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宰相
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「イバーリの三男は期待通りに動いたか?」
肌ざわりの良さそうな革張りの高価なソファーに、足を組みながら腰掛ける男が1人。男の目の前には騎士服を来た1人の人物が、強張った表情で後ろ手に腕を組んで立っていた。身に着けている服装は王国騎士団のもので、近衛の服装ではない。そして、真新しい服と皺のない肌はこの人物がまだ若い青年であることを示めす。彼の特徴である耳と尻尾がピンッと立ち上がり、表面からは見えない感情を表している。
「はい。閣下の想定通りの動きをしておりました。ですので、全て指示通りに」
青年が男に報告を行う。そんな獣人の青年の顔を見て、男は鼻で笑う。
「分かっているよな?お前の行動次第では・・・」
「ヒュッ。わ、分かっています」
青年は空気を吸い込みつつ、言葉を吐き出す。ただの部下と上司の関係ではない。そう思わせる程の異質な雰囲気が流れていた。
コンコンコンコン。
ドアがノックされる音が室内に響く。男が声を出すと、部屋の中に使用人の恰好をした男性が1人入って来た。
「お呼びした方がやってきました」
入って来た使用人が男に告げる。そして男は、もう青年には用はないとばかりに、顎をしゃくって出て行くように無言で告げる。青年は礼をして、静かに部屋から出て行った。その後入れ替わる形で、別の人物が入って来る。
入って来た人物は、額に浮かんだ脂汗をハンカチで拭いながらやって来た。その人物の顔を見た男は、フッと鼻で笑って目の前のソファーに座るように促した。
「あの、お呼びと聞きました」
ソファーに浅く腰を掛けて早々、やって来た男が声を上げる。
「いやいや、チェロス侯爵の仕事の上がりが早いのが気になってな?今の仕事は簡単か?」
男はソファーに深く腰掛けてやって来たチェロス侯爵を見ているため、必然と半目になっていた。その姿にチェロス侯爵は縮こまりながらも口を開く。
「簡単というほどではありません!私の実力に合った内容だと思います。流石宰相閣下ですね!実力に見合う仕事を見繕って下さりありがたいです!」
チェロス侯爵、副宰相が男に対して宰相と呼びかけた。男は副宰相の上司の1人であった。
「そうか。実力を発揮できているのならば良かった」
宰相は副宰相に対して一度頷き、そして何か感づいたように片眉を上げる。
「もしや、帰りが早いのはご子息の婚姻が近いからか?確かそなたの一番上の子供は、近々学園を卒業する頃合いではなかったか?そして今、スペーラム騎士団長の息女と婚約しておったな?」
「ええ。その通りでございます」
副宰相は、いきなりどうしたのだろうかと困惑しながらも返事を返す。
「帰りが早いのはその準備のためか。確か家を継ぐのは次男の方で、長男をスペーラム家に婿入りさせるのだろう?準備で忙しいようだな」
「え、ええ。まあ、そうですね。あははは」
副宰相は宰相の言葉に、安堵のあまり乾いた笑みを浮かべた。確かに時期が時期であるため、副宰相は準備で忙しかった。だが、家に帰るのはいつも夜遅く。呼び出されたことで、まさかあの事がバレたのかと焦ったが、宰相にはバレずにいたようだった。婚約という建前があって良かったと内心ホッと息をついた。
しかし、自身の様子をつぶさに見ていた宰相には気付かなかった。宰相の目がスッと細くなる。そして、良く見ないと分からない程度に口角が上がる。
「婚姻はいつの予定だ?」
「長男が卒業して暫くしてからですかね。確か今年はバルネリアのご息女も卒業でしょう。ですので、公女の婚姻が終わってからとなりますね」
副宰相は大体の予想を告げる。バルネリアの公女が王太子と婚約するという噂は、未だ一部の者しか知らない事実であった。そのため、公女が婚約しているという話は貴族界には広まっていない。しかし、あのバルネリア家が娘の婚期を遅らせるはずがないと考えられていた。秘密裏にどこかの家門と話が付いているだろうと。または、分家の家門に嫁がせるのではないかと憶測が立っていた。
どちらにせよ、卒業してすぐに最低でも婚約は行われるとみられていた。それだけに、他の貴族の娘たちは、次期がダブってしまえば自分の婚姻パーティーに人が来なくなるため、様子を窺っている状態であった。副宰相のところもそれは同じである。バルネリアの婚約パーティーに呼ばれるかもしれない。それこそ、多くの家門が期待していることでもあった。
「そなたのところもそうなのか。他の貴族どもも皆同じ考えをしているようだな」
「ええ。そうなりますよ」
宰相が紅茶を飲み干したタイミングで副宰相が尋ねる。
「そういえば、王太子殿下の婚約者はまだ決まらないのですか?」
「ああ。陛下に何かお考えがあるようなのだが、未だに明かされてはおらんよ」
「そうですか」
残念そうに副宰相が呟く。当然宰相は王太子の婚約者を知っていた。それどころか、バルネリア家の公女の婚約者も知っている。しかし、宰相は教える気はなさそうであった。
宰相は知っていた。副宰相が仕事を早く終わらせて帰る#__本当の・__#理由も、それを副宰相が自分は上手く隠していると思っていることも。
もし、真実を自分の口から話すようであれば、王太子の婚約者が決まっていることぐらいは教えても良いかとは思っていたが、それはあり得ないと分かっていた。だから初めから何も教えるつもりはない。ただ、情報を手に入れるためだけに呼び出した。副宰相の息子の婚姻など興味もない。その話題の方が怪しまれずに確認が取れる。副宰相の動きは宰相によって全て予想されていた。
「王太子殿下ももう良い歳なのですから、早く婚姻を結んで欲しい者ですよね?私たちに年頃の娘がいれば良かったのですが・・・」
自分の危機は脱したと信じている副宰相は、冗談交じりに宰相に投げ掛ける。しかし、その言葉からは本気で残念だと思っているような感情が含まれていた。緊張感が解けたことで、隠しきれない野心がちらついている。そんな副宰相に笑みを浮かべるだけで宰相は返答しない。
副宰相は宰相も自身と同意だと受け取ったらしく、ペラペラと自信満々に王太子や他の王子たちについて語りだした。それを宰相は冷めた目で見つめていることに、熱くなっている副宰相は気付かない。
副宰相が仕事を早く切り上げる様になったのは2年ほど前からだ。始めは数週間に一回、または月に一回程度だったのが、ここ数カ月ごろから毎日のように早く帰るようになっていた。
そして仕事を終えた後に向かう先は自宅ではない。向かう先は城下街の歓楽街。その中でも朝方まで明かりの灯る娼館であった。副宰相の伴侶である侯爵夫人はこのことを知らない。上手く隠しているのか、周りの家族は知らないようだ。貴族が娼館に行くこと自体はタブーとはされていない。だが、足繁く通うことはあまりよろしくない。その貴族が女、しかも下賤の女に溺れているということを自分から周りに吹聴する行為だからだ。そしてそれは、その貴族の夫人の立ち位置にも影響を与える。夫人の実家が、その貴族の家柄よりも高位の家格であった場合は、下手を打つと潰されかねない。
勿論、それら以外にも様々なところで影響が出る。
だからこそ貴族は、血筋を絶やさないという名目で複数の伴侶を設け、自身の欲を満たし、他の家門との繋がりを作る。弱点を作らないためにも娼館ではなく、家族として囲い込むのだ。
しかし副宰相は、貴族界での暗黙のルールを失念しているようだ。これほど分かりやすい動きをしていれば、勘の鋭い者は既に調べて知っていることだろう。特に、レオナード殿下辺りは・・・。
ニヤリと笑みを深める。目の前の副宰相は気付かない。笑う宰相の様子も、それが仕組まれたものだということも。
肌ざわりの良さそうな革張りの高価なソファーに、足を組みながら腰掛ける男が1人。男の目の前には騎士服を来た1人の人物が、強張った表情で後ろ手に腕を組んで立っていた。身に着けている服装は王国騎士団のもので、近衛の服装ではない。そして、真新しい服と皺のない肌はこの人物がまだ若い青年であることを示めす。彼の特徴である耳と尻尾がピンッと立ち上がり、表面からは見えない感情を表している。
「はい。閣下の想定通りの動きをしておりました。ですので、全て指示通りに」
青年が男に報告を行う。そんな獣人の青年の顔を見て、男は鼻で笑う。
「分かっているよな?お前の行動次第では・・・」
「ヒュッ。わ、分かっています」
青年は空気を吸い込みつつ、言葉を吐き出す。ただの部下と上司の関係ではない。そう思わせる程の異質な雰囲気が流れていた。
コンコンコンコン。
ドアがノックされる音が室内に響く。男が声を出すと、部屋の中に使用人の恰好をした男性が1人入って来た。
「お呼びした方がやってきました」
入って来た使用人が男に告げる。そして男は、もう青年には用はないとばかりに、顎をしゃくって出て行くように無言で告げる。青年は礼をして、静かに部屋から出て行った。その後入れ替わる形で、別の人物が入って来る。
入って来た人物は、額に浮かんだ脂汗をハンカチで拭いながらやって来た。その人物の顔を見た男は、フッと鼻で笑って目の前のソファーに座るように促した。
「あの、お呼びと聞きました」
ソファーに浅く腰を掛けて早々、やって来た男が声を上げる。
「いやいや、チェロス侯爵の仕事の上がりが早いのが気になってな?今の仕事は簡単か?」
男はソファーに深く腰掛けてやって来たチェロス侯爵を見ているため、必然と半目になっていた。その姿にチェロス侯爵は縮こまりながらも口を開く。
「簡単というほどではありません!私の実力に合った内容だと思います。流石宰相閣下ですね!実力に見合う仕事を見繕って下さりありがたいです!」
チェロス侯爵、副宰相が男に対して宰相と呼びかけた。男は副宰相の上司の1人であった。
「そうか。実力を発揮できているのならば良かった」
宰相は副宰相に対して一度頷き、そして何か感づいたように片眉を上げる。
「もしや、帰りが早いのはご子息の婚姻が近いからか?確かそなたの一番上の子供は、近々学園を卒業する頃合いではなかったか?そして今、スペーラム騎士団長の息女と婚約しておったな?」
「ええ。その通りでございます」
副宰相は、いきなりどうしたのだろうかと困惑しながらも返事を返す。
「帰りが早いのはその準備のためか。確か家を継ぐのは次男の方で、長男をスペーラム家に婿入りさせるのだろう?準備で忙しいようだな」
「え、ええ。まあ、そうですね。あははは」
副宰相は宰相の言葉に、安堵のあまり乾いた笑みを浮かべた。確かに時期が時期であるため、副宰相は準備で忙しかった。だが、家に帰るのはいつも夜遅く。呼び出されたことで、まさかあの事がバレたのかと焦ったが、宰相にはバレずにいたようだった。婚約という建前があって良かったと内心ホッと息をついた。
しかし、自身の様子をつぶさに見ていた宰相には気付かなかった。宰相の目がスッと細くなる。そして、良く見ないと分からない程度に口角が上がる。
「婚姻はいつの予定だ?」
「長男が卒業して暫くしてからですかね。確か今年はバルネリアのご息女も卒業でしょう。ですので、公女の婚姻が終わってからとなりますね」
副宰相は大体の予想を告げる。バルネリアの公女が王太子と婚約するという噂は、未だ一部の者しか知らない事実であった。そのため、公女が婚約しているという話は貴族界には広まっていない。しかし、あのバルネリア家が娘の婚期を遅らせるはずがないと考えられていた。秘密裏にどこかの家門と話が付いているだろうと。または、分家の家門に嫁がせるのではないかと憶測が立っていた。
どちらにせよ、卒業してすぐに最低でも婚約は行われるとみられていた。それだけに、他の貴族の娘たちは、次期がダブってしまえば自分の婚姻パーティーに人が来なくなるため、様子を窺っている状態であった。副宰相のところもそれは同じである。バルネリアの婚約パーティーに呼ばれるかもしれない。それこそ、多くの家門が期待していることでもあった。
「そなたのところもそうなのか。他の貴族どもも皆同じ考えをしているようだな」
「ええ。そうなりますよ」
宰相が紅茶を飲み干したタイミングで副宰相が尋ねる。
「そういえば、王太子殿下の婚約者はまだ決まらないのですか?」
「ああ。陛下に何かお考えがあるようなのだが、未だに明かされてはおらんよ」
「そうですか」
残念そうに副宰相が呟く。当然宰相は王太子の婚約者を知っていた。それどころか、バルネリア家の公女の婚約者も知っている。しかし、宰相は教える気はなさそうであった。
宰相は知っていた。副宰相が仕事を早く終わらせて帰る#__本当の・__#理由も、それを副宰相が自分は上手く隠していると思っていることも。
もし、真実を自分の口から話すようであれば、王太子の婚約者が決まっていることぐらいは教えても良いかとは思っていたが、それはあり得ないと分かっていた。だから初めから何も教えるつもりはない。ただ、情報を手に入れるためだけに呼び出した。副宰相の息子の婚姻など興味もない。その話題の方が怪しまれずに確認が取れる。副宰相の動きは宰相によって全て予想されていた。
「王太子殿下ももう良い歳なのですから、早く婚姻を結んで欲しい者ですよね?私たちに年頃の娘がいれば良かったのですが・・・」
自分の危機は脱したと信じている副宰相は、冗談交じりに宰相に投げ掛ける。しかし、その言葉からは本気で残念だと思っているような感情が含まれていた。緊張感が解けたことで、隠しきれない野心がちらついている。そんな副宰相に笑みを浮かべるだけで宰相は返答しない。
副宰相は宰相も自身と同意だと受け取ったらしく、ペラペラと自信満々に王太子や他の王子たちについて語りだした。それを宰相は冷めた目で見つめていることに、熱くなっている副宰相は気付かない。
副宰相が仕事を早く切り上げる様になったのは2年ほど前からだ。始めは数週間に一回、または月に一回程度だったのが、ここ数カ月ごろから毎日のように早く帰るようになっていた。
そして仕事を終えた後に向かう先は自宅ではない。向かう先は城下街の歓楽街。その中でも朝方まで明かりの灯る娼館であった。副宰相の伴侶である侯爵夫人はこのことを知らない。上手く隠しているのか、周りの家族は知らないようだ。貴族が娼館に行くこと自体はタブーとはされていない。だが、足繁く通うことはあまりよろしくない。その貴族が女、しかも下賤の女に溺れているということを自分から周りに吹聴する行為だからだ。そしてそれは、その貴族の夫人の立ち位置にも影響を与える。夫人の実家が、その貴族の家柄よりも高位の家格であった場合は、下手を打つと潰されかねない。
勿論、それら以外にも様々なところで影響が出る。
だからこそ貴族は、血筋を絶やさないという名目で複数の伴侶を設け、自身の欲を満たし、他の家門との繋がりを作る。弱点を作らないためにも娼館ではなく、家族として囲い込むのだ。
しかし副宰相は、貴族界での暗黙のルールを失念しているようだ。これほど分かりやすい動きをしていれば、勘の鋭い者は既に調べて知っていることだろう。特に、レオナード殿下辺りは・・・。
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