果だと思う。だって、普通に気になるだろう。ズィーリオスはエレメントウルフという扱いになっているが、アバドンは人間として扱われているのだから。絶対に食事のせいだ。
そしてアバドンに尋ねられない分、俺はガルム達に問い詰められた。ズィーリオスの魔法と言っても、魔力の流れと精霊がいるナルシアによって見破られてしまう。だからこそ、魔法の影響なしでこの熱気に耐えられることが理解出来ないようだった。
そこで俺は仕方なく良い装備だからと暴露したのに、なぜか彼等の中では俺だからという理由で決着がついていた。俺の方こそ理解出来ない。なんだよ、俺だからって!
不貞腐れていつも通り眠りに入ろうと決意した時、馬車が突然止まった。そして御者席から聞こえて来る襲撃の合図。
その合図を聞いて、俺とアバドン、ズィーリオスは馬車から飛び出した。馬車に上に乗って、周囲を見渡す。複数の方角から、大量の砂煙が近づいて来ていた。
楽しそうなアバドンの声が横から聞こえて来る。久しぶりの出来事だからな。
『ざっと8~9。前方から右側にかけて半数近くいるな』
ズィーリオスの状況報告が行われ、すぐさまアバドンが前方から右側の担当を名乗り出る。
『じゃあ、俺が左。ズィーが後方で』
『任せろっ!』
担当を決めて、それぞれ自分の場所に向かって散開した。俺たちの足を止めたのは、グランドスコーピオンという大型のサソリであった。
この魔物は砂漠地帯に生息しており、全長15メートル、高さ5メートルほどの巨大な図体を有していた。そのうち3メートルはハサミであり、巨大化しているその腕の破壊力は甚だしい。中央砂漠に足を踏み入れて最も多く遭遇している魔物だった。
グランドスコーピオンの尻尾は猛毒の成分が含まれており、掠めるだけで全身が即痙攣する劇物である。また、全身を覆う殻はとても頑丈で、刃物は殆ど使い物にならない。打撃攻撃すらも防ぐ防御力を有している。さらに、この地域に生息している魔物らしく、熱耐性があり火炎攻撃には強い。そして、サソリというだけあって動きが素早いのだ。
その分、このグランドスコーピオンの殻は高級素材になる。防具の素材として高値で売ることが出来るのだ。特に、疵や損傷がない綺麗な殻だとその値は更に跳ね上がる。こんな場所にしか生息していないということもあって、余計に値が張るのだ。
そんなグランドスコーピオンは、ギルドでランクBに分類されている魔物だ。これだけ強いのだからAランクぐらいはいきそうだが、対応策が確立しているため、Bランクという位置に甘んじているのである。
俺は自分が受け持つ左側に突っ込み、勢いのまま部位強化した足で1匹を蹴り飛ばす。綺麗に後方へ飛んで行ったグランドスコーピオンは、空中でバランスをとることなく地面にぶつかりながら減速していった。そして、すぐそばにいた仲間が吹き飛ばされたことに気付いた、別のグランドスコーピオンの動きが止まる。ジッと俺の姿を認識して、怒りの威嚇をしてきた。その間に、吹き飛ばされたグランドスコーピオンがこちらに全速力で戻って来る。あまりダメージはなさそうだ。
俺の所にいるグランドスコーピオンは2体。さて、どうしようか。
俺の動きを警戒するグランドスコーピオンを観察しながら、全身の身体強化のレベルを上げていく。グランドスコーピオンの弱点は水と氷属性の魔法であった。まだ氷属性を入手していないズィーリオスでも、水属性があるためなんの問題もなく相手に出来る。
アバドンは、呪いの力を使ってしまうと戦闘後の説明が面倒になりそうだったので、禁止にさせている。そのため、アバドンは、純粋な身体能力のみでグランドスコーピオンの頭と胴体を引きちぎっていいた。俺には無理な芸当だ。
今までは数がここまで多くはなく、襲ってくる方角も大体一方向だったので、俺は戦うことはなかった。アバドンと同じ理由で、俺が『黒の書』を使うことも出来ない。第1章第1節の魔法でも、戦闘場所が馬車に近すぎて、馬車まで影響が出かねない。だからと言って、遠くまで俺を追ってやって来ることはないだろう。あからさまに目の前に俺意外の得物がいるのだから。
俺の悩みなど関係ないというように、いきなりグランドスコーピオンがどちらとも動きだした。降り降ろされるハサミを飛び上がって避ける。空中に浮いた俺を目掛けて、猛毒の尻尾による突きが繰り出される。その突きを剣を使って軌道を逸らして避けた。
そして地面に降り立った瞬間、視界の外側からもう1体の尻尾の攻撃が迫り来た。
お昼はうだるような灼熱の地獄。夜は肌寒くひんやりとした環境に変わる。昼と夜の温度差がかなり酷かった。
夜は極寒とまではいかなかったのが幸いだが、エルフ兄妹にはかなりきつそうだった。そのため、エルフ兄妹は、基本的に馬車の中で過ごしている。食事の時や寝る時もずっと馬車の中にいるので、寒暖差は凌げているが、他の皆同じことが出来ないと少し寂しそうだ。だからなのか、夜寝る前だけだった魔力量増加の訓練を昼間もするようになっている。日々少しずつ魔力量は確実に増えているので、精霊が見える様になる日は近いかもしれない。
ガルムたちはベテラン冒険者ということもあり、夜の寒さ対策はバッチリだった。しかし、暑さに関してはどうしようもないらしく、滝のような汗を流していた。ナルシアの精霊魔法により、水の被膜を纏っていたが、それでも快適とは言えなかった。エルフ兄妹に比べたら、水の被膜のおかげでまだ耐えられていた方だ。そのため、昼食時は毎回馬車の中で皆食べていた。
夜眠るときは、ガルム達は大人だからと外で眠り、俺とエルフ兄妹は馬車の中で眠らせてもらえた。俺は当然ズィーリオスと一緒に寝ている。そしてズィーリオスが温かいので、翌朝はエルフ兄妹もズィーリオスにくっついているらしい。俺が起きた時にはエルフ兄妹は起きているので真偽のほどは分からないが。
しかし、一番キツイのは日中に外にいる御者であろう。ガルム達が毎日交互に御者席に座っているが、皆自分の番になったときはスッゴク腰が重くなっていた。
アバドンは悪魔のため、大して辛くはなさそうだった。というよりも、魔界にはもっと酷い砂漠があるようなので、この程度は大したことではないらしい。そんなアバドンの様子を見て、ガルム達は御者を任せたそうな顔をしていたが、アバドンは御者の経験がないのでその役割からは外された。そもそも、悪魔は自分の力で飛べるので馬車なんて乗ることもなかっただろう。それに、現在全員の食事を毎食作ってもらっている状態なので、これ以上雑用を任せるわけにはいかないと判断したようだ。いくらアバドンが料理を趣味で行っているだけだとしても。
ちなみに俺は、ラナンが作ってくれた装備のおかげで、他のメンバーよりは快適に過ごすことが出来た。昼間は多少暑い程度で、他の皆のようにヘロヘロになるほど暑く感じることはなく、それだけこの服の性能が良いことを実感した。リストバンドの通信機能を利用して、ラナンにお礼を言おうか迷ったが、こんなに距離が離れている状況で繋がるはずがないと諦めた。例え繋がったとしても、誰かが見ている状況では後々説明が面倒だったのだ。
そんなこんなで、中央砂漠でも普通に元気だったのは俺たちだけだった。俺とアバドンが元気なことにかなり不思議そうな顔をされたが、アバドンは初めから得体の知れない人物と化していたので、ガルム達はアバドンについて詮索することはなかった。俺としては、詮索して食事を作ってくれなくなってしまう可能性を危惧した結果だと思う。だって、普通に気になるだろう。ズィーリオスはエレメントウルフという扱いになっているが、アバドンは人間として扱われているのだから。絶対に食事のせいだ。
そしてアバドンに尋ねられない分、俺はガルム達に問い詰められた。ズィーリオスの魔法と言っても、魔力の流れと精霊がいるナルシアによって見破られてしまう。だからこそ、魔法の影響なしでこの熱気に耐えられることが理解出来ないようだった。
そこで俺は仕方なく良い装備だからと暴露したのに、なぜか彼等の中では俺だからという理由で決着がついていた。俺の方こそ理解出来ない。なんだよ、俺だからって!
不貞腐れていつも通り眠りに入ろうと決意した時、馬車が突然止まった。そして御者席から聞こえて来る襲撃の合図。
その合図を聞いて、俺とアバドン、ズィーリオスは馬車から飛び出した。馬車に上に乗って、周囲を見渡す。複数の方角から、大量の砂煙が近づいて来ていた。
楽しそうなアバドンの声が横から聞こえて来る。久しぶりの出来事だからな。
『ざっと8~9。前方から右側にかけて半数近くいるな』
ズィーリオスの状況報告が行われ、すぐさまアバドンが前方から右側の担当を名乗り出る。
『じゃあ、俺が左。ズィーが後方で』
『任せろっ!』
担当を決めて、それぞれ自分の場所に向かって散開した。俺たちの足を止めたのは、グランドスコーピオンという大型のサソリであった。
この魔物は砂漠地帯に生息しており、全長15メートル、高さ5メートルほどの巨大な図体を有していた。そのうち3メートルはハサミであり、巨大化しているその腕の破壊力は甚だしい。中央砂漠に足を踏み入れて最も多く遭遇している魔物だった。
グランドスコーピオンの尻尾は猛毒の成分が含まれており、掠めるだけで全身が即痙攣する劇物である。また、全身を覆う殻はとても頑丈で、刃物は殆ど使い物にならない。打撃攻撃すらも防ぐ防御力を有している。さらに、この地域に生息している魔物らしく、熱耐性があり火炎攻撃には強い。そして、サソリというだけあって動きが素早いのだ。
その分、このグランドスコーピオンの殻は高級素材になる。防具の素材として高値で売ることが出来るのだ。特に、疵や損傷がない綺麗な殻だとその値は更に跳ね上がる。こんな場所にしか生息していないということもあって、余計に値が張るのだ。
そんなグランドスコーピオンは、ギルドでランクBに分類されている魔物だ。これだけ強いのだからAランクぐらいはいきそうだが、対応策が確立しているため、Bランクという位置に甘んじているのである。
俺は自分が受け持つ左側に突っ込み、勢いのまま部位強化した足で1匹を蹴り飛ばす。綺麗に後方へ飛んで行ったグランドスコーピオンは、空中でバランスをとることなく地面にぶつかりながら減速していった。そして、すぐそばにいた仲間が吹き飛ばされたことに気付いた、別のグランドスコーピオンの動きが止まる。ジッと俺の姿を認識して、怒りの威嚇をしてきた。その間に、吹き飛ばされたグランドスコーピオンがこちらに全速力で戻って来る。あまりダメージはなさそうだ。
俺の所にいるグランドスコーピオンは2体。さて、どうしようか。
俺の動きを警戒するグランドスコーピオンを観察しながら、全身の身体強化のレベルを上げていく。グランドスコーピオンの弱点は水と氷属性の魔法であった。まだ氷属性を入手していないズィーリオスでも、水属性があるためなんの問題もなく相手に出来る。
アバドンは、呪いの力を使ってしまうと戦闘後の説明が面倒になりそうだったので、禁止にさせている。そのため、アバドンは、純粋な身体能力のみでグランドスコーピオンの頭と胴体を引きちぎっていいた。俺には無理な芸当だ。
今までは数がここまで多くはなく、襲ってくる方角も大体一方向だったので、俺は戦うことはなかった。アバドンと同じ理由で、俺が『黒の書』を使うことも出来ない。第1章第1節の魔法でも、戦闘場所が馬車に近すぎて、馬車まで影響が出かねない。だからと言って、遠くまで俺を追ってやって来ることはないだろう。あからさまに目の前に俺意外の得物がいるのだから。
俺の悩みなど関係ないというように、いきなりグランドスコーピオンがどちらとも動きだした。降り降ろされるハサミを飛び上がって避ける。空中に浮いた俺を目掛けて、猛毒の尻尾による突きが繰り出される。その突きを剣を使って軌道を逸らして避けた。
そして地面に降り立った瞬間、視界の外側からもう1体の尻尾の攻撃が迫り来た。
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