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出廷
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「じゃあね、兄様」
シゼと別れの挨拶を交わし、シゼが部屋を出て行く。部屋の外には騎士が1人いるままだが、部屋の中は俺1人となり、完全な静寂に包まれていた。
ずっとシゼと会話していた時に座っていたソファーに座り、溜息を吐きながら脱力する。
結局、俺は裁判に出ることになった。リュゼではなくルーデリオ・バルネリアとして。俺は、自分にとって触れて欲しくない部分を掘り返されるというのに、すぐにこの国から逃げ出すという選択をすることが出来なかった。
俺は、自分の過去を掘り返されるよりも、ずっと信じてくれた友を裏切ることの方が最も嫌な事だった。俺が逃げるということは、シゼと一緒に俺のために色々と手を回してくれたレオを裏切るということ。裏切ることなど出来るわけがないのだ。
俺を助けない方が、レオにとっては安全だ。俺は重罪人で、レオはその被害者。そう国が認識しているのにわざわざ重罪人を庇う様な動きを見せれば、下手したらその地位が揺らぐ。自作自演などと言われるかもしれない。それでも俺を助けるのは、“王子として”俺を助けることに価値があると判断したからだ。その裏には個人的な感情も含まれているようだが、個人の感情と王子としての選択が一致したのなら、レオは何が何でも成功するための方法を編み出す。それも天才的な頭脳を持つシゼとタッグを組んでいるのだから、失敗など想像がつかない。
そのレオがシゼを通し、確実に勝てるから協力して欲しいと強引にもその状況を作った。部屋の意味発覚した後にも、色々と既に周りを固められていることを知らされたのだ。
ハハハッ。俺は諦めてレオ達に任せるしかない。
だから俺も腹を括った。逃げられないならば、もう徹底的に敵に対して抵抗してやろうと。全力でレオのサポートをしてやろうと。
レオと実際に対面するのは裁判の日になるようだ。レオの動きは監視されているらしい。そのため、レオが直接ここに来ることは叶わない。だが、今回の計画に関して話を通さないといけないということで、シゼがこっそりと来たらしい。
そして今、騎士団の情報で捕まえられた重罪人はリュゼとなっている。そのリュゼが、ルーデリオ・バルネリアだということは、裁判の日まで情報を明かさない。レオとシゼ、そしてシゼの護衛についていた騎士だけがそのことを知っているそうだ。この部屋が使われていることも、そして俺が入っていることも全部秘密だ。
裁判は前世を含めても初めての経験なので、どういった流れで行われるか具体的には知らない。だから、全てレオとシゼに任せている。俺は裁判では全て、重罪人と言われる原因となったあの事件の真実を答えれば良いだけらしい。
俺がやることはただ流れに身を任せる。あとは全て、レオとシゼがどうにかしてくれる。だから裁判の流れは教えてもらえなかったが、レオとシゼがいる限りきっと上手くいく、そう信じることにした。
開廷当日。
俺は、騎士に両サイドを挟まれる形で法廷に移動していた。連れられて来てから僅か3日目のことだった。昨日は四六時中寝て過ごしていたので、今日は早起きしたことで眠気が凄い。欠伸が止まらなかった。これから自分の刑罰が出るというのに、緊張感の全くない犯罪者が仕上がっていた。同行している騎士の人たちが戸惑う雰囲気を醸し出しているが、逆にあれだけピリピリしていた重罪人のリュゼと、今の俺であるルーデリオ・バルネリアが同一人物とは考えにくいだろう。
この移動中に、リュゼの移送の場に立ち会っていた騎士たちとすれ違った時のためと言えば聞こえがいいが、単純に大きなベッドで快適に寝ていたため眠いだけである。良く見れば俺と気付くだろうけど。
法廷会場に到着したのだろう。両脇に騎士が立っている扉の前で止まった。そこで最終チェックなのか、武器を隠し持っていないか確かめられ、問題ないと判断された後、開かれた扉の向こうへと足を踏み出す。
おお!法廷っぽい!中に入って最初の感情は、上京した田舎者のようであった。法廷として用意された場所なのだから当然のことである。
真正面には、豪華なイスが3席用意されており、その真ん中のイスが王座っぽい雰囲気を出している。
左右と、俺が入って来た入口の上にある上段にはそれぞれ席が並べられている。そしてその席には、多数の貴族たちの姿があった。多分だが、正面に近い位置程位の高い貴族が座っているのだろう。
俺が通された場所と、他の人達の座る傍聴人の席とは高さで区切られており、俺が下に見える様になっている作りだ。壁の高さは目測で3メートルぐらいか。その壁の上には柵が並べられており、実際に壁の下から降り超えるならば4メートル近くはありそうだ。罪を問われる者が周りの人に危害を食わえることが出来ないようになっている。
それに、その柵に沿うように結界が張られているので、物理的にも魔法的にも危害を加えられない仕組みになっているようだ。
今回が、裁判という制度が出来て初めての開廷のようで、多くの貴族たちが興味深々に集まっているようだ。そしてどのような理由を付けて、“リュゼ”が裁判に出られるように調整したのかは知らないので、事情を知っている者がいないかと聞き耳を立てる。するとあちらこちらから、「あれはどこの子弟だ?」という声が聞こえる。得たい情報は聞き取れない。
辺りを軽く見渡し、アイゼンとズィーリオス、アバドンの姿を探す。しかし、彼らではないある一点を目にした瞬間、体の動きが固まった。反吐が出る人物たちがいた。
燃えるような赤い髪に、会場の中で一際大きい魔力量を有する者達。かつてより、随分と過ぎた年月を感じさせる姿形をしているが、忘れるわけがない。忘れるはずがない!
俺を殺そうとした者達、バルネリア一家であった。あまり視線を向けていても怪しまれる。自然に見える様に視線を逸らす。この場の中で唯一俺の正体に気付ける者達だ。髪の色が変わり、魔力量を偽装している今、顔をじっくりと見ないとバレることはないと思うが、気を付けるに越したことはない。
どうやら、彼らは娯楽として見に来ているようで、まだ開廷していない今、俺に意識を向ける者はいないようだ。
すると、俺が入って来た扉が開き、複数人が入って来た。彼らは俺の側を通り抜け、壁側に用意されているイスに続々と座っていく。その中にアイゼンとアンナ、ズィーリオス、アバドンの姿があった。イスに座ったアイゼンの隣にアンナが座り、2人の側にズィーリオス達が立って護衛している。アイゼンとアンナがこちらに気付き僅かに表情を変える。アイゼンはニヤリと含みを持った笑みを。アンナはホッと安心したような安堵の笑みを。
そして全員が席に着いたと思った時、遅れて入って来た者達がいた。久しぶりの再会となるレオと、一昨日ぶりとなるシゼの姿であった。レオはこの一年でかなり背が伸びており、俺よりも背が高い。王族らしい正装を身に纏い、堂々とした佇まいで入って来た。一瞬だけ、こちらを見た目の奥が光を放った気がしたが、すぐに視線を逸らし、他人のように用意されたイスに腰かける。その隣には当然の如くシゼが立つ。
俺の事を認識していないと感じてしまいそうな反応だったが、王族モードの時のレオは基本こんな感じだった。懐かしい対応にクスっと笑みが零れる。そんな俺を見ていた一部の貴族がざわめき、話が伝わり更にざわめきが広がる。
そんな時、会場全体に広がる大きな声が響いた。その声が聞こえた途端に、ピタリとざわめきが消える。そして正面の3つのイスに向かって、奥の扉から人が現れる。そして彼らはそれぞれイスに腰掛ける。
見たことがなくとも、その態度、周りの様子、身に纏っている質の高い衣服から、この3人が誰か推測が立った。
真ん中のイスには壮年の男性。俺から見てその男性の左側には、かつて見たことのある水色の髪を持つ女性。そして反対側のイスには、軽薄そうな年若い男。
この国の王、王妃、王太子。最高権力者1,2,3位が勢揃いしたのだった。
シゼと別れの挨拶を交わし、シゼが部屋を出て行く。部屋の外には騎士が1人いるままだが、部屋の中は俺1人となり、完全な静寂に包まれていた。
ずっとシゼと会話していた時に座っていたソファーに座り、溜息を吐きながら脱力する。
結局、俺は裁判に出ることになった。リュゼではなくルーデリオ・バルネリアとして。俺は、自分にとって触れて欲しくない部分を掘り返されるというのに、すぐにこの国から逃げ出すという選択をすることが出来なかった。
俺は、自分の過去を掘り返されるよりも、ずっと信じてくれた友を裏切ることの方が最も嫌な事だった。俺が逃げるということは、シゼと一緒に俺のために色々と手を回してくれたレオを裏切るということ。裏切ることなど出来るわけがないのだ。
俺を助けない方が、レオにとっては安全だ。俺は重罪人で、レオはその被害者。そう国が認識しているのにわざわざ重罪人を庇う様な動きを見せれば、下手したらその地位が揺らぐ。自作自演などと言われるかもしれない。それでも俺を助けるのは、“王子として”俺を助けることに価値があると判断したからだ。その裏には個人的な感情も含まれているようだが、個人の感情と王子としての選択が一致したのなら、レオは何が何でも成功するための方法を編み出す。それも天才的な頭脳を持つシゼとタッグを組んでいるのだから、失敗など想像がつかない。
そのレオがシゼを通し、確実に勝てるから協力して欲しいと強引にもその状況を作った。部屋の意味発覚した後にも、色々と既に周りを固められていることを知らされたのだ。
ハハハッ。俺は諦めてレオ達に任せるしかない。
だから俺も腹を括った。逃げられないならば、もう徹底的に敵に対して抵抗してやろうと。全力でレオのサポートをしてやろうと。
レオと実際に対面するのは裁判の日になるようだ。レオの動きは監視されているらしい。そのため、レオが直接ここに来ることは叶わない。だが、今回の計画に関して話を通さないといけないということで、シゼがこっそりと来たらしい。
そして今、騎士団の情報で捕まえられた重罪人はリュゼとなっている。そのリュゼが、ルーデリオ・バルネリアだということは、裁判の日まで情報を明かさない。レオとシゼ、そしてシゼの護衛についていた騎士だけがそのことを知っているそうだ。この部屋が使われていることも、そして俺が入っていることも全部秘密だ。
裁判は前世を含めても初めての経験なので、どういった流れで行われるか具体的には知らない。だから、全てレオとシゼに任せている。俺は裁判では全て、重罪人と言われる原因となったあの事件の真実を答えれば良いだけらしい。
俺がやることはただ流れに身を任せる。あとは全て、レオとシゼがどうにかしてくれる。だから裁判の流れは教えてもらえなかったが、レオとシゼがいる限りきっと上手くいく、そう信じることにした。
開廷当日。
俺は、騎士に両サイドを挟まれる形で法廷に移動していた。連れられて来てから僅か3日目のことだった。昨日は四六時中寝て過ごしていたので、今日は早起きしたことで眠気が凄い。欠伸が止まらなかった。これから自分の刑罰が出るというのに、緊張感の全くない犯罪者が仕上がっていた。同行している騎士の人たちが戸惑う雰囲気を醸し出しているが、逆にあれだけピリピリしていた重罪人のリュゼと、今の俺であるルーデリオ・バルネリアが同一人物とは考えにくいだろう。
この移動中に、リュゼの移送の場に立ち会っていた騎士たちとすれ違った時のためと言えば聞こえがいいが、単純に大きなベッドで快適に寝ていたため眠いだけである。良く見れば俺と気付くだろうけど。
法廷会場に到着したのだろう。両脇に騎士が立っている扉の前で止まった。そこで最終チェックなのか、武器を隠し持っていないか確かめられ、問題ないと判断された後、開かれた扉の向こうへと足を踏み出す。
おお!法廷っぽい!中に入って最初の感情は、上京した田舎者のようであった。法廷として用意された場所なのだから当然のことである。
真正面には、豪華なイスが3席用意されており、その真ん中のイスが王座っぽい雰囲気を出している。
左右と、俺が入って来た入口の上にある上段にはそれぞれ席が並べられている。そしてその席には、多数の貴族たちの姿があった。多分だが、正面に近い位置程位の高い貴族が座っているのだろう。
俺が通された場所と、他の人達の座る傍聴人の席とは高さで区切られており、俺が下に見える様になっている作りだ。壁の高さは目測で3メートルぐらいか。その壁の上には柵が並べられており、実際に壁の下から降り超えるならば4メートル近くはありそうだ。罪を問われる者が周りの人に危害を食わえることが出来ないようになっている。
それに、その柵に沿うように結界が張られているので、物理的にも魔法的にも危害を加えられない仕組みになっているようだ。
今回が、裁判という制度が出来て初めての開廷のようで、多くの貴族たちが興味深々に集まっているようだ。そしてどのような理由を付けて、“リュゼ”が裁判に出られるように調整したのかは知らないので、事情を知っている者がいないかと聞き耳を立てる。するとあちらこちらから、「あれはどこの子弟だ?」という声が聞こえる。得たい情報は聞き取れない。
辺りを軽く見渡し、アイゼンとズィーリオス、アバドンの姿を探す。しかし、彼らではないある一点を目にした瞬間、体の動きが固まった。反吐が出る人物たちがいた。
燃えるような赤い髪に、会場の中で一際大きい魔力量を有する者達。かつてより、随分と過ぎた年月を感じさせる姿形をしているが、忘れるわけがない。忘れるはずがない!
俺を殺そうとした者達、バルネリア一家であった。あまり視線を向けていても怪しまれる。自然に見える様に視線を逸らす。この場の中で唯一俺の正体に気付ける者達だ。髪の色が変わり、魔力量を偽装している今、顔をじっくりと見ないとバレることはないと思うが、気を付けるに越したことはない。
どうやら、彼らは娯楽として見に来ているようで、まだ開廷していない今、俺に意識を向ける者はいないようだ。
すると、俺が入って来た扉が開き、複数人が入って来た。彼らは俺の側を通り抜け、壁側に用意されているイスに続々と座っていく。その中にアイゼンとアンナ、ズィーリオス、アバドンの姿があった。イスに座ったアイゼンの隣にアンナが座り、2人の側にズィーリオス達が立って護衛している。アイゼンとアンナがこちらに気付き僅かに表情を変える。アイゼンはニヤリと含みを持った笑みを。アンナはホッと安心したような安堵の笑みを。
そして全員が席に着いたと思った時、遅れて入って来た者達がいた。久しぶりの再会となるレオと、一昨日ぶりとなるシゼの姿であった。レオはこの一年でかなり背が伸びており、俺よりも背が高い。王族らしい正装を身に纏い、堂々とした佇まいで入って来た。一瞬だけ、こちらを見た目の奥が光を放った気がしたが、すぐに視線を逸らし、他人のように用意されたイスに腰かける。その隣には当然の如くシゼが立つ。
俺の事を認識していないと感じてしまいそうな反応だったが、王族モードの時のレオは基本こんな感じだった。懐かしい対応にクスっと笑みが零れる。そんな俺を見ていた一部の貴族がざわめき、話が伝わり更にざわめきが広がる。
そんな時、会場全体に広がる大きな声が響いた。その声が聞こえた途端に、ピタリとざわめきが消える。そして正面の3つのイスに向かって、奥の扉から人が現れる。そして彼らはそれぞれイスに腰掛ける。
見たことがなくとも、その態度、周りの様子、身に纏っている質の高い衣服から、この3人が誰か推測が立った。
真ん中のイスには壮年の男性。俺から見てその男性の左側には、かつて見たことのある水色の髪を持つ女性。そして反対側のイスには、軽薄そうな年若い男。
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