232 / 340
騎士団の倉庫の一つにて
しおりを挟む
「良かったー!最低限の貴重品は回収終了だ!」
『おめでとうぉ!』
騎士団の倉庫の一つ、罪人から取り上げた私物を保管する場所にて、マジックバッグとその中身のいくつかを回収し終えたところであった。やはり、マジックバッグの中身はそのままにしておいてはくれなかったようで、全て取り出されてしまっていた。黒剣のように誰かの手に渡っているということはなく、喜ばしい。
ダガリスから貰った短剣は何が何でも回収したかったので、マジックバッグよりも先に探し出した。素材や魔石の類は盗られてしまったようで、倉庫の中にはなかった。英雄の森内心部の素材や魔石は、換金すればそれなりの額になっただろう。気に食わないが、俺が王城のあちらこちらの壁を破壊して歩いたので、その弁償ということにしよう。うん、そうしよう。請求されても知るもんか!
最後に倉庫の中をもう一度巡回して、取り残しがないか確認する。倉庫には壁を破壊するのではなく、扉を破壊して入って来ていた。そのため、壁一面に設置されている物置には、一切の被害は存在していない。騎士たちも俺がここにいることは、簡単には気付かないはずだ。
『あらぁ?』
唐突に、ユヴェーレンが不思議そうに声を上げる。振り返って見ると、ユヴェーレンの側に小さな精霊がいた。どうやら眷属がユヴェーレンに何かを伝えているらしい。すると次第にユヴェーレンの顔が不快気に歪む。
『リュゼぇ。聖獣に呼び出されちゃったから行って来るわぁ。はぁ、本当はリュゼの側を離れたくはないのだけどぉ。ごめんなさいねぇ』
嫌々ながらユヴェーレンがこちらを向いて告げる。
『ズィーからか?大丈夫だから言って来ていいぞ?』
『ありがとうねぇ。もし何かあったらすぐに私を呼ぶのよぉ?駆けつけるからぁ』
そしてユヴェーレンは消えて行った。
あ、そういえば、俺はこの後どうすればいいんだ?つい我を忘れて私物の回収に来たが、再び地下牢に戻るのは絶対違うよな。それにあんなまっずいものを食べていられないし。もう直接王の許に行って直談判してやるか?そんなことすればレオとシゼに迷惑が掛かるか。いや、もう現時点で迷惑がかかってそう。流石にこれ以上はヤバいか?・・・え、マジで俺、どうしよう。完全に1人となった倉庫の中で考え込む。
ぐぅううぅ。・・・・忘れていたが、動き回ったから腹が減ったな。アバドンのところに行って食べ物を貰おう。なら、俺もズィーリオスと合流するか。
ズィーリオスの居場所を確認すると、どうやらズィーリオスも王城内にいるようだ。近いのはありがたい。さっさとお腹に食べ物を詰めることにしよう。
倉庫の入口に向かって歩みを進めていると、入口付近に人影があった。倉庫の中から人が出て来るのを待っているようだ。この倉庫の中にいるのは俺一人。つまり、俺を誰かが待っていたということだ。
ゆっくりと近づいていくと、その姿がはっきりと見えて来る。太陽の光に反射するキラキラした金髪に、騎士団所属を意味する騎士服。そしてレオによく似た顔の青年。
「こんなところでどうしたんだ?・・・です?殿下」
つい放ってしまったため口を取り繕ったが、無理やり過ぎたか。声を掛けられた人物がピクリと反応し、こちらに一歩踏み出す。
「お前、もう一度俺と戦え!」
開口一番に放たれたのは、戦いの申し込み。俺と以前、剣を交わした第三王子その人だった。俺の口調については気にしないでくれるらしい。
「なぜです?以前戦って、私は貴方に完敗しました。もう一度私と剣を交えるのは無駄かと存じますが」
第三王子の歩みが止まった。彼は倉庫の中に入って来ており、彼我の距離はお互いが踏み込めば剣が届く距離。
「ふんっ!お前、あの時本気を出していなかっただろう。他の者達は騙せても、この俺は騙せないぞ!それに、少し前にお前が騎士団長を吹っ飛ばしたと聞いている。騎士団長を軽くあしらうことの出来る人物が、あの程度であるはずがない!やっぱり俺が王子だからか!?そんな手心は要らない!俺は本気で剣を交えたいんだ!」
この王子、ただの脳筋だと思っていたが、案外勘が鋭いようだ。あの手合わせの時にバレていた。だからあれほど俺を睨み付けていたのか。感心しながら王子を見返す。王子には才能があるのだろう。
ベテランの冒険者によくある能力だ。幾度も危険な戦いを潜り抜けていると、次第に相手が自分より格上か格下か分かるようになる。ハーデル王国はここ数百年、他国との戦争は起きていない。そのため現在の騎士の実力は、日常的に魔物と戦闘を行っている冒険者より低い者が多い。実力強化のために定期的に魔物狩りを行っているそうだが、貴族出身の騎士は危険な遠方に行くことはないので、全体的な実力は低くなっているのだ。遠方で魔物狩りをする騎士であっても、冒険者のようにその日の狩りの成果によっては、給料がなしということはないので、危険を冒す必要がないのだ。だから今のハーデル王国の騎士には、相手の実力を見抜く力を持った者がいない。
そして王子ともなれば、余計に危険を冒す遠方に行く必要はないだろう。王族と言うだけで、安全な後方の指揮官に成れるなずだ。そんな人物が、ベテラン冒険者と同じ力を持ち合わせている。これを才能と言わずになんと言う。
俺が黙っていたのをどうやら否定と取ったらしい王子が再び口を開く。
「ならばこれならどうだ!俺と戦ってお前が勝ったら、俺から陛下にお前が無実だと証言してやる!今のお前は罪人として捕まったのに脱獄したんだろ?しかもこの有り様だ。一生国に追いかけられるぞ?」
その提案は、俺にとってはありがたいものだ。けれど、なぜそこまでしてくれるのか。
「それは私にとっては大変魅力的な提案でございますが、貴方と対等な条件ではありません。こちらに有利過ぎます」
王子の目を真っすぐに見据える。ユヴェーレンがいない今、相手の思惑の裏にある物を自分で見破らなければならない。嘘かどうか分からないので、僅かな動揺も見逃すことは出来ない。
「だから!俺にとってはお前と再戦したいだけだと何度も言っているだろ!それ以外は何の目的もない!」
嘘を言っているようには見えなかった。真っすぐに俺を見返す青い目はどこまでも澄んでおり、揺らぐことがなかった。
「分かりました」
結局、俺が拒否することは出来なかった。ただ静かに王子の提案を受け入れる。例え王子が約束を守らないとしても、それは現状と対して変わらないのだから良いだろう。このまま王子を無視して出て行こうとしても、あの王子の様子では、無理やりにでも俺に襲いかかって戦おうとするはずだ。
王子を下さないとここからは出られない。それは、確定事項であった。
嬉しそうな王子が腰に下げた剣を鞘ごと引き抜く。それは普通の鉄剣のようだが、その剣を壁際に置いて、倉庫の外に出て行く。何をしているのか分からず首を傾げていると、すぐに戻って来た。その手には2本の木剣を持っている。
・・・準備万端とは、断られるとは思っていなかったのか。それも安全を考慮して木剣とは。俺は普通に真剣で斬り合うと思っていたんだが。あ、俺の黒剣だと不公平過ぎるか。
「さあ、お前の分だ。剣の質ではなく、剣の腕を競う戦いだ。ならば当然同じレベルの武器を使うべきだろう」
そう言って王子は木剣を1本寄こして来たので受け取る。王子の声が僅かに高くなっている。そんなに俺と戦えることが嬉しいのか?
「よし、では始めるとしようか!」
お互いに距離を取って向かい合う。外でやるべきだが、誰かに見つかっては邪魔されるので、倉庫の中でやることになった。剣を振るうことは出来るだけの空間はあるが、動きにくいことは確かだ。けれど、王子にとってはそんなことは関係ないようだ。
『おめでとうぉ!』
騎士団の倉庫の一つ、罪人から取り上げた私物を保管する場所にて、マジックバッグとその中身のいくつかを回収し終えたところであった。やはり、マジックバッグの中身はそのままにしておいてはくれなかったようで、全て取り出されてしまっていた。黒剣のように誰かの手に渡っているということはなく、喜ばしい。
ダガリスから貰った短剣は何が何でも回収したかったので、マジックバッグよりも先に探し出した。素材や魔石の類は盗られてしまったようで、倉庫の中にはなかった。英雄の森内心部の素材や魔石は、換金すればそれなりの額になっただろう。気に食わないが、俺が王城のあちらこちらの壁を破壊して歩いたので、その弁償ということにしよう。うん、そうしよう。請求されても知るもんか!
最後に倉庫の中をもう一度巡回して、取り残しがないか確認する。倉庫には壁を破壊するのではなく、扉を破壊して入って来ていた。そのため、壁一面に設置されている物置には、一切の被害は存在していない。騎士たちも俺がここにいることは、簡単には気付かないはずだ。
『あらぁ?』
唐突に、ユヴェーレンが不思議そうに声を上げる。振り返って見ると、ユヴェーレンの側に小さな精霊がいた。どうやら眷属がユヴェーレンに何かを伝えているらしい。すると次第にユヴェーレンの顔が不快気に歪む。
『リュゼぇ。聖獣に呼び出されちゃったから行って来るわぁ。はぁ、本当はリュゼの側を離れたくはないのだけどぉ。ごめんなさいねぇ』
嫌々ながらユヴェーレンがこちらを向いて告げる。
『ズィーからか?大丈夫だから言って来ていいぞ?』
『ありがとうねぇ。もし何かあったらすぐに私を呼ぶのよぉ?駆けつけるからぁ』
そしてユヴェーレンは消えて行った。
あ、そういえば、俺はこの後どうすればいいんだ?つい我を忘れて私物の回収に来たが、再び地下牢に戻るのは絶対違うよな。それにあんなまっずいものを食べていられないし。もう直接王の許に行って直談判してやるか?そんなことすればレオとシゼに迷惑が掛かるか。いや、もう現時点で迷惑がかかってそう。流石にこれ以上はヤバいか?・・・え、マジで俺、どうしよう。完全に1人となった倉庫の中で考え込む。
ぐぅううぅ。・・・・忘れていたが、動き回ったから腹が減ったな。アバドンのところに行って食べ物を貰おう。なら、俺もズィーリオスと合流するか。
ズィーリオスの居場所を確認すると、どうやらズィーリオスも王城内にいるようだ。近いのはありがたい。さっさとお腹に食べ物を詰めることにしよう。
倉庫の入口に向かって歩みを進めていると、入口付近に人影があった。倉庫の中から人が出て来るのを待っているようだ。この倉庫の中にいるのは俺一人。つまり、俺を誰かが待っていたということだ。
ゆっくりと近づいていくと、その姿がはっきりと見えて来る。太陽の光に反射するキラキラした金髪に、騎士団所属を意味する騎士服。そしてレオによく似た顔の青年。
「こんなところでどうしたんだ?・・・です?殿下」
つい放ってしまったため口を取り繕ったが、無理やり過ぎたか。声を掛けられた人物がピクリと反応し、こちらに一歩踏み出す。
「お前、もう一度俺と戦え!」
開口一番に放たれたのは、戦いの申し込み。俺と以前、剣を交わした第三王子その人だった。俺の口調については気にしないでくれるらしい。
「なぜです?以前戦って、私は貴方に完敗しました。もう一度私と剣を交えるのは無駄かと存じますが」
第三王子の歩みが止まった。彼は倉庫の中に入って来ており、彼我の距離はお互いが踏み込めば剣が届く距離。
「ふんっ!お前、あの時本気を出していなかっただろう。他の者達は騙せても、この俺は騙せないぞ!それに、少し前にお前が騎士団長を吹っ飛ばしたと聞いている。騎士団長を軽くあしらうことの出来る人物が、あの程度であるはずがない!やっぱり俺が王子だからか!?そんな手心は要らない!俺は本気で剣を交えたいんだ!」
この王子、ただの脳筋だと思っていたが、案外勘が鋭いようだ。あの手合わせの時にバレていた。だからあれほど俺を睨み付けていたのか。感心しながら王子を見返す。王子には才能があるのだろう。
ベテランの冒険者によくある能力だ。幾度も危険な戦いを潜り抜けていると、次第に相手が自分より格上か格下か分かるようになる。ハーデル王国はここ数百年、他国との戦争は起きていない。そのため現在の騎士の実力は、日常的に魔物と戦闘を行っている冒険者より低い者が多い。実力強化のために定期的に魔物狩りを行っているそうだが、貴族出身の騎士は危険な遠方に行くことはないので、全体的な実力は低くなっているのだ。遠方で魔物狩りをする騎士であっても、冒険者のようにその日の狩りの成果によっては、給料がなしということはないので、危険を冒す必要がないのだ。だから今のハーデル王国の騎士には、相手の実力を見抜く力を持った者がいない。
そして王子ともなれば、余計に危険を冒す遠方に行く必要はないだろう。王族と言うだけで、安全な後方の指揮官に成れるなずだ。そんな人物が、ベテラン冒険者と同じ力を持ち合わせている。これを才能と言わずになんと言う。
俺が黙っていたのをどうやら否定と取ったらしい王子が再び口を開く。
「ならばこれならどうだ!俺と戦ってお前が勝ったら、俺から陛下にお前が無実だと証言してやる!今のお前は罪人として捕まったのに脱獄したんだろ?しかもこの有り様だ。一生国に追いかけられるぞ?」
その提案は、俺にとってはありがたいものだ。けれど、なぜそこまでしてくれるのか。
「それは私にとっては大変魅力的な提案でございますが、貴方と対等な条件ではありません。こちらに有利過ぎます」
王子の目を真っすぐに見据える。ユヴェーレンがいない今、相手の思惑の裏にある物を自分で見破らなければならない。嘘かどうか分からないので、僅かな動揺も見逃すことは出来ない。
「だから!俺にとってはお前と再戦したいだけだと何度も言っているだろ!それ以外は何の目的もない!」
嘘を言っているようには見えなかった。真っすぐに俺を見返す青い目はどこまでも澄んでおり、揺らぐことがなかった。
「分かりました」
結局、俺が拒否することは出来なかった。ただ静かに王子の提案を受け入れる。例え王子が約束を守らないとしても、それは現状と対して変わらないのだから良いだろう。このまま王子を無視して出て行こうとしても、あの王子の様子では、無理やりにでも俺に襲いかかって戦おうとするはずだ。
王子を下さないとここからは出られない。それは、確定事項であった。
嬉しそうな王子が腰に下げた剣を鞘ごと引き抜く。それは普通の鉄剣のようだが、その剣を壁際に置いて、倉庫の外に出て行く。何をしているのか分からず首を傾げていると、すぐに戻って来た。その手には2本の木剣を持っている。
・・・準備万端とは、断られるとは思っていなかったのか。それも安全を考慮して木剣とは。俺は普通に真剣で斬り合うと思っていたんだが。あ、俺の黒剣だと不公平過ぎるか。
「さあ、お前の分だ。剣の質ではなく、剣の腕を競う戦いだ。ならば当然同じレベルの武器を使うべきだろう」
そう言って王子は木剣を1本寄こして来たので受け取る。王子の声が僅かに高くなっている。そんなに俺と戦えることが嬉しいのか?
「よし、では始めるとしようか!」
お互いに距離を取って向かい合う。外でやるべきだが、誰かに見つかっては邪魔されるので、倉庫の中でやることになった。剣を振るうことは出来るだけの空間はあるが、動きにくいことは確かだ。けれど、王子にとってはそんなことは関係ないようだ。
11
お気に入りに追加
1,854
あなたにおすすめの小説

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
転生少女、運の良さだけで生き抜きます!
足助右禄
ファンタジー
【9月10日を持ちまして完結致しました。特別編執筆中です】
ある日、災害に巻き込まれて命を落とした少女ミナは異世界の女神に出会い、転生をさせてもらう事になった。
女神はミナの体を創造して問う。
「要望はありますか?」
ミナは「運だけ良くしてほしい」と望んだ。
迂闊で残念な少女ミナが剣と魔法のファンタジー世界で様々な人に出会い、成長していく物語。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

チートな親から生まれたのは「規格外」でした
真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て…
これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです…
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
時々さかのぼって部分修正することがあります
誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)
感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる