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再建中の王城の奥、王族の居住区である王宮、その西宮。
第四王子レオナードは、シゼルスと共に大量の書類を捌いていた。本来護衛に徹する必要があるシゼルスでも、今回の度重なる事件の当事者でもあるため報告書の作成に追われていた。そのため、今だけはレオナードの護衛業務は騎士団の者が担当していた。
レオナードの執務室内に、両者の執務机が並んでいる。レオナードが机から顔を上げてもシゼルスは視界の端に映る程度、シゼルスが顔を上げるとレオナードの横向きの姿が映る、絶妙な距離感である。
レオナードが顔を上げずに視界の端にいるシゼルスに声を掛ける。
「元ギルドマスターとドーラン、それに裏ギルドが密会を行っていた酒場だが、何か有益な情報は得られたか?」
「いいえ。酒場の店主は、ただ金を積まれてその道の者達に地下を貸し出しているだけでした。取り調べを行いましたが、いつも話の内容は聞いていなかったようです」
「そうか」
シゼルスもレオナードに顔を向けずに答える。彼等の声と紙を捲る音、万年筆が紙の上を滑る音のみが聞こえていた。
「裏ギルドの足取りは?」
「やはり掴めていません。ギルドマスターの部屋、宰相の執務室、また関係各所を洗いましたが、裏ギルドらしき存在の影すら見つからず、尻尾を掴むまでは至りません。2人と関わっていたことは解っていますが、どうやら尻尾斬りを行ったようですね。不自然なほどに何の手掛かりも見つかりませんでした」
シゼルスの報告を聞いていたレオナードの手が止まる。そして、机の上に重なっている紙の束の中から何かを探り、目的の物を引っ張りだす。取り出した紙の束を捲って軽く中に目を通しながら、ある一点で捲る手を止めた。
「チェロス侯爵邸の地下から保護した人物だが、彼女がそこに運び込まれた時の状況も、不自然なほど何の証拠もない。まるで元からそこにいたかのように、いつの間にか運び込まれていたそうだ。チェロス侯爵邸の者達にも聞き取りを行った結果、誰も地下牢に人がいたことに気付いていなかったらしい」
レオナードの言葉にシゼルスも万年筆を置いて顔を上げ、両手を組んで顎を上に乗せる。その目は真っすぐにレオナードの手元の紙束に向いていた。
「どちらも不自然なほど証拠がない状況ですか。では殿下は、ドーランの下から裏ギルドの手によってチェロス侯爵邸に移動されたとお考えですか?」
「ああ。その可能性が高いと思う。シゼルスはどう思う?」
「そうですね。確かにその可能性は高いと思います。ですがそうなると、あの獣人の騎士の近くで見つかった香は、あまりにも雑過ぎではありませんか?」
「そうなんだよなー」
レオナードが紙の束を机の上に置き、頭の後ろで腕を組んで背もたれに凭れかかり、天井を見上げて考え込む。今あげた全ての事に裏ギルドが関わっている可能性があるが、断定するには矛盾する点があった。
「だが、あの香は裏の世界では簡単に手に入る代物だろ?裏ギルドがその世界では有名過ぎる程多用しているだけで、彼等以外は手に入れられないということはない。末端の構成員であった可能性もあるんじゃないか?以前、リュゼに再会した時に襲い掛かって来た奴らみたいな」
レオナードは憶測を独り言のようにシゼルスに話す。その一言にシゼルスも確かに一理あると頷いた。
「裏ギルドに関しては、まだ国としても全貌を暴くことは出来ていないので、これから調べていく必要がありますね」
「そうだな」
話に一区切りついた所で、再びシゼルスは手元の紙の束に目を通す。暫く、シゼルスのみが紙を捲る音だけがした。
「なあ。シゼルス」
「・・・何ですか?」
何もしていなかったレオナードがシゼルスを呼び、集中していたシゼルスは嫌そうに顔を上げることなく返事のみをする。
「念のため、ズィーリオス辺りに話を聞いた方が良かったんじゃないか?もしかしたら闇の精霊王様とかがご存じの可能性もあるし」
レオナードの突然の切り出しに、シゼルスは作業の手を止める。そして何の話か察したシゼルスは、再び仕事を再開した。
「確かに聞いた方が何か分かったかもしれません。けれど、この件に彼等は関係ありません。これは俺たち国に従事する者が解決しなければならない問題です。言い方は悪いですが兄様たちは部外者ですから」
「ふーん。まあ、そうだな」
チラリとシゼルスの様子を見ながら、レオナードは相槌を打つ。
ズィーリオス達に知られないように、アイゼンに口止めしていることがあった。それは、ズィーリオスが簡易的な棺桶を作った、獣人の騎士アーランドの遺体についてだった。シゼルス達があの場から離れた後、その場所に遺体を回収するための人を送っていた。けれど、回収に向かった者達が現場に着いた時には、破壊され空になった棺桶のみが取り残されていたのだ。そう、遺体がなくなっていたのだ。現場周辺を探してもアーランドは見つからず、捜査は打ち切りとなった。
壊された棺桶は、外からも内からも壊されたと判断出来る状態であり、誰かが遺体を持ち去ったのか、はたまたアーランドが生き返って脱出したのか、どちらとも取れる状態であった。
ただ分かることは、アーランドが騎士団から消え去り、ただの庶民ではないということだった。チェロス侯爵邸から保護した彼の母親に話を聞いたが、彼の母親であることは間違いなかった。そして、その件以降、アーランドが母親に会いにきた様子はなく、完全に姿を眩ませていた。
「それで、シゼ。本当にコレで良かったのか?」
完全に作業の手を止めたレオナードがシゼルスを呼ぶ。レオナードの意図を察したシゼルスは、自身の机の上の書類の山に目をやり、次にレオナードの書類の山に目をやって溜息を吐いた後、レオナードと同じく完全に仕事を止めた。そしてレオナードに一瞬だけチラリと視線をやった後、目を閉じて背もたれに凭れかかる。
「何が?」
ここからは友としての時間。お仕事は一旦お預けだ。レオナードの言いたいことを察しているにも関わらず、シゼルスは恍けたフリをした。
「何って、そりゃあお前の大好きなリュゼと一緒に居続けられるチャンスだったじゃないか」
レオナードの言葉にシゼルスは黙り込む。
「俺がいたあの尖塔の崩壊は皆が知っている。軟禁されている俺が助かるわけがない状況だった。でも俺は生きている。そしてお前は俺の専属護衛だ。命を張って俺を助けたが、自分が犠牲になったということにして、一切姿を見せずにリュゼ達と共に自由に生きることも出来た。こんな陰謀渦巻く危険な王城なんかじゃなく、もっと広い世界でお前らしく過ごせただろう」
レオナードは何も言わないシゼルスに構わず続けた。レオナードは知っていた。シゼルスが、もう一度リュゼと幸せな兄弟としての生活を送りたいと思い続けていることを。だからこそ、今回がそのチャンスだったのに、これまで通りこの場に居ることが不思議だった。
「確かに僕は、今でも兄様と一緒に暮らしたいと思っている。けれど、そうなるとレオは1人になるじゃないか。こんなどこに敵がいるか分からない場所で、レオを1人にするのは気が引ける」
「気が引ける・・ね」
レオナードが小さくどこか悲し気に笑い声を上げる。
「だけど!」
だが、そんなレオナードの笑い声を遮るように、シゼルスは目を開けて上体を起こしながら言葉を強調した。
「レオは僕がいないと今みたいに仕事が多すぎて終わらないし、レオの右腕である僕がいなくなったら、他に代わりを務めることが出来る人がいないじゃないか!護衛としての腕があって、書類作業も出来る人材は!それに・・・」
言い訳を連ねるような勢いで言葉を吐き出すシゼルスだったが、一転して真剣な面持ちで言葉尻に勢いを無くす。
「まだ、バルネリア家がお咎めなしに存続している。だから俺は、ここを離れるわけにはいかない。それにもし、兄様が何かやらかしたとしても、僕が居ればどうにかしてあげられるし。この地位を利用させてもらうよ」
シゼルスの宣言にレオナードは呆れたように笑みを零した。やっぱりシゼルスはシゼルスだと。
「今の途中の発言は聞かなかったことにするよ」
レオナードは、今度こそ心から愉快だと笑みを浮かべる。
「まあ、出来る限り俺も手を貸してやるよ」
レオナードがシゼルスに書類の束を差し出しながら告げ、シゼルスは嫌そうに顔を顰めるも、間髪入れずに受け取る。
そして、副宰相、宰相という大物がいなくなって忙しくなった仕事を片付けるために、再び各自の作業に入った。
第四王子レオナードは、シゼルスと共に大量の書類を捌いていた。本来護衛に徹する必要があるシゼルスでも、今回の度重なる事件の当事者でもあるため報告書の作成に追われていた。そのため、今だけはレオナードの護衛業務は騎士団の者が担当していた。
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「裏ギルドの足取りは?」
「やはり掴めていません。ギルドマスターの部屋、宰相の執務室、また関係各所を洗いましたが、裏ギルドらしき存在の影すら見つからず、尻尾を掴むまでは至りません。2人と関わっていたことは解っていますが、どうやら尻尾斬りを行ったようですね。不自然なほどに何の手掛かりも見つかりませんでした」
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「チェロス侯爵邸の地下から保護した人物だが、彼女がそこに運び込まれた時の状況も、不自然なほど何の証拠もない。まるで元からそこにいたかのように、いつの間にか運び込まれていたそうだ。チェロス侯爵邸の者達にも聞き取りを行った結果、誰も地下牢に人がいたことに気付いていなかったらしい」
レオナードの言葉にシゼルスも万年筆を置いて顔を上げ、両手を組んで顎を上に乗せる。その目は真っすぐにレオナードの手元の紙束に向いていた。
「どちらも不自然なほど証拠がない状況ですか。では殿下は、ドーランの下から裏ギルドの手によってチェロス侯爵邸に移動されたとお考えですか?」
「ああ。その可能性が高いと思う。シゼルスはどう思う?」
「そうですね。確かにその可能性は高いと思います。ですがそうなると、あの獣人の騎士の近くで見つかった香は、あまりにも雑過ぎではありませんか?」
「そうなんだよなー」
レオナードが紙の束を机の上に置き、頭の後ろで腕を組んで背もたれに凭れかかり、天井を見上げて考え込む。今あげた全ての事に裏ギルドが関わっている可能性があるが、断定するには矛盾する点があった。
「だが、あの香は裏の世界では簡単に手に入る代物だろ?裏ギルドがその世界では有名過ぎる程多用しているだけで、彼等以外は手に入れられないということはない。末端の構成員であった可能性もあるんじゃないか?以前、リュゼに再会した時に襲い掛かって来た奴らみたいな」
レオナードは憶測を独り言のようにシゼルスに話す。その一言にシゼルスも確かに一理あると頷いた。
「裏ギルドに関しては、まだ国としても全貌を暴くことは出来ていないので、これから調べていく必要がありますね」
「そうだな」
話に一区切りついた所で、再びシゼルスは手元の紙の束に目を通す。暫く、シゼルスのみが紙を捲る音だけがした。
「なあ。シゼルス」
「・・・何ですか?」
何もしていなかったレオナードがシゼルスを呼び、集中していたシゼルスは嫌そうに顔を上げることなく返事のみをする。
「念のため、ズィーリオス辺りに話を聞いた方が良かったんじゃないか?もしかしたら闇の精霊王様とかがご存じの可能性もあるし」
レオナードの突然の切り出しに、シゼルスは作業の手を止める。そして何の話か察したシゼルスは、再び仕事を再開した。
「確かに聞いた方が何か分かったかもしれません。けれど、この件に彼等は関係ありません。これは俺たち国に従事する者が解決しなければならない問題です。言い方は悪いですが兄様たちは部外者ですから」
「ふーん。まあ、そうだな」
チラリとシゼルスの様子を見ながら、レオナードは相槌を打つ。
ズィーリオス達に知られないように、アイゼンに口止めしていることがあった。それは、ズィーリオスが簡易的な棺桶を作った、獣人の騎士アーランドの遺体についてだった。シゼルス達があの場から離れた後、その場所に遺体を回収するための人を送っていた。けれど、回収に向かった者達が現場に着いた時には、破壊され空になった棺桶のみが取り残されていたのだ。そう、遺体がなくなっていたのだ。現場周辺を探してもアーランドは見つからず、捜査は打ち切りとなった。
壊された棺桶は、外からも内からも壊されたと判断出来る状態であり、誰かが遺体を持ち去ったのか、はたまたアーランドが生き返って脱出したのか、どちらとも取れる状態であった。
ただ分かることは、アーランドが騎士団から消え去り、ただの庶民ではないということだった。チェロス侯爵邸から保護した彼の母親に話を聞いたが、彼の母親であることは間違いなかった。そして、その件以降、アーランドが母親に会いにきた様子はなく、完全に姿を眩ませていた。
「それで、シゼ。本当にコレで良かったのか?」
完全に作業の手を止めたレオナードがシゼルスを呼ぶ。レオナードの意図を察したシゼルスは、自身の机の上の書類の山に目をやり、次にレオナードの書類の山に目をやって溜息を吐いた後、レオナードと同じく完全に仕事を止めた。そしてレオナードに一瞬だけチラリと視線をやった後、目を閉じて背もたれに凭れかかる。
「何が?」
ここからは友としての時間。お仕事は一旦お預けだ。レオナードの言いたいことを察しているにも関わらず、シゼルスは恍けたフリをした。
「何って、そりゃあお前の大好きなリュゼと一緒に居続けられるチャンスだったじゃないか」
レオナードの言葉にシゼルスは黙り込む。
「俺がいたあの尖塔の崩壊は皆が知っている。軟禁されている俺が助かるわけがない状況だった。でも俺は生きている。そしてお前は俺の専属護衛だ。命を張って俺を助けたが、自分が犠牲になったということにして、一切姿を見せずにリュゼ達と共に自由に生きることも出来た。こんな陰謀渦巻く危険な王城なんかじゃなく、もっと広い世界でお前らしく過ごせただろう」
レオナードは何も言わないシゼルスに構わず続けた。レオナードは知っていた。シゼルスが、もう一度リュゼと幸せな兄弟としての生活を送りたいと思い続けていることを。だからこそ、今回がそのチャンスだったのに、これまで通りこの場に居ることが不思議だった。
「確かに僕は、今でも兄様と一緒に暮らしたいと思っている。けれど、そうなるとレオは1人になるじゃないか。こんなどこに敵がいるか分からない場所で、レオを1人にするのは気が引ける」
「気が引ける・・ね」
レオナードが小さくどこか悲し気に笑い声を上げる。
「だけど!」
だが、そんなレオナードの笑い声を遮るように、シゼルスは目を開けて上体を起こしながら言葉を強調した。
「レオは僕がいないと今みたいに仕事が多すぎて終わらないし、レオの右腕である僕がいなくなったら、他に代わりを務めることが出来る人がいないじゃないか!護衛としての腕があって、書類作業も出来る人材は!それに・・・」
言い訳を連ねるような勢いで言葉を吐き出すシゼルスだったが、一転して真剣な面持ちで言葉尻に勢いを無くす。
「まだ、バルネリア家がお咎めなしに存続している。だから俺は、ここを離れるわけにはいかない。それにもし、兄様が何かやらかしたとしても、僕が居ればどうにかしてあげられるし。この地位を利用させてもらうよ」
シゼルスの宣言にレオナードは呆れたように笑みを零した。やっぱりシゼルスはシゼルスだと。
「今の途中の発言は聞かなかったことにするよ」
レオナードは、今度こそ心から愉快だと笑みを浮かべる。
「まあ、出来る限り俺も手を貸してやるよ」
レオナードがシゼルスに書類の束を差し出しながら告げ、シゼルスは嫌そうに顔を顰めるも、間髪入れずに受け取る。
そして、副宰相、宰相という大物がいなくなって忙しくなった仕事を片付けるために、再び各自の作業に入った。
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