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敬意とは
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『ん?なんでかって?そりゃあーさっきも言ったけど、旨い物を食うために決まってんじゃん』
既に無用の長物となっているペロペロキャンディーの棒を口に加えたまま、笑みを浮かべながらテキトーに答える。
『本当なのか?』
『ああ、そうだけど?』
『・・・』
黙り込んだズィーリオス尻目に、棒を右に左に動かして遊ぶ。いつものズィーリオスなら、食べ終えた後のゴミとなった棒をいつまでも口に加えて、更にこのようなことをしたら小言の一つや二つは飛んで来ているだろう。実際、串肉を食べた時にそうだったから。しかし、言葉一つも発せられることはない。
木の棒に染み付いた甘い飴の味がなくなってきた。棒の方もふやけてきて棘が口内に刺さり、痛い。ただ左右に動かすだけの遊びなど、すぐさま飽きる。
棒を口から取り出し、先ほどの出来る使用人が差し出した皿の上に置いて渡すと、ゴミとなった棒を処分してくれた。そのタイミングを見計らっていたのか、ダガリスに呼ばれたオネエサン達が近づいてきて、俺を隣の試着室まで誘導する。
その様子を見ながら、今更ズィーリオスが眉尻を下げる。俺がズィーリオス達の視界から完全に消え去った時、念話が飛んできた。
『リュゼは、過去の事が嫌いだろ?』
一つ一つ確かめるように、慎重に尋ねてくる。そこまで神経質になる必要はないにも関わらず、石橋を叩いて渡るかのように。
『まあ、過去の全てが好きな奴なんて何処にもいないだろ。誰にでも嫌な過去ぐらいあるものだ』
だけど俺はズィーリオスに対比するように、腕を頭の後ろに組み、壁に寄りかかりながら、ぶっきらぼうに答える。
まず試着するドレスは、先ほど軽く身に当てられたウエディングドレスみたいなドレスのようだ。流石に、裾を引きずるほど長くはないが、足首は微妙に見えるぐらいだろうか?
『それはそうかもしれないけど。でも、女性扱いは心底嫌がっていたじゃないか!さっきだってそうだろっ!?じゃなきゃあれだけ粘るわけがない!』
ああ、髪を切る切らない論争をしていた去年の話か。最近はもう長い髪に慣れてきているのと、人と会う機会があまりなく、女性扱いされることがないから忘れていた。それにここに来てから知り合った人には、先に釘を刺して先制攻撃をしていたおかげで、うんざりするほど女性扱いする者たちはいなかった。また、町の住人がジュリアという普段から男装する人物で慣れていたのと、フードで髪を隠していたから見えなかった効果もあるだろう。
女ではなくリュゼとして生きていくと決めたから、女性扱いされることに必死になって抗っていた。女としての生の方が長ったのだから、そんなことをされてしまえばいつの間にか、再びそっちに流されてしまいそうに感じたから。
『別に?嫌だけど、そこまでじゃなかったってだけじゃん』
筋肉の付いた骨格のラインを隠すように、柔らかな肉付きに見せるためか、タオルが巻かれていく。お、コルセットは付けなくていいらしい。良かった。
『そこまでって・・・・』
ズィーリオスの言葉が詰まる。対照的に、精霊王は試着中の俺を見て口数が増えていく。なあ、精霊王。お願いだから、人の着替え中に覗きをしないでくれないか?興味津々に着替えを覗かれると恥ずかしいのだけど。というか、今までだって着替えぐらいしたことあるんだから、物珍しいってことはないよな?あ、ドレスの着替えは物珍しいになるか。だとしても、そんなにガン見するなって!
『いくら食い意地の張っているリュゼでも、あれほど嫌がってた過去に関連するものを上回るのは釈然としない』
『はぁー。釈然としない?俺としては、たかが一回女装して人前に晒されるのと、海の幸の食べ放題では、後者の方が遥かに価値があると判断しただけ。ズィーが気にすることではないじゃん。どうでも良くない?』
そう、たかが一回。それも変装するのだから“俺”として認識されることはないはず。
それにしても・・・・マジか。胸にパッドを入れるのか。マジか・・・。
ちょっ、めっちゃ苦しいわっ!!どんだけ締め付けるんだよ!
悪戦苦闘すること暫く。タオルによって良い感じにパッドが固定される。うわー、前世より大きい。13でこんなに大きい胸の少女っていないと思うんだけど?
『どうでも良くはないだろ。自分の事なんだぞ?俺がリュゼに無理やりでもやらせるつもりだったのは認める。だけど、俺はリュゼに“人”と良好な関係を築けるようになって欲しいだけなんだ』
『ふーん。そう?他人と良好な関係は築くことは出来てるじゃん』
俺の返答がお気に召さなかったらしい。契約による繋がりは魔力による繋がり。その繋がりから、ズィーリオスのままならない感情が流れ込んでくる。契約者の感情が分かるのは、意思疎通を簡易にするためだと言われている。その感情は、お互いの魔力に含まれる副次的なものでしかない。しかし、俺たちは言葉による意思疎通が可能であるため、あまりはっきりと感情が流れて込んでくることはない。言葉に出来ない感情を伝えようと意識した時のみであり、それぐらいは調整が出来るのだ。一種の魔力コントロール力である。
そのため、ズィーリオスからのこの感情は、わざと流し込んできているものなのか。はたまた、コントロールが不安定になるほどの精神の揺らぎによるものなのか。それは、今ズィーリオスが纏っている雰囲気が感じられるほど、近くて同じ空間で顔を見合わせいるわけでもないのだから、判断はつかない。
『良好だと思っているの?』
『上手くコミュニケーションを取れているだろ?』
『人の世界では、目上の人や地位の高い人には敬意を払わなければならないって決まっているじゃないか。ダガリスさんは気にしないでいてくれているけど、本来それは、相手方から許可が下りた時に初めてため口を使えるものだろ?あの人魚の王女に対してだって。他の人魚の人達の反応を見たよね?』
つい小さく吐き出した溜息に、目敏く気付いたオネエサンが片眉を上げて近づこうとしていたので、どうかした?とでも言うように首を傾げ見返した。よし、ごまかされた!
「私の目に狂いはなかったわ!すっごく可愛いわ!じゃあ次のドレスを着てみましょう!」
なんだ、ただ着替えが終了しただけのようだ。ただの試着なのに、30分ぐらいはかかったのではないだろうか。見せられた等身大鏡には、紺色の髪を一つに纏めた綺麗な女性が映っている。ぎゅうぎゅうに締め付けられ、身動きが取りにくい。肩の稼働領域が狭すぎる。
楽しそうに「うふふっ」と笑うオネエサンを目の前にしつつ、視線を逸らして精霊王を見据える。片手を頬に当てて軽く首を傾げるその所作は、高貴な美しさを兼ね備えた慈愛が込められていた。
僅か1分も経たず、折角着終えたドレスをあっという間に脱がされる。身ぐるみをはぎ取られるようでソワソワしてしまう。そうやって色々なドレスを試着していくが、その間もずっとズィーリオスとの念話は続いていた。
『勿論、知っていてわざとああいう風にしている』
『知っているならなんで・・・』
『あのな?例え敬意を払わなければならない対象が目の前にいたとして、絶対に敬語を使わなければならないって誰が決めたんだ?』
『え??』
『敬われたい奴らが決めたんだろうけど。敬意というものは、強制的に払うものではないだろ、普通。その人が自分にとって尊敬に値する相手であれば、わざわざそのような決まりを作らなくとも、人は自然と敬意を払って丁寧に接するはずだ。強制するということ自体がおかしいだろ。尊敬されたいなら、自分が誰かに尊敬されるほどの何かを成し遂げ、周りや相手に示せばいい。ただ生まれが貴族だからとか、親や家族、自身が裕福だったり地位などの権力を持っているから、だとかいう理由だけで尊敬するか?少なくとも俺は、味方以外の“人”に対して敬意を払うつもりは今後もない。例え他人にとやかく言われようとな。・・・そうやって自分に嘘はつきたくない』
『・・・・・』
言葉に詰まり、考えあぐねる様子がズィーリオスの念話越しに表れていた。何を思ったかは、もはや伝わってこないが。
意識をズィーリオスとの会話に集中しており、ぼーっとしたままの俺はされるがままであった。何着目になるか分からないほど、何度も着脱を繰り返していると、さすがに疲れてくる。一晩中戦闘を行う体力はあるはずだが、それとはまったく比べ物にならないぐらいに疲労感を覚える。
「さあ!早くそれを脱いで、早速く候補のドレスを着てみましょうか」
え?
「は?今までのは一体??」
「ああ、今まで着ていたのは、依頼を受けた時に感じたあなたへのインスピレーションから作ったドレスよ。きっとあなたに似合うと思って着てみて欲しかったのよね。本当によく似合っていたわ!」
その後も同じぐらいの時間をかけて、同じようにされるがままにドレスの試着をさせられ続け、クタクタの抜け殻のような人形と化していた。そのため、ズィーリオスとの念話は自然に終了したのだった。
既に無用の長物となっているペロペロキャンディーの棒を口に加えたまま、笑みを浮かべながらテキトーに答える。
『本当なのか?』
『ああ、そうだけど?』
『・・・』
黙り込んだズィーリオス尻目に、棒を右に左に動かして遊ぶ。いつものズィーリオスなら、食べ終えた後のゴミとなった棒をいつまでも口に加えて、更にこのようなことをしたら小言の一つや二つは飛んで来ているだろう。実際、串肉を食べた時にそうだったから。しかし、言葉一つも発せられることはない。
木の棒に染み付いた甘い飴の味がなくなってきた。棒の方もふやけてきて棘が口内に刺さり、痛い。ただ左右に動かすだけの遊びなど、すぐさま飽きる。
棒を口から取り出し、先ほどの出来る使用人が差し出した皿の上に置いて渡すと、ゴミとなった棒を処分してくれた。そのタイミングを見計らっていたのか、ダガリスに呼ばれたオネエサン達が近づいてきて、俺を隣の試着室まで誘導する。
その様子を見ながら、今更ズィーリオスが眉尻を下げる。俺がズィーリオス達の視界から完全に消え去った時、念話が飛んできた。
『リュゼは、過去の事が嫌いだろ?』
一つ一つ確かめるように、慎重に尋ねてくる。そこまで神経質になる必要はないにも関わらず、石橋を叩いて渡るかのように。
『まあ、過去の全てが好きな奴なんて何処にもいないだろ。誰にでも嫌な過去ぐらいあるものだ』
だけど俺はズィーリオスに対比するように、腕を頭の後ろに組み、壁に寄りかかりながら、ぶっきらぼうに答える。
まず試着するドレスは、先ほど軽く身に当てられたウエディングドレスみたいなドレスのようだ。流石に、裾を引きずるほど長くはないが、足首は微妙に見えるぐらいだろうか?
『それはそうかもしれないけど。でも、女性扱いは心底嫌がっていたじゃないか!さっきだってそうだろっ!?じゃなきゃあれだけ粘るわけがない!』
ああ、髪を切る切らない論争をしていた去年の話か。最近はもう長い髪に慣れてきているのと、人と会う機会があまりなく、女性扱いされることがないから忘れていた。それにここに来てから知り合った人には、先に釘を刺して先制攻撃をしていたおかげで、うんざりするほど女性扱いする者たちはいなかった。また、町の住人がジュリアという普段から男装する人物で慣れていたのと、フードで髪を隠していたから見えなかった効果もあるだろう。
女ではなくリュゼとして生きていくと決めたから、女性扱いされることに必死になって抗っていた。女としての生の方が長ったのだから、そんなことをされてしまえばいつの間にか、再びそっちに流されてしまいそうに感じたから。
『別に?嫌だけど、そこまでじゃなかったってだけじゃん』
筋肉の付いた骨格のラインを隠すように、柔らかな肉付きに見せるためか、タオルが巻かれていく。お、コルセットは付けなくていいらしい。良かった。
『そこまでって・・・・』
ズィーリオスの言葉が詰まる。対照的に、精霊王は試着中の俺を見て口数が増えていく。なあ、精霊王。お願いだから、人の着替え中に覗きをしないでくれないか?興味津々に着替えを覗かれると恥ずかしいのだけど。というか、今までだって着替えぐらいしたことあるんだから、物珍しいってことはないよな?あ、ドレスの着替えは物珍しいになるか。だとしても、そんなにガン見するなって!
『いくら食い意地の張っているリュゼでも、あれほど嫌がってた過去に関連するものを上回るのは釈然としない』
『はぁー。釈然としない?俺としては、たかが一回女装して人前に晒されるのと、海の幸の食べ放題では、後者の方が遥かに価値があると判断しただけ。ズィーが気にすることではないじゃん。どうでも良くない?』
そう、たかが一回。それも変装するのだから“俺”として認識されることはないはず。
それにしても・・・・マジか。胸にパッドを入れるのか。マジか・・・。
ちょっ、めっちゃ苦しいわっ!!どんだけ締め付けるんだよ!
悪戦苦闘すること暫く。タオルによって良い感じにパッドが固定される。うわー、前世より大きい。13でこんなに大きい胸の少女っていないと思うんだけど?
『どうでも良くはないだろ。自分の事なんだぞ?俺がリュゼに無理やりでもやらせるつもりだったのは認める。だけど、俺はリュゼに“人”と良好な関係を築けるようになって欲しいだけなんだ』
『ふーん。そう?他人と良好な関係は築くことは出来てるじゃん』
俺の返答がお気に召さなかったらしい。契約による繋がりは魔力による繋がり。その繋がりから、ズィーリオスのままならない感情が流れ込んでくる。契約者の感情が分かるのは、意思疎通を簡易にするためだと言われている。その感情は、お互いの魔力に含まれる副次的なものでしかない。しかし、俺たちは言葉による意思疎通が可能であるため、あまりはっきりと感情が流れて込んでくることはない。言葉に出来ない感情を伝えようと意識した時のみであり、それぐらいは調整が出来るのだ。一種の魔力コントロール力である。
そのため、ズィーリオスからのこの感情は、わざと流し込んできているものなのか。はたまた、コントロールが不安定になるほどの精神の揺らぎによるものなのか。それは、今ズィーリオスが纏っている雰囲気が感じられるほど、近くて同じ空間で顔を見合わせいるわけでもないのだから、判断はつかない。
『良好だと思っているの?』
『上手くコミュニケーションを取れているだろ?』
『人の世界では、目上の人や地位の高い人には敬意を払わなければならないって決まっているじゃないか。ダガリスさんは気にしないでいてくれているけど、本来それは、相手方から許可が下りた時に初めてため口を使えるものだろ?あの人魚の王女に対してだって。他の人魚の人達の反応を見たよね?』
つい小さく吐き出した溜息に、目敏く気付いたオネエサンが片眉を上げて近づこうとしていたので、どうかした?とでも言うように首を傾げ見返した。よし、ごまかされた!
「私の目に狂いはなかったわ!すっごく可愛いわ!じゃあ次のドレスを着てみましょう!」
なんだ、ただ着替えが終了しただけのようだ。ただの試着なのに、30分ぐらいはかかったのではないだろうか。見せられた等身大鏡には、紺色の髪を一つに纏めた綺麗な女性が映っている。ぎゅうぎゅうに締め付けられ、身動きが取りにくい。肩の稼働領域が狭すぎる。
楽しそうに「うふふっ」と笑うオネエサンを目の前にしつつ、視線を逸らして精霊王を見据える。片手を頬に当てて軽く首を傾げるその所作は、高貴な美しさを兼ね備えた慈愛が込められていた。
僅か1分も経たず、折角着終えたドレスをあっという間に脱がされる。身ぐるみをはぎ取られるようでソワソワしてしまう。そうやって色々なドレスを試着していくが、その間もずっとズィーリオスとの念話は続いていた。
『勿論、知っていてわざとああいう風にしている』
『知っているならなんで・・・』
『あのな?例え敬意を払わなければならない対象が目の前にいたとして、絶対に敬語を使わなければならないって誰が決めたんだ?』
『え??』
『敬われたい奴らが決めたんだろうけど。敬意というものは、強制的に払うものではないだろ、普通。その人が自分にとって尊敬に値する相手であれば、わざわざそのような決まりを作らなくとも、人は自然と敬意を払って丁寧に接するはずだ。強制するということ自体がおかしいだろ。尊敬されたいなら、自分が誰かに尊敬されるほどの何かを成し遂げ、周りや相手に示せばいい。ただ生まれが貴族だからとか、親や家族、自身が裕福だったり地位などの権力を持っているから、だとかいう理由だけで尊敬するか?少なくとも俺は、味方以外の“人”に対して敬意を払うつもりは今後もない。例え他人にとやかく言われようとな。・・・そうやって自分に嘘はつきたくない』
『・・・・・』
言葉に詰まり、考えあぐねる様子がズィーリオスの念話越しに表れていた。何を思ったかは、もはや伝わってこないが。
意識をズィーリオスとの会話に集中しており、ぼーっとしたままの俺はされるがままであった。何着目になるか分からないほど、何度も着脱を繰り返していると、さすがに疲れてくる。一晩中戦闘を行う体力はあるはずだが、それとはまったく比べ物にならないぐらいに疲労感を覚える。
「さあ!早くそれを脱いで、早速く候補のドレスを着てみましょうか」
え?
「は?今までのは一体??」
「ああ、今まで着ていたのは、依頼を受けた時に感じたあなたへのインスピレーションから作ったドレスよ。きっとあなたに似合うと思って着てみて欲しかったのよね。本当によく似合っていたわ!」
その後も同じぐらいの時間をかけて、同じようにされるがままにドレスの試着をさせられ続け、クタクタの抜け殻のような人形と化していた。そのため、ズィーリオスとの念話は自然に終了したのだった。
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