238 / 340
脅迫
しおりを挟む
「ま、待て!!」
国王がまごつきながら声を張り上げる。ユヴェーレンに対してか、バルネリア公爵に対してか分からないながらも、公爵は足を止め国王を見る。国王の視線はバルネリア公爵に向けられており、放った言葉がバルネリア公爵に対してのものだと判明した。姿を消していたユヴェーレンは念話だけであったが、探されていることはいないようである。それよりも、ユヴェーレンの念話の内容の方が重要であった。
精霊王の契約者が誰だと言った?言葉のまんまを受け取るなら、それは、精霊王の契約者を犯罪者として処罰しようとしているということ。そしてその契約者は、あのダガリスの弟子。
現状起きている“魔物襲撃”も一大事だが、国王たちが重罪人として投獄した者の扱いも、殊更注意しなければならないと気付いたのだ。精霊王の契約者を敵に回すということは、精霊王を敵に回すのと同意だ。いくらバルネリア家であっても、実体を有さない精霊を相手にするのは無理がある。剣は使えないため、純粋な魔法のみ。だが、どこにいるか見えない敵に攻撃を当てることは至難の業だ。
そしてこのタイミングでの暴露。それはきっと、契約者の大事にしている“魔物”に手を出すならば、それは精霊王をも敵に回すということの警告ではないか?
ならば、精霊王を敵に回さず、暴れている“魔物”を抑え込むにはどうすればいいか。
国王は頭の中をフル回転させる。被害が加速している今、悠長に考え耽っている時間はない。天井から小石の欠片がパラパラと降ってきている。ここも危険だ。早く移動しなければ。
焦れば焦るだけ、思考が停滞していく。王の言葉を待っている臣下たちの目には、若干の焦りの色が浮かんでいる。バルネリア公爵も、待てと言われた状態なので動くに動けない。
そして、投げ捨てる様に判断を下した。
「精霊王の契約者を無罪とし、直ちに保護に向かえ!そして魔物の攻撃を止めさせるように頼むのだ!」
「はっ!」
下された命令に、待機していた騎士が部屋から飛び出していった。これで、リュゼの絶対的な無罪判決が確定した。もうこれからは、簡単に罪状を覆すことは出来ない。
「陛下!」
バルネリア公爵が国王を呼ぶ。公爵は葛藤していた。精霊王と戦って勝てるかどうかは分からない。負ける可能性の方が高いだろう。けれど、ルーデリオを生かしておくのは危険過ぎて反対したい。だが、生かしておかなければ国自体がなくなってしまう。そうなれば公爵という地位も意味のないものになってしまう。バルネリアの血を持つので、他国でもそれなりの地位を望むことは出来るだろうが。
「宰相の企みによって、彼は嵌められた。無実である可能性の方が高かったのだ。ならば、問題ないだろう」
国王はバルネリア公爵を見て言い放つ。その顔はもう、次の指示について考えており、リュゼの釈放は決定事項であることをバルネリア公爵に知らしめた。バルネリア公爵は下唇を噛む。
例え現状の終息を図れても、精霊王がいるのならばルーデリオ・バルネリア本人だと確かな証明が出来る。そうなれば、どちらにせよバルネリア家は終わる。国外逃亡は可能だろうが、果たして人類の禁忌と謳われる禁術を使用した者達を、自国に受け入れてくれるだろうか。自分を殺そうとした者達を見す見す逃すだろうか。圧倒的な力を有して帰って来た者が、復讐しないのことなどあり得るのだろうか。
バルネリア公爵は最善の方法を見つけ出せずにいた。
「バルネリア公爵!何をしている!?各所に指示を出さねばならん!行くぞ!」
部屋から出ようとした国王は、バルネリア公爵が付いて来ていないことに気付き声を上げる。ハッと意識が思考の渦から戻って来たバルネリア公爵は、慌てて国王の後を追う。一先ず今は、国王と行動を共にしながら考えるしかないと。
騎士団長が不在のため、騎士団の統率を担うことになった第三王子は、既に部屋から飛び出して騎士たちの許へと向かって行っていた。現在指揮を執っていると思われる副騎士団長に合流するために。
「私たちも行こう!シゼルス君、とりあえずリュゼ君を探すぞ!」
「分かりました!」
国王が部屋から出て行くのを見送ったアイゼンたちも動き出す。国王の指示はまだ騎士全体には届かない。この混乱した状態で全体に行き渡るのは時間が掛かる。それに、リュゼは今、騎士から逃げているはずだ。ならば、騎士が保護しようと探したところで、リュゼは隠れて出てこない。アイゼンたちが直接動くしかないのだ。
崩壊を警戒しつつ、速足で移動する。リュゼがいるとしたらズィーリオスの許か、騎士団方面。だがまずは建物の外に出る必要があった。外に出ればズィーリオスの位置が見え、崩壊の危険から逃れられる。例え遠回りになろうとも。
「あーー!俺様も暴れてぇー!」
揺れる城内を走りながらアバドンが叫ぶ。ズィーリオスは元気に暴れまわっているのに、なぜ俺はダメなのかと言外に込められていた。頭上から降って来た大き目の瓦礫を殴って吹き飛ばす。先ほどから瓦礫を除去してくれているのもあり、アイゼンは反論することが出来ない。シゼルスも、アバドンほどではないが頭上からの瓦礫の除去に忙しく、突っ込む暇がなかった。けれど、精霊王が何か言ったのか渋々大人しくなる姿に、アイゼンとシゼルスは精霊王の有難みを感じていた。
建物を抜け、日差しの下に出る。そしてすぐさま、シゼルスは状況把握のために周囲を見渡す。ズィーリオスが空を飛びながら、下から打ち上げられる魔法を全て回避し、彼等の攻撃が届かない場所へと移動して行った。
被害が激しいのは王城であった。王城の敷地内には様々な建物が建っているが、王城程被害が出ているところはない。明らかに王城を狙い撃ちにしていることがよく分かる構図であった。
国に相棒を取られた“魔物”が反撃として狙いやすいのは、やはり一番大きく聳え立っている王城だろう。そこを読んで、ズィーリオスは王城に集中砲火しているのか、はたまた単純に、王城内部にいる人達に怒りを覚えているからか。実際のところは本人しか知らないが、周りから見たら、目立つ王城に攻撃を加えている図になるだろう。
「ゲッ!?ズィーリオス!そこは止めろっ!!」
突如、シゼルスがズィーリオスに対して顔面を蒼白にして叫ぶ。だが、騒がしいこの場所で叫んでも声は届かない。シゼルスの視線の先には1つの塔があった。王城の中でも端の方に位置する尖塔だ。そこを狙うようにズィーリオスが旋回している。
シゼルスの叫び声でアイゼンもシゼルスの視線の先を見る。そしてシゼルスの叫びの意味を理解し、目を見開く。
ズィーリオスが攻撃モーションに入っていた。今から走ったところで間に合わない。例え尖塔の中間から下の部分に当たったとしても、上部にいる人は助からないだろう。
あの尖塔の上部で軟禁されているレオナードは。
ズィーリオスが破壊している場所は、基本的に人が少ないところだった。人的被害は最小限に抑えるために、敢えて人がいない場所や少ない場所だろう場所を狙っているようであった。王城を破壊することで見た目的な被害は大きい。けれど、実質的な被害は少なくなるように理性的に暴れているのだ。
それが仇となってしまった。尖塔は元々、人の出入りが極端に少ない。だからズィーリオスのターゲットとなってしまっていた。
「レオ!!」
「レオナード殿下!」
岩石の塊を生み出したズィーリオスが、尖塔に向かって魔法攻撃を放ち、シゼルスとアイゼンの張り裂けるような叫びが上がった。
国王がまごつきながら声を張り上げる。ユヴェーレンに対してか、バルネリア公爵に対してか分からないながらも、公爵は足を止め国王を見る。国王の視線はバルネリア公爵に向けられており、放った言葉がバルネリア公爵に対してのものだと判明した。姿を消していたユヴェーレンは念話だけであったが、探されていることはいないようである。それよりも、ユヴェーレンの念話の内容の方が重要であった。
精霊王の契約者が誰だと言った?言葉のまんまを受け取るなら、それは、精霊王の契約者を犯罪者として処罰しようとしているということ。そしてその契約者は、あのダガリスの弟子。
現状起きている“魔物襲撃”も一大事だが、国王たちが重罪人として投獄した者の扱いも、殊更注意しなければならないと気付いたのだ。精霊王の契約者を敵に回すということは、精霊王を敵に回すのと同意だ。いくらバルネリア家であっても、実体を有さない精霊を相手にするのは無理がある。剣は使えないため、純粋な魔法のみ。だが、どこにいるか見えない敵に攻撃を当てることは至難の業だ。
そしてこのタイミングでの暴露。それはきっと、契約者の大事にしている“魔物”に手を出すならば、それは精霊王をも敵に回すということの警告ではないか?
ならば、精霊王を敵に回さず、暴れている“魔物”を抑え込むにはどうすればいいか。
国王は頭の中をフル回転させる。被害が加速している今、悠長に考え耽っている時間はない。天井から小石の欠片がパラパラと降ってきている。ここも危険だ。早く移動しなければ。
焦れば焦るだけ、思考が停滞していく。王の言葉を待っている臣下たちの目には、若干の焦りの色が浮かんでいる。バルネリア公爵も、待てと言われた状態なので動くに動けない。
そして、投げ捨てる様に判断を下した。
「精霊王の契約者を無罪とし、直ちに保護に向かえ!そして魔物の攻撃を止めさせるように頼むのだ!」
「はっ!」
下された命令に、待機していた騎士が部屋から飛び出していった。これで、リュゼの絶対的な無罪判決が確定した。もうこれからは、簡単に罪状を覆すことは出来ない。
「陛下!」
バルネリア公爵が国王を呼ぶ。公爵は葛藤していた。精霊王と戦って勝てるかどうかは分からない。負ける可能性の方が高いだろう。けれど、ルーデリオを生かしておくのは危険過ぎて反対したい。だが、生かしておかなければ国自体がなくなってしまう。そうなれば公爵という地位も意味のないものになってしまう。バルネリアの血を持つので、他国でもそれなりの地位を望むことは出来るだろうが。
「宰相の企みによって、彼は嵌められた。無実である可能性の方が高かったのだ。ならば、問題ないだろう」
国王はバルネリア公爵を見て言い放つ。その顔はもう、次の指示について考えており、リュゼの釈放は決定事項であることをバルネリア公爵に知らしめた。バルネリア公爵は下唇を噛む。
例え現状の終息を図れても、精霊王がいるのならばルーデリオ・バルネリア本人だと確かな証明が出来る。そうなれば、どちらにせよバルネリア家は終わる。国外逃亡は可能だろうが、果たして人類の禁忌と謳われる禁術を使用した者達を、自国に受け入れてくれるだろうか。自分を殺そうとした者達を見す見す逃すだろうか。圧倒的な力を有して帰って来た者が、復讐しないのことなどあり得るのだろうか。
バルネリア公爵は最善の方法を見つけ出せずにいた。
「バルネリア公爵!何をしている!?各所に指示を出さねばならん!行くぞ!」
部屋から出ようとした国王は、バルネリア公爵が付いて来ていないことに気付き声を上げる。ハッと意識が思考の渦から戻って来たバルネリア公爵は、慌てて国王の後を追う。一先ず今は、国王と行動を共にしながら考えるしかないと。
騎士団長が不在のため、騎士団の統率を担うことになった第三王子は、既に部屋から飛び出して騎士たちの許へと向かって行っていた。現在指揮を執っていると思われる副騎士団長に合流するために。
「私たちも行こう!シゼルス君、とりあえずリュゼ君を探すぞ!」
「分かりました!」
国王が部屋から出て行くのを見送ったアイゼンたちも動き出す。国王の指示はまだ騎士全体には届かない。この混乱した状態で全体に行き渡るのは時間が掛かる。それに、リュゼは今、騎士から逃げているはずだ。ならば、騎士が保護しようと探したところで、リュゼは隠れて出てこない。アイゼンたちが直接動くしかないのだ。
崩壊を警戒しつつ、速足で移動する。リュゼがいるとしたらズィーリオスの許か、騎士団方面。だがまずは建物の外に出る必要があった。外に出ればズィーリオスの位置が見え、崩壊の危険から逃れられる。例え遠回りになろうとも。
「あーー!俺様も暴れてぇー!」
揺れる城内を走りながらアバドンが叫ぶ。ズィーリオスは元気に暴れまわっているのに、なぜ俺はダメなのかと言外に込められていた。頭上から降って来た大き目の瓦礫を殴って吹き飛ばす。先ほどから瓦礫を除去してくれているのもあり、アイゼンは反論することが出来ない。シゼルスも、アバドンほどではないが頭上からの瓦礫の除去に忙しく、突っ込む暇がなかった。けれど、精霊王が何か言ったのか渋々大人しくなる姿に、アイゼンとシゼルスは精霊王の有難みを感じていた。
建物を抜け、日差しの下に出る。そしてすぐさま、シゼルスは状況把握のために周囲を見渡す。ズィーリオスが空を飛びながら、下から打ち上げられる魔法を全て回避し、彼等の攻撃が届かない場所へと移動して行った。
被害が激しいのは王城であった。王城の敷地内には様々な建物が建っているが、王城程被害が出ているところはない。明らかに王城を狙い撃ちにしていることがよく分かる構図であった。
国に相棒を取られた“魔物”が反撃として狙いやすいのは、やはり一番大きく聳え立っている王城だろう。そこを読んで、ズィーリオスは王城に集中砲火しているのか、はたまた単純に、王城内部にいる人達に怒りを覚えているからか。実際のところは本人しか知らないが、周りから見たら、目立つ王城に攻撃を加えている図になるだろう。
「ゲッ!?ズィーリオス!そこは止めろっ!!」
突如、シゼルスがズィーリオスに対して顔面を蒼白にして叫ぶ。だが、騒がしいこの場所で叫んでも声は届かない。シゼルスの視線の先には1つの塔があった。王城の中でも端の方に位置する尖塔だ。そこを狙うようにズィーリオスが旋回している。
シゼルスの叫び声でアイゼンもシゼルスの視線の先を見る。そしてシゼルスの叫びの意味を理解し、目を見開く。
ズィーリオスが攻撃モーションに入っていた。今から走ったところで間に合わない。例え尖塔の中間から下の部分に当たったとしても、上部にいる人は助からないだろう。
あの尖塔の上部で軟禁されているレオナードは。
ズィーリオスが破壊している場所は、基本的に人が少ないところだった。人的被害は最小限に抑えるために、敢えて人がいない場所や少ない場所だろう場所を狙っているようであった。王城を破壊することで見た目的な被害は大きい。けれど、実質的な被害は少なくなるように理性的に暴れているのだ。
それが仇となってしまった。尖塔は元々、人の出入りが極端に少ない。だからズィーリオスのターゲットとなってしまっていた。
「レオ!!」
「レオナード殿下!」
岩石の塊を生み出したズィーリオスが、尖塔に向かって魔法攻撃を放ち、シゼルスとアイゼンの張り裂けるような叫びが上がった。
21
お気に入りに追加
1,854
あなたにおすすめの小説

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
転生少女、運の良さだけで生き抜きます!
足助右禄
ファンタジー
【9月10日を持ちまして完結致しました。特別編執筆中です】
ある日、災害に巻き込まれて命を落とした少女ミナは異世界の女神に出会い、転生をさせてもらう事になった。
女神はミナの体を創造して問う。
「要望はありますか?」
ミナは「運だけ良くしてほしい」と望んだ。
迂闊で残念な少女ミナが剣と魔法のファンタジー世界で様々な人に出会い、成長していく物語。
異世界転移したよ!
八田若忠
ファンタジー
日々鉄工所で働く中年男が地球の神様が企てた事故であっけなく死亡する。
主人公の死の真相は「軟弱者が嫌いだから」と神様が明かすが、地球の神様はパンチパーマで恐ろしい顔つきだったので、あっさりと了承する主人公。
「軟弱者」と罵られた原因である魔法を自由に行使する事が出来る世界にリストラされた主人公が、ここぞとばかりに魔法を使いまくるかと思えば、そこそこ平和でお人好しばかりが住むエンガルの町に流れ着いたばかりに、温泉を掘る程度でしか活躍出来ないばかりか、腕力に物を言わせる事に長けたドワーフの三姉妹が押しかけ女房になってしまったので、益々活躍の場が無くなりさあ大変。
基本三人の奥さんが荒事を片付けている間、後ろから主人公が応援する御近所大冒険物語。
この度アルファポリス様主催の第8回ファンタジー小説大賞にて特別賞を頂き、アルファポリス様から書籍化しました。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

チートな親から生まれたのは「規格外」でした
真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て…
これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです…
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
時々さかのぼって部分修正することがあります
誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)
感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる