256 / 340
騒めく森の中
しおりを挟む
街を出た後、俺たちは西へ向けて馬車を走らせ続け、林の中を通っていた。馬車が通れるだけの自然の道が出来ており、デコボコな地面でも舗装された道と全く変わらない揺れは、この馬車の凄さを痛感させるに十分だ。早起きさせられたせいで眠かった俺も、ぐっすりと眠り続けられた。
「あー腹いっぱい!お昼寝しよーぜー」
だが、腹が膨れると眠くなるのは仕方ないことだ。木々の間から差し込む木漏れ日があちらこちらで降り注ぎ、そよ風が木々を揺らす。ざわめく草木と小鳥たちの歌声が、心地よいBGMとなって当たりに響いていた。
当然、眠くなる。
大きな欠伸をした俺は、ズィーリオスに凭れ掛かって寝転がった。アネットに却下されたが食べてすぐ移動するわけではないので、とことんお昼寝タイムを満喫しよう。馬車に乗っても寝るけど。
頭の後ろに腕を回して目を瞑る。
「ナルシア!あれ取って!」
「大きい果物ね」
「だよね!このあたりのいくつか取っていきましょう」
女性陣は果物を調達し。
「ガルムさん!キノコがあったっすよ!」
「おお!でかしたジェイド!」
「全部取っていくっすか?」
「ああ、当然だ!・・・・ん?えぇ!?ジェイド!こっち来てくれ!」
「おお!これは・・・・!?」
男性陣は、キノコと・・・たぶん山菜の収穫を行っているようだ。
「ああもう!なんでこのあたり魔物の数が少ないんだよ!!しかも弱ぇっ!!」
『街の近くで強い魔物がたくさんいる方が問題でしょうがぁ』
そして、アバドンは魔物狩りをし、ユヴェーレンはアバドンにツッコんでいる。平和だ・・・。微睡みを傍受しながら食事中にあったことを思い出して忘却に努めるが、意識しすぎているせいで余計に記憶が鮮明になっていく。
午前の移動中、馬車に乗って直ぐに意識を手放したので、ナルシアにユヴェーレンのことを追求されずに済んでいた。しかし、俺が起きたことを見計らって昼食中に追及されてしまった。後で教えると言っていたことで、恍けることは出来なかった。
そのため、俺はアバドンの美味しい昼食をやけ食いしながらユヴェーレンの正体を暴露した。その出会いについても。ユヴェーレンが闇の精霊王であることを知っていたナルシアは、正体に関しては驚くことはなかった。しかし、出会いの場面についてはガルムたちと同様に酷く驚いており、更にその様子を面白がったユヴェーレンが顕在化したことで、しばらくの間ナルシア以外の全員の時が止まったように口を開けて固まってしまった。ガルムに至っては、持っていたスプーンを落として暫く帰って来なかった。
アネットは真っ赤になった顔で照れていたが、精霊王から目を離すことが出来ずに見惚れていた。性別問わず、魔法の一切を使用せずに、純粋な美しさのみで魅了してみせたユヴェーレンは、やっぱり存在自体がR18だろう。
ナルシアは既に目にしていたことで、ユヴェーレンの姿に衝撃を受けることはなかったが、顕在化し、精霊の園から出てきて、闇の中級ダンジョンまでやって来たことに度肝を抜かれていた。
まあ、つまりだ。「大地の剣」がユヴェーレンに意識を持っていかれている間に、食べられるだけスープの中身を食べ尽くしたということだ。彼らが意識を取り戻してお代わりをする頃には、スープの中身はかなり減っており、冷めきっていた。アバドンの作った料理なので、冷めても美味しかったようだが。
意識が落ちかけていると出発の声がかかり、渋々と立ち上がる。もう少しで眠りに落ちられたのに、なんてタイミングだ。
獲得した素材を、アバドンが俺のマジックバッグで偽装して収納していく。お納めする立場のガルムたちだったが、上手い料理が毎食確定で食べられるので、この程度の労働は苦にも感じていないようだ。それどころか、いい食材を手に入れればそれだけ多くの上手い料理を食べられれるので、喜々としてアバドンに収めていた。この前、乳製品を手に入れたことにより、クリームスープを作れるようになったこともひとつの要因だろう。
立ち上がった俺に、クリーンをかけてくれたズィーリオスが馬車に向かって先に歩き出した時、俺の背後でガサガサッという音が聞こえた。思わず足を止めて振り返る。少し奥の草が乱雑に揺れており、その揺れがこちらに近づいてきていた。
異変に気付いたガルムが武器を片手に俺の近くまでやってきて、森の奥を睨み付ける。ズィーリオスは、何も言わず俺の傍に戻って来る。他のメンバーは馬車の周りで馬車を守る位置に立ち、周囲を警戒しだす。しかし、アバドンだけはさっさと馬車の中に入って行った。
え?アバドンがやって来ない?森の奥から近づく正体よりも、アバドンが喜々として飛び出して来なかったことの方が気になる。目の前の警戒を緩めてしまったことで、ズィーリオスの様子に気付く。ズィーリオスには警戒した様子はなかった。つまりそれは、警戒するほどの相手ではない、または殺傷能力が低いということ。
俺は正体不明の存在の気配を探りだした。そして、ズィーリオスとアバドンの態度の原因に気付く。ここに近づいて来ているのは、魔物ではない。
ガサッ!
「お願いです!助けて下さッ・・・!ひぃぃっ!」
草むらをかき分けて飛び出してきたのは、5、6歳ぐらいのエルフの子供だった。色素の薄い黄緑色でぼさぼさの髪に、あちらこちらに木の枝等で引っかけたと思われる服の跡。それは、庶民的で一般的な服。
そんなエルフの女の子が飛び出してきた。女の子は出て来た瞬間に助けを求める声をあげたが、顔を向けた先にいたのがガルムであった。案の定、顔を強張らせてあとずさり、尻餅をつく。そしてガルムは泣きそうに顔を歪めた後、グッと何かを堪えてこちらも後ずさりした。
ガルムの顔の怖さに女の子がやられ、その女の子の反応にガルムがやられてしまったようだ。
この場で誰よりも先に女の子の元に辿り着いていたのは、アネットだった。ガルムの反応には全く気にした様子もなく、片膝をついて女の子の視線の合わせてしゃがみ込む。
「どうしたの?」
「うっ!ううっ。ぐすっ。うぅ」
女の子がアネットの顔を見て、グシャリと顔を歪めて大粒の涙を零し始めた。だが、泣き叫ぶことはせず、何かを必死に伝えようと泣くのを堪えていた。
「ごめんなさいね。あの男の人は、顔は怖いけれど怖い人ではないわ」
背中を摩りながらアネットが宥める。魔物ではないことが解り、更に同族であるエルフだったことでナルシアがアネットの傍にやって来て、同じく膝をつく。
「助けてって言っていたけど、何があったの?」
アネットが女の子抱きしめて訪ねながら、目だけでナルシアと何かを話し合う。すると、ナルシアの風の中位精霊が現れて、周囲の森に僅かに風を発生させた。なるほど、魔物に追われていたのかという確認を行ったようだ。そして、結果としては魔物ではないらしい。では、何から逃げていたのか。
「お兄ちゃんをっ、助けてっ!私を逃がす為にっ!お兄ちゃんを置いてきちゃったのっ!!」
何とか言葉を紡ぐ女の子のSOSに、ガルムを含めて全員の目がスッと細くなる。ガルムも立ち直ったようだ。
「落ち着いて。深呼吸よ。そしてもっと詳しく教えてくれないかな?」
アネットが慈愛に満ちた声音で話しかけつつ背中を摩り、次第に女の子の息が整っていく。
「大人の人に無理やり馬車に乗せられて、どこかに連れて行かれるところだったの。全員だけで」
「そう。教えてくれてありがとう」
女の子の発言を聞き、全員の脳裏にある同一人物の名が浮かび上がる。
奴隷商。
俺たちの間に漂う空気感とは全く違った穏やかな森が、そこには広がっていた。
「あー腹いっぱい!お昼寝しよーぜー」
だが、腹が膨れると眠くなるのは仕方ないことだ。木々の間から差し込む木漏れ日があちらこちらで降り注ぎ、そよ風が木々を揺らす。ざわめく草木と小鳥たちの歌声が、心地よいBGMとなって当たりに響いていた。
当然、眠くなる。
大きな欠伸をした俺は、ズィーリオスに凭れ掛かって寝転がった。アネットに却下されたが食べてすぐ移動するわけではないので、とことんお昼寝タイムを満喫しよう。馬車に乗っても寝るけど。
頭の後ろに腕を回して目を瞑る。
「ナルシア!あれ取って!」
「大きい果物ね」
「だよね!このあたりのいくつか取っていきましょう」
女性陣は果物を調達し。
「ガルムさん!キノコがあったっすよ!」
「おお!でかしたジェイド!」
「全部取っていくっすか?」
「ああ、当然だ!・・・・ん?えぇ!?ジェイド!こっち来てくれ!」
「おお!これは・・・・!?」
男性陣は、キノコと・・・たぶん山菜の収穫を行っているようだ。
「ああもう!なんでこのあたり魔物の数が少ないんだよ!!しかも弱ぇっ!!」
『街の近くで強い魔物がたくさんいる方が問題でしょうがぁ』
そして、アバドンは魔物狩りをし、ユヴェーレンはアバドンにツッコんでいる。平和だ・・・。微睡みを傍受しながら食事中にあったことを思い出して忘却に努めるが、意識しすぎているせいで余計に記憶が鮮明になっていく。
午前の移動中、馬車に乗って直ぐに意識を手放したので、ナルシアにユヴェーレンのことを追求されずに済んでいた。しかし、俺が起きたことを見計らって昼食中に追及されてしまった。後で教えると言っていたことで、恍けることは出来なかった。
そのため、俺はアバドンの美味しい昼食をやけ食いしながらユヴェーレンの正体を暴露した。その出会いについても。ユヴェーレンが闇の精霊王であることを知っていたナルシアは、正体に関しては驚くことはなかった。しかし、出会いの場面についてはガルムたちと同様に酷く驚いており、更にその様子を面白がったユヴェーレンが顕在化したことで、しばらくの間ナルシア以外の全員の時が止まったように口を開けて固まってしまった。ガルムに至っては、持っていたスプーンを落として暫く帰って来なかった。
アネットは真っ赤になった顔で照れていたが、精霊王から目を離すことが出来ずに見惚れていた。性別問わず、魔法の一切を使用せずに、純粋な美しさのみで魅了してみせたユヴェーレンは、やっぱり存在自体がR18だろう。
ナルシアは既に目にしていたことで、ユヴェーレンの姿に衝撃を受けることはなかったが、顕在化し、精霊の園から出てきて、闇の中級ダンジョンまでやって来たことに度肝を抜かれていた。
まあ、つまりだ。「大地の剣」がユヴェーレンに意識を持っていかれている間に、食べられるだけスープの中身を食べ尽くしたということだ。彼らが意識を取り戻してお代わりをする頃には、スープの中身はかなり減っており、冷めきっていた。アバドンの作った料理なので、冷めても美味しかったようだが。
意識が落ちかけていると出発の声がかかり、渋々と立ち上がる。もう少しで眠りに落ちられたのに、なんてタイミングだ。
獲得した素材を、アバドンが俺のマジックバッグで偽装して収納していく。お納めする立場のガルムたちだったが、上手い料理が毎食確定で食べられるので、この程度の労働は苦にも感じていないようだ。それどころか、いい食材を手に入れればそれだけ多くの上手い料理を食べられれるので、喜々としてアバドンに収めていた。この前、乳製品を手に入れたことにより、クリームスープを作れるようになったこともひとつの要因だろう。
立ち上がった俺に、クリーンをかけてくれたズィーリオスが馬車に向かって先に歩き出した時、俺の背後でガサガサッという音が聞こえた。思わず足を止めて振り返る。少し奥の草が乱雑に揺れており、その揺れがこちらに近づいてきていた。
異変に気付いたガルムが武器を片手に俺の近くまでやってきて、森の奥を睨み付ける。ズィーリオスは、何も言わず俺の傍に戻って来る。他のメンバーは馬車の周りで馬車を守る位置に立ち、周囲を警戒しだす。しかし、アバドンだけはさっさと馬車の中に入って行った。
え?アバドンがやって来ない?森の奥から近づく正体よりも、アバドンが喜々として飛び出して来なかったことの方が気になる。目の前の警戒を緩めてしまったことで、ズィーリオスの様子に気付く。ズィーリオスには警戒した様子はなかった。つまりそれは、警戒するほどの相手ではない、または殺傷能力が低いということ。
俺は正体不明の存在の気配を探りだした。そして、ズィーリオスとアバドンの態度の原因に気付く。ここに近づいて来ているのは、魔物ではない。
ガサッ!
「お願いです!助けて下さッ・・・!ひぃぃっ!」
草むらをかき分けて飛び出してきたのは、5、6歳ぐらいのエルフの子供だった。色素の薄い黄緑色でぼさぼさの髪に、あちらこちらに木の枝等で引っかけたと思われる服の跡。それは、庶民的で一般的な服。
そんなエルフの女の子が飛び出してきた。女の子は出て来た瞬間に助けを求める声をあげたが、顔を向けた先にいたのがガルムであった。案の定、顔を強張らせてあとずさり、尻餅をつく。そしてガルムは泣きそうに顔を歪めた後、グッと何かを堪えてこちらも後ずさりした。
ガルムの顔の怖さに女の子がやられ、その女の子の反応にガルムがやられてしまったようだ。
この場で誰よりも先に女の子の元に辿り着いていたのは、アネットだった。ガルムの反応には全く気にした様子もなく、片膝をついて女の子の視線の合わせてしゃがみ込む。
「どうしたの?」
「うっ!ううっ。ぐすっ。うぅ」
女の子がアネットの顔を見て、グシャリと顔を歪めて大粒の涙を零し始めた。だが、泣き叫ぶことはせず、何かを必死に伝えようと泣くのを堪えていた。
「ごめんなさいね。あの男の人は、顔は怖いけれど怖い人ではないわ」
背中を摩りながらアネットが宥める。魔物ではないことが解り、更に同族であるエルフだったことでナルシアがアネットの傍にやって来て、同じく膝をつく。
「助けてって言っていたけど、何があったの?」
アネットが女の子抱きしめて訪ねながら、目だけでナルシアと何かを話し合う。すると、ナルシアの風の中位精霊が現れて、周囲の森に僅かに風を発生させた。なるほど、魔物に追われていたのかという確認を行ったようだ。そして、結果としては魔物ではないらしい。では、何から逃げていたのか。
「お兄ちゃんをっ、助けてっ!私を逃がす為にっ!お兄ちゃんを置いてきちゃったのっ!!」
何とか言葉を紡ぐ女の子のSOSに、ガルムを含めて全員の目がスッと細くなる。ガルムも立ち直ったようだ。
「落ち着いて。深呼吸よ。そしてもっと詳しく教えてくれないかな?」
アネットが慈愛に満ちた声音で話しかけつつ背中を摩り、次第に女の子の息が整っていく。
「大人の人に無理やり馬車に乗せられて、どこかに連れて行かれるところだったの。全員だけで」
「そう。教えてくれてありがとう」
女の子の発言を聞き、全員の脳裏にある同一人物の名が浮かび上がる。
奴隷商。
俺たちの間に漂う空気感とは全く違った穏やかな森が、そこには広がっていた。
13
お気に入りに追加
1,854
あなたにおすすめの小説

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…

幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
転生少女、運の良さだけで生き抜きます!
足助右禄
ファンタジー
【9月10日を持ちまして完結致しました。特別編執筆中です】
ある日、災害に巻き込まれて命を落とした少女ミナは異世界の女神に出会い、転生をさせてもらう事になった。
女神はミナの体を創造して問う。
「要望はありますか?」
ミナは「運だけ良くしてほしい」と望んだ。
迂闊で残念な少女ミナが剣と魔法のファンタジー世界で様々な人に出会い、成長していく物語。

チートな親から生まれたのは「規格外」でした
真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て…
これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです…
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
時々さかのぼって部分修正することがあります
誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)
感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました

転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる