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証拠品の鑑定
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「お父様、皆を集めてどうかなさいましたか?もしや進展でも?」
リルシーアが上座に座る男性に向けて声を掛ける。この日、バルネリア邸の一室にて、バルネリア家の面々はテーブルを挿んで集っていた。
「ああ!良い報告がある!」
バルネリア公爵は一同を見渡して鷹揚に頷く。
「実は先日、宰相のところで探らせていた者が、例の証拠品を見つけ出したのだ」
その瞬間、感嘆の声が上がる。公爵夫人はホッとしたように柔らかな笑みを浮かべて、公爵に質問を投げ掛ける。
「それは裁判を開く一因となった物のことですよね?」
「そうだ」
公爵が認めると、次男のカイザスが興味津々と言った様子で身を乗り出す。
「父様!それはどんな物だったのですか!?そしてどうやって、あの宰相の部屋から盗って来れたのですか?」
続けざまに捲し立てようとするカイザスを手で制し、公爵は上機嫌にその様子を教える。
「宰相が証拠品を第四王子へ返却しようとしている隙に盗らせたのだ。宰相の侍女が持っていたようでな、その侍女にこちらの手の者がぶつかり、相手が落とした隙に盗ったのだ。向こうは気付いてなかったようだぞ。まあ、後でないことに気付いただろうが、その時にぶつかった侍女は既に王城内にいない。問題はないだろう」
皆が頷きながら話に聞き入る。
「そしてその証拠品だが、かなりボロボロの状態であったため、原形を留めていなかった。だが、魔道具の一種であることは分かったから、こちらで宰相が頼んだという人物とは別の魔道具専門家に鑑定の依頼を出しておいた。あの無能の所持品で、我々バルネリアとの繋がりが証明出来る魔道具と言えば、魔封じの耳飾りしかない。自力で外すことは不可能なはずで、実質奴の耳には魔封じの耳飾りはない。偽物である可能性は高いだろう」
公爵は確信を持って話を締めた。その堂々とした姿に、一同は禁術のことがバレることはないだろうと、お互いに話し合い出した。
バルネリア家が談笑し始めた時、ノックの音が鳴り、エルフの補佐官が入室してきた。そのまま補佐官は公爵のもとまで移動し、不思議そうな公爵の耳元で何かを報告する。
「本当か!?」
「はい。今、応接室の方で待たせております。どうなさいますか?」
「今すぐ行こう」
興奮した様子の公爵を眺めていた面々は、公爵がどこかへ移動することになったことが気になったようだ。全員の視線が公爵に集中する。その視線に気づき、公爵は状況は簡単に説明する。
「どうやら今、魔道具の専門家が鑑定結果を持ってやって来たようだ。結果を聞きに行くがお前たちも行くか?」
「はい!」
「ええ、行くわ!」
「俺は良いです。あとで聞きます」
「私はこの後、明日が準備があるからここで抜けるわ」
カイザス、リルシーアは公爵に付いて行くことを選び、ロベルトと公爵夫人は後で結果を聞くことにした。王太子の後始末や抑えるのに忙しいロベルトは、全員で結果を聞きに行く必要はないという判断だった。本来なら公爵だけで良いだろうと思いながらも、好奇心旺盛な兄弟たちに任せることにしたようだ。
そして公爵は補佐官の案内のもと、息子と娘を連れて移動したのだった。
「これはこれは、バルネリア公爵様。お初にお目にかかります」
応接室にバルネリア公爵たちが入ると、真っ黒い外套を羽織った男が立ち上がって挨拶をした。男は神経質そうな雰囲気をした眼鏡をかけた風貌をしており、眼鏡のレンズによってその目から感情を読むことは出来ない。
しかし、声ははっきりとしているが、どこか胡散臭い。リルシーアが僅かに顔を顰めただけで、それは単純にその質が悪い服装のせいだろう。
「今回は依頼を受けてくれて助かった。状態が状態だから、君程の腕前を持つ専門家でないと難しいものだっただろう」
公爵がソファーに腰を下ろした後、他のバルネリアが座り、最後に男が対面のソファーに腰掛けた。各自の目の前には紅茶が用意される。
「それでは早速だが、依頼の結果を聞いても?」
公爵が男に尋ねる。その顔は既に予測がついており、それが自分の推測と一致していることを確信した表情であった。
「ええ、そうですね。ではまず、ご依頼いただきました物を御返し致します」
男が公爵の目の前に小さな巾着袋を置く。その中に、魔封じの耳飾りの残骸が入っている。
「検証用に渡された魔石と同じ魔力の残骸を感じました。しかしもう一つの方は、断定出来る程の魔力が残っていませんでした。どうやら別の魔力も感じ取れました」
「それはどういうことだ?」
はっきりと言わない男に公爵は眉を顰めて問う。
「こちらの魔石に込められている魔力とは一致しました。確かにこれは親が子に送る魔封じの耳飾りであるということです」
そう言いながら男は、掌に収まる大きさの小さな魔石を取り出し、巾着袋の隣に置く。その魔石は鑑定用に用意された、公爵夫人の魔力が込められた魔石であった。つまるところ、この魔道具の残骸からは、公爵夫人の魔力が検出されたということだ。通常の魔道具であれば、これほど長い間魔力の残骸が残ることはない。しかし、これはバルネリアが発注した特別性だ。まだ無能と判断されていなかったルーデリオは、その莫大な魔力を持つが故に、特別性の魔封じの耳飾りでないといけなかった。その影響がここで出ていた。
目の前の耳飾りの残骸がルーデリオに着けていた魔封じの耳飾りである可能性が高い。それは想定していなかったことだ。公爵は震える手で紅茶を一口飲み、心を落ち着かせる。
「ですが、もう一つの魔力がこちらに含まれている魔力とは一致しませんでした。と言うのも、こちらは第三者の魔力によってかき消されており、詳しくは分かりませんでした」
そして男が再度取り出したのは、一本の鎖。魔封じを行うための鎖であり、リュゼが王都に連行された時につけられていたものであった。
そこに僅かに残っていた魔力が、耳飾りの残骸に残っている魔力と一致しない。つまり、この耳飾りの残骸からルーデリオとリュゼが同一人物であるとは言えない。男はそう結論付けた。
その男の言葉に公爵とカイザス、リルシーアが喜色を浮かべる。
「第三者の別の魔力については、きっとこの魔道具を破壊した者の魔力でしょう。これほど綺麗に砕いてしまっているので、魔力をかき消してしまうのは当然の結果と言えます」
「フフッ。くっ、ふははは!」
公爵が笑い出す。とてもとても上機嫌に。
「なるほどなるほど!されだけ分かれば十分よっ!では、この補佐官に鑑定結果をまとめた報告書を提出してくれ。そこで今回の報酬も渡そう。報酬は弾んでやる」
「それはありがたいです!ありがとうございました。また、今後も機会がありましたら是非とも御贔屓に」
満面の笑みを浮かべる公爵に対し、男も嬉しそうに返す。これで公爵は、リュゼとルーデリオが同一人物であるという証拠が偽物である可能性が高いことを証明出来る。そして、第一王子派にとって最も面倒である第四王子を、王を謀ったとして追及出来る。下手すれば一発で死罪に持っていける罪状だ。公爵の妄想は止まらない。
そして、男は補佐官と共に部屋から出て行く。バルネリア家だけになった空間で、彼らは笑い合う。強い追い風が吹いている。このチャンスを生かさない手はない。公爵を筆頭に部屋から出て行った彼らは、自分たちの部屋へと戻る。これから起こるであろう、楽しい出来事に胸を膨らませて。
「クックックッ。なんともバカな奴らだ。バルネリアが相手でも、簡単な任務だったな。いや、もしかしたら、バルネリアも俺たち裏ギルドのお得意さんだったりしてな。まあ、様子を見るにそういうことではなさそうだったが・・・。よし、ボスに報告しに行くか」
バルネリア邸から出た男が邸宅を振り仰ぎながら独り言ちる。そしてその姿は夜闇に消えていった。
リルシーアが上座に座る男性に向けて声を掛ける。この日、バルネリア邸の一室にて、バルネリア家の面々はテーブルを挿んで集っていた。
「ああ!良い報告がある!」
バルネリア公爵は一同を見渡して鷹揚に頷く。
「実は先日、宰相のところで探らせていた者が、例の証拠品を見つけ出したのだ」
その瞬間、感嘆の声が上がる。公爵夫人はホッとしたように柔らかな笑みを浮かべて、公爵に質問を投げ掛ける。
「それは裁判を開く一因となった物のことですよね?」
「そうだ」
公爵が認めると、次男のカイザスが興味津々と言った様子で身を乗り出す。
「父様!それはどんな物だったのですか!?そしてどうやって、あの宰相の部屋から盗って来れたのですか?」
続けざまに捲し立てようとするカイザスを手で制し、公爵は上機嫌にその様子を教える。
「宰相が証拠品を第四王子へ返却しようとしている隙に盗らせたのだ。宰相の侍女が持っていたようでな、その侍女にこちらの手の者がぶつかり、相手が落とした隙に盗ったのだ。向こうは気付いてなかったようだぞ。まあ、後でないことに気付いただろうが、その時にぶつかった侍女は既に王城内にいない。問題はないだろう」
皆が頷きながら話に聞き入る。
「そしてその証拠品だが、かなりボロボロの状態であったため、原形を留めていなかった。だが、魔道具の一種であることは分かったから、こちらで宰相が頼んだという人物とは別の魔道具専門家に鑑定の依頼を出しておいた。あの無能の所持品で、我々バルネリアとの繋がりが証明出来る魔道具と言えば、魔封じの耳飾りしかない。自力で外すことは不可能なはずで、実質奴の耳には魔封じの耳飾りはない。偽物である可能性は高いだろう」
公爵は確信を持って話を締めた。その堂々とした姿に、一同は禁術のことがバレることはないだろうと、お互いに話し合い出した。
バルネリア家が談笑し始めた時、ノックの音が鳴り、エルフの補佐官が入室してきた。そのまま補佐官は公爵のもとまで移動し、不思議そうな公爵の耳元で何かを報告する。
「本当か!?」
「はい。今、応接室の方で待たせております。どうなさいますか?」
「今すぐ行こう」
興奮した様子の公爵を眺めていた面々は、公爵がどこかへ移動することになったことが気になったようだ。全員の視線が公爵に集中する。その視線に気づき、公爵は状況は簡単に説明する。
「どうやら今、魔道具の専門家が鑑定結果を持ってやって来たようだ。結果を聞きに行くがお前たちも行くか?」
「はい!」
「ええ、行くわ!」
「俺は良いです。あとで聞きます」
「私はこの後、明日が準備があるからここで抜けるわ」
カイザス、リルシーアは公爵に付いて行くことを選び、ロベルトと公爵夫人は後で結果を聞くことにした。王太子の後始末や抑えるのに忙しいロベルトは、全員で結果を聞きに行く必要はないという判断だった。本来なら公爵だけで良いだろうと思いながらも、好奇心旺盛な兄弟たちに任せることにしたようだ。
そして公爵は補佐官の案内のもと、息子と娘を連れて移動したのだった。
「これはこれは、バルネリア公爵様。お初にお目にかかります」
応接室にバルネリア公爵たちが入ると、真っ黒い外套を羽織った男が立ち上がって挨拶をした。男は神経質そうな雰囲気をした眼鏡をかけた風貌をしており、眼鏡のレンズによってその目から感情を読むことは出来ない。
しかし、声ははっきりとしているが、どこか胡散臭い。リルシーアが僅かに顔を顰めただけで、それは単純にその質が悪い服装のせいだろう。
「今回は依頼を受けてくれて助かった。状態が状態だから、君程の腕前を持つ専門家でないと難しいものだっただろう」
公爵がソファーに腰を下ろした後、他のバルネリアが座り、最後に男が対面のソファーに腰掛けた。各自の目の前には紅茶が用意される。
「それでは早速だが、依頼の結果を聞いても?」
公爵が男に尋ねる。その顔は既に予測がついており、それが自分の推測と一致していることを確信した表情であった。
「ええ、そうですね。ではまず、ご依頼いただきました物を御返し致します」
男が公爵の目の前に小さな巾着袋を置く。その中に、魔封じの耳飾りの残骸が入っている。
「検証用に渡された魔石と同じ魔力の残骸を感じました。しかしもう一つの方は、断定出来る程の魔力が残っていませんでした。どうやら別の魔力も感じ取れました」
「それはどういうことだ?」
はっきりと言わない男に公爵は眉を顰めて問う。
「こちらの魔石に込められている魔力とは一致しました。確かにこれは親が子に送る魔封じの耳飾りであるということです」
そう言いながら男は、掌に収まる大きさの小さな魔石を取り出し、巾着袋の隣に置く。その魔石は鑑定用に用意された、公爵夫人の魔力が込められた魔石であった。つまるところ、この魔道具の残骸からは、公爵夫人の魔力が検出されたということだ。通常の魔道具であれば、これほど長い間魔力の残骸が残ることはない。しかし、これはバルネリアが発注した特別性だ。まだ無能と判断されていなかったルーデリオは、その莫大な魔力を持つが故に、特別性の魔封じの耳飾りでないといけなかった。その影響がここで出ていた。
目の前の耳飾りの残骸がルーデリオに着けていた魔封じの耳飾りである可能性が高い。それは想定していなかったことだ。公爵は震える手で紅茶を一口飲み、心を落ち着かせる。
「ですが、もう一つの魔力がこちらに含まれている魔力とは一致しませんでした。と言うのも、こちらは第三者の魔力によってかき消されており、詳しくは分かりませんでした」
そして男が再度取り出したのは、一本の鎖。魔封じを行うための鎖であり、リュゼが王都に連行された時につけられていたものであった。
そこに僅かに残っていた魔力が、耳飾りの残骸に残っている魔力と一致しない。つまり、この耳飾りの残骸からルーデリオとリュゼが同一人物であるとは言えない。男はそう結論付けた。
その男の言葉に公爵とカイザス、リルシーアが喜色を浮かべる。
「第三者の別の魔力については、きっとこの魔道具を破壊した者の魔力でしょう。これほど綺麗に砕いてしまっているので、魔力をかき消してしまうのは当然の結果と言えます」
「フフッ。くっ、ふははは!」
公爵が笑い出す。とてもとても上機嫌に。
「なるほどなるほど!されだけ分かれば十分よっ!では、この補佐官に鑑定結果をまとめた報告書を提出してくれ。そこで今回の報酬も渡そう。報酬は弾んでやる」
「それはありがたいです!ありがとうございました。また、今後も機会がありましたら是非とも御贔屓に」
満面の笑みを浮かべる公爵に対し、男も嬉しそうに返す。これで公爵は、リュゼとルーデリオが同一人物であるという証拠が偽物である可能性が高いことを証明出来る。そして、第一王子派にとって最も面倒である第四王子を、王を謀ったとして追及出来る。下手すれば一発で死罪に持っていける罪状だ。公爵の妄想は止まらない。
そして、男は補佐官と共に部屋から出て行く。バルネリア家だけになった空間で、彼らは笑い合う。強い追い風が吹いている。このチャンスを生かさない手はない。公爵を筆頭に部屋から出て行った彼らは、自分たちの部屋へと戻る。これから起こるであろう、楽しい出来事に胸を膨らませて。
「クックックッ。なんともバカな奴らだ。バルネリアが相手でも、簡単な任務だったな。いや、もしかしたら、バルネリアも俺たち裏ギルドのお得意さんだったりしてな。まあ、様子を見るにそういうことではなさそうだったが・・・。よし、ボスに報告しに行くか」
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