234 / 340
非公式の謁見
しおりを挟む
「静かになったな」
「そうですね」
王城のとある一室。リュゼが脱獄し、暴走し始めたことにより、シゼルス達はアイゼンと合流することにした。保護する予定だった騎士が殺されたことによって、宰相の罪を告発することが出来る人物がいなくなってしまったのも、1つの要因であった。王城に乗り込んだ人物がいるということで、本来ならこれほど悠長に紅茶を飲んで人を待つことは出来ないだろう。しかし、犯人が目指すのは王の命ではなく、騎士団方向に向かっていることが分かっていたので、王城から逃げることはなかった。そもそも、王城を明け渡すなど言語道断。最悪の事態に至るまで、王は逃げ出すことは出来ない。
そのため、確実にいると分かっているその人物を待っていた。アイゼンが面会を行う予定だったハーデル王国の国王を。
王を待つ面会室にいる間に、アイゼンは再びシゼルスと合流したのだ。それだけ長いことこの部屋で待たされているということでもある。緊急事態であるため王も忙しいのだろうが、こちらも緊急事態と報告している。それにも関わらずやって来るのがこれほど遅いのは、何かしらかの妨害があるのか。
そして暫く前から王城を揺らす轟音は聞こえなくなっていた。リュゼが捕まったとは思えないので、正気に戻ったか、目的の物を発見したか、それともその両方か。待つことしか出来ないシゼルスとアイゼンは、リュゼの状況に同憂し、また憂国していた。
というのも、ズィーリオスのリュゼが国を亡ぼすという発言が、目に見えてきているからである。リュゼは魔法は使えない。武器も持っていない。そんな状況にも関わらず、王城内部を縦横無尽に破壊し動き回っている。リュゼに武器を持たせたら・・・、本気で国を落としに来たら・・・・、想像できなかった未来が想像出来てしまう。
「そうだ。ズィーリオスは一緒にどこに行ったんだ?」
アイゼンが杞憂だというように首を振った後、気持ちを切り替える様にシゼルスに尋ねる。そう、今この場に、ズィーリオスはいなかった。アイゼン、シゼルス、そしてアバドンと見えない状態のユヴェーレンだけである。人間2人からしたら3人しかいる様には見えない。ユヴェーレンがここにいることは、アバドンしか知らないのだ。
「こうなった以上、もう強引にことを納めるしかないので・・・」
シゼルスは決まり悪そうにアイゼンから視線を逸らす。シゼルスとしても絶対に取りたくなかった方法。だが、リュゼが暴れてフォローが難しくなった以上、確実性を取るのではなく、多少の賭けに出る必要が出て来たのだ。
「どういうことだ?」
はっきりと答えないシゼルスに、アイゼンの目が細くなり訝る。シゼルスとしても、アイゼンにことの詳細を話したいが、話したら確実にアイゼンは反対する。いや、シゼルスも反対したのだが、止められなかった。だからアイゼンに話したとしても止めることは出来ないし、余計な心配にさせるだけだ。
けれど、アイゼンの圧が凄い。シゼルスがアイゼンの圧に負けて口を開こうとした時、扉が開かれた。即座にアイゼンとシゼルスは入って来た人物を確認し、立ち上がって出迎える。待っていた人物である国王の登場であった。
今回の面談は非公式。公式の場での謁見ではないので、例え難しいお願いをするつもりであっても、シゼルスとしてはそこまで気が重くはない。けれど、王とはその立場の重要性から、王城内であっても1人で行動することはない。
だから・・・。
王の後ろから続いて入って来たのは、王の専属護衛であるバルネリア公爵。シゼルスとリュゼの心底嫌いな父親であった。
その姿が目に入った瞬間、シゼルスの顔から完全に表情が抜け落ちる。対するバルネリア公爵も、この場にシゼルスがいるとは思わなかったようで、一瞬目を見開いていたが、すぐさま仕事に戻る。だがその目は、どこまでも舐るようで気持ち悪い。
部屋に入室したのはこの2人だけではなかった。続いて入って来たのは、第三王子。王位継承を破棄したことで、第三王子の専属護衛は必ずしも毎日ずっと一緒にいる必要はなくなっていた。第三王子は学園の高等部、専属護衛のバルネリア公爵家次男カイザスが中等部所属ということもあり、シゼルスは顔を合わせずに済んでいた。また、王子が学園にいない時は基本時に騎士団に行っている。そのため、わざわざ専属護衛も連れて歩く必要はないと第三王子が拒否していたのだ。
シゼルスは第三王子に挨拶をしたあと、バルネリア公爵に形式上の簡易的な挨拶を行った。その後は完全に無視の姿勢に入った。国王と王子が隣同士に腰掛け、その後ろにバルネリア公爵が陣取る。
その様子を見てアイゼンが国王に声を掛ける。人払いのお願いだ。テーブルに紅茶を準備し、静かに侍女たちが出て行く。
「すみませんが彼もお願いします」
アイゼンがバルネリア公爵をチラリと見ながら国王に申し出る。しかし、国王は首を縦に振らない。
「それは出来ない。勤務中はどんな時でも、というのが専属護衛だからな。それにそちらも護衛がいるだろう?」
それは暗に、バルネリア公爵を下がらせたらそちらが襲い掛かって来るつもりか、と尋ねていることを意味していた。勿論そんなつもりは毛頭ない。バルネリア公爵に何を吹き込まれたか知らないが、国王はかなり警戒しているようであった。
「では、こちらの護衛も下がらせますので。それで如何ですか?」
アイゼンが妥協案を提示するも、王は鼻を鳴らして拒絶し、シゼルスに視線を向ける。レオナードの専属護衛がここにいると言うことは、アイゼンはレオナードの味方であると言うこと。そして、レオナードは現在、罪状の確認のために監禁状態だ。国王からしたら、警戒するなと言う方が難儀である。
シゼルスとしては、バルネリア家の追求も行ってリュゼの正統性を証明したい。信じられないからこそ、この場に居られると困る。それに、この王城内部に入って分かったことだが、王城内はリュゼの脱獄で確かに混乱し荒れていた。しかし、上層部は落ち着きを保っていた。いや、保っているように見せていた。
実状としては、今朝方に発覚した王太子と副宰相の娼館での小競り合いの件で揺れていたのだ。目撃者が商人や冒険者だったことで、瞬く間に王都中に噂が広まった。既に王都の外にも広がっていることだろう。そのため、王太子をこのまま王として戴冠させるのが難題となっていた。これは王太子の婚約者であるバルネリア公爵令嬢にも関わって来る。王太子妃候補として水面下で進められていた計画が、難航している。
だからはっきりとは態度を示さなくとも、国王は王太子の扱いに対して考えており、バルネリア公爵も気が気でないだろう。神経質になっている二人の神経を逆撫でするのは危険すぎる。
例え、今回の国王との話し合いに、バルネリアに関する話題を振るつもりがなくとも。
シゼルスとアイゼンは、国王とバルネリア公爵の状態を見極め、この場でバルネリア家の禁術にまで触れることは出来ないことを悟った。そもそもまだ証拠が挙がっていない。宰相と冒険者ギルド、裏ギルドの繋がりの捜査に手間がかかり、バルネリア家の禁術に関する情報があまりなかった。
禁術に関して突っ込み、バルネリア家を揺さぶることは今回は諦めるしかなかった。
バルネリア家と禁術との関係は、当分の間触れられることはないことが決定したのだった。
「ダメだ」
「分かりました。このままでお話をいたしましょう。我々は陛下に手を出すつもりは一切ございません」
アイゼンがバルネリア公爵の滞在に折れる。そうすることで漸く話し合いが始まった。シゼルスが持っていた数々の証拠資料をアイゼンが国王の前にて指し示し、説明を行いながら、追加の現状についてを。
「そうですね」
王城のとある一室。リュゼが脱獄し、暴走し始めたことにより、シゼルス達はアイゼンと合流することにした。保護する予定だった騎士が殺されたことによって、宰相の罪を告発することが出来る人物がいなくなってしまったのも、1つの要因であった。王城に乗り込んだ人物がいるということで、本来ならこれほど悠長に紅茶を飲んで人を待つことは出来ないだろう。しかし、犯人が目指すのは王の命ではなく、騎士団方向に向かっていることが分かっていたので、王城から逃げることはなかった。そもそも、王城を明け渡すなど言語道断。最悪の事態に至るまで、王は逃げ出すことは出来ない。
そのため、確実にいると分かっているその人物を待っていた。アイゼンが面会を行う予定だったハーデル王国の国王を。
王を待つ面会室にいる間に、アイゼンは再びシゼルスと合流したのだ。それだけ長いことこの部屋で待たされているということでもある。緊急事態であるため王も忙しいのだろうが、こちらも緊急事態と報告している。それにも関わらずやって来るのがこれほど遅いのは、何かしらかの妨害があるのか。
そして暫く前から王城を揺らす轟音は聞こえなくなっていた。リュゼが捕まったとは思えないので、正気に戻ったか、目的の物を発見したか、それともその両方か。待つことしか出来ないシゼルスとアイゼンは、リュゼの状況に同憂し、また憂国していた。
というのも、ズィーリオスのリュゼが国を亡ぼすという発言が、目に見えてきているからである。リュゼは魔法は使えない。武器も持っていない。そんな状況にも関わらず、王城内部を縦横無尽に破壊し動き回っている。リュゼに武器を持たせたら・・・、本気で国を落としに来たら・・・・、想像できなかった未来が想像出来てしまう。
「そうだ。ズィーリオスは一緒にどこに行ったんだ?」
アイゼンが杞憂だというように首を振った後、気持ちを切り替える様にシゼルスに尋ねる。そう、今この場に、ズィーリオスはいなかった。アイゼン、シゼルス、そしてアバドンと見えない状態のユヴェーレンだけである。人間2人からしたら3人しかいる様には見えない。ユヴェーレンがここにいることは、アバドンしか知らないのだ。
「こうなった以上、もう強引にことを納めるしかないので・・・」
シゼルスは決まり悪そうにアイゼンから視線を逸らす。シゼルスとしても絶対に取りたくなかった方法。だが、リュゼが暴れてフォローが難しくなった以上、確実性を取るのではなく、多少の賭けに出る必要が出て来たのだ。
「どういうことだ?」
はっきりと答えないシゼルスに、アイゼンの目が細くなり訝る。シゼルスとしても、アイゼンにことの詳細を話したいが、話したら確実にアイゼンは反対する。いや、シゼルスも反対したのだが、止められなかった。だからアイゼンに話したとしても止めることは出来ないし、余計な心配にさせるだけだ。
けれど、アイゼンの圧が凄い。シゼルスがアイゼンの圧に負けて口を開こうとした時、扉が開かれた。即座にアイゼンとシゼルスは入って来た人物を確認し、立ち上がって出迎える。待っていた人物である国王の登場であった。
今回の面談は非公式。公式の場での謁見ではないので、例え難しいお願いをするつもりであっても、シゼルスとしてはそこまで気が重くはない。けれど、王とはその立場の重要性から、王城内であっても1人で行動することはない。
だから・・・。
王の後ろから続いて入って来たのは、王の専属護衛であるバルネリア公爵。シゼルスとリュゼの心底嫌いな父親であった。
その姿が目に入った瞬間、シゼルスの顔から完全に表情が抜け落ちる。対するバルネリア公爵も、この場にシゼルスがいるとは思わなかったようで、一瞬目を見開いていたが、すぐさま仕事に戻る。だがその目は、どこまでも舐るようで気持ち悪い。
部屋に入室したのはこの2人だけではなかった。続いて入って来たのは、第三王子。王位継承を破棄したことで、第三王子の専属護衛は必ずしも毎日ずっと一緒にいる必要はなくなっていた。第三王子は学園の高等部、専属護衛のバルネリア公爵家次男カイザスが中等部所属ということもあり、シゼルスは顔を合わせずに済んでいた。また、王子が学園にいない時は基本時に騎士団に行っている。そのため、わざわざ専属護衛も連れて歩く必要はないと第三王子が拒否していたのだ。
シゼルスは第三王子に挨拶をしたあと、バルネリア公爵に形式上の簡易的な挨拶を行った。その後は完全に無視の姿勢に入った。国王と王子が隣同士に腰掛け、その後ろにバルネリア公爵が陣取る。
その様子を見てアイゼンが国王に声を掛ける。人払いのお願いだ。テーブルに紅茶を準備し、静かに侍女たちが出て行く。
「すみませんが彼もお願いします」
アイゼンがバルネリア公爵をチラリと見ながら国王に申し出る。しかし、国王は首を縦に振らない。
「それは出来ない。勤務中はどんな時でも、というのが専属護衛だからな。それにそちらも護衛がいるだろう?」
それは暗に、バルネリア公爵を下がらせたらそちらが襲い掛かって来るつもりか、と尋ねていることを意味していた。勿論そんなつもりは毛頭ない。バルネリア公爵に何を吹き込まれたか知らないが、国王はかなり警戒しているようであった。
「では、こちらの護衛も下がらせますので。それで如何ですか?」
アイゼンが妥協案を提示するも、王は鼻を鳴らして拒絶し、シゼルスに視線を向ける。レオナードの専属護衛がここにいると言うことは、アイゼンはレオナードの味方であると言うこと。そして、レオナードは現在、罪状の確認のために監禁状態だ。国王からしたら、警戒するなと言う方が難儀である。
シゼルスとしては、バルネリア家の追求も行ってリュゼの正統性を証明したい。信じられないからこそ、この場に居られると困る。それに、この王城内部に入って分かったことだが、王城内はリュゼの脱獄で確かに混乱し荒れていた。しかし、上層部は落ち着きを保っていた。いや、保っているように見せていた。
実状としては、今朝方に発覚した王太子と副宰相の娼館での小競り合いの件で揺れていたのだ。目撃者が商人や冒険者だったことで、瞬く間に王都中に噂が広まった。既に王都の外にも広がっていることだろう。そのため、王太子をこのまま王として戴冠させるのが難題となっていた。これは王太子の婚約者であるバルネリア公爵令嬢にも関わって来る。王太子妃候補として水面下で進められていた計画が、難航している。
だからはっきりとは態度を示さなくとも、国王は王太子の扱いに対して考えており、バルネリア公爵も気が気でないだろう。神経質になっている二人の神経を逆撫でするのは危険すぎる。
例え、今回の国王との話し合いに、バルネリアに関する話題を振るつもりがなくとも。
シゼルスとアイゼンは、国王とバルネリア公爵の状態を見極め、この場でバルネリア家の禁術にまで触れることは出来ないことを悟った。そもそもまだ証拠が挙がっていない。宰相と冒険者ギルド、裏ギルドの繋がりの捜査に手間がかかり、バルネリア家の禁術に関する情報があまりなかった。
禁術に関して突っ込み、バルネリア家を揺さぶることは今回は諦めるしかなかった。
バルネリア家と禁術との関係は、当分の間触れられることはないことが決定したのだった。
「ダメだ」
「分かりました。このままでお話をいたしましょう。我々は陛下に手を出すつもりは一切ございません」
アイゼンがバルネリア公爵の滞在に折れる。そうすることで漸く話し合いが始まった。シゼルスが持っていた数々の証拠資料をアイゼンが国王の前にて指し示し、説明を行いながら、追加の現状についてを。
11
お気に入りに追加
1,854
あなたにおすすめの小説

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
転生少女、運の良さだけで生き抜きます!
足助右禄
ファンタジー
【9月10日を持ちまして完結致しました。特別編執筆中です】
ある日、災害に巻き込まれて命を落とした少女ミナは異世界の女神に出会い、転生をさせてもらう事になった。
女神はミナの体を創造して問う。
「要望はありますか?」
ミナは「運だけ良くしてほしい」と望んだ。
迂闊で残念な少女ミナが剣と魔法のファンタジー世界で様々な人に出会い、成長していく物語。
異世界転移したよ!
八田若忠
ファンタジー
日々鉄工所で働く中年男が地球の神様が企てた事故であっけなく死亡する。
主人公の死の真相は「軟弱者が嫌いだから」と神様が明かすが、地球の神様はパンチパーマで恐ろしい顔つきだったので、あっさりと了承する主人公。
「軟弱者」と罵られた原因である魔法を自由に行使する事が出来る世界にリストラされた主人公が、ここぞとばかりに魔法を使いまくるかと思えば、そこそこ平和でお人好しばかりが住むエンガルの町に流れ着いたばかりに、温泉を掘る程度でしか活躍出来ないばかりか、腕力に物を言わせる事に長けたドワーフの三姉妹が押しかけ女房になってしまったので、益々活躍の場が無くなりさあ大変。
基本三人の奥さんが荒事を片付けている間、後ろから主人公が応援する御近所大冒険物語。
この度アルファポリス様主催の第8回ファンタジー小説大賞にて特別賞を頂き、アルファポリス様から書籍化しました。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

チートな親から生まれたのは「規格外」でした
真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て…
これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです…
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
時々さかのぼって部分修正することがあります
誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)
感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる