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領主と会頭と、青年
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いきなり現れた人物がダガリスに話しかける。ちょっと待て。え?今この人ジュリアを嫁にって言った!?
「ラダーガ・ベン!何度も言っているが、ジュリアを嫁にやる気はない!そもそもジェニスとは歳が離れすぎだろうが!」
うんうん。そりゃあそうだろう。ジュリアはまだ7歳だぞ。結婚は早い。
それに今、ダガリスはラダーガ・ベンと言ったよな?ということは、こいつが今回の親玉か。ダガリスのこと嫌って?いるんだよな。親し気に話しかけているけど?しかもジュリアを嫁に欲しがっているってことは、家の繋がりが欲しいってことだろ?つまりお近づきになりたいってことじゃないか。本当にダガリスを嫌っているのか?ダガリスの後ろからジーっと見つめる。
するとラダーガと目が合う。その目が見開かれ、慌てて俺は視線を逸らす。やっべー!ガン見してたの気付かれた?
「父上。リュゼ嬢はとてもシャイな方なのです。あまり見つめないであげてください」
「そう、なのか」
青年がラダーガを咎める。あ、そっか。この2人が親子か。いやーー、全然似てないな。それに俺がガン見していたのは気付かれていないようだ。ふーっ。
「ダガリスの連れか?初めて見る顔だが?」
その訝し気なラダーガに対してダガリスは、なんともなさ気に先ほどと同じように俺を紹介した。
「孫だと?女の子はジュリア嬢だけではなかったのか?」
けれどラダーガの表情は晴れない。簡単に騙されてくれるわけがないか。
「この子は見ての通りとても恥ずかしがり屋でな。更にもともと体が弱くて、今までずっと深海の国にて療養していたんだ。そしてついこの間、完治してこちらに戻って来たのだ」
「だから今まで姿を見ることもなかったのか。でも教えてくれても良かっただろう?」
「この子の病気は完治する見込みがない病だったんだ。だからずっと向こうで治療を受けつつ過ごしていく予定だったから、周知させる必要はないと思ってな。それに、完治と引き換えに声を失ってしまった」
へー。どう切り抜くのかと思っていたが、病弱な少女という設定なのか。しかも恥ずかしいから声を出さないじゃなく、病気の後遺症で声が出せないのか。俺の事を言っているのに、俺もへーっと思いながら聞くってどういう状態だよ。
ダガリスが目元を和らげ、俺を見下ろしながら頭を撫でる。しかしその目は、優しさなんてない。話を合わせろと言っている。おい!事前の打ち合わせは何だったんだよ!?ただ、口うるさくされただけじゃないか!!俺の睡眠時間を奪っておいて!?
なんか切なくなってきた。馬車の移動時間という最後の休憩時間は無駄に奪われていたのだ。やるせなくて目の前のダガリスに頭突きする。今出来る精一杯の反抗だ。
けれど、周りは何を勘違いしたのか分からないが、俺が色々な視線に晒され恥ずかしくて顔を埋めて隠したと思われたようだ。バレるわけにはいかないけど何とも釈然としない。
「ではリュゼ嬢が完治したというのなら、これからはこのようなパーティーにも顔を出すのか?」
「いや、今回だけだ。社交界デビューを果たすだけが目的だからな」
「なんと・・・!」
ダガリスの一言に、領主親子とデロン会頭だけでなく、周りでダガリス達の会話を聞いていた人たちから騒めきが上がる。
なんでだ?そこまでざわつくことじゃないだろ?けれど、周りは俺が恥ずかしがり屋だからだろうと勝手に憶測を立てていく。最終的に、病弱でかなりシャイな深窓の令嬢で決定したようだ。ものの見事に俺とは正反対だ。ああぁ・・・、どんどん演じるキャラのレベルが上がるしまう!でも、頑張って演じるしかない。だって、素晴らしき海の幸が俺を待っているのだから!!
「ダガリス殿。ジュリア嬢と歳の差があるからダメなのなら彼女でも良いぞ。リュゼ嬢なら許容範囲の差であろう」
っ!!??はあぁ!?誰が嫁に行くかってんだ!
「でも、だと?ふざけるのも大概にしてくれないか。誰も嫁にやる気はない」
そうだ!そうだ!俺を勝手に嫁に行かせようとするんじゃない!!
「ハハッ!悪かった、冗談だって。そんなに怒るなよ」
冗談だと笑い飛ばすラダーガを睨み付けていたダガリスが、俺と目を合わせて謝る。いや、ダガリスが謝ることじゃないからその必要はないんだけど。
ん?あれ?見てはいけないものを見てしまった。ついダガリスから視線を逸らし、謝るべき張本人に視線を向けてしまったのが悪かったのだろう。
ラダーガがダガリスを睨み付けていた。それも、かなり憎々し気に。
ラダーガがダガリスを嫌っているというのは本当の事だったようだ。なんで本人にバレているのに、如何にもそうではないように振舞っているのか。意味が分からない。この人、何がしたいんだ?
そうやって様子を観察していると、ラダーガと目が合う。すると一瞬目を見開いた後、すぐに表情を取り繕った。俺の視線に割とすぐに気付いていた辺り、それなりに実力者のようだ。
その後は特に問題もなくダガリスが彼らの相手をしてくれていたが、興味深げな俺への視線は減らない。中でも、デロン会頭のねっとりとした視線は、耐え切れずぶん殴ってやりたい衝動に駆られるが我慢だ。計画が徒労に終わってしまうのは戴けない。
またそれとは別に、不快には感じないが終始ジェニス青年の視線が降り注ぐのが気になる。ちらりと視線を向ける度に目が合うので、ずっとこちらを見ているのだろう。うっ。この場を抜け出すことが出来ない。会場の食べ物を全種類味見したいのに。ああ、お腹空いた。
本来なら上手く抜け出して、ダガリスが他の貴族たちの視線を集めている間に、苦手な人混みを避けて休憩するという名目で、会場のホールを抜け出し建物内部を探索する計画だった。これは修正をしないと不味いな。
計画修正も大事だが、その前に食べ物を食べるチャンスすらないとは。あっ、今あの女の人が食べたフィナンシェ、美味しそう。
それに喉も乾いてきたな。飲み物の給仕係はどこだろう。何か飲み物貰えないだろうか。ダメだ、完全に人混みの外側にしかいないし、こっち側に来る気もないようだ。
ほんと酷い話だ。今日は朝早くから叩き起こされ、ドレスを何十着も着せられ、まともに食事も食べさせてくれない。このパーティーは夕方近くの昼過ぎから始まったので、ベイスで昼食を取るには時間が微妙であり、簡単なものしか口にしていないのだ。今日はパーティーなのだから、食べ物はそこで食べて来れば良いとでも言いたいのだろう。なんて雑な扱いなんだ。
はぁ、それにしてもお腹空いた。えっ、あの男の人、サイコロステーキを皿に乗せている!!?肉もあるのか!おお、これこそザ・食事だ。あれは俺のために用意してくれたのだろうな。うん。
「どうやらリュゼ嬢はお暇なようですね。ずっとここにいてもつまらないでしょう。ご一緒に何か頂いて来ませんか?」
話しかけられた声に振り返ると、そこには爽やかな笑顔をしたジェニスが片手を差し出していた。
これは魅惑的な提案だ。そっとダガリスの様子を窺う。めんどくさそうな領主と会頭の相手に手一杯なようで、こちらの様子には気付いていない。よし。設定に沿うようにおずおずと手を伸ばして、令嬢らしく紳士の手に乗せる。あとは食事を取りつつ頃合いを見計らってジェニスから離れ、単独行動出来れば完璧だ。
ジェニス、ナイスタイミングだ!やっと食事にありつける!
視線が多かったのは、もしかしたらタイミングを見計らかっていたからなのかもしれない。貴族の令嬢というものはパーティー中どれだけお腹が空いていても、露骨に“食事”を行うのは品のない行為と見なされる。けれどジェニスは、さり気なく俺が食事を取れるように誘い出してくれた。この気配りは好感度高い!なあ、ジェニスは味方側だったりしないのか?それぐらいの事をしたぞ。貴族ではよくある流れだと思うけど。
ちらりと相手の表情を確認して軽く頭を下げる。抜け出させてくれてありがとう。案内よろしくお願いしますっと。
自分のちょっとした行動が相手からどう見えるかなど、人は殆ど考えることはない。それは俺もだ。
だから気付くことはなかった。
俺が上目遣いでジェニスを見て、その時僅かに微笑んでいたこと。その様子を見てしまった周りの人達の息が止まっていたことも、ジェニスの頬が一瞬で赤く染まり、目に妖しい光が灯ったことも。
いや、そもそも気付くのは無理だっただろう。だってもう既に俺の意識は、テーブルの上に並べられている数々の皿たちに向いてしまっていたのだから。
「ラダーガ・ベン!何度も言っているが、ジュリアを嫁にやる気はない!そもそもジェニスとは歳が離れすぎだろうが!」
うんうん。そりゃあそうだろう。ジュリアはまだ7歳だぞ。結婚は早い。
それに今、ダガリスはラダーガ・ベンと言ったよな?ということは、こいつが今回の親玉か。ダガリスのこと嫌って?いるんだよな。親し気に話しかけているけど?しかもジュリアを嫁に欲しがっているってことは、家の繋がりが欲しいってことだろ?つまりお近づきになりたいってことじゃないか。本当にダガリスを嫌っているのか?ダガリスの後ろからジーっと見つめる。
するとラダーガと目が合う。その目が見開かれ、慌てて俺は視線を逸らす。やっべー!ガン見してたの気付かれた?
「父上。リュゼ嬢はとてもシャイな方なのです。あまり見つめないであげてください」
「そう、なのか」
青年がラダーガを咎める。あ、そっか。この2人が親子か。いやーー、全然似てないな。それに俺がガン見していたのは気付かれていないようだ。ふーっ。
「ダガリスの連れか?初めて見る顔だが?」
その訝し気なラダーガに対してダガリスは、なんともなさ気に先ほどと同じように俺を紹介した。
「孫だと?女の子はジュリア嬢だけではなかったのか?」
けれどラダーガの表情は晴れない。簡単に騙されてくれるわけがないか。
「この子は見ての通りとても恥ずかしがり屋でな。更にもともと体が弱くて、今までずっと深海の国にて療養していたんだ。そしてついこの間、完治してこちらに戻って来たのだ」
「だから今まで姿を見ることもなかったのか。でも教えてくれても良かっただろう?」
「この子の病気は完治する見込みがない病だったんだ。だからずっと向こうで治療を受けつつ過ごしていく予定だったから、周知させる必要はないと思ってな。それに、完治と引き換えに声を失ってしまった」
へー。どう切り抜くのかと思っていたが、病弱な少女という設定なのか。しかも恥ずかしいから声を出さないじゃなく、病気の後遺症で声が出せないのか。俺の事を言っているのに、俺もへーっと思いながら聞くってどういう状態だよ。
ダガリスが目元を和らげ、俺を見下ろしながら頭を撫でる。しかしその目は、優しさなんてない。話を合わせろと言っている。おい!事前の打ち合わせは何だったんだよ!?ただ、口うるさくされただけじゃないか!!俺の睡眠時間を奪っておいて!?
なんか切なくなってきた。馬車の移動時間という最後の休憩時間は無駄に奪われていたのだ。やるせなくて目の前のダガリスに頭突きする。今出来る精一杯の反抗だ。
けれど、周りは何を勘違いしたのか分からないが、俺が色々な視線に晒され恥ずかしくて顔を埋めて隠したと思われたようだ。バレるわけにはいかないけど何とも釈然としない。
「ではリュゼ嬢が完治したというのなら、これからはこのようなパーティーにも顔を出すのか?」
「いや、今回だけだ。社交界デビューを果たすだけが目的だからな」
「なんと・・・!」
ダガリスの一言に、領主親子とデロン会頭だけでなく、周りでダガリス達の会話を聞いていた人たちから騒めきが上がる。
なんでだ?そこまでざわつくことじゃないだろ?けれど、周りは俺が恥ずかしがり屋だからだろうと勝手に憶測を立てていく。最終的に、病弱でかなりシャイな深窓の令嬢で決定したようだ。ものの見事に俺とは正反対だ。ああぁ・・・、どんどん演じるキャラのレベルが上がるしまう!でも、頑張って演じるしかない。だって、素晴らしき海の幸が俺を待っているのだから!!
「ダガリス殿。ジュリア嬢と歳の差があるからダメなのなら彼女でも良いぞ。リュゼ嬢なら許容範囲の差であろう」
っ!!??はあぁ!?誰が嫁に行くかってんだ!
「でも、だと?ふざけるのも大概にしてくれないか。誰も嫁にやる気はない」
そうだ!そうだ!俺を勝手に嫁に行かせようとするんじゃない!!
「ハハッ!悪かった、冗談だって。そんなに怒るなよ」
冗談だと笑い飛ばすラダーガを睨み付けていたダガリスが、俺と目を合わせて謝る。いや、ダガリスが謝ることじゃないからその必要はないんだけど。
ん?あれ?見てはいけないものを見てしまった。ついダガリスから視線を逸らし、謝るべき張本人に視線を向けてしまったのが悪かったのだろう。
ラダーガがダガリスを睨み付けていた。それも、かなり憎々し気に。
ラダーガがダガリスを嫌っているというのは本当の事だったようだ。なんで本人にバレているのに、如何にもそうではないように振舞っているのか。意味が分からない。この人、何がしたいんだ?
そうやって様子を観察していると、ラダーガと目が合う。すると一瞬目を見開いた後、すぐに表情を取り繕った。俺の視線に割とすぐに気付いていた辺り、それなりに実力者のようだ。
その後は特に問題もなくダガリスが彼らの相手をしてくれていたが、興味深げな俺への視線は減らない。中でも、デロン会頭のねっとりとした視線は、耐え切れずぶん殴ってやりたい衝動に駆られるが我慢だ。計画が徒労に終わってしまうのは戴けない。
またそれとは別に、不快には感じないが終始ジェニス青年の視線が降り注ぐのが気になる。ちらりと視線を向ける度に目が合うので、ずっとこちらを見ているのだろう。うっ。この場を抜け出すことが出来ない。会場の食べ物を全種類味見したいのに。ああ、お腹空いた。
本来なら上手く抜け出して、ダガリスが他の貴族たちの視線を集めている間に、苦手な人混みを避けて休憩するという名目で、会場のホールを抜け出し建物内部を探索する計画だった。これは修正をしないと不味いな。
計画修正も大事だが、その前に食べ物を食べるチャンスすらないとは。あっ、今あの女の人が食べたフィナンシェ、美味しそう。
それに喉も乾いてきたな。飲み物の給仕係はどこだろう。何か飲み物貰えないだろうか。ダメだ、完全に人混みの外側にしかいないし、こっち側に来る気もないようだ。
ほんと酷い話だ。今日は朝早くから叩き起こされ、ドレスを何十着も着せられ、まともに食事も食べさせてくれない。このパーティーは夕方近くの昼過ぎから始まったので、ベイスで昼食を取るには時間が微妙であり、簡単なものしか口にしていないのだ。今日はパーティーなのだから、食べ物はそこで食べて来れば良いとでも言いたいのだろう。なんて雑な扱いなんだ。
はぁ、それにしてもお腹空いた。えっ、あの男の人、サイコロステーキを皿に乗せている!!?肉もあるのか!おお、これこそザ・食事だ。あれは俺のために用意してくれたのだろうな。うん。
「どうやらリュゼ嬢はお暇なようですね。ずっとここにいてもつまらないでしょう。ご一緒に何か頂いて来ませんか?」
話しかけられた声に振り返ると、そこには爽やかな笑顔をしたジェニスが片手を差し出していた。
これは魅惑的な提案だ。そっとダガリスの様子を窺う。めんどくさそうな領主と会頭の相手に手一杯なようで、こちらの様子には気付いていない。よし。設定に沿うようにおずおずと手を伸ばして、令嬢らしく紳士の手に乗せる。あとは食事を取りつつ頃合いを見計らってジェニスから離れ、単独行動出来れば完璧だ。
ジェニス、ナイスタイミングだ!やっと食事にありつける!
視線が多かったのは、もしかしたらタイミングを見計らかっていたからなのかもしれない。貴族の令嬢というものはパーティー中どれだけお腹が空いていても、露骨に“食事”を行うのは品のない行為と見なされる。けれどジェニスは、さり気なく俺が食事を取れるように誘い出してくれた。この気配りは好感度高い!なあ、ジェニスは味方側だったりしないのか?それぐらいの事をしたぞ。貴族ではよくある流れだと思うけど。
ちらりと相手の表情を確認して軽く頭を下げる。抜け出させてくれてありがとう。案内よろしくお願いしますっと。
自分のちょっとした行動が相手からどう見えるかなど、人は殆ど考えることはない。それは俺もだ。
だから気付くことはなかった。
俺が上目遣いでジェニスを見て、その時僅かに微笑んでいたこと。その様子を見てしまった周りの人達の息が止まっていたことも、ジェニスの頬が一瞬で赤く染まり、目に妖しい光が灯ったことも。
いや、そもそも気付くのは無理だっただろう。だってもう既に俺の意識は、テーブルの上に並べられている数々の皿たちに向いてしまっていたのだから。
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