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お披露目
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ガチャっ。
「準備出来たわよー!」
「「「!??」」」
オネエサンの野太い声が部屋に響き、その声に反応して視線が一斉に集まる。何着もの試着を繰り返し、精神的にクタクタで表情が抜け落ちているだろうが、仕事の時間までは回復時間ということで、皆そこは突っ込むのはナシで。まあ、すぐさま突っ込まれる雰囲気はなさそうだけど。
「・・・・嘘だろ」
思わずといったようにポツリとダガリスから声が漏れる。ズィーリオスは・・・憫笑?どういう顔をしてんだ?良く分からない顔だ。そういえば、着替え初めのだいぶ前に、念話で俺が女装することについてどうのこうの言ってたな。
既に着替えている今でも、やっぱり女装をしなくても良いというなら、俺は直ぐにドレスを脱ぐだろう。だって、本当は着たくない。
どうしても嫌な事でも、今回のように逃れられないこともある。いや、逃れようと思えば出来たかもしれない。けれどここで逃げてしまえば、俺とズィーリオスとの間に、見えない亀裂が入ってしまうのではないかと感じた。実際はそんなことはないだろう。だって、あのズィーリオスのことだ。なんだかんだで俺を許してくれるだろう。けれど、本当にそれで良いのか疑問だった。そういうことを繰り返すことで、いつかズィーリオスが飽きれて俺の側を離れてしまうのではないか。また一人になってしまうのではないか。そんな確証のない不安が胸の内に渦巻いていた。
それに、ズィーリオスは俺を人と関わらせようと必死な面がある。旅に出ることを決めた時だって、結局は俺の事を考えてくれていた。今でも変わらずそうだろう。だからかもしれない。俺が女装を受け入れたのは。
どれだけ女装が嫌な事でも、そんな優しく信頼出来るズィーリオスが、俺の側を離れてしまう未来の方が俺には耐えられなかった。
だから俺は諦めた。
諦めて“仕事”として割り切ることにした。そうすることで、多少なりとも心の安寧を保つことが出来る。俺の趣味で女装しているのではなく、仕事で仕方なく女装しているだけだと。その立場を利用して、自分自身に言い聞かせて・・・。
だから俺はもう、仕事は仕事として割り切ったから、ズィーリオスが変な顔して未だに気にしていても放置でいいよな?
オネエサンの店の従業員以外のこの部屋で待機していた他の人たちは、口をあんぐりと開けていたり、目を見開いて固まっていたり、逆にぼーっとしながら自分の頬をつねっていたりしている。
因みに精霊王は、俺が着せ替え人形になっていた間中ずっとテンション高く張り付いていた。他のところにフラフラしに行くこともなく。更に今は、見える人はほとんどいないにも拘らず、ドヤ顔で俺の横に立っている。なんで精霊王がドヤ顔しているんだよ。意味わかんない。
でも、精霊王がドヤ顔するのもなんとなくわかる気がする。だって今の俺の姿は、完全に可愛らしい“女の子”だからだ。中性的な顔はメイクでより女性らしく。筋肉質な体は、柔らかく丸みを帯びている。出るとこは出て・・・ないが引っ込むところは引っ込んでいる。・・・そう、パッドを胸に詰め込むのは無しになったのだ。激しく動くと形が崩れてしまう可能性があり、また、剣を振るうときに邪魔だという点からだ。重りを付けているだけでなく、真下の視界が阻害されるから仕方ないのだ。そう、仕方ない。ちょっとだけでも巨乳気分を味わえたのだから良いだろう。今回の仕事も、潜入後に戦闘になる可能性はあるのだからな。うん。
最終的に決定したドレスは、所謂ベルラインドレスというものだ。ウエスト部分を細く絞り、腰から裾にかけて丸くベルを描くように広がっている。貴族のドレスの多くはこのタイプに当てはまる。勿論、流行によっては異なることもあるだろうが。
今回俺が演じる少女にはテーマがある。そのテーマは、初めて社交場に出てくる内気な少女、らしい。そのおかげで、骨格をなるべく隠すためにも露出はかなり少なくなっている。ふんだんにレースがあしらわれた七分丈の袖に、鎖骨が隠れるほど首元が閉まっているクラシカルな装いだ。首元から足元にかけては、白から紺へとグラデーションになっている。裾に近いところには、白くきらめくパールが散りばめられ、夜空に輝く星のようだ。
髪はどうなっているのか良く分からない。編み込まれていることだけは分かる。整えてくれた人曰く、フィッシュボーンというスタイルらしい。結ばれた髪の毛が、頭を動かすことで背中でぴちぴち跳ねているみたいだ。ぴちぴちと動くことからそう名付けられたのだろうか?・・・絶対に違うな。それだと骨の要素がないもんな。
それだけで完成ではない。耳元と首元には、目の色に合わせた琥珀のイヤリングとネックレスを身に着けている。粒はそれぞれ一つずつであり、それほど大きくはないので厭らしさはない。ネックレスの方が大きいが、それでも一般的なものに比べれば小さい方だ。
因みにこのドレスだけでなく、身に着けている各種宝石もくれるそうだ。さすがに食べ物だけでは納得出来ないから、これだけでもでも受け取って欲しいとのことだ。まあ、おまけでくれるというのなら、遠慮せずにもらうけどな。お金はもう持っていないからどこかで役に立つだろう。
そんなこんなで出来上がった俺の姿は、自分で言うのもなんだが・・・ただの美少女である。何処からどう見ても少女だ。パーティー会場に潜入しても男だとバレないだろう。声はどうするんだ、と疑問が出そうだが、ここでテーマが役に立つ。
初めて社交場に出てくる内気な少女。
それを全面に押し出すために、ドレスのデザインだけでなく、口を開かずに緊張して恥ずかしがっていることにするのだ。変声期が始まったばかりのため、頑張れば高い声が出せるかもしれないが、もしもの事を考えてなるべく喋らない方がいいだろう。
黙ったまま反応をしないズィーリオス達に痺れを切らし、疲れも相まって半目になってくる。もう座っていい?だが、全員からOKが出なければ、また他のドレスに着替える羽目になるのだ。さっさと評価してほしい。一向にうんともすんとも言わないズィーリオスたちにイラついてくる。
あっ。良いこと思いついた!しかし、ふといたずら心が羞恥心に勝り、沸き上がる。
その場で華麗に一回転をしてスカート部分を見せつけ、ニコリと笑ってドレスのスカートを摘み上げてカーテシーを披露する。下げた頭を上げて、摘まんだスカートはそのままに上半身は軽く戻す程度で完全には起こさない。上目遣いで前方にいるズィーリオス達に視線を向けながら、首を軽く傾げて精一杯の裏声で困った風を装い口を開く。
「あら?こちらのドレスはお気に召しませんでしたか?私は良いと思うのですけど」
その瞬間、オネエサンのお店の店員と、この場に居た使用人のほとんどが顔を真っ赤にして、鼻血を出した。オネエサンは充血した目で鼻血を出している。怖っ!!
「これは・・・年頃の少女にしか見えないな。声はともかく」
「似合っちゃっているのがなんとも・・・。声は別として」
ダガリスの言葉にズィーリオスが答える。他の使用人たちも、鼻をハンカチで抑えながら無言で頷きダガリスに賛同する。これは問題ないということで良いのか?
「この後は必要最低限の礼儀作法を叩き込むつもりでいたが、素晴らしい出来だ。・・・声以外は。まあ、問題なく潜り込めるだろう」
王女からもお墨付きを頂いたということは、もう着替える必要はないな!?やっと解放される。ちょっとばかりおかしな一言が聞こえたがきっと疲れすぎて空耳だったのだろう。
やっとパーティーへの移動時間までは休憩することが出来そうだ。ソファーに座り全力で休憩するとしよう。もう動かんぞ。しかし横になろうとしたが、それは阻止された。くっ!全力で休憩は出来ないじゃないか!だが、もし横になって皺になってしまったら、もう一度着替え直す必要があるというので、大人しく座っているだけにする。髪型に関しては、出発前にもう一度整え直すので多少崩れてしまってもいいとのことだ。整え直すのは決定事項らしい。
そしてその後、やはり喋るのは禁止された。当たり前だな。
作戦内容についての細かな確認を行いつつ、1時間ほどの休憩を挿み、パーティー会場である隣の領主邸へと向かう馬車に乗り込んだ。
「準備出来たわよー!」
「「「!??」」」
オネエサンの野太い声が部屋に響き、その声に反応して視線が一斉に集まる。何着もの試着を繰り返し、精神的にクタクタで表情が抜け落ちているだろうが、仕事の時間までは回復時間ということで、皆そこは突っ込むのはナシで。まあ、すぐさま突っ込まれる雰囲気はなさそうだけど。
「・・・・嘘だろ」
思わずといったようにポツリとダガリスから声が漏れる。ズィーリオスは・・・憫笑?どういう顔をしてんだ?良く分からない顔だ。そういえば、着替え初めのだいぶ前に、念話で俺が女装することについてどうのこうの言ってたな。
既に着替えている今でも、やっぱり女装をしなくても良いというなら、俺は直ぐにドレスを脱ぐだろう。だって、本当は着たくない。
どうしても嫌な事でも、今回のように逃れられないこともある。いや、逃れようと思えば出来たかもしれない。けれどここで逃げてしまえば、俺とズィーリオスとの間に、見えない亀裂が入ってしまうのではないかと感じた。実際はそんなことはないだろう。だって、あのズィーリオスのことだ。なんだかんだで俺を許してくれるだろう。けれど、本当にそれで良いのか疑問だった。そういうことを繰り返すことで、いつかズィーリオスが飽きれて俺の側を離れてしまうのではないか。また一人になってしまうのではないか。そんな確証のない不安が胸の内に渦巻いていた。
それに、ズィーリオスは俺を人と関わらせようと必死な面がある。旅に出ることを決めた時だって、結局は俺の事を考えてくれていた。今でも変わらずそうだろう。だからかもしれない。俺が女装を受け入れたのは。
どれだけ女装が嫌な事でも、そんな優しく信頼出来るズィーリオスが、俺の側を離れてしまう未来の方が俺には耐えられなかった。
だから俺は諦めた。
諦めて“仕事”として割り切ることにした。そうすることで、多少なりとも心の安寧を保つことが出来る。俺の趣味で女装しているのではなく、仕事で仕方なく女装しているだけだと。その立場を利用して、自分自身に言い聞かせて・・・。
だから俺はもう、仕事は仕事として割り切ったから、ズィーリオスが変な顔して未だに気にしていても放置でいいよな?
オネエサンの店の従業員以外のこの部屋で待機していた他の人たちは、口をあんぐりと開けていたり、目を見開いて固まっていたり、逆にぼーっとしながら自分の頬をつねっていたりしている。
因みに精霊王は、俺が着せ替え人形になっていた間中ずっとテンション高く張り付いていた。他のところにフラフラしに行くこともなく。更に今は、見える人はほとんどいないにも拘らず、ドヤ顔で俺の横に立っている。なんで精霊王がドヤ顔しているんだよ。意味わかんない。
でも、精霊王がドヤ顔するのもなんとなくわかる気がする。だって今の俺の姿は、完全に可愛らしい“女の子”だからだ。中性的な顔はメイクでより女性らしく。筋肉質な体は、柔らかく丸みを帯びている。出るとこは出て・・・ないが引っ込むところは引っ込んでいる。・・・そう、パッドを胸に詰め込むのは無しになったのだ。激しく動くと形が崩れてしまう可能性があり、また、剣を振るうときに邪魔だという点からだ。重りを付けているだけでなく、真下の視界が阻害されるから仕方ないのだ。そう、仕方ない。ちょっとだけでも巨乳気分を味わえたのだから良いだろう。今回の仕事も、潜入後に戦闘になる可能性はあるのだからな。うん。
最終的に決定したドレスは、所謂ベルラインドレスというものだ。ウエスト部分を細く絞り、腰から裾にかけて丸くベルを描くように広がっている。貴族のドレスの多くはこのタイプに当てはまる。勿論、流行によっては異なることもあるだろうが。
今回俺が演じる少女にはテーマがある。そのテーマは、初めて社交場に出てくる内気な少女、らしい。そのおかげで、骨格をなるべく隠すためにも露出はかなり少なくなっている。ふんだんにレースがあしらわれた七分丈の袖に、鎖骨が隠れるほど首元が閉まっているクラシカルな装いだ。首元から足元にかけては、白から紺へとグラデーションになっている。裾に近いところには、白くきらめくパールが散りばめられ、夜空に輝く星のようだ。
髪はどうなっているのか良く分からない。編み込まれていることだけは分かる。整えてくれた人曰く、フィッシュボーンというスタイルらしい。結ばれた髪の毛が、頭を動かすことで背中でぴちぴち跳ねているみたいだ。ぴちぴちと動くことからそう名付けられたのだろうか?・・・絶対に違うな。それだと骨の要素がないもんな。
それだけで完成ではない。耳元と首元には、目の色に合わせた琥珀のイヤリングとネックレスを身に着けている。粒はそれぞれ一つずつであり、それほど大きくはないので厭らしさはない。ネックレスの方が大きいが、それでも一般的なものに比べれば小さい方だ。
因みにこのドレスだけでなく、身に着けている各種宝石もくれるそうだ。さすがに食べ物だけでは納得出来ないから、これだけでもでも受け取って欲しいとのことだ。まあ、おまけでくれるというのなら、遠慮せずにもらうけどな。お金はもう持っていないからどこかで役に立つだろう。
そんなこんなで出来上がった俺の姿は、自分で言うのもなんだが・・・ただの美少女である。何処からどう見ても少女だ。パーティー会場に潜入しても男だとバレないだろう。声はどうするんだ、と疑問が出そうだが、ここでテーマが役に立つ。
初めて社交場に出てくる内気な少女。
それを全面に押し出すために、ドレスのデザインだけでなく、口を開かずに緊張して恥ずかしがっていることにするのだ。変声期が始まったばかりのため、頑張れば高い声が出せるかもしれないが、もしもの事を考えてなるべく喋らない方がいいだろう。
黙ったまま反応をしないズィーリオス達に痺れを切らし、疲れも相まって半目になってくる。もう座っていい?だが、全員からOKが出なければ、また他のドレスに着替える羽目になるのだ。さっさと評価してほしい。一向にうんともすんとも言わないズィーリオスたちにイラついてくる。
あっ。良いこと思いついた!しかし、ふといたずら心が羞恥心に勝り、沸き上がる。
その場で華麗に一回転をしてスカート部分を見せつけ、ニコリと笑ってドレスのスカートを摘み上げてカーテシーを披露する。下げた頭を上げて、摘まんだスカートはそのままに上半身は軽く戻す程度で完全には起こさない。上目遣いで前方にいるズィーリオス達に視線を向けながら、首を軽く傾げて精一杯の裏声で困った風を装い口を開く。
「あら?こちらのドレスはお気に召しませんでしたか?私は良いと思うのですけど」
その瞬間、オネエサンのお店の店員と、この場に居た使用人のほとんどが顔を真っ赤にして、鼻血を出した。オネエサンは充血した目で鼻血を出している。怖っ!!
「これは・・・年頃の少女にしか見えないな。声はともかく」
「似合っちゃっているのがなんとも・・・。声は別として」
ダガリスの言葉にズィーリオスが答える。他の使用人たちも、鼻をハンカチで抑えながら無言で頷きダガリスに賛同する。これは問題ないということで良いのか?
「この後は必要最低限の礼儀作法を叩き込むつもりでいたが、素晴らしい出来だ。・・・声以外は。まあ、問題なく潜り込めるだろう」
王女からもお墨付きを頂いたということは、もう着替える必要はないな!?やっと解放される。ちょっとばかりおかしな一言が聞こえたがきっと疲れすぎて空耳だったのだろう。
やっとパーティーへの移動時間までは休憩することが出来そうだ。ソファーに座り全力で休憩するとしよう。もう動かんぞ。しかし横になろうとしたが、それは阻止された。くっ!全力で休憩は出来ないじゃないか!だが、もし横になって皺になってしまったら、もう一度着替え直す必要があるというので、大人しく座っているだけにする。髪型に関しては、出発前にもう一度整え直すので多少崩れてしまってもいいとのことだ。整え直すのは決定事項らしい。
そしてその後、やはり喋るのは禁止された。当たり前だな。
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