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精霊王と悪魔
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早速黒の書を召喚する。久しぶりに感じる重みに、初めて魔法を使えた時のあの高揚感を味わえるのだと浮足立つ。さて、今回はどの魔法が良いか。自分で大悪魔だと言っていたし、第1章の魔法より第2章の魔法の方が良いかな?第2章の魔法がどれぐらいの規模と威力の魔法かは分からないけど・・・・まあ、第1章でもかなりの規模と威力で全部の属性を使ったことがあるわけでもないから、第1章で良いかな?威力不足なら他の魔法をもう一度使うことにしよう。悪魔が大暴れして破壊する被害よりは少ないだろうし、問題ないよね!
悪魔に対してはやっぱり聖属性系が良いのか?それとも悪魔っぽく業火的な火属性系?うーん、この場所も場所だし、アンデットが湧き出てきても嫌だから・・・。
「辺り一帯浄化するから、もし何かあったらよろしく!」
ズィーリオスと精霊王に対して軽く忠告しておく。黒の書の魔法の影響による二次的現象も俺には影響を及ぼさないため、近くにいて影響を受ける可能性のある2人には注意してもらわないといけない。
息を吸い込み、詠唱を開始しようとした瞬間、慌てて割り込む声があった。
「冗談じゃねぇ!!おい、ふざけるなババア!!!」
その次の瞬間、寒気を感じ思わず詠唱を止めた。悪魔がテーブルとイスをどこかに片付け立ち上がっていた。その切羽詰まった表情は、とある一点を見つめている。その悪魔の視線の先には、寒気を感じる何かを放った美女がいた。
能面のように表情が抜け落ちている精霊王だ。闇の精霊王のはずだが、氷属性でも持っていたかと思える程、寒気を感じる。思わずズィーリオスの側まで退避した。いつの間にか元のモフモフ姿に戻っていたズィーリオスは、尻尾で俺を包み込んでくれた。ああーーー暖かい!このモフモフたまらん!
モフモフをもふりながら、ズィーリオスと共に高みの見物に興じることにした。
悪魔は俺が詠唱を止めたことを確認してホッと息を吐いたが、精霊王の変化に頬をピクつかせている。ご愁傷様。心の中で手を合わせる。
『ババアですってぇ?ちょっと前まで泣き虫だった貴方がこの私に向かって良い度胸ねぇ?』
「ちょっと前って、5000年以上前の話だろっ!」
精霊王が近づけばその分悪魔が距離を取る。この2人知り合いだったのか。それもかなり古くからの。5000年前かー、全然想像つかない。
『へー?口答えするんだぁ?』
「だ、だってあの人間の事を教えてやったのは俺様だぞ!先に手を出すなって約束したのに、破っているじゃないか!!」
『私は約束した覚えなんてないけどぉ?』
「え?もしや、ボケ『それ以上言うなら二度と口が利けないようにするけど良いわねぇ?』・・・すんません」
悪魔が固く口を閉じて目を伏せた。2人の実力が実際のところどれぐらい違うのか分からないが、上下関係ははっきりとしているようだ。喚び出された時の威圧感は微塵も感じないほど、存在感が小さくなっている。
『それでぇ?公爵ともあろう貴方がここにいても良いわけぇ?』
諦めたように溜息を吐いた精霊王が悪魔に尋ねる。その質問に鼻を鳴らして得意げに胸を張って答える。
「ここに来るために、だいぶ先の仕事まで全部終わらせてきたから問題ない!!急な仕事が入らない限り、100年ぐらいは戻らなくても大丈夫だろう」
『そぉ。なら緊急の仕事が早く入るように祈っておきましょうかぁ』
「それは酷ぇーよ!」
精霊王の言葉に抗議した悪魔だが、精霊王はそんな悪魔を綺麗にスルーし、俺たちの方に移動してくる。
『長らく話し込んじゃってごめんなさいねぇ?』
「いや大丈夫。知り合いなんだな」
『そうねぇ。腐れ縁ってやつかしらぁ?』
「仲良さそうだけど?」
『そんなことはないわよぉー』
精霊王は顔を顰めて嫌そうに首を振るが、ほんのり口角が上がっているため、本心から嫌とは思っていないようだ。やっぱりなんだかんだ言っても、久しぶりに古い知り合いに会えて嬉しいのだろう。
『それでその悪魔はどうするんだ?』
ズィーリオスが精霊王に話しかける。まるで捨て猫のような扱いだ。見た目が獣のズィーリオスが、見た目が人の悪魔を捨て猫扱い。段ボールの中で体育座りした悪魔。勝手に想像して笑いが込み上げてきた。尻尾に顔を埋めて笑いを押し殺す。
『そうよねぇ。捨てていくには危険すぎるしぃ』
精霊王の言葉がダメ押しになり、耐え切れず爆笑してしまった。
「アハハハハ!ハァッ、ハァッ!クッ。フハハッ!アハハハハ!」
『ちょっとぉ!貴方ねぇ!リュゼに何したのよぉ!』
「はあ!?俺様は何もしてねぇって!?そいつが勝手に笑い出しただけだろっ!?」
急に爆笑しだした俺を見て、精霊王は悪魔の仕業と決めつけて問い詰めだした。ズィーリオスは何も言わず、尻尾で俺を自分の横腹の方に押し、さっさと落ち着けと言わんばかりに顔を中心的にモフモフでサンドしだした。ただの至福な時間である。
俺が落ち着くころには、悪魔はげんなりと心ここにあらずといった表情を浮かべていた。なんかすまない。口には出さず心の中で謝る。
『話を戻すわねぇ。すぅーっごく凄く嫌なのだけどぉ、私たちが見張っておく方が良いと思うわぁ』
心底嫌そうな顔をして精霊王はズィーリオスに告げる。ズィーリオスは顔の部分だけ解放した俺を少しだけぎゅっと引き寄せる。
『さっさと送り還せば良いじゃないか。わざわざリュゼの側に居させてやる必要はないだろ』
ズィーリオスは精霊王の提案に不服そうだ。それを受けて精霊王が静かに首を横に振る。
『その気持ちはよく分かるわぁ。けれど悪魔を甘く見ない方が良いわよぉ。欲望に忠実だから、追い返しても何度でもやって来ると思うわよぉ。何度でもぉ』
「そうそう!何度でもやって来てやるぜ!」
『・・・・・完全に消滅させればいいだろ』
「えー?物騒だな」
『リュゼなら出来るとは思うけどぉ、代わりに世界に空白地帯が出来る件については聖獣としてどうなわけぇ?』
「あ、無視?」
『それは・・・・ダメ・・・・だな』
「だよな!それにしても随分絞り出すように悩んだな」
「うるさいから黙ってて」
「うっ!分かった・・・」
精霊王とズィーリオスの会話に首を突っ込む悪魔を黙らせる。この悪魔、暫く接してて思ったけど、俺様な相当のかまってちゃんだな。
『でしょうぉ?それに完全消滅ってことはぁ、相当めんどなことになっちゃうじゃなぁい?そんなことをするぐらいならぁ、見張っている方が現実的でしょうぉ?』
「ハハ!流石だな、よく分かってるじゃないか!俺がこの人間に付いていくのは元々の決定事項だからな!」
『うるさいわねぇ』
「目的の一部だしな!」
ズィーリオスは頭では納得したようだが、顔には不満たらたらな感情がありありと浮かんでいる。だからズィーリオスの拘束から抜け出し、正面に立って両頬の毛皮を横に引っ張りグリグリする。
「はいはい!とりあえずついて来させることになったんだろ?俺はズィーがそうした方が良いって決めたのならそうするさ。それに黒の書だってあるんだから、いつだって送還することは出来るだろ?」
にっこり笑いながらズィーリオスを諭す。精霊王の知り合いで、精霊王が大丈夫というのなら一緒にいても問題ないだろう。ズィーリオスは危険だから嫌というよりも、精霊王の時のように同行者が増えることが嫌なだけだ。ズィーリオスは精霊王のことはもう受け入れているみたいだし、時間の問題かもしれないな。
『リュゼは良いのか?』
ズィーリオスが俺に確認を取る。なんだかんだでこのパーティのリーダーは俺なのだから、意見をってことだな。
「俺?ハハッ。可愛くないからダメ!」
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能面のように表情が抜け落ちている精霊王だ。闇の精霊王のはずだが、氷属性でも持っていたかと思える程、寒気を感じる。思わずズィーリオスの側まで退避した。いつの間にか元のモフモフ姿に戻っていたズィーリオスは、尻尾で俺を包み込んでくれた。ああーーー暖かい!このモフモフたまらん!
モフモフをもふりながら、ズィーリオスと共に高みの見物に興じることにした。
悪魔は俺が詠唱を止めたことを確認してホッと息を吐いたが、精霊王の変化に頬をピクつかせている。ご愁傷様。心の中で手を合わせる。
『ババアですってぇ?ちょっと前まで泣き虫だった貴方がこの私に向かって良い度胸ねぇ?』
「ちょっと前って、5000年以上前の話だろっ!」
精霊王が近づけばその分悪魔が距離を取る。この2人知り合いだったのか。それもかなり古くからの。5000年前かー、全然想像つかない。
『へー?口答えするんだぁ?』
「だ、だってあの人間の事を教えてやったのは俺様だぞ!先に手を出すなって約束したのに、破っているじゃないか!!」
『私は約束した覚えなんてないけどぉ?』
「え?もしや、ボケ『それ以上言うなら二度と口が利けないようにするけど良いわねぇ?』・・・すんません」
悪魔が固く口を閉じて目を伏せた。2人の実力が実際のところどれぐらい違うのか分からないが、上下関係ははっきりとしているようだ。喚び出された時の威圧感は微塵も感じないほど、存在感が小さくなっている。
『それでぇ?公爵ともあろう貴方がここにいても良いわけぇ?』
諦めたように溜息を吐いた精霊王が悪魔に尋ねる。その質問に鼻を鳴らして得意げに胸を張って答える。
「ここに来るために、だいぶ先の仕事まで全部終わらせてきたから問題ない!!急な仕事が入らない限り、100年ぐらいは戻らなくても大丈夫だろう」
『そぉ。なら緊急の仕事が早く入るように祈っておきましょうかぁ』
「それは酷ぇーよ!」
精霊王の言葉に抗議した悪魔だが、精霊王はそんな悪魔を綺麗にスルーし、俺たちの方に移動してくる。
『長らく話し込んじゃってごめんなさいねぇ?』
「いや大丈夫。知り合いなんだな」
『そうねぇ。腐れ縁ってやつかしらぁ?』
「仲良さそうだけど?」
『そんなことはないわよぉー』
精霊王は顔を顰めて嫌そうに首を振るが、ほんのり口角が上がっているため、本心から嫌とは思っていないようだ。やっぱりなんだかんだ言っても、久しぶりに古い知り合いに会えて嬉しいのだろう。
『それでその悪魔はどうするんだ?』
ズィーリオスが精霊王に話しかける。まるで捨て猫のような扱いだ。見た目が獣のズィーリオスが、見た目が人の悪魔を捨て猫扱い。段ボールの中で体育座りした悪魔。勝手に想像して笑いが込み上げてきた。尻尾に顔を埋めて笑いを押し殺す。
『そうよねぇ。捨てていくには危険すぎるしぃ』
精霊王の言葉がダメ押しになり、耐え切れず爆笑してしまった。
「アハハハハ!ハァッ、ハァッ!クッ。フハハッ!アハハハハ!」
『ちょっとぉ!貴方ねぇ!リュゼに何したのよぉ!』
「はあ!?俺様は何もしてねぇって!?そいつが勝手に笑い出しただけだろっ!?」
急に爆笑しだした俺を見て、精霊王は悪魔の仕業と決めつけて問い詰めだした。ズィーリオスは何も言わず、尻尾で俺を自分の横腹の方に押し、さっさと落ち着けと言わんばかりに顔を中心的にモフモフでサンドしだした。ただの至福な時間である。
俺が落ち着くころには、悪魔はげんなりと心ここにあらずといった表情を浮かべていた。なんかすまない。口には出さず心の中で謝る。
『話を戻すわねぇ。すぅーっごく凄く嫌なのだけどぉ、私たちが見張っておく方が良いと思うわぁ』
心底嫌そうな顔をして精霊王はズィーリオスに告げる。ズィーリオスは顔の部分だけ解放した俺を少しだけぎゅっと引き寄せる。
『さっさと送り還せば良いじゃないか。わざわざリュゼの側に居させてやる必要はないだろ』
ズィーリオスは精霊王の提案に不服そうだ。それを受けて精霊王が静かに首を横に振る。
『その気持ちはよく分かるわぁ。けれど悪魔を甘く見ない方が良いわよぉ。欲望に忠実だから、追い返しても何度でもやって来ると思うわよぉ。何度でもぉ』
「そうそう!何度でもやって来てやるぜ!」
『・・・・・完全に消滅させればいいだろ』
「えー?物騒だな」
『リュゼなら出来るとは思うけどぉ、代わりに世界に空白地帯が出来る件については聖獣としてどうなわけぇ?』
「あ、無視?」
『それは・・・・ダメ・・・・だな』
「だよな!それにしても随分絞り出すように悩んだな」
「うるさいから黙ってて」
「うっ!分かった・・・」
精霊王とズィーリオスの会話に首を突っ込む悪魔を黙らせる。この悪魔、暫く接してて思ったけど、俺様な相当のかまってちゃんだな。
『でしょうぉ?それに完全消滅ってことはぁ、相当めんどなことになっちゃうじゃなぁい?そんなことをするぐらいならぁ、見張っている方が現実的でしょうぉ?』
「ハハ!流石だな、よく分かってるじゃないか!俺がこの人間に付いていくのは元々の決定事項だからな!」
『うるさいわねぇ』
「目的の一部だしな!」
ズィーリオスは頭では納得したようだが、顔には不満たらたらな感情がありありと浮かんでいる。だからズィーリオスの拘束から抜け出し、正面に立って両頬の毛皮を横に引っ張りグリグリする。
「はいはい!とりあえずついて来させることになったんだろ?俺はズィーがそうした方が良いって決めたのならそうするさ。それに黒の書だってあるんだから、いつだって送還することは出来るだろ?」
にっこり笑いながらズィーリオスを諭す。精霊王の知り合いで、精霊王が大丈夫というのなら一緒にいても問題ないだろう。ズィーリオスは危険だから嫌というよりも、精霊王の時のように同行者が増えることが嫌なだけだ。ズィーリオスは精霊王のことはもう受け入れているみたいだし、時間の問題かもしれないな。
『リュゼは良いのか?』
ズィーリオスが俺に確認を取る。なんだかんだでこのパーティのリーダーは俺なのだから、意見をってことだな。
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