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宰相
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「今回、王国史上初の裁判でしたが、上手く冤罪を証明出来て良かったですね」
このメンバーの空気感に慣れて来たアンナが口を開く。
「そうですね。上手く説得出来て良かったです。と言っても、既に開廷された時点でこちらが勝つことになるのは半分以上決まっていましたからね」
アンナの言葉を拾ってシゼが答える。それはどういうことだろう。首を傾げているとシゼが快く解説してくれる。
「法廷を開くにはまず、リュゼが貴族であることを示さないといけなかった。そしてその裁判を開く権限があるのは宰相閣下と国王陛下のみ。このお二方のどちらかが許可を御出しくだされば、裁判は開かれる仕組みだったんだ。そこで僕は閣下に・・・」
その時、部屋の扉がノックされる音がした。シゼは言葉を止め、レオが扉から顔を出した使用人に声を掛ける。その時、扉の隙間から見えたのはアバドンの姿だった。どうやらズィーリオスもいるらしいので、護衛として扉の外で待機しているようだ。中に入ってもいいのにな。まあ、人払いしていたから仕方ないのかもしれない。
「宰相閣下がお越しになっております」
「これはこれは、タイムリーな。通せ」
ピクリと眉が上がったレオが入室の許可を出すと、ぬっと開けた扉から、モノクルをかけた50代ぐらいに見える男が笑顔で入って来た。この男が宰相か。体は鍛えてはいないようで、僅かに猫背であるが、裁判の時に見た姿は背筋をまっすぐに伸ばした人物だった。公の場以外ではこれが通常モードなのだろう。
その男が室内の様子をチラリと見て、僅かに感嘆の声を上げる。
「殿下がこちらにいらっしゃると聞き、またそこの少年にも直接会ってみたかったので、来てみたのですが、まさかアイゼン卿とカストレア嬢までいらっしゃるとは思いもしませんでした。それもなんだか皆さん仲が良さげで」
レオに臣下の礼をした後、各自が宰相に挨拶を行い、宰相は全員に向かって声を掛ける。俺はレオに紹介される形で自己紹介だけは行った。そして会話の中から気付いたが、どうやらアイゼンとこの宰相ことドーランは旧知の仲らしい。公式の場ではないと言うことで、かしこまる必要はないと言われるが、初対面でありやっとレオに慣れたばかりのアンナにはキツイことだろう。
俺?宰相だろうが関係ないね。
「閉廷後の慰労会のようなものです」
レオが宰相に答える。そして宰相は、無言でテキパキとした使用人によって用意された一人掛けのイスに腰を下ろす。
「なるほど。そうでしたか」
そしてチラリと俺に視線を向ける。
「ふーん?君がバルネリアの至宝と言わしめたルーデリオ君か。当時とは色々と違っているみたいで、まるで別人みたいだね?親しい間柄の者であれば、顔は変わらないと言われるのかもしれないけど」
興味深げにじっと見つめてくるのは困る。視線を彷徨わせて、レオに目だけで訴えかける。
「ドーラン殿。それでこちらに来られたのは、法廷での件でしょうか?」
レオが宰相に声を掛けて俺から視線を逸らさせる。はーぁ助かった。
「そうです。先ほど言った通り、本当にバルネリアの血を引いたあの3男なのか、また、#__・あの事件__#についてです」
キラリと宰相の目の奥が光る。探るような視線をお互いに向けるレオと宰相に、アンナは緊張で顔が真っ白になっていた。可哀そうに、こんな大物と同じ空間に放り込まれて、どうしようも出来ないんだから。
「ドーラン様は、この少年が本当にバルネリアの者とは認めていないのですか?」
アイゼンが宰相に質問を投げかける。ここは間に割って入った方が良いと判断したようだ。
「そうです。レオナード殿下があそこまで庇う人物ならば、本物の可能性が高いと思いましてね。また、白髪の少年とエレメントウルフに会ってみたかったのですが。そういえば、いませんね。報告では逃がしたと聞きましたが、それは貴方がした報告なのでしょう?本当はどこにいるんですか?近くに居そうですね。例えば、貴方が連れている騎士とか」
この人、恐ろしいほど勘が良いな!?もふもふ姿のズィーリオスが、人型を取れることを確定として知っているような口調だ。ゾクッと背筋が泡立つ。だがアイゼンは微塵も動揺など感じさせない涼しい顔で答える。
「逃がしたのは事実ですよ。エレメントウルフが捕まらないように、彼自身が捕まる前に逃がしたというのが最適ですが。2人の仲はかなりのものもようなので、エレメントウルフの方が自主的にこの近くまで来ている可能性はありますけどね?」
「そうですか」
さらっと口から出まかせを吐くアイゼンに目を瞬かせる。宰相もアイゼンの言葉を信じているのか信じていないのか、全く読み取れない。
「まあ、いないものは良いです。いつか紹介してくださいね?」
アイゼンと会話をしているからと、気を抜いていた俺にいきなり宰相が声を掛けてきて、紅茶を飲もうと伸ばしていた腕が固まる。ぎこちなく返事を返したが、宰相はずっとニコニコしている。
初めは感じの良さそうな人だと感じたが、その笑顔が胡散臭い。絶対、一筋縄ではいかないめんどくさいタイプの人だ。俺なんかが喋っていたら、気付かないうちにベラベラと色んな事を聞き出されて話てしまいそうである。怖ぇーっ!
こんな人相手に、貴族だと分からない人物に対しての裁判を開廷するように交渉した、レオとシゼは本当に凄い!もう尊敬する!
宰相が自ら話を変える。
「レオナード殿下とシゼルス君には一目置いているのです。私は、優秀な人物が好きなので、2人がこれほどバルネリアの人間だというのなら一度信じてみようと思ったのですよ。それに、殿下自らが作った裁判という制度。実際にどのように利用するか見てみたかったのもありますがね」
いや、話を元に戻しただけのようだ。自分で逸らしておきながら、再び元に戻すのか。でもさっきよりも、場の空気は良くなっているように感じる。これを狙っていたのだろうか。そうだとしたら、宰相は相当な切れ者だ。
「信じて下さりありがとうございました」
「いえ。私としてもあの事件に関しては、歪なところが多く真実ではないと考えていたため、それを証拠を揃えて証明して下さったのはありがたいことでした。もし、本当にその人物、つまりルーデリオ君ですね。彼が殿下方を救ってくださったのであれば、罪ではなく褒章を与えるべき事柄ですから」
そう言って宰相は俺に顔を向ける。
「我が国の王子殿下を救ったその行動は、正しきバルネリアの姿である。国として、私から今回の冤罪に関して謝罪と、殿下を救った礼を言う」
そして宰相が頭を下げた。それと同時にアンナが耐え切れずに気絶したようで、アイゼンが優しく無理のない体勢で支えていた。
「正しき、ね」
その時、ポツリと小さくな声が隣のシゼから零れ落ちた。首を傾げるが、目の前の宰相が言葉を続けたことで注意を戻す。
「だが、あまりにも変わり過ぎだ。特に、その髪色と、魔力量。詳しく教えてくれないか?」
宰相が真面目な表情で俺に尋ねて来た。これはどう答えれば良いのか。馬鹿正直に聖獣と契約した影響ですなんて言えない。魔道具で誤魔化しているだけですとも言えない。どうすりゃいいんだよ!脳内が高速で対処法を求めて動き出すが、焦っているせいか全く良い言い訳が出てこない。まだかと宰相の視線が強くなる。グルグルと脳内処理が行われても解決策など一向に浮かぶわけなどなかった。
「お話の途中にすみません、閣下。この件につきましては僕の方から説明させてもらっても良いでしょうか。これは例の事件が関わっていることなので」
そう言ってシゼが俺の代わりに説明することになった。一体どのように話を誤魔化すつもりなのか。良い案があるのか。分からないがシゼに任せることにして、続く言葉に耳を傾けた。
このメンバーの空気感に慣れて来たアンナが口を開く。
「そうですね。上手く説得出来て良かったです。と言っても、既に開廷された時点でこちらが勝つことになるのは半分以上決まっていましたからね」
アンナの言葉を拾ってシゼが答える。それはどういうことだろう。首を傾げているとシゼが快く解説してくれる。
「法廷を開くにはまず、リュゼが貴族であることを示さないといけなかった。そしてその裁判を開く権限があるのは宰相閣下と国王陛下のみ。このお二方のどちらかが許可を御出しくだされば、裁判は開かれる仕組みだったんだ。そこで僕は閣下に・・・」
その時、部屋の扉がノックされる音がした。シゼは言葉を止め、レオが扉から顔を出した使用人に声を掛ける。その時、扉の隙間から見えたのはアバドンの姿だった。どうやらズィーリオスもいるらしいので、護衛として扉の外で待機しているようだ。中に入ってもいいのにな。まあ、人払いしていたから仕方ないのかもしれない。
「宰相閣下がお越しになっております」
「これはこれは、タイムリーな。通せ」
ピクリと眉が上がったレオが入室の許可を出すと、ぬっと開けた扉から、モノクルをかけた50代ぐらいに見える男が笑顔で入って来た。この男が宰相か。体は鍛えてはいないようで、僅かに猫背であるが、裁判の時に見た姿は背筋をまっすぐに伸ばした人物だった。公の場以外ではこれが通常モードなのだろう。
その男が室内の様子をチラリと見て、僅かに感嘆の声を上げる。
「殿下がこちらにいらっしゃると聞き、またそこの少年にも直接会ってみたかったので、来てみたのですが、まさかアイゼン卿とカストレア嬢までいらっしゃるとは思いもしませんでした。それもなんだか皆さん仲が良さげで」
レオに臣下の礼をした後、各自が宰相に挨拶を行い、宰相は全員に向かって声を掛ける。俺はレオに紹介される形で自己紹介だけは行った。そして会話の中から気付いたが、どうやらアイゼンとこの宰相ことドーランは旧知の仲らしい。公式の場ではないと言うことで、かしこまる必要はないと言われるが、初対面でありやっとレオに慣れたばかりのアンナにはキツイことだろう。
俺?宰相だろうが関係ないね。
「閉廷後の慰労会のようなものです」
レオが宰相に答える。そして宰相は、無言でテキパキとした使用人によって用意された一人掛けのイスに腰を下ろす。
「なるほど。そうでしたか」
そしてチラリと俺に視線を向ける。
「ふーん?君がバルネリアの至宝と言わしめたルーデリオ君か。当時とは色々と違っているみたいで、まるで別人みたいだね?親しい間柄の者であれば、顔は変わらないと言われるのかもしれないけど」
興味深げにじっと見つめてくるのは困る。視線を彷徨わせて、レオに目だけで訴えかける。
「ドーラン殿。それでこちらに来られたのは、法廷での件でしょうか?」
レオが宰相に声を掛けて俺から視線を逸らさせる。はーぁ助かった。
「そうです。先ほど言った通り、本当にバルネリアの血を引いたあの3男なのか、また、#__・あの事件__#についてです」
キラリと宰相の目の奥が光る。探るような視線をお互いに向けるレオと宰相に、アンナは緊張で顔が真っ白になっていた。可哀そうに、こんな大物と同じ空間に放り込まれて、どうしようも出来ないんだから。
「ドーラン様は、この少年が本当にバルネリアの者とは認めていないのですか?」
アイゼンが宰相に質問を投げかける。ここは間に割って入った方が良いと判断したようだ。
「そうです。レオナード殿下があそこまで庇う人物ならば、本物の可能性が高いと思いましてね。また、白髪の少年とエレメントウルフに会ってみたかったのですが。そういえば、いませんね。報告では逃がしたと聞きましたが、それは貴方がした報告なのでしょう?本当はどこにいるんですか?近くに居そうですね。例えば、貴方が連れている騎士とか」
この人、恐ろしいほど勘が良いな!?もふもふ姿のズィーリオスが、人型を取れることを確定として知っているような口調だ。ゾクッと背筋が泡立つ。だがアイゼンは微塵も動揺など感じさせない涼しい顔で答える。
「逃がしたのは事実ですよ。エレメントウルフが捕まらないように、彼自身が捕まる前に逃がしたというのが最適ですが。2人の仲はかなりのものもようなので、エレメントウルフの方が自主的にこの近くまで来ている可能性はありますけどね?」
「そうですか」
さらっと口から出まかせを吐くアイゼンに目を瞬かせる。宰相もアイゼンの言葉を信じているのか信じていないのか、全く読み取れない。
「まあ、いないものは良いです。いつか紹介してくださいね?」
アイゼンと会話をしているからと、気を抜いていた俺にいきなり宰相が声を掛けてきて、紅茶を飲もうと伸ばしていた腕が固まる。ぎこちなく返事を返したが、宰相はずっとニコニコしている。
初めは感じの良さそうな人だと感じたが、その笑顔が胡散臭い。絶対、一筋縄ではいかないめんどくさいタイプの人だ。俺なんかが喋っていたら、気付かないうちにベラベラと色んな事を聞き出されて話てしまいそうである。怖ぇーっ!
こんな人相手に、貴族だと分からない人物に対しての裁判を開廷するように交渉した、レオとシゼは本当に凄い!もう尊敬する!
宰相が自ら話を変える。
「レオナード殿下とシゼルス君には一目置いているのです。私は、優秀な人物が好きなので、2人がこれほどバルネリアの人間だというのなら一度信じてみようと思ったのですよ。それに、殿下自らが作った裁判という制度。実際にどのように利用するか見てみたかったのもありますがね」
いや、話を元に戻しただけのようだ。自分で逸らしておきながら、再び元に戻すのか。でもさっきよりも、場の空気は良くなっているように感じる。これを狙っていたのだろうか。そうだとしたら、宰相は相当な切れ者だ。
「信じて下さりありがとうございました」
「いえ。私としてもあの事件に関しては、歪なところが多く真実ではないと考えていたため、それを証拠を揃えて証明して下さったのはありがたいことでした。もし、本当にその人物、つまりルーデリオ君ですね。彼が殿下方を救ってくださったのであれば、罪ではなく褒章を与えるべき事柄ですから」
そう言って宰相は俺に顔を向ける。
「我が国の王子殿下を救ったその行動は、正しきバルネリアの姿である。国として、私から今回の冤罪に関して謝罪と、殿下を救った礼を言う」
そして宰相が頭を下げた。それと同時にアンナが耐え切れずに気絶したようで、アイゼンが優しく無理のない体勢で支えていた。
「正しき、ね」
その時、ポツリと小さくな声が隣のシゼから零れ落ちた。首を傾げるが、目の前の宰相が言葉を続けたことで注意を戻す。
「だが、あまりにも変わり過ぎだ。特に、その髪色と、魔力量。詳しく教えてくれないか?」
宰相が真面目な表情で俺に尋ねて来た。これはどう答えれば良いのか。馬鹿正直に聖獣と契約した影響ですなんて言えない。魔道具で誤魔化しているだけですとも言えない。どうすりゃいいんだよ!脳内が高速で対処法を求めて動き出すが、焦っているせいか全く良い言い訳が出てこない。まだかと宰相の視線が強くなる。グルグルと脳内処理が行われても解決策など一向に浮かぶわけなどなかった。
「お話の途中にすみません、閣下。この件につきましては僕の方から説明させてもらっても良いでしょうか。これは例の事件が関わっていることなので」
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