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宰相の誤魔化し方
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「兄様は4年前、僕以外の家族によって殺されかけました。僕と兄様が一緒にいる時に兄様だけ呼び出され、兄様が連れていかれた先が魔物が襲来したという離れでした」
「ふむ。その魔物をバルネリアが用意していて、それを解き放ったことによって殺されかけたというのか?そして証拠隠滅のために、離れごと破壊したと」
シゼが当時の事を話しだす。すると宰相が予測をシゼに確認するが、当然シゼは否定した。
「兄様が殺されかけたのは、禁術によるものです」
「「なッ!?」」
宰相、アイゼンが目を見開いて固まった。アイゼンの前で手を振ってみるが、反応がない。宰相も微動だにしない。シゼに無言で腕を掴まれて降ろされる。
「き、禁術・・・!?」
アイゼンが信じられないともう一度シゼに確認を取る。それにシゼが頷いたことで、宰相はスッと険しい表情となってレオにも確認を入れる。
飲んでいた紅茶をテーブルの上に置き、宰相の顔を見返して口を開く。
「シゼの言っていることは事実です。禁術。その中でも、生贄を必要とする類のものです。ルーデリオ曰く、光以外の属性の術師が必要なもので、魔力ごとごっそりと持っていかれるものです。若く魔力量が多い人物ということで、最適な生贄であると犯人たちから言われたらしいです」
「なるほど。その禁術となると・・・」
宰相がチラリとシゼと俺に目を向ける。
「もしかして、この場では言えない内容ですか」
シゼが宰相の様子を受け反応する。それに宰相は肯定した。禁術の詳細については、本来一部の者しか知り得ない内容だ。王族と王の補佐をするごく一部の側近のみ。この場に居る人物の中で、俺とシゼだけがその資格のない者だった。
「だが例外として、王族の最側近には話しても問題ないという暗黙の了解がある」
レオが宰相に顔を向ける。当然、その側近は誰にもその話をしてはいけないという決まりが存在するが。
「1人は王族の最側近。そして1人はその禁術の被害者で、犯人から大体の内容を聞いてしまっている者です」
どうします?とでも言いたげな視線をレオは宰相に送る。その視線を受けた宰相は軽く息を吐く。
「その禁術だと、寿命または肉体に関する禁術だな。生命力の強い若者で、魔力量が多い者ほど術の効果が得やすい。属性がないため魔法が使えない、若くて莫大な魔力を持つ魔力量保持者だと、生贄としてはこれ以上ない存在だろうな。特に、その存在をなかっものにしたいと思っていたのであれば」
「閣下?」
「ん?どうした?」
いきなり禁術について話し出した宰相にシゼが問いかける。だが、今までの宰相を見て来たら簡単に分かるほど、違和感満載でとぼけた。なんだい?と言うように全員を見渡す宰相。
皆して状況を把握した。宰相は今、独り言を言っただけで、誰にも教えていない。俺たちは誰も宰相の独り言を聞いてはいないのだと。
皆の心は満場一致で決まっていた。
「んんっ」
レオが場の空気を変える。
「まあ、そういうことがあったので、ルーデリオは後遺症として髪の色が変わり、魔力量が少なくなってしまったのですよ」
おお!その流れは上手い!レオが上手く、宰相が尋ねていた俺の異変について纏めてくれた。これを嘘だと言われてしまったら、もう言い逃れは出来ないのではないだろうか。
「それはあり得ますね。これまでの記録では、禁術の生贄になった者が生き残ったという記録はないですから」
宰相は信じてくれたようだ。レオとシゼのナイス連携プレイだ!それに今の言葉もきっとオフレコなのだろう。禁術に関しての情報全般は、そう思っていた方が良さそうだ。これは良いけど、これはダメとかあったとしても、俺は覚えてられないから後々口から零してしまうことだろう。
でも、ズィーリオス達には言っても大丈夫だよな?ズィーリオスたちの方が、王国の禁術情報よりも多くの情報を持っている可能性もある。前に少しだけ聞いた時も色々と教えてくれたし。
こうして、宰相の疑問は解けたのだった。このまま宰相は帰るかと思われたが、まだ帰らない。何をしているのかと不思議に思っていると、タイミングを見計らったように使用人が夕食の準備が出来たと伝えに来てくれた。そこでアイゼンは意識を取り戻したアンナと共に、王都にあると言う別邸に帰って行った。宰相はまだレオと話があるというので、ここでレオと宰相とは別れ、シゼと共にそのまま俺の部屋に食事を運んでもらうことになったのだった。
久しぶりの兄弟水入らずの食事は、お互いの普段の生活について会話する穏やかな時間を過ごすことが出来た。
精霊王の存在を知っているシゼについに契約をしたと話した瞬間は、久しぶりに兄として尊敬される目を向けられて、もう非常に満足だった。シゼのしっかりした姿ばかり見て来たので、一つぐらい俺も尊敬出来る姿を見せたかったのだ。頭の出来では敵うはずもないので、こういうところでしか見せることが出来ない。純粋に尊敬をしてくれるシゼを見て、俺ももっとシゼに良い兄として見てもらえるよう、頑張ろうと決意を新たにした。
王城の客室で迎える朝は素晴らしいものだった。
正確に言えばいつも通り朝ではないのだが、尖塔の部屋で軽く監禁されていた時とは比べ物にならない。あの時は必要最低限の時間に、必要最低限の事をしてくれる使用人がいただけだが、今は客人扱いなので、いつでも呼べば何かしらしてもらえる使用人がついている。
更に、流石王城の使用人と言うべきスキルの高い人達ばかりだ。何も言わずとも勝手に次から次へと仕事を行っていく姿を見ていると、これぞプロフェッショナルなんだろうなと感心してしまった。
裁判により、俺の無実は証明されたので、今日から本当ならばここにいる必要はない。帰っていいのだが、今の俺はバルネリアの人間ということになっている。そのため、帰ると言ったら、あのバルネリア領の邸宅となるのだ。それは出来ないし、したくもないので、レオの計らいで暫く王城で滞在することが可能となった。
帰ると言って、バルネリアに行かずズィーリオス達と合流して、再び旅をする方法をあったのだが、昨日の別れ際に、宰相にまだここにいるようにと言われてしまった。ズィーリオス達も未だアイゼンの騎士として身を隠し続けており、なんだかやらないといけないことがあるようなので、まだ王城を離れることは出来ない状況である。
レオとしては、確かに無罪の証明は出来たが、まだ完全に以前の状態に戻ったわけではないため、その処理のために残って欲しいとのことだった。ギルドの件がまだ解決していないというのだ。最近ギルドに行かないため、ギルドのブラックリスト入りをしていることを完全に忘れていた。なくても良いのかな、とは思うが、ダンジョンに入るためにはギルドカードが必要なので、取り返せるようなのならば、是非とも取り返したい。ダンジョンが存在するのならば、一度ぐらいは攻略してみるのも良いだろう。アバドン辺りが喜ぶだろうし。
同じく俺を引き留めた宰相とレオの考えが、同じなのか別なのかは分からない。けれど、俺が暫く王城に滞在することをシゼが喜んでいたので、それだけで王城に滞在する意味はある。細かいことはどうでもいいのだ。
たまに空き時間にシゼが顔を出してくるのを楽しみに待ちながら、ひたすらだらけたり眠ったりとして時間を潰していくのだった。
俺以外の人達が、別の問題に奔走しているのを知らずに、ただ一人のんびりと。
「ふむ。その魔物をバルネリアが用意していて、それを解き放ったことによって殺されかけたというのか?そして証拠隠滅のために、離れごと破壊したと」
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「兄様が殺されかけたのは、禁術によるものです」
「「なッ!?」」
宰相、アイゼンが目を見開いて固まった。アイゼンの前で手を振ってみるが、反応がない。宰相も微動だにしない。シゼに無言で腕を掴まれて降ろされる。
「き、禁術・・・!?」
アイゼンが信じられないともう一度シゼに確認を取る。それにシゼが頷いたことで、宰相はスッと険しい表情となってレオにも確認を入れる。
飲んでいた紅茶をテーブルの上に置き、宰相の顔を見返して口を開く。
「シゼの言っていることは事実です。禁術。その中でも、生贄を必要とする類のものです。ルーデリオ曰く、光以外の属性の術師が必要なもので、魔力ごとごっそりと持っていかれるものです。若く魔力量が多い人物ということで、最適な生贄であると犯人たちから言われたらしいです」
「なるほど。その禁術となると・・・」
宰相がチラリとシゼと俺に目を向ける。
「もしかして、この場では言えない内容ですか」
シゼが宰相の様子を受け反応する。それに宰相は肯定した。禁術の詳細については、本来一部の者しか知り得ない内容だ。王族と王の補佐をするごく一部の側近のみ。この場に居る人物の中で、俺とシゼだけがその資格のない者だった。
「だが例外として、王族の最側近には話しても問題ないという暗黙の了解がある」
レオが宰相に顔を向ける。当然、その側近は誰にもその話をしてはいけないという決まりが存在するが。
「1人は王族の最側近。そして1人はその禁術の被害者で、犯人から大体の内容を聞いてしまっている者です」
どうします?とでも言いたげな視線をレオは宰相に送る。その視線を受けた宰相は軽く息を吐く。
「その禁術だと、寿命または肉体に関する禁術だな。生命力の強い若者で、魔力量が多い者ほど術の効果が得やすい。属性がないため魔法が使えない、若くて莫大な魔力を持つ魔力量保持者だと、生贄としてはこれ以上ない存在だろうな。特に、その存在をなかっものにしたいと思っていたのであれば」
「閣下?」
「ん?どうした?」
いきなり禁術について話し出した宰相にシゼが問いかける。だが、今までの宰相を見て来たら簡単に分かるほど、違和感満載でとぼけた。なんだい?と言うように全員を見渡す宰相。
皆して状況を把握した。宰相は今、独り言を言っただけで、誰にも教えていない。俺たちは誰も宰相の独り言を聞いてはいないのだと。
皆の心は満場一致で決まっていた。
「んんっ」
レオが場の空気を変える。
「まあ、そういうことがあったので、ルーデリオは後遺症として髪の色が変わり、魔力量が少なくなってしまったのですよ」
おお!その流れは上手い!レオが上手く、宰相が尋ねていた俺の異変について纏めてくれた。これを嘘だと言われてしまったら、もう言い逃れは出来ないのではないだろうか。
「それはあり得ますね。これまでの記録では、禁術の生贄になった者が生き残ったという記録はないですから」
宰相は信じてくれたようだ。レオとシゼのナイス連携プレイだ!それに今の言葉もきっとオフレコなのだろう。禁術に関しての情報全般は、そう思っていた方が良さそうだ。これは良いけど、これはダメとかあったとしても、俺は覚えてられないから後々口から零してしまうことだろう。
でも、ズィーリオス達には言っても大丈夫だよな?ズィーリオスたちの方が、王国の禁術情報よりも多くの情報を持っている可能性もある。前に少しだけ聞いた時も色々と教えてくれたし。
こうして、宰相の疑問は解けたのだった。このまま宰相は帰るかと思われたが、まだ帰らない。何をしているのかと不思議に思っていると、タイミングを見計らったように使用人が夕食の準備が出来たと伝えに来てくれた。そこでアイゼンは意識を取り戻したアンナと共に、王都にあると言う別邸に帰って行った。宰相はまだレオと話があるというので、ここでレオと宰相とは別れ、シゼと共にそのまま俺の部屋に食事を運んでもらうことになったのだった。
久しぶりの兄弟水入らずの食事は、お互いの普段の生活について会話する穏やかな時間を過ごすことが出来た。
精霊王の存在を知っているシゼについに契約をしたと話した瞬間は、久しぶりに兄として尊敬される目を向けられて、もう非常に満足だった。シゼのしっかりした姿ばかり見て来たので、一つぐらい俺も尊敬出来る姿を見せたかったのだ。頭の出来では敵うはずもないので、こういうところでしか見せることが出来ない。純粋に尊敬をしてくれるシゼを見て、俺ももっとシゼに良い兄として見てもらえるよう、頑張ろうと決意を新たにした。
王城の客室で迎える朝は素晴らしいものだった。
正確に言えばいつも通り朝ではないのだが、尖塔の部屋で軽く監禁されていた時とは比べ物にならない。あの時は必要最低限の時間に、必要最低限の事をしてくれる使用人がいただけだが、今は客人扱いなので、いつでも呼べば何かしらしてもらえる使用人がついている。
更に、流石王城の使用人と言うべきスキルの高い人達ばかりだ。何も言わずとも勝手に次から次へと仕事を行っていく姿を見ていると、これぞプロフェッショナルなんだろうなと感心してしまった。
裁判により、俺の無実は証明されたので、今日から本当ならばここにいる必要はない。帰っていいのだが、今の俺はバルネリアの人間ということになっている。そのため、帰ると言ったら、あのバルネリア領の邸宅となるのだ。それは出来ないし、したくもないので、レオの計らいで暫く王城で滞在することが可能となった。
帰ると言って、バルネリアに行かずズィーリオス達と合流して、再び旅をする方法をあったのだが、昨日の別れ際に、宰相にまだここにいるようにと言われてしまった。ズィーリオス達も未だアイゼンの騎士として身を隠し続けており、なんだかやらないといけないことがあるようなので、まだ王城を離れることは出来ない状況である。
レオとしては、確かに無罪の証明は出来たが、まだ完全に以前の状態に戻ったわけではないため、その処理のために残って欲しいとのことだった。ギルドの件がまだ解決していないというのだ。最近ギルドに行かないため、ギルドのブラックリスト入りをしていることを完全に忘れていた。なくても良いのかな、とは思うが、ダンジョンに入るためにはギルドカードが必要なので、取り返せるようなのならば、是非とも取り返したい。ダンジョンが存在するのならば、一度ぐらいは攻略してみるのも良いだろう。アバドン辺りが喜ぶだろうし。
同じく俺を引き留めた宰相とレオの考えが、同じなのか別なのかは分からない。けれど、俺が暫く王城に滞在することをシゼが喜んでいたので、それだけで王城に滞在する意味はある。細かいことはどうでもいいのだ。
たまに空き時間にシゼが顔を出してくるのを楽しみに待ちながら、ひたすらだらけたり眠ったりとして時間を潰していくのだった。
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