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深海の巨木
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ラナンは前から俺の髪の色が白だったことを知っていたらしい。いつから知っていたかとは尋ねない。俺の感が知らない方が良いと告げているのだ。だから尋ねない。
振り返らずにエリムの後を追いながら再び海水の中に入る。ここでは白髪の男が指名手配されていることはないと確認したので、フードは被らずに過ごしている。
あちらこちらを案内してもらうが、どこに行っても目立った。人間だから目立つのか、髪の色が目立つのかは分からないが、視線は感じ続けた。害意はないので気にしないようにしていたが気が散る。少し立ち止まると置いて行かれそうになるので、追いつくのが大変なのだ。
そうやって城下町を巡り、人魚たちの生活の様子を窺うことが出来た。王城内も俺が立ち入っても良い場所は案内してもらった。途中、いつぞやの王子とその婚約者を見かけた。そして大体の場所を案内してもらって改めて思った。絶対に1人だと迷子になると。目的地にたどり着けないと。案内人は必須かもしれない。
そう考えていると、なぜエリムが案内人をしてくれているのか疑問が生じた。俺とエリムが顔見知りだからかもしれないが、よくよく考えると、研究者であるはずのエリムが王女と共に事件の話し合いの場に居たり、事件の時に前線の方にいたのは何故だろうか?
その質問をエリムにぶつけてみる。
「それは単に、私の研究が行き詰っているからですよ。そのため女王様が研究以外の事もやってみたらどうかと提案して下さったのです。ですから今は、あなた方がこちらに滞在している間の責任者をしている状態ですよ」
そう言ってニコリとエリムは笑った。雑用をやらされているという感覚ではなさそうで良かった。それに責任者がエリムなのであれば、俺としても話しかけやすくて良い。
「そうなのか。あっ、だったら、あの巨木に一番近づけるところまで行ってみたい」
その瞬間、僅かにエリムの表情が硬くなる。
「水の中に生えている大きな木ってだけで、特に面白いことはありませんよ?」
俺たちが巨木に近づくことを嫌がっている?世界樹のようと言っていたから、人間が近づくことを嫌っているのか?それとも、国が禁止にしているとか?
「立ち入り禁止地区なのか?」
「いえ。そういう訳ではないですけど・・・」
なんだか歯切れが悪い。立ち入り禁止でなかったら、やはりエリムの個人的な感情か?
「研究に役立つものが素人目線から何か得られるかもしれないだろ?」
感情なのであれば同じく感情に訴えかけて揺さぶる。エリムは研究一筋で生きていたような人であると、以前聞いていたことから、研究を紐づけて説得する。
俺は木に興味があるわけではないが、世界樹っぽいと言われたら誰だって近くで見てみたいと思うものだ。
「そうかもしれませんね・・・」
エリムは少しだけ逡巡した後、どこか達観したような表情を浮かべ、俺たちを巨木の方へ案内しだした。
研究者には研究を餌にすると良く効くようである。
着いた場所は巨木の根本の部分であった。根が地面から見えており、その根の太さだけでも、普通の木の幹の太さを優に超える。幹の太さは目測で直径10メートルは下らない。見上げても終わりが見えずよく分からない大きな木は、自然と声を発してはいけないと感じる程、どこか神聖な雰囲気を醸し出している。確かに、世界樹と言われればそうかもしれないと感じるほどだった。
「世界樹が2つって珍しいな」
横から聞こえた声に振り向くと、悪魔が巨木から視線を外し俺の方を振り向く。俺の訝し気な顔を見て得意げに笑った後、自信たっぷりに断定する。
「こいつは世界樹で間違いねえ。これほど生命力に溢れるデカい木なんて、世界中どこを探しても世界樹しかありえない」
その言葉にエリムが目を見開く。本人も世界樹だろうと予想は出来ていても、実際に断定されるとやはり衝撃が走ったようであった。素人の人間ではなく、生命の対局に近い位置にいる悪魔が断定したことが、特に真実味を増す要素であった。
「で、ですが、世界樹は世界に一本しかないと言われている木なのですよ?既にエルフの国の方にあるのですよ!?」
エリムが悪魔に詰め寄る。そんなエリムを嫌そうに顔を顰めて距離を取った後、溜息を吐いて説明する。
「別に世界樹は必ず一本しか存在してはいけないというルールは存在しない。世界のどこかに世界樹があれば、他の世界樹の苗を植えたとしても、成長しづらく枯れることがほとんどだ。だから結局のところ一本しか存在しないように見えるだけ」
世界樹って世界に必ず一本とは決まってないんだ。それは知らなかった。
「多分だが、この世界樹とエルフのところの世界樹は、役割を分担しているんじゃないか?」
「分担?」
「ああ」
悪魔は投げやりな感じで応えると、もう話すことはないとばかりに口を閉ざした。気になるところで説明を終わらせないでほしい。目線で説明の続きを促すが、説明する気は皆無のようだ。
こういう時はズィーリオスか精霊王だが、ズィーリオスはいない。精霊王なら神出鬼没だから呼べば出てきてもおかしくない。
「精霊王ーーー。いないかーーーー」
これで出てくるとは思わないが、出てきてくれないだろうか。
『呼んだぁ?』
「うおっ!!」
『なんで驚くのぉーー?自分で呼んだんじゃなぁい』
いきなり目の前に現れた精霊王に驚く。出てこないと思っていたから、心の準備が全く出来ていなかった。もしかしたら近くにいたのかもしれない。姿は見えないだけで。
悪魔から聞いた話を説明しながら、役割について聞く。
『そういうことだったのねぇ。確かにこれは世界樹よぉ』
精霊王の言葉で、この巨木が世界樹だと決定的になった。精霊王が世界樹だと判断出来るなら、エリムの精霊でも判断出来たのではないか。そう思った時、エリムも同じ疑問を感じたようで自身の精霊に尋ねたようだが、色良い返事を貰えなかったようだ。エリムが精霊王にそのことを尋ねる。
『それは貴方の精霊が世界樹に口止めされていたからよぉ。あとあのドワーフの娘の精霊もねぇ』
世界樹に口止めということは、世界樹には意思があり、精霊と意思疎通が可能な方法があるようだ。だけど精霊王はそんなことを暴露してしまっても良いのだろうか。
「口止めの事は言っちゃって良いのか?もう遅いけど」
『良いの良いのぉ。大丈夫よぉ!』
精霊王がだいぶ軽く問題ないと言うが、そう言われる方が余計に不安になるということを知らないのだろうか。エリムが世界樹と精霊王を交互に見て不安げな表情をしている。
『本当に大丈夫よぉ。さっきそのことについてお話をしていたのよぉ?』
うーーん。もしかしたら、多分、きっと、大丈夫なのだろう。うん!
完全に思考を放棄して、精霊王が大丈夫と言っているから大丈夫ということにする。
「それで、役割については?」
まだ聞けていない役割について尋ねる。
『それに関してはねぇ、見ての通りここの世界樹は海の管轄をしているのよぉ。そしてエルフのところの世界樹は陸の管轄なのよぉ。きっとねぇ?』
精霊王がウインクをして話を閉めるが、その話が確定でないことだけは分かった。飛んでいるのか泳いでいるのか分からないけど、クスクス笑いながらいつも通りの様子を見せる精霊王を視線だけで追う。
すると、だいぶ上の方の世界樹の幹の近くで、どこか見覚えのある、白い物体が見えた。
「あっ!!」
その存在を俺が見間違うわけがない。俺の視線の先を辿って、俺が何を見たかを確認したエリムがやってしまった感のある溜息を吐きだした。
「ごめん。俺ちょっと用事が出来た」
エリムに一言だけ謝って、案内から抜け、頭上部に向かって泳いでいく。背後には悲壮感漂うエリムと、目を輝かせた悪魔、微笑を浮かべた精霊王が続いていた。
振り返らずにエリムの後を追いながら再び海水の中に入る。ここでは白髪の男が指名手配されていることはないと確認したので、フードは被らずに過ごしている。
あちらこちらを案内してもらうが、どこに行っても目立った。人間だから目立つのか、髪の色が目立つのかは分からないが、視線は感じ続けた。害意はないので気にしないようにしていたが気が散る。少し立ち止まると置いて行かれそうになるので、追いつくのが大変なのだ。
そうやって城下町を巡り、人魚たちの生活の様子を窺うことが出来た。王城内も俺が立ち入っても良い場所は案内してもらった。途中、いつぞやの王子とその婚約者を見かけた。そして大体の場所を案内してもらって改めて思った。絶対に1人だと迷子になると。目的地にたどり着けないと。案内人は必須かもしれない。
そう考えていると、なぜエリムが案内人をしてくれているのか疑問が生じた。俺とエリムが顔見知りだからかもしれないが、よくよく考えると、研究者であるはずのエリムが王女と共に事件の話し合いの場に居たり、事件の時に前線の方にいたのは何故だろうか?
その質問をエリムにぶつけてみる。
「それは単に、私の研究が行き詰っているからですよ。そのため女王様が研究以外の事もやってみたらどうかと提案して下さったのです。ですから今は、あなた方がこちらに滞在している間の責任者をしている状態ですよ」
そう言ってニコリとエリムは笑った。雑用をやらされているという感覚ではなさそうで良かった。それに責任者がエリムなのであれば、俺としても話しかけやすくて良い。
「そうなのか。あっ、だったら、あの巨木に一番近づけるところまで行ってみたい」
その瞬間、僅かにエリムの表情が硬くなる。
「水の中に生えている大きな木ってだけで、特に面白いことはありませんよ?」
俺たちが巨木に近づくことを嫌がっている?世界樹のようと言っていたから、人間が近づくことを嫌っているのか?それとも、国が禁止にしているとか?
「立ち入り禁止地区なのか?」
「いえ。そういう訳ではないですけど・・・」
なんだか歯切れが悪い。立ち入り禁止でなかったら、やはりエリムの個人的な感情か?
「研究に役立つものが素人目線から何か得られるかもしれないだろ?」
感情なのであれば同じく感情に訴えかけて揺さぶる。エリムは研究一筋で生きていたような人であると、以前聞いていたことから、研究を紐づけて説得する。
俺は木に興味があるわけではないが、世界樹っぽいと言われたら誰だって近くで見てみたいと思うものだ。
「そうかもしれませんね・・・」
エリムは少しだけ逡巡した後、どこか達観したような表情を浮かべ、俺たちを巨木の方へ案内しだした。
研究者には研究を餌にすると良く効くようである。
着いた場所は巨木の根本の部分であった。根が地面から見えており、その根の太さだけでも、普通の木の幹の太さを優に超える。幹の太さは目測で直径10メートルは下らない。見上げても終わりが見えずよく分からない大きな木は、自然と声を発してはいけないと感じる程、どこか神聖な雰囲気を醸し出している。確かに、世界樹と言われればそうかもしれないと感じるほどだった。
「世界樹が2つって珍しいな」
横から聞こえた声に振り向くと、悪魔が巨木から視線を外し俺の方を振り向く。俺の訝し気な顔を見て得意げに笑った後、自信たっぷりに断定する。
「こいつは世界樹で間違いねえ。これほど生命力に溢れるデカい木なんて、世界中どこを探しても世界樹しかありえない」
その言葉にエリムが目を見開く。本人も世界樹だろうと予想は出来ていても、実際に断定されるとやはり衝撃が走ったようであった。素人の人間ではなく、生命の対局に近い位置にいる悪魔が断定したことが、特に真実味を増す要素であった。
「で、ですが、世界樹は世界に一本しかないと言われている木なのですよ?既にエルフの国の方にあるのですよ!?」
エリムが悪魔に詰め寄る。そんなエリムを嫌そうに顔を顰めて距離を取った後、溜息を吐いて説明する。
「別に世界樹は必ず一本しか存在してはいけないというルールは存在しない。世界のどこかに世界樹があれば、他の世界樹の苗を植えたとしても、成長しづらく枯れることがほとんどだ。だから結局のところ一本しか存在しないように見えるだけ」
世界樹って世界に必ず一本とは決まってないんだ。それは知らなかった。
「多分だが、この世界樹とエルフのところの世界樹は、役割を分担しているんじゃないか?」
「分担?」
「ああ」
悪魔は投げやりな感じで応えると、もう話すことはないとばかりに口を閉ざした。気になるところで説明を終わらせないでほしい。目線で説明の続きを促すが、説明する気は皆無のようだ。
こういう時はズィーリオスか精霊王だが、ズィーリオスはいない。精霊王なら神出鬼没だから呼べば出てきてもおかしくない。
「精霊王ーーー。いないかーーーー」
これで出てくるとは思わないが、出てきてくれないだろうか。
『呼んだぁ?』
「うおっ!!」
『なんで驚くのぉーー?自分で呼んだんじゃなぁい』
いきなり目の前に現れた精霊王に驚く。出てこないと思っていたから、心の準備が全く出来ていなかった。もしかしたら近くにいたのかもしれない。姿は見えないだけで。
悪魔から聞いた話を説明しながら、役割について聞く。
『そういうことだったのねぇ。確かにこれは世界樹よぉ』
精霊王の言葉で、この巨木が世界樹だと決定的になった。精霊王が世界樹だと判断出来るなら、エリムの精霊でも判断出来たのではないか。そう思った時、エリムも同じ疑問を感じたようで自身の精霊に尋ねたようだが、色良い返事を貰えなかったようだ。エリムが精霊王にそのことを尋ねる。
『それは貴方の精霊が世界樹に口止めされていたからよぉ。あとあのドワーフの娘の精霊もねぇ』
世界樹に口止めということは、世界樹には意思があり、精霊と意思疎通が可能な方法があるようだ。だけど精霊王はそんなことを暴露してしまっても良いのだろうか。
「口止めの事は言っちゃって良いのか?もう遅いけど」
『良いの良いのぉ。大丈夫よぉ!』
精霊王がだいぶ軽く問題ないと言うが、そう言われる方が余計に不安になるということを知らないのだろうか。エリムが世界樹と精霊王を交互に見て不安げな表情をしている。
『本当に大丈夫よぉ。さっきそのことについてお話をしていたのよぉ?』
うーーん。もしかしたら、多分、きっと、大丈夫なのだろう。うん!
完全に思考を放棄して、精霊王が大丈夫と言っているから大丈夫ということにする。
「それで、役割については?」
まだ聞けていない役割について尋ねる。
『それに関してはねぇ、見ての通りここの世界樹は海の管轄をしているのよぉ。そしてエルフのところの世界樹は陸の管轄なのよぉ。きっとねぇ?』
精霊王がウインクをして話を閉めるが、その話が確定でないことだけは分かった。飛んでいるのか泳いでいるのか分からないけど、クスクス笑いながらいつも通りの様子を見せる精霊王を視線だけで追う。
すると、だいぶ上の方の世界樹の幹の近くで、どこか見覚えのある、白い物体が見えた。
「あっ!!」
その存在を俺が見間違うわけがない。俺の視線の先を辿って、俺が何を見たかを確認したエリムがやってしまった感のある溜息を吐きだした。
「ごめん。俺ちょっと用事が出来た」
エリムに一言だけ謝って、案内から抜け、頭上部に向かって泳いでいく。背後には悲壮感漂うエリムと、目を輝かせた悪魔、微笑を浮かべた精霊王が続いていた。
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