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ベン領からの帰途
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「ああ良かった!無事でしたか!?」
ベン領主邸から出て、離れた位置にある街の入口に辿り着くと、その入り口の側にエリムが立っていた。お腹が空き過ぎて疲れ果てた俺は、モフモフで快適な移動・・・・はさせてもらえず、人化したズィーリオスに負ぶわれていた。筋肉質な背中は硬い。
赤黒く変わってしまったドレスは着替えており、ズィーリオスのクリーンのおかげで全身綺麗にスッキリとしていた。だが、クリーンをしたときに髪の色も纏めて落ちてしまったので、懐かしさすら感じるフードを被っている。
「あれ程の化け・・・も・・・・・な、なんで一緒にいるんですか!?」
笑顔で俺たち一同を見渡したエリムの顔は笑顔のまま引きつり、次第に相好を崩して形容しがたい表情になる。器用だな。
「拾わざるを得なかったから拾った。分かっていると思うけど、あいつが悪魔だってことは内密にしてくれ」
「は、はい。分かりました。混乱を招きますからね」
かくかくとした動きでエリムがズィーリオスの言葉に肯く。すぐそばで鼻歌を歌っている悪魔は、見るからにエリムと違って随分と機嫌が良い。俺たちに同行が許された悪魔は、唯一1人だけご機嫌なのである。同行したいなら悪魔だとバレないように、変に目立たないようにと言い聞かせたため、死を感じさせるような威圧は全く発していない。されに悪魔も人化が可能なようで、滅茶苦茶目立っていた角は綺麗さっぱりなくなっていた。だがそのお陰で、どこぞの貴族の護衛騎士のような雰囲気である。別の意味で目立つ。
「はぁ、一応あの悪魔は精霊王の知り合いらしい。あいつは大丈夫とのことだから心配しなくていい」
今は大人しくしている悪魔だが、されど悪魔は悪魔であるためいつ豹変するか分からない。不安を拭いきれないエリムだったが、精霊王の知り合いと聞き、なら大丈夫なのかとホッとしたように息を吐いた。精霊王への信頼度が半端ない。あのテキトーな精霊王に幻想を抱いているに違いないな。
エリムを先導にして街の中に入る。街の中には普段通りに生活している住民たちの姿があった。
「あれ?住民たちは避難させなかったのか?」
俺の誰にともない疑問にエリムが答える。ベン領の領主邸は、ダガリスのところのように町中にあるわけではなく、街から少し離れた小高い丘の上に立っている。そのため領主邸からここまでは距離があるが、遠いということもない。大体500メートルぐらいだろうか。そして俺が囚われていた部屋は、領主邸の地下道を通った先にある地下室だった。その部屋の地上部は領主邸の裏に広がる森であり、英雄の森の外周部に隣接している場所だった。領主邸ではなく、その部屋の位置からこの街までの距離で見た時、明らかに黒の書の影響範囲内だった。
「ええ。避難させなかったというよりも、避難させれなかったと言った方が正しいですね。闇の精霊王様が領主邸から出来るだけ距離を取るようにとおっしゃられたので、援軍に来た者だけではなく街の住人も避難させた方が良いと判断しました。そのため、援軍の者達は保護した者達とすぐに移動を開始させました」
エリムは実際に自分の目で悪魔の姿を見たのだから、その危険性を十分すぎる程理解したのだろう。
「けれど。住民たちは念のための避難だと言っても聞く耳を持たず、領主の指示でないなら聞かないと誰も動きませんでした。裏であのような事をしていたにも関わらず、領民からしてみたら真面目な良い領主だったのでしょう。ですから最悪の場合を想定し、私が最も領主邸に近い西門にて待機していたのです。少しでも被害を抑えるために」
溜息を吐いて立ち止まったエリムは振り返る。
「もちろん、上手くいって皆さんが戻って来るのを出迎えたかったという気持ちもありますよ?」
薄く笑いながら言うエリムは、何も起きずに良かったと胸を撫で下ろした。何も考えずに俺が黒の書を発動していたら、今頃エリムは死んでいただろう。それを想像し、少しだけ変な気分になる。だが、すぐに消えた感情を俺はその後気にすることはなかった。
避難させていたメンバーは既に先行しているらしい。なので俺たちも帰ることにし、俺たちのために用意していたらしい馬車に乗り、ダガリスの屋敷に帰るその道中。
俺、ズィーリオス、精霊王、悪魔の4名だけになった馬車の中で、悪魔から色々と聞くために話をした。因みにエリムは御者台に座っている。
そして多少、悪魔の脱線した話を戻す手間暇がかかったが、いくつか聞きたいことは聞けた。悪魔がどういう者達なのか他を知らないので何とも言えないが、結構会話が成立がするので危険性は感じない。
だがやはり、悪魔は悪魔なのだと認識することとなった。
消えたラダーガについて聞くと、願いを聴いた対価として魂を貰い受け、肉体は腐敗させたため消滅したように見えたらしい。魂を貰い受けたと言っていたが、俺からしたら奪ったようにしか見えなかった。お互い対価を払う形で対等的に交渉が成立しているので、図式化してみた場合は、確かに貰い受けたという表現が適切だろう。けれど、ダガリスがあれ程命を懸けてまで殺すのではなく無力化を選んだ様子を見ていた側としては、もう少しタイミングというものがあっただろうと思わざるを得ない。
ダガリスの目が覚めた時、ラダーガは死んだと聞かされるのだ。殺さず行動を無効化したということは、ダガリスはラダーガに罪を償って欲しかったのではないか。魂を貰い受けるのはそのあとでも良かったのではないか。その推察が正しいのかは分からないが、例えそうだったとしても、もうラダーガはいない。
だからこれ以上、終わったことに対して文句を言っても仕方ない。過ぎたこととして自分を納得させた。
肉体を腐敗させた理由はきちんとあった。既に戦いの影響で見た目はボロボロ。さらに、力を与えたことによりその力の大きさにラダーガの体が耐え切れず、体内から体の崩壊が始まっていたらしい。意識がある状態で苦痛に悶え死ぬよりは、意識がない状態でさっさと殺してやった方が良いだろうという、悪魔なりの慈悲だった。
最終的に放っておいたとしても、遺体は同じように跡形も残らず消えていたようだ。それが悪魔に願いを聞いた貰った全ての者の最期だという。何一つ残ることなく、魂すらも悪魔に捧げなくなる。俺のように転生する機会すらなくなるのだ。そうなると分かっていても、ラダーガはダガリスに勝ちたいと悪魔を喚んだ。
しかし結果は引き分けだった。それだけダガリスが強かったのだ。その結果をラダーガはどう受け止めるのだろう。もう自我などなくなり、二度と行いを振り返ることも出来ないが。
そんなラダーガだが、彼が予定していた召喚方法とは違った方法でこの悪魔は現れた。ラダーガにとっては、俺というイレギュラーの存在により計画が頓挫しかけていたためラッキーだっただろうが、今後同じような状況になりかけたら阻止しないといけない。必ずしもこの悪魔のように友好的な悪魔がやって来るとは限らないのだ。悪魔自身が言っていた、本来現れるはずだった悪魔が嗜虐性の強い悪魔であったかもしれない。この悪魔も俺に付いて行くのが目的の一部と言っていた。だからもし俺があの場に居なければ、大虐殺が起きていた可能性もある。何が召喚の条件だったか確認する必要があるだろう。
そして悪魔の話を聞くと、どうやら大部分は俺に責任が、というかほとんど俺のせいだった。
ベン領主邸から出て、離れた位置にある街の入口に辿り着くと、その入り口の側にエリムが立っていた。お腹が空き過ぎて疲れ果てた俺は、モフモフで快適な移動・・・・はさせてもらえず、人化したズィーリオスに負ぶわれていた。筋肉質な背中は硬い。
赤黒く変わってしまったドレスは着替えており、ズィーリオスのクリーンのおかげで全身綺麗にスッキリとしていた。だが、クリーンをしたときに髪の色も纏めて落ちてしまったので、懐かしさすら感じるフードを被っている。
「あれ程の化け・・・も・・・・・な、なんで一緒にいるんですか!?」
笑顔で俺たち一同を見渡したエリムの顔は笑顔のまま引きつり、次第に相好を崩して形容しがたい表情になる。器用だな。
「拾わざるを得なかったから拾った。分かっていると思うけど、あいつが悪魔だってことは内密にしてくれ」
「は、はい。分かりました。混乱を招きますからね」
かくかくとした動きでエリムがズィーリオスの言葉に肯く。すぐそばで鼻歌を歌っている悪魔は、見るからにエリムと違って随分と機嫌が良い。俺たちに同行が許された悪魔は、唯一1人だけご機嫌なのである。同行したいなら悪魔だとバレないように、変に目立たないようにと言い聞かせたため、死を感じさせるような威圧は全く発していない。されに悪魔も人化が可能なようで、滅茶苦茶目立っていた角は綺麗さっぱりなくなっていた。だがそのお陰で、どこぞの貴族の護衛騎士のような雰囲気である。別の意味で目立つ。
「はぁ、一応あの悪魔は精霊王の知り合いらしい。あいつは大丈夫とのことだから心配しなくていい」
今は大人しくしている悪魔だが、されど悪魔は悪魔であるためいつ豹変するか分からない。不安を拭いきれないエリムだったが、精霊王の知り合いと聞き、なら大丈夫なのかとホッとしたように息を吐いた。精霊王への信頼度が半端ない。あのテキトーな精霊王に幻想を抱いているに違いないな。
エリムを先導にして街の中に入る。街の中には普段通りに生活している住民たちの姿があった。
「あれ?住民たちは避難させなかったのか?」
俺の誰にともない疑問にエリムが答える。ベン領の領主邸は、ダガリスのところのように町中にあるわけではなく、街から少し離れた小高い丘の上に立っている。そのため領主邸からここまでは距離があるが、遠いということもない。大体500メートルぐらいだろうか。そして俺が囚われていた部屋は、領主邸の地下道を通った先にある地下室だった。その部屋の地上部は領主邸の裏に広がる森であり、英雄の森の外周部に隣接している場所だった。領主邸ではなく、その部屋の位置からこの街までの距離で見た時、明らかに黒の書の影響範囲内だった。
「ええ。避難させなかったというよりも、避難させれなかったと言った方が正しいですね。闇の精霊王様が領主邸から出来るだけ距離を取るようにとおっしゃられたので、援軍に来た者だけではなく街の住人も避難させた方が良いと判断しました。そのため、援軍の者達は保護した者達とすぐに移動を開始させました」
エリムは実際に自分の目で悪魔の姿を見たのだから、その危険性を十分すぎる程理解したのだろう。
「けれど。住民たちは念のための避難だと言っても聞く耳を持たず、領主の指示でないなら聞かないと誰も動きませんでした。裏であのような事をしていたにも関わらず、領民からしてみたら真面目な良い領主だったのでしょう。ですから最悪の場合を想定し、私が最も領主邸に近い西門にて待機していたのです。少しでも被害を抑えるために」
溜息を吐いて立ち止まったエリムは振り返る。
「もちろん、上手くいって皆さんが戻って来るのを出迎えたかったという気持ちもありますよ?」
薄く笑いながら言うエリムは、何も起きずに良かったと胸を撫で下ろした。何も考えずに俺が黒の書を発動していたら、今頃エリムは死んでいただろう。それを想像し、少しだけ変な気分になる。だが、すぐに消えた感情を俺はその後気にすることはなかった。
避難させていたメンバーは既に先行しているらしい。なので俺たちも帰ることにし、俺たちのために用意していたらしい馬車に乗り、ダガリスの屋敷に帰るその道中。
俺、ズィーリオス、精霊王、悪魔の4名だけになった馬車の中で、悪魔から色々と聞くために話をした。因みにエリムは御者台に座っている。
そして多少、悪魔の脱線した話を戻す手間暇がかかったが、いくつか聞きたいことは聞けた。悪魔がどういう者達なのか他を知らないので何とも言えないが、結構会話が成立がするので危険性は感じない。
だがやはり、悪魔は悪魔なのだと認識することとなった。
消えたラダーガについて聞くと、願いを聴いた対価として魂を貰い受け、肉体は腐敗させたため消滅したように見えたらしい。魂を貰い受けたと言っていたが、俺からしたら奪ったようにしか見えなかった。お互い対価を払う形で対等的に交渉が成立しているので、図式化してみた場合は、確かに貰い受けたという表現が適切だろう。けれど、ダガリスがあれ程命を懸けてまで殺すのではなく無力化を選んだ様子を見ていた側としては、もう少しタイミングというものがあっただろうと思わざるを得ない。
ダガリスの目が覚めた時、ラダーガは死んだと聞かされるのだ。殺さず行動を無効化したということは、ダガリスはラダーガに罪を償って欲しかったのではないか。魂を貰い受けるのはそのあとでも良かったのではないか。その推察が正しいのかは分からないが、例えそうだったとしても、もうラダーガはいない。
だからこれ以上、終わったことに対して文句を言っても仕方ない。過ぎたこととして自分を納得させた。
肉体を腐敗させた理由はきちんとあった。既に戦いの影響で見た目はボロボロ。さらに、力を与えたことによりその力の大きさにラダーガの体が耐え切れず、体内から体の崩壊が始まっていたらしい。意識がある状態で苦痛に悶え死ぬよりは、意識がない状態でさっさと殺してやった方が良いだろうという、悪魔なりの慈悲だった。
最終的に放っておいたとしても、遺体は同じように跡形も残らず消えていたようだ。それが悪魔に願いを聞いた貰った全ての者の最期だという。何一つ残ることなく、魂すらも悪魔に捧げなくなる。俺のように転生する機会すらなくなるのだ。そうなると分かっていても、ラダーガはダガリスに勝ちたいと悪魔を喚んだ。
しかし結果は引き分けだった。それだけダガリスが強かったのだ。その結果をラダーガはどう受け止めるのだろう。もう自我などなくなり、二度と行いを振り返ることも出来ないが。
そんなラダーガだが、彼が予定していた召喚方法とは違った方法でこの悪魔は現れた。ラダーガにとっては、俺というイレギュラーの存在により計画が頓挫しかけていたためラッキーだっただろうが、今後同じような状況になりかけたら阻止しないといけない。必ずしもこの悪魔のように友好的な悪魔がやって来るとは限らないのだ。悪魔自身が言っていた、本来現れるはずだった悪魔が嗜虐性の強い悪魔であったかもしれない。この悪魔も俺に付いて行くのが目的の一部と言っていた。だからもし俺があの場に居なければ、大虐殺が起きていた可能性もある。何が召喚の条件だったか確認する必要があるだろう。
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