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現れた存在
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黒い靄は次第に大きくなっていき、俺以外の人達も部屋の中に生じた異常に気付きだした。誰も言葉を発することなく、ただ唖然と変化する黒い靄を見つめる。
黒い靄は次第にその存在感を増してきた。生き物のようにうねり、大きな円になっていく。円の直径が2メートルぐらいになった時、強烈な魔力の奔流が黒い靄に生じる。その魔力は軽々とヴァルードを超える。精霊王に匹敵する莫大な魔力。
ビキッ。
何かヒビが入る音がした。
ビシッ。ビキビキッ。
更に音は断続的に加速する。音と音の間隔が短くなる。
ビシビシビシッ。バキッ。
そして遂に。
バリーン。
ガラスが割れるような音が響いた。それと同時に地震が止まり、代わりに猛烈な風が、黒い靄から部屋に吹き込む。目を開けていられない強風が襲い後ろに押される。飛んできた剣を引っ掴み、後続の剣を何とか叩き落とす。しかし不思議なことに、周囲の死体や首は黒い靄の方に吸い込まれるように転がって行っていた。
暫くすると飛んでくる剣はなくなり、風だけに対応するために腕を盾にして顔に叩き付ける風を防ぐ。腕の隙間から黒い靄の様子を窺うと、人・・・のようで人ではない、“何か”がこちら側に出てくるところだった。
先ほど感じた莫大な魔力は、この目の前の“何か”の魔力であった。
“何か”が完全にこちら側に出た瞬間、黒い靄が消え去り、あれほど吹き荒れていた暴風がピタリと止んだ。
体中が張り詰め、冷汗が流れる。一歩でも動こうものなら死ぬような錯覚すら感じる。それは、この場に居る者全員が感じたものであった。
“何か”はそんな状態の俺たちを気にすることなく、周囲を見渡しだす。
“何か”は人に近い見た目をしていた。2メートル近い高身長にワイルド系の端整な顔をした男。見た目の歳の頃は20代後半ぐらいだろうか。魅惑的なルビーのような深紅の瞳。艶やかな黒髪は、サイドを短く刈り込み他の箇所は無造作に流している。それは気だるげな雰囲気を醸しだしていた。
全体的に筋肉質だが、マッチョというほどではない。全身を包む黒い服の下にあるだろう無駄な肉のない体は、想像に難くない。気品のある服装は元々堅苦しくないデザインだが、着崩しているためラフな印象を抱かせる。
だが、一番特徴的なものは、頭部から直に生えているように見える、二対の黒く大きな角であった。
辺りを見渡していた“何か”と目が合う。その瞬間、その“何か”が喜色を露わにする。“何か”が口を開こうとした時、空気を読まない声が割って入った。
「ああ!成功だ!予定の儀式とは違ったが成功したのだ!!」
その声はラダーガのものだった。おかげで思考が高速で回りだす。それはダガリスも同じだった。軽く視線を交わし、お互いににじり寄るように距離を詰める。
先ほどまでの感情の高ぶりは鳴りを潜め、体の熱さも感じない。冷静に状況を見渡すことが出来そうだ。
割り込まれた“何か”はゆっくりとラダーガに顔を向けた。先ほどまで浮かべていた表情は抜け落ち、“何か”は道端の落ちている石を見るかのような感情のない目をラダーガに向ける。反対にラダーガは喜々としていた。そんな自らの主の姿を見た騎士たちは、極度のショックのせいか、または“何か”からの死の恐怖のせいか、意識を手放していた。
「お待ちしておりました!俺は貴方をお喚び出しした、ラダーガ・ベンと言います!」
ラダーガが“何か”に自己紹介をしている間に、ダガリスと合流する。
「リュゼ殿。今は問うことはしないが、後で詳しく説明してくれよ」
「分かっている」
ひそひそと、お互いに視線は“何か”とラダーガに向けたまま会話する。
「“何か”どうにかなりそうか?」
「いや、無理だな。リュゼ殿は?」
「この辺り近辺を消し去っても良いのなら、あるいは」
「・・・・・」
もしもの時を考えダガリスに尋ねるが、やはり“何か”を剣だけで相手取るのは無理がある。黒の書の魔法を使えば可能性はあるかもしれないが、それは最後の手段にとって置く方が良さそうだ。
「お願いしたいことがあり喚び出しさせて頂きました!」
「願い?契約か?では俺様が誰だか知っているということだな?」
“何か”が口を開く。重く、しっとりとした声音が鼓膜を震わせる。
「はい!もちろんです!狂刃の悪魔ですよね!」
ラダーガの口から、存在しないはずの存在の名が発せられた。
悪魔。
「そう、悪魔だ。けれど、俺様をあんな雑魚と一緒にするなど、不愉快極まりないなぁ゛?!」
「ヒッ!」
凄んだ悪魔に対し情けない声を上げるラダーガの姿は、俺と剣を交えていた時とはまるで別人のようだった。
イラついたように見えた悪魔であったが、だがと言葉を続ける。
「願いを聞くぐらいなら良いだろう。お前の願いは何だ?」
ラダーガを覗き込む悪魔の深紅の瞳が妖しく光る。怯えて尻餅をついていたラダーガは深呼吸を繰り返した後、殊更深く息を吸い込み、その深紅の瞳を真正面から見つめ返し口を開く。
「力が、力が欲しい!どうしても勝ちたい奴がいるのです!」
ラダーガの叫びに興味深そうに目を細めた後、悪魔はなぜか俺を見て、再びラダーガに視線を戻しニヤリと笑みを浮かべる。
「おい、今こっちを見たぞ。リュゼ殿、あの悪魔に何かしたのか?」
「はあ?知るか!何もしてない!」
「分かったから落ち着けって」
つい声が大きくなってしまったが、既に悪魔が俺の事に気付いているのだから今更である。
しかし、騒がしくすることでこちらに意識を向けられたくもないので、大人しく会話はひそひそ声で続行だ。
「契約は結ばない」
悪魔の言葉にラダーガの顔から絶望したように表情が抜け落ちる。
「しかし、願いは叶えてやろう。面白そうだからな」
続いたその一言に、勢いよくラダーガが顔を上げる。その目は今まで以上にキラキラと輝いていた。いや、ギラギラと言った方が適切か。
「じゃあ、早速やるか」
そう言って悪魔は指をパチンと鳴らした。するとラダーガからとてつもない殺気と闘志が膨れ上がり、咄嗟にダガリス共に十数メートルほど後方に飛び退いた。持っていた剣を構え、切っ先をラダーガい向ける。ちょっと前に戦った時とは明らかに雰囲気が違った。
「やっとだ・・・!やっとお前を超えることが出来るぞ!ダガリスゥッ!!」
まるで瞬間移動のようにいきなりダガリスの目の前にラダーガが現れる。振りかぶった剣は容赦なく心臓を狙っており、ダガリスもギリギリのところで剣を抜き、受け止めた。が、物凄い勢いで吹き飛ばされ、壁に激突した。そのあとを追いかけ、ラダーガが突っ込む。
どう見てもラダーガの目にはダガリスしか映っていないようだった。ちらりと悪魔の様子を窺えば、いつの間にかテーブルとイスが用意され、カップを傾けながら観戦していた。
どこから出てきたのか分からないが、マジックバッグ的なものを持っていたのかもしれない。ラダーガはダガリスが相手をし、悪魔はそれを観戦している。動くならば今しかない。
さっと、今まで存在を忘れるほど大人しくしていた人魚たちのところに移動する。あの2人の戦いに巻き込まれて死傷されては、今までの俺の努力が水の泡になるので看過出来ない。
近づいてきた俺に盛大にビクついていたが、敵ではないことを示すために状況の説明とこの後の指示を行う。
「俺はお前たちの王女からの依頼で、あそこで戦っているダガリスと共に助けに来た人間だ。一緒になって捕まっていたのは、まあ・・・潜入するためだ。取り敢えず今からその鎖を外していくから、急いで静かにこの部屋から逃げろ。外には仲間たちがいるから保護してもらえるだろう。それに今こちらにも向かっているようだから、合流次第そいつらの指示に従ってくれ。多分お前らの顔見知りの奴がいるはずだ」
ほんの少し前に入ったズィーリオスからの情報も加えつつ、人魚たちに話ながら両手両足、壁とを繋ぐ鎖を断ち切っていく。人魚たちもこの状況に戸惑っているようで、俺が味方という言葉に半信半疑といったところだが、一先ずこの場から逃げないといけないということは理解したようだ。お互いに支え合って、この場の全ての人魚たちが部屋から出て行った。
黒い靄は次第にその存在感を増してきた。生き物のようにうねり、大きな円になっていく。円の直径が2メートルぐらいになった時、強烈な魔力の奔流が黒い靄に生じる。その魔力は軽々とヴァルードを超える。精霊王に匹敵する莫大な魔力。
ビキッ。
何かヒビが入る音がした。
ビシッ。ビキビキッ。
更に音は断続的に加速する。音と音の間隔が短くなる。
ビシビシビシッ。バキッ。
そして遂に。
バリーン。
ガラスが割れるような音が響いた。それと同時に地震が止まり、代わりに猛烈な風が、黒い靄から部屋に吹き込む。目を開けていられない強風が襲い後ろに押される。飛んできた剣を引っ掴み、後続の剣を何とか叩き落とす。しかし不思議なことに、周囲の死体や首は黒い靄の方に吸い込まれるように転がって行っていた。
暫くすると飛んでくる剣はなくなり、風だけに対応するために腕を盾にして顔に叩き付ける風を防ぐ。腕の隙間から黒い靄の様子を窺うと、人・・・のようで人ではない、“何か”がこちら側に出てくるところだった。
先ほど感じた莫大な魔力は、この目の前の“何か”の魔力であった。
“何か”が完全にこちら側に出た瞬間、黒い靄が消え去り、あれほど吹き荒れていた暴風がピタリと止んだ。
体中が張り詰め、冷汗が流れる。一歩でも動こうものなら死ぬような錯覚すら感じる。それは、この場に居る者全員が感じたものであった。
“何か”はそんな状態の俺たちを気にすることなく、周囲を見渡しだす。
“何か”は人に近い見た目をしていた。2メートル近い高身長にワイルド系の端整な顔をした男。見た目の歳の頃は20代後半ぐらいだろうか。魅惑的なルビーのような深紅の瞳。艶やかな黒髪は、サイドを短く刈り込み他の箇所は無造作に流している。それは気だるげな雰囲気を醸しだしていた。
全体的に筋肉質だが、マッチョというほどではない。全身を包む黒い服の下にあるだろう無駄な肉のない体は、想像に難くない。気品のある服装は元々堅苦しくないデザインだが、着崩しているためラフな印象を抱かせる。
だが、一番特徴的なものは、頭部から直に生えているように見える、二対の黒く大きな角であった。
辺りを見渡していた“何か”と目が合う。その瞬間、その“何か”が喜色を露わにする。“何か”が口を開こうとした時、空気を読まない声が割って入った。
「ああ!成功だ!予定の儀式とは違ったが成功したのだ!!」
その声はラダーガのものだった。おかげで思考が高速で回りだす。それはダガリスも同じだった。軽く視線を交わし、お互いににじり寄るように距離を詰める。
先ほどまでの感情の高ぶりは鳴りを潜め、体の熱さも感じない。冷静に状況を見渡すことが出来そうだ。
割り込まれた“何か”はゆっくりとラダーガに顔を向けた。先ほどまで浮かべていた表情は抜け落ち、“何か”は道端の落ちている石を見るかのような感情のない目をラダーガに向ける。反対にラダーガは喜々としていた。そんな自らの主の姿を見た騎士たちは、極度のショックのせいか、または“何か”からの死の恐怖のせいか、意識を手放していた。
「お待ちしておりました!俺は貴方をお喚び出しした、ラダーガ・ベンと言います!」
ラダーガが“何か”に自己紹介をしている間に、ダガリスと合流する。
「リュゼ殿。今は問うことはしないが、後で詳しく説明してくれよ」
「分かっている」
ひそひそと、お互いに視線は“何か”とラダーガに向けたまま会話する。
「“何か”どうにかなりそうか?」
「いや、無理だな。リュゼ殿は?」
「この辺り近辺を消し去っても良いのなら、あるいは」
「・・・・・」
もしもの時を考えダガリスに尋ねるが、やはり“何か”を剣だけで相手取るのは無理がある。黒の書の魔法を使えば可能性はあるかもしれないが、それは最後の手段にとって置く方が良さそうだ。
「お願いしたいことがあり喚び出しさせて頂きました!」
「願い?契約か?では俺様が誰だか知っているということだな?」
“何か”が口を開く。重く、しっとりとした声音が鼓膜を震わせる。
「はい!もちろんです!狂刃の悪魔ですよね!」
ラダーガの口から、存在しないはずの存在の名が発せられた。
悪魔。
「そう、悪魔だ。けれど、俺様をあんな雑魚と一緒にするなど、不愉快極まりないなぁ゛?!」
「ヒッ!」
凄んだ悪魔に対し情けない声を上げるラダーガの姿は、俺と剣を交えていた時とはまるで別人のようだった。
イラついたように見えた悪魔であったが、だがと言葉を続ける。
「願いを聞くぐらいなら良いだろう。お前の願いは何だ?」
ラダーガを覗き込む悪魔の深紅の瞳が妖しく光る。怯えて尻餅をついていたラダーガは深呼吸を繰り返した後、殊更深く息を吸い込み、その深紅の瞳を真正面から見つめ返し口を開く。
「力が、力が欲しい!どうしても勝ちたい奴がいるのです!」
ラダーガの叫びに興味深そうに目を細めた後、悪魔はなぜか俺を見て、再びラダーガに視線を戻しニヤリと笑みを浮かべる。
「おい、今こっちを見たぞ。リュゼ殿、あの悪魔に何かしたのか?」
「はあ?知るか!何もしてない!」
「分かったから落ち着けって」
つい声が大きくなってしまったが、既に悪魔が俺の事に気付いているのだから今更である。
しかし、騒がしくすることでこちらに意識を向けられたくもないので、大人しく会話はひそひそ声で続行だ。
「契約は結ばない」
悪魔の言葉にラダーガの顔から絶望したように表情が抜け落ちる。
「しかし、願いは叶えてやろう。面白そうだからな」
続いたその一言に、勢いよくラダーガが顔を上げる。その目は今まで以上にキラキラと輝いていた。いや、ギラギラと言った方が適切か。
「じゃあ、早速やるか」
そう言って悪魔は指をパチンと鳴らした。するとラダーガからとてつもない殺気と闘志が膨れ上がり、咄嗟にダガリス共に十数メートルほど後方に飛び退いた。持っていた剣を構え、切っ先をラダーガい向ける。ちょっと前に戦った時とは明らかに雰囲気が違った。
「やっとだ・・・!やっとお前を超えることが出来るぞ!ダガリスゥッ!!」
まるで瞬間移動のようにいきなりダガリスの目の前にラダーガが現れる。振りかぶった剣は容赦なく心臓を狙っており、ダガリスもギリギリのところで剣を抜き、受け止めた。が、物凄い勢いで吹き飛ばされ、壁に激突した。そのあとを追いかけ、ラダーガが突っ込む。
どう見てもラダーガの目にはダガリスしか映っていないようだった。ちらりと悪魔の様子を窺えば、いつの間にかテーブルとイスが用意され、カップを傾けながら観戦していた。
どこから出てきたのか分からないが、マジックバッグ的なものを持っていたのかもしれない。ラダーガはダガリスが相手をし、悪魔はそれを観戦している。動くならば今しかない。
さっと、今まで存在を忘れるほど大人しくしていた人魚たちのところに移動する。あの2人の戦いに巻き込まれて死傷されては、今までの俺の努力が水の泡になるので看過出来ない。
近づいてきた俺に盛大にビクついていたが、敵ではないことを示すために状況の説明とこの後の指示を行う。
「俺はお前たちの王女からの依頼で、あそこで戦っているダガリスと共に助けに来た人間だ。一緒になって捕まっていたのは、まあ・・・潜入するためだ。取り敢えず今からその鎖を外していくから、急いで静かにこの部屋から逃げろ。外には仲間たちがいるから保護してもらえるだろう。それに今こちらにも向かっているようだから、合流次第そいつらの指示に従ってくれ。多分お前らの顔見知りの奴がいるはずだ」
ほんの少し前に入ったズィーリオスからの情報も加えつつ、人魚たちに話ながら両手両足、壁とを繋ぐ鎖を断ち切っていく。人魚たちもこの状況に戸惑っているようで、俺が味方という言葉に半信半疑といったところだが、一先ずこの場から逃げないといけないということは理解したようだ。お互いに支え合って、この場の全ての人魚たちが部屋から出て行った。
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