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ダガリスVSラダーガ
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これで救出すべき人魚たちが、この暴れまわる2人の戦いに巻き込まれ、被害にあうことはない。こっちに救援が向かっているって話だったし、後は迎えに来た彼らの仕事だ。人魚たちには鎖を繋ぐ枷がまだ付いているが、鎖を斬ったことで重さはあるだろうが移動に支障はあまりないはずだ。年齢的にも若い人達だし、俺とは違ってしっかり食事を取っていたからな!黒幕であるラダーガを捕まえるのはダガリスの仕事だし、もう俺に託された仕事は終了だ。よしっ!俺の海鮮丼は守られた!
このまま去っちゃーいけないよねー?ダメだよなー。吹っ飛んできたダガリスを避けて、巻き込まれない位置に下がる。ダガリスは人魚たちが先ほどまでいた壁に激突していた。間一髪だったようだな。俺が面倒くさがって遅らせていたら、今頃人魚たちのミンチが出来上がっていたかもしれない。
片膝をついたダガリスが苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべ、ラダーガを見据える。
「ハハハハハッ!あの!あのダガリスが!俺の前で膝をつくとはな!!最高だな!」
ラダーガの高笑いが部屋に木霊する。まるで完全に別人のようだ。
「ラダーガ、武人ならばなぜ武人らしく己を鍛錬して高みを目指さない?!悪魔などという化物を呼び出して、偽りの力で強くなったもそれはお前の力ではないだろうがッ!!」
対しダガリスも吠えるが、ラダーガは負け犬の遠吠えかの如く耳を貸さない。
「俺はなあ。ずっとずっとこの日を待っていたんだよ!昔からずっとお前の事は気に食わなかったんだよ!!前剣聖にお前だけ声をかけてもらいやがって!あの人が唯一、自ら弟子にしたいとおっしゃったお前を、俺の目の前に這いつくばらせるためになあ!!」
そして再び2人は激突する。重厚な金属音が響き、そのあと続けて甲高い金属音が連続する。パワーはラダーガに軍配が上がっているが、技術ではダガリスが勝っている。それらの際どいバランスにより、押しつ押されつの均衡が保たれていた。
「な、にをふざけたことをッ!あの人はお前にも俺にも、皆に、平等であった、ではないかぁ!!」
ダガリスがラダーガの剣をクルリと自らの剣を絡ませるように巻き込み、コントロールを奪う。そして剣を弾き飛ばそうとしたが、ラダーガはバランスを崩しただけで剣は手放さなかった。ラダーガはバランスが崩れたままに後方に転がりつつ、ダガリスから距離を取る。そして、転がった勢いのままに立ち上がった。受け身の取り方に無駄がない。
「一番気に入られていたのはお前だろっ!次期剣聖と言われていたのに、それを断りやがったのも、剣聖になりたくても、なれないことが決まっていた俺への、当てつけだろーーがああ゛!!」
ラダーガは爆発的にダガリスとの距離を詰め、ダガリスを反対側の壁の方まで弾き飛ばす。そしてそのまま追いかけて行った。
ただの剣とは思えない爆音が鳴り響く。
妬み。
ラダーガをここまで暴走させたのは、ずっと燻っていたダガリスへの妬みだった。それが長年に渡り積りに積もって爆発し、今回の事件を巻き起こした。
なんと迷惑極まりないことだろうか。よりによって俺がいる時に引き金を引くだなんて。
それにダガリスに勝てないと分かっていたから、悪魔などという存在を呼び出した。でも、俺が知っている悪魔と同じであるのならば、願いを聞いてもらうことが、どうなるか分かった上でのことなのだろうか。自分の全てを掛けても、ダガリスに勝つことが重要なのか。
ダガリスに勝つことで、前剣聖に認められなかった自分の価値を証明しようとしているのか。
事実がどうあれ、彼らの私的な諍いに巻き込まれたこちらとしては、他所でやってくれと言いたい。あ、俺がというかズィーリオスが他所の問題に首を突っ込んだのか。被害を最も被ったのは俺だけど。
少しずつダガリスが押されてきていた。息が上がり、肩で息をしている。大粒の汗が絶え間なく顎を伝い、床に落ちる。
ラダーガの方は息が整っており、ダガリスよりはまだ随分余裕があるように見える。前哨戦に俺と戦っていたというのに、体力がまだ底をついていないというのはおかしい。これも悪魔の力によるものなのか。
悪魔に視線を向けると、先ほどまでの興味深そうな様子とは異なり、興味が薄れてきているようだった。悪魔はラダーガの方を見て、やる気がなさげに声をかける。
「おい、人間。いつまでじゃれているつもりだ?そろそろ片付けろ」
その言葉に反応するように、ラダーガに変化が生じた。目が充血し、血管が浮き上がる。筋肉が膨張し、身に着けている服がはち切れそうになる。苦悶の表情を浮かべ、荒い呼吸を繰り返す。
目に見える明らかな変化だった。
すると突如、ラダーガが消える。その直後、ダガリスが俺のすぐ横をぶっ飛んで来た。次の瞬間、物凄い悪寒に襲われ、一気にフルで身体強化を掛けその場を離脱した。離脱した先で見えたのは、俺が先ほどまで立っていた場所に、ラダーガの剣がぶっ刺さっている光景だった。
「グォオオーーォ!」
ラダーガが獣のように吠える。目は血走っており、ダガリスではなく俺を攻撃したことからも、完全に理性を失っているようだった。目に入った者は全員殺す、そんな意思が見えた。
「おいおい。とうとうイカレちまったか」
俺の側まで逃げ延びたボロボロのダガリスがポツリと零す。ラダーガは強靭な肉体を得た代わりに理性を失い、気配を察知する力も落ちたようで、砂埃が舞う俺がいた辺りをキョロキョロと見渡している。
「今の奴は俺とリュゼ殿との違いも分からないらしい」
クックックと笑うダガリスだが、咳き込み血を吐く。
「おい、大丈夫か?」
「ああ、まだ大丈夫だ」
口元の血を手の甲で拭い、ダガリスは薄っすらと笑う。
「あいつは、昔は、良い奴だったんだ。隣の領で、お互い領主の息子で、良く一緒に鍛錬してたんだ。剣が大好きで、誰よりも真剣に剣の腕を磨いていた。良いライバルだったんだがな」
ポツリポツリとダガリスは昔の事を話しだした。
「けど、当時の剣聖がこの国に来てから、俺たちの関係も変わってしまった」
この状況で昔話を始めたダガリスに、ダガリスもイカレたか?と訝しくなる。そんな悠長なことをしている場合ではないと口を挿もうとした時、一際強くダガリスが話し出す。
「だから!リュゼ殿は手を出さないでくれ。あいつは俺がどうにかする。頼む」
必死に頼み込むダガリスの姿を見て、否は言えない。分かったと伝えると、安心したように柔らかな笑顔を浮かべて、俺の髪をぐしゃぐしゃに頭を撫でまわす。
「助かる」
一言だけ言い残して、晴れた砂埃の中には誰もいないことに気付いたラダーガの下へ突っ込んで行った。
訳が分からなかった。
なぜそこまでボロボロになっても、昔一時だけ仲が良かっただけの人物のために、あれほど優しい顔になれるのかが全く理解出来なかった。あれ程可愛がっている、まだ幼い孫たちのために生きなければならないのに、命の危険を冒してまで、自分を憎悪するかつての友のために身を削る意味が分からない。何がダガリスを焚きつけているのか、想像すら出来ない。
それでも、俺が理解出来なくとも、両者だけが分かる何かがあるのかもしれない。
だから邪魔にならないように動きつつ、戦いの結末を見守る。
ラダーガは理性を失ってからの消耗がかなり激しいようだった。防御を一切取らず、技術など微塵も感じないパワーだけでダガリスに対抗していた。お互いの体に無数の切り傷が刻み込まれていく。両者共に肩で荒い呼吸を繰り返していた。
そして遂に、両者が共に倒れ、戦いが終わった。
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片膝をついたダガリスが苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべ、ラダーガを見据える。
「ハハハハハッ!あの!あのダガリスが!俺の前で膝をつくとはな!!最高だな!」
ラダーガの高笑いが部屋に木霊する。まるで完全に別人のようだ。
「ラダーガ、武人ならばなぜ武人らしく己を鍛錬して高みを目指さない?!悪魔などという化物を呼び出して、偽りの力で強くなったもそれはお前の力ではないだろうがッ!!」
対しダガリスも吠えるが、ラダーガは負け犬の遠吠えかの如く耳を貸さない。
「俺はなあ。ずっとずっとこの日を待っていたんだよ!昔からずっとお前の事は気に食わなかったんだよ!!前剣聖にお前だけ声をかけてもらいやがって!あの人が唯一、自ら弟子にしたいとおっしゃったお前を、俺の目の前に這いつくばらせるためになあ!!」
そして再び2人は激突する。重厚な金属音が響き、そのあと続けて甲高い金属音が連続する。パワーはラダーガに軍配が上がっているが、技術ではダガリスが勝っている。それらの際どいバランスにより、押しつ押されつの均衡が保たれていた。
「な、にをふざけたことをッ!あの人はお前にも俺にも、皆に、平等であった、ではないかぁ!!」
ダガリスがラダーガの剣をクルリと自らの剣を絡ませるように巻き込み、コントロールを奪う。そして剣を弾き飛ばそうとしたが、ラダーガはバランスを崩しただけで剣は手放さなかった。ラダーガはバランスが崩れたままに後方に転がりつつ、ダガリスから距離を取る。そして、転がった勢いのままに立ち上がった。受け身の取り方に無駄がない。
「一番気に入られていたのはお前だろっ!次期剣聖と言われていたのに、それを断りやがったのも、剣聖になりたくても、なれないことが決まっていた俺への、当てつけだろーーがああ゛!!」
ラダーガは爆発的にダガリスとの距離を詰め、ダガリスを反対側の壁の方まで弾き飛ばす。そしてそのまま追いかけて行った。
ただの剣とは思えない爆音が鳴り響く。
妬み。
ラダーガをここまで暴走させたのは、ずっと燻っていたダガリスへの妬みだった。それが長年に渡り積りに積もって爆発し、今回の事件を巻き起こした。
なんと迷惑極まりないことだろうか。よりによって俺がいる時に引き金を引くだなんて。
それにダガリスに勝てないと分かっていたから、悪魔などという存在を呼び出した。でも、俺が知っている悪魔と同じであるのならば、願いを聞いてもらうことが、どうなるか分かった上でのことなのだろうか。自分の全てを掛けても、ダガリスに勝つことが重要なのか。
ダガリスに勝つことで、前剣聖に認められなかった自分の価値を証明しようとしているのか。
事実がどうあれ、彼らの私的な諍いに巻き込まれたこちらとしては、他所でやってくれと言いたい。あ、俺がというかズィーリオスが他所の問題に首を突っ込んだのか。被害を最も被ったのは俺だけど。
少しずつダガリスが押されてきていた。息が上がり、肩で息をしている。大粒の汗が絶え間なく顎を伝い、床に落ちる。
ラダーガの方は息が整っており、ダガリスよりはまだ随分余裕があるように見える。前哨戦に俺と戦っていたというのに、体力がまだ底をついていないというのはおかしい。これも悪魔の力によるものなのか。
悪魔に視線を向けると、先ほどまでの興味深そうな様子とは異なり、興味が薄れてきているようだった。悪魔はラダーガの方を見て、やる気がなさげに声をかける。
「おい、人間。いつまでじゃれているつもりだ?そろそろ片付けろ」
その言葉に反応するように、ラダーガに変化が生じた。目が充血し、血管が浮き上がる。筋肉が膨張し、身に着けている服がはち切れそうになる。苦悶の表情を浮かべ、荒い呼吸を繰り返す。
目に見える明らかな変化だった。
すると突如、ラダーガが消える。その直後、ダガリスが俺のすぐ横をぶっ飛んで来た。次の瞬間、物凄い悪寒に襲われ、一気にフルで身体強化を掛けその場を離脱した。離脱した先で見えたのは、俺が先ほどまで立っていた場所に、ラダーガの剣がぶっ刺さっている光景だった。
「グォオオーーォ!」
ラダーガが獣のように吠える。目は血走っており、ダガリスではなく俺を攻撃したことからも、完全に理性を失っているようだった。目に入った者は全員殺す、そんな意思が見えた。
「おいおい。とうとうイカレちまったか」
俺の側まで逃げ延びたボロボロのダガリスがポツリと零す。ラダーガは強靭な肉体を得た代わりに理性を失い、気配を察知する力も落ちたようで、砂埃が舞う俺がいた辺りをキョロキョロと見渡している。
「今の奴は俺とリュゼ殿との違いも分からないらしい」
クックックと笑うダガリスだが、咳き込み血を吐く。
「おい、大丈夫か?」
「ああ、まだ大丈夫だ」
口元の血を手の甲で拭い、ダガリスは薄っすらと笑う。
「あいつは、昔は、良い奴だったんだ。隣の領で、お互い領主の息子で、良く一緒に鍛錬してたんだ。剣が大好きで、誰よりも真剣に剣の腕を磨いていた。良いライバルだったんだがな」
ポツリポツリとダガリスは昔の事を話しだした。
「けど、当時の剣聖がこの国に来てから、俺たちの関係も変わってしまった」
この状況で昔話を始めたダガリスに、ダガリスもイカレたか?と訝しくなる。そんな悠長なことをしている場合ではないと口を挿もうとした時、一際強くダガリスが話し出す。
「だから!リュゼ殿は手を出さないでくれ。あいつは俺がどうにかする。頼む」
必死に頼み込むダガリスの姿を見て、否は言えない。分かったと伝えると、安心したように柔らかな笑顔を浮かべて、俺の髪をぐしゃぐしゃに頭を撫でまわす。
「助かる」
一言だけ言い残して、晴れた砂埃の中には誰もいないことに気付いたラダーガの下へ突っ込んで行った。
訳が分からなかった。
なぜそこまでボロボロになっても、昔一時だけ仲が良かっただけの人物のために、あれほど優しい顔になれるのかが全く理解出来なかった。あれ程可愛がっている、まだ幼い孫たちのために生きなければならないのに、命の危険を冒してまで、自分を憎悪するかつての友のために身を削る意味が分からない。何がダガリスを焚きつけているのか、想像すら出来ない。
それでも、俺が理解出来なくとも、両者だけが分かる何かがあるのかもしれない。
だから邪魔にならないように動きつつ、戦いの結末を見守る。
ラダーガは理性を失ってからの消耗がかなり激しいようだった。防御を一切取らず、技術など微塵も感じないパワーだけでダガリスに対抗していた。お互いの体に無数の切り傷が刻み込まれていく。両者共に肩で荒い呼吸を繰り返していた。
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