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王城強襲
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「失礼ながら、殿下。完敗したのですか?」
唖然としている国王に代わり、アイゼンが念を押して確認する。
「そうだ。俺よりも幼い子ではあるが、圧倒的強者であった!年下の者に負けるのは初めての事で悔しいが、あの者があれ程出来るのだから、俺ももっと強くなることが出来るだろう!?」
本当に清々しい勢いで言い切るため、アイゼンは自身の予想よりもリュゼが強いのだと認識せざるを得なかった。ネーデの英雄とは言っても、エレメントウルフであるズィーリオスが強いのだと思っていた。けれどそうではない。リュゼ自身もそれなりの実力者であるのだ。それも、ズィーリオスが国を亡ぼすと警戒するほどの・・・。
「ならば本当にバルネリアの可能性があるのか・・?」
「そんなことはございません!魔道具専門家に頼んだ調査結果を、陛下もご覧になりましたでしょう!?」
第三王子の爽やかな笑みに、国王が茫然と呟いた言葉を即座にバルネリア公爵が拾う。その言葉を受けて、首を傾げている国王の頭は未だ回っていないようだ。国王たちの様子に気付かずに、第三王子は爆弾を投下する。
「それに、あのダガリス・ポートライトの弟子らしい!」
アイゼンに放ったつもりの言葉は、その場で聞いていた人物全員に届いた。国の重鎮である彼らがその名を知らないわけがない。国王が勢いよく立ち上がり、テーブルに膝をぶつけてしゃがみ込む。バルネリア公爵は、発言による驚きで反応が遅れて国王の側に移動した。アイゼンは、首が取れるんじゃないかという勢いでアバドンに振り向く。ダガリスの凄さを分かるはずもないアバドンは、アイゼンにガン見されて視線から逃れようと一歩隣に移動した。・・・視線がそのまま追ってくる。アバドンは頬を引きつらせながらそっと目を外した。
「あの者が弟子を・・・」
バルネリア公爵が国王を支えてソファーに座らせる。支えられながら呟かれた国王の言葉に、バルネリア公爵も信じがたいと同意した、直後。
ズゴゴゴゴゴゴゴゴォオォォォ!
今日一番の轟音が鳴り響いた。部屋全体が揺れ、備え付けられた家具が軋む。まるで地震のようにしろ全体が僅かに揺れた。バルネリア公爵は即座に国王を守る姿勢に入り、第三王子も冷汗を浮かべながらも周囲の警戒を行う。シゼルスとアイゼンは、ついにリュゼが暴走したのかと顔を青褪めさせた。
そんな中、楽し気に声を上げた者が1人。その声に反応した全員が、音源であるアバドンに視線を集中させる。この状況で何を楽しむことがあるのかと。
「あーあ。いーなー。俺様がやりたかった!」
アバドンの言葉がきっかけとなったように、顕在化を解いていたユヴェーレンが再び姿を現す。そして国王の目の前まで近寄り、意味深な笑みを浮かべた。
『あらあらぁ。貴方たちがあの子をイジメたから取り返しに来たみたいねぇ?』
嬌笑を浮かべるユヴェーレンがスッと国王から離れる。部屋の外が騒がしくなり、国王は今すぐにでも部屋の外に出て状況の把握に走りたかったが、何かを知っている様子のユヴェーレンを無視することは出来なかった。
「陛下!!お逃げください!獣型の魔物が襲い掛かって来ています!」
部屋の中に乱暴に入り込んで来た近衛の騎士が報告する。国王はサッと開け放たれた廊下の先に目をやるが、ここからは何も見えず、恐慌状態の駆け抜ける人々の姿しか見えない。
シゼルスもアイゼンもハーデル王国に仕える貴族。平然としているアバドンとユヴェーレン以外の人は、この場の最高権力者の指示を固唾を飲んで待っていた。
国王は指示を待つ臣下の姿とユヴェーレンの姿を交互に見た後、目を閉じて考え込む。だが、それほど時間を置かずに目を開いた。その目には決意が籠っており、王としての威厳を纏った姿をしていた。
「闇の精霊王様。あの子をイジメたとは?この揺れの原因をご存じなのですか?」
ユヴェーレンは国王の言葉にすぐには答えず、ウズウズしているアバドンの行動を邪魔しながら勿体ぶる。さっさと答えないユヴェーレンに痺れ切らしたバルネリア公爵が、ユヴェーレンに向かって一歩踏み出すが、国王によって阻まれる。
『そうねぇ、知っているわよぉ。誰がやっているのかぁ。ウフフフッ』
焦らす話し方をしているユヴェーレンだったが、国王は粘り強く答えを待っていた。その姿に、ユヴェーレンは自分の中の何かにクリアしたように小さく頷く。
『リュゼって子のことぉ、貴方たち知っているでしょぉ?』
ユヴェーレンの言葉にピクリと国王とバルネリア公爵が反応する。
『あの子には相棒がいるんだけどぉ、ちょっと前にその相棒の子を守るために逃がしたのよねぇ。けどぉ、その相棒の子はリュゼがだぁいすきだからぁ』
ユヴェーレンが国王に流し目を送って、再び響いた轟音の方角に目を向ける。
『取り返しに来てもおかしくないのよねぇ?』
その一言で外で何が起こっているのか、この場の人間全員が理解した。シゼルスとアイゼンは、強引過ぎる手段に乾いた笑みを浮べた。気持ちを落ち着かせるように一息吐いた国王は、入って来たまま控えている騎士に尋ねる。
「状況はどうなっている」
「はっ!状況はかなり悪いです。騎士団長が戦闘不能になって間もなく、戦力が不足しております。また、強襲だったために城内の非戦闘員の避難が済んでおらず、人が溢れ混乱しています。騎士たちが魔物の注意を引こうとしていますが、空を飛ぶことも出来、かつ強力な魔法を放つため、全く手も足も出ません!」
想像以上に深刻な状態に、国王は表情を強張らせる。そして顔だけでなく、声も張り詰めてバルネリア公爵に視線を向ける。
「このままでは国が落ちる、か。公爵、バルネリア家にことの収拾を頼む」
その役目は本来騎士団のもの。国を守るためにあるのが騎士団であり、専属騎士は、対象の人を守るのが任務である。そのため、危険が迫っている中、国王専属であるバルネリア公爵が国王の側を離れて戦線に出ることはまずあり得ない。国王からの命令ならば可能ではあるが、それは国王の側にきちんとその身を守れる人物がいる時だけだ。だが今は、その代わりと成り得る騎士団長が不在のため、下されるはずのない命令であった。
「では息子たちに頼みましょう。私は御身の側を離れるわけにはいきませんから」
「しかしそれでは、貴公の息子たちがここに来るまでの時間はどうするというのだ!」
国王がバルネリア公爵に問い詰める。バルネリア家であれば、今外で暴れている“魔物”をどうにか出来るだろう。その自信があるからこその提案である。しかし、彼らは知らない。その“魔物”が誰なのかを。
外で暴れている“魔物”の正体に心辺りのあるシゼルスは、この機会にバルネリア家が潰されてしまえと、仄暗い光を目に宿して国王とバルネリア公爵を見つめていた。絶対にバルネリア家が総出で掛かっても勝てるわけがない。だって相手は、“魔物”ではなく“聖獣”であるズィーリオスなのだから。それも、シゼルスと同じリュゼ大好きッ子である。同志として絶対的な信頼があった。
だが、アイゼンはズィーリオスが聖獣であることを知らない。ズィーリオスの事は、国王とバルネリア公爵と同じく、エレメントウルフとしか聞いていなかった。いくら未知の強者であるエレメントウルフであっても、バルネリア家を相手にしては武が悪すぎると、顔を白くさせてシゼルスを見た。けれどその瞳に映ったシゼルスの姿は、ズィーリオスを心配する姿は微塵もなく、僅かに口角が上がっていた。ゾクッと寒気が背筋を走り、サッと目を逸らした。
話し合いの末、バルネリア公爵がすぐに出払うことになったようだ。バルネリア家では最弱と言われているシゼルスでも、そこらの騎士よりは強い。そのため、シゼルスと第三王子が国王を守ることにしたようで、国王がシゼルスに声を掛けた。他の者達もメインではないが国王を守るための人員としてカウントされていた。そのため国王は、バルネリア公爵がいなくとも、少しの間は大丈夫だろうという判断を下したのだった。
国王に挨拶をして、バルネリア公爵が部屋から出て行こうと踵を返した時。
『ああぁ、そうそうぉ。リュゼは私の契約者だからぁ』
思い出したかのように、ユヴェーレンからの念話が報告に来た騎士以外の脳内に響いた。
唖然としている国王に代わり、アイゼンが念を押して確認する。
「そうだ。俺よりも幼い子ではあるが、圧倒的強者であった!年下の者に負けるのは初めての事で悔しいが、あの者があれ程出来るのだから、俺ももっと強くなることが出来るだろう!?」
本当に清々しい勢いで言い切るため、アイゼンは自身の予想よりもリュゼが強いのだと認識せざるを得なかった。ネーデの英雄とは言っても、エレメントウルフであるズィーリオスが強いのだと思っていた。けれどそうではない。リュゼ自身もそれなりの実力者であるのだ。それも、ズィーリオスが国を亡ぼすと警戒するほどの・・・。
「ならば本当にバルネリアの可能性があるのか・・?」
「そんなことはございません!魔道具専門家に頼んだ調査結果を、陛下もご覧になりましたでしょう!?」
第三王子の爽やかな笑みに、国王が茫然と呟いた言葉を即座にバルネリア公爵が拾う。その言葉を受けて、首を傾げている国王の頭は未だ回っていないようだ。国王たちの様子に気付かずに、第三王子は爆弾を投下する。
「それに、あのダガリス・ポートライトの弟子らしい!」
アイゼンに放ったつもりの言葉は、その場で聞いていた人物全員に届いた。国の重鎮である彼らがその名を知らないわけがない。国王が勢いよく立ち上がり、テーブルに膝をぶつけてしゃがみ込む。バルネリア公爵は、発言による驚きで反応が遅れて国王の側に移動した。アイゼンは、首が取れるんじゃないかという勢いでアバドンに振り向く。ダガリスの凄さを分かるはずもないアバドンは、アイゼンにガン見されて視線から逃れようと一歩隣に移動した。・・・視線がそのまま追ってくる。アバドンは頬を引きつらせながらそっと目を外した。
「あの者が弟子を・・・」
バルネリア公爵が国王を支えてソファーに座らせる。支えられながら呟かれた国王の言葉に、バルネリア公爵も信じがたいと同意した、直後。
ズゴゴゴゴゴゴゴゴォオォォォ!
今日一番の轟音が鳴り響いた。部屋全体が揺れ、備え付けられた家具が軋む。まるで地震のようにしろ全体が僅かに揺れた。バルネリア公爵は即座に国王を守る姿勢に入り、第三王子も冷汗を浮かべながらも周囲の警戒を行う。シゼルスとアイゼンは、ついにリュゼが暴走したのかと顔を青褪めさせた。
そんな中、楽し気に声を上げた者が1人。その声に反応した全員が、音源であるアバドンに視線を集中させる。この状況で何を楽しむことがあるのかと。
「あーあ。いーなー。俺様がやりたかった!」
アバドンの言葉がきっかけとなったように、顕在化を解いていたユヴェーレンが再び姿を現す。そして国王の目の前まで近寄り、意味深な笑みを浮かべた。
『あらあらぁ。貴方たちがあの子をイジメたから取り返しに来たみたいねぇ?』
嬌笑を浮かべるユヴェーレンがスッと国王から離れる。部屋の外が騒がしくなり、国王は今すぐにでも部屋の外に出て状況の把握に走りたかったが、何かを知っている様子のユヴェーレンを無視することは出来なかった。
「陛下!!お逃げください!獣型の魔物が襲い掛かって来ています!」
部屋の中に乱暴に入り込んで来た近衛の騎士が報告する。国王はサッと開け放たれた廊下の先に目をやるが、ここからは何も見えず、恐慌状態の駆け抜ける人々の姿しか見えない。
シゼルスもアイゼンもハーデル王国に仕える貴族。平然としているアバドンとユヴェーレン以外の人は、この場の最高権力者の指示を固唾を飲んで待っていた。
国王は指示を待つ臣下の姿とユヴェーレンの姿を交互に見た後、目を閉じて考え込む。だが、それほど時間を置かずに目を開いた。その目には決意が籠っており、王としての威厳を纏った姿をしていた。
「闇の精霊王様。あの子をイジメたとは?この揺れの原因をご存じなのですか?」
ユヴェーレンは国王の言葉にすぐには答えず、ウズウズしているアバドンの行動を邪魔しながら勿体ぶる。さっさと答えないユヴェーレンに痺れ切らしたバルネリア公爵が、ユヴェーレンに向かって一歩踏み出すが、国王によって阻まれる。
『そうねぇ、知っているわよぉ。誰がやっているのかぁ。ウフフフッ』
焦らす話し方をしているユヴェーレンだったが、国王は粘り強く答えを待っていた。その姿に、ユヴェーレンは自分の中の何かにクリアしたように小さく頷く。
『リュゼって子のことぉ、貴方たち知っているでしょぉ?』
ユヴェーレンの言葉にピクリと国王とバルネリア公爵が反応する。
『あの子には相棒がいるんだけどぉ、ちょっと前にその相棒の子を守るために逃がしたのよねぇ。けどぉ、その相棒の子はリュゼがだぁいすきだからぁ』
ユヴェーレンが国王に流し目を送って、再び響いた轟音の方角に目を向ける。
『取り返しに来てもおかしくないのよねぇ?』
その一言で外で何が起こっているのか、この場の人間全員が理解した。シゼルスとアイゼンは、強引過ぎる手段に乾いた笑みを浮べた。気持ちを落ち着かせるように一息吐いた国王は、入って来たまま控えている騎士に尋ねる。
「状況はどうなっている」
「はっ!状況はかなり悪いです。騎士団長が戦闘不能になって間もなく、戦力が不足しております。また、強襲だったために城内の非戦闘員の避難が済んでおらず、人が溢れ混乱しています。騎士たちが魔物の注意を引こうとしていますが、空を飛ぶことも出来、かつ強力な魔法を放つため、全く手も足も出ません!」
想像以上に深刻な状態に、国王は表情を強張らせる。そして顔だけでなく、声も張り詰めてバルネリア公爵に視線を向ける。
「このままでは国が落ちる、か。公爵、バルネリア家にことの収拾を頼む」
その役目は本来騎士団のもの。国を守るためにあるのが騎士団であり、専属騎士は、対象の人を守るのが任務である。そのため、危険が迫っている中、国王専属であるバルネリア公爵が国王の側を離れて戦線に出ることはまずあり得ない。国王からの命令ならば可能ではあるが、それは国王の側にきちんとその身を守れる人物がいる時だけだ。だが今は、その代わりと成り得る騎士団長が不在のため、下されるはずのない命令であった。
「では息子たちに頼みましょう。私は御身の側を離れるわけにはいきませんから」
「しかしそれでは、貴公の息子たちがここに来るまでの時間はどうするというのだ!」
国王がバルネリア公爵に問い詰める。バルネリア家であれば、今外で暴れている“魔物”をどうにか出来るだろう。その自信があるからこその提案である。しかし、彼らは知らない。その“魔物”が誰なのかを。
外で暴れている“魔物”の正体に心辺りのあるシゼルスは、この機会にバルネリア家が潰されてしまえと、仄暗い光を目に宿して国王とバルネリア公爵を見つめていた。絶対にバルネリア家が総出で掛かっても勝てるわけがない。だって相手は、“魔物”ではなく“聖獣”であるズィーリオスなのだから。それも、シゼルスと同じリュゼ大好きッ子である。同志として絶対的な信頼があった。
だが、アイゼンはズィーリオスが聖獣であることを知らない。ズィーリオスの事は、国王とバルネリア公爵と同じく、エレメントウルフとしか聞いていなかった。いくら未知の強者であるエレメントウルフであっても、バルネリア家を相手にしては武が悪すぎると、顔を白くさせてシゼルスを見た。けれどその瞳に映ったシゼルスの姿は、ズィーリオスを心配する姿は微塵もなく、僅かに口角が上がっていた。ゾクッと寒気が背筋を走り、サッと目を逸らした。
話し合いの末、バルネリア公爵がすぐに出払うことになったようだ。バルネリア家では最弱と言われているシゼルスでも、そこらの騎士よりは強い。そのため、シゼルスと第三王子が国王を守ることにしたようで、国王がシゼルスに声を掛けた。他の者達もメインではないが国王を守るための人員としてカウントされていた。そのため国王は、バルネリア公爵がいなくとも、少しの間は大丈夫だろうという判断を下したのだった。
国王に挨拶をして、バルネリア公爵が部屋から出て行こうと踵を返した時。
『ああぁ、そうそうぉ。リュゼは私の契約者だからぁ』
思い出したかのように、ユヴェーレンからの念話が報告に来た騎士以外の脳内に響いた。
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