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2度目はない
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『人間の女の子が人魚たちと一緒に攫われた理由が知りたいのぉ?』
精霊王の言葉に、ダガリスと王女以外の目が一斉に向く。その何もない空中の一点を見つめる動きに、見えず聞こえていない2人は、精霊だと感づいたようで、静かに事の成り行きを静観する構えに入った。
「ジュリアが攫われた理由を知っているのか?」
精霊王の言葉が聞こえないダガリスと王女のために、念話ではなく普通に声に出して話しかける。
『なんとなくねぇー?』
「なんとなくでも良いから、知っているなら教えてくれ」
『うーん、リュゼの頼みだから良いわよぉ』
「ありがとう」
精霊王とは知らないが、精霊が教えてくれるという状況になったことは分かったのだろう。ダガリスと王女の視線が俺に集中する。
『それはねぇ?』
精霊王の言葉を聞き逃さないように、部位強化をかけて全神経を耳に研ぎ澄ます。緊張した空気が張り詰める中、誰かの唾を飲み込む音がした。
『・・・・きっと可愛い子だからよぉ!』
「・・・は?」
聞こえた言葉は予想外の内容で、思わず思考が停止する。だが、俺のその反応に何を思ったのか、精霊王が慌てて言い訳じみた言葉を並べる。
『でも違うのぉ!安心してぇ!私はリュゼの方が1番可愛いと思うわぁ!!』
「・・・」
もう絶句するしかない。向かいに座っている奴は何かを抑えようとして「ぐふっ!」という声が漏れており、隣の奴に至っては隠す気は更々ないようだ。ヒーヒーうるさい。
いきなり奇怪な行動を取り出した2人に、何と言っていたのかとダガリスと王女がそれぞれ物欲しげな表情になっているが、説明出来る状況には程遠い。だからと言って俺に視線を向けられても、絶対に俺の口からは言うつもりはない!絶対にだ!!
きっとあれだ。俺は聞き間違いをしたに違いない。部位強化をかけていたが、全力ではなかったからだな。だから変な聞き間違いが起きてしまったのだろう。そうだ。きっとそうだ!・・・・あれ?精霊王の言葉って念話・・・。あれ?部位強化意味な・・・。
聞き間違いのはずだったのに、衝撃の事実に気付いてしまい、アホみたいに口を半開きにして固まる。脳内に直接響く念話で、聞き間違いがあるわけがない。聞こえなかったなど絶対に起こりえない。つまり、聞こえた内容は確かなもので・・・。
精霊王は俺が男だとわかっているのか?!まさか女だとは思っていないだろうな!?
複数人のぶつぶつとした話し声が聞こえるがその内容までは理解出来ず、BGMのように右から左へ通り過ぎていく。
「ふーっ!あー笑った!そう来るとは思わなかった!」
「ズィーリオス殿?精霊殿はなんと言っていたのだ?」
「可愛いからじゃない?って」
「そう言っていたのか?」
「ええ、ダガリスさん、確かに私もそのように聞きました。ただ、そのあとに、リュゼ様の方がもっと可愛いと仰られたのですよ」
爆笑していたズィーリオスが落ち着きを取り戻し、精霊王の発言の内容をエリムに補完される形で伝える。
「あー、なるほど」
「エリム?お前がその子供に敬称を付けるなど珍しいな。もしやそれほど格が高い精霊がその子供には付いているのか?」
「えっ!?い、いえ!そんなことはないですよ!人間が精霊の姿を見て、声が聞けることに敬意を表しているだけです!!」
「そうよな。今は丸くなったとはいえ、昔はあれほど人間嫌いだったお前がな」
「殿下!今はその話はどうでもいいじゃないですか!それよりもですよ、強ち間違っていないかもしれないのですよ。先ほど私の精霊から聞いた話では、今よりも昔に、人魚の不老不死の効果を得るには見目麗しい乙女を生贄にする、という伝承があった地域があるらしいのです」
勘のいい王女の発言に、エリムは最高位の王位精霊ですとは言えず、慌ててそれっぽいことを口にしてその場を切り抜けたが、自らの過去を掘り返され、彼としては今まで見たことないほどの強引さで話を逸らす。
「なっ!」
「それは本当か?」
「なら、ジュリアは生贄にされかけたというわけか!?」
「ダガリスさん落ち着いてください。今はそれが免れたではないですか」
「ふむ。して、エリムよ。詰まる所、その生贄が揃っていないということは、我らが同胞は全員ではないかもしれぬが無事と考えてもいいのだな」
「はい。何人かは既に、その、間に合わないとは思いますが」
「それは不老不死という話が出た時にはもう、覚悟はしている。だが、無事に今生きている者を皆救い出すことが優先だ」
「その通りです」
エリムと王女が神妙に話し合っている側で、ダガリスを落ち着かせたズィーリオスが口を開く。
「ダガリスさん。乙女と言われる年齢の子供はこの町にどれぐらいいるんだ?」
「実は近年、この町だけではなく、国としても子供の数が減ってきているんだ。この町だと、うちの孫たちも含めて7人だ。女の子となると3人だな」
「少ないな」
「ああ、若者の多くが隣国に行ってしまっているからな。なんせ、聞こえはいいがここは自然豊かな土地でしかない」
「人間の若者は都会に行きたがりますからね」
「年より臭い発言だな。見た目は青年だというのに」
「さすがエルフだな」
「・・・ん゛ん!!そういうのはもういいので。その子供たちの中で、見目が良い子はどれぐらいいるのですか」
にやけながら発言するダガリスはエリムに呆気なくスルーされたが、自らに対する質問が投げかけられたことで真顔に戻る。
「身内の贔屓目無しに言うが、ジュリアだけだ。あの子の母親がかなりの別嬪さんで有名だったんだ」
「なら当然娘のジュリアも見目が良いと思われるから狙い易かったのだろう」
「そうかもしれませんね」
暫く各々が考え込み、沈黙が続く。そんな中、王女が沈黙を破る。
「ダガリス。ベン領に同胞がいるのであれば、こちらとしては早く救出に動きたい。情報から領主の館にいる可能性が高いが、内部構造を知らないか?」
「うーん、あまり詳しくないな。招待客として入ったときは、正面とその先の大広間ぐらいまでしか行ったことが・・・・、あっ」
「ダガリスさん?どうした?」
「ああ、すまないズィーリオス殿。実はどうでも良くて忘れていたのだが、丁度来週にベン領主の誕生パーティーがある。なぜか俺には毎年招待状が送られてくるんだ。同じ領主として、行かないわけにはいかないから行くつもりではあるが、その時なら入り込めるんじゃないか?私の同伴者としてであれば、1人ぐらいなら問題はないだろう」
「本当か!?」
王女が勢いよくテーブルを叩きながら、少しだけ身を乗り出す。そのテーブルに叩きつけられた音に、迷子であった俺の意識が返って来る。
「な、なんだ?」
ちゃんと聞いておけと言われてたのに、聞いていなかったせいだろうか。ズィーリオスの腕をちょんちょんと突き顔を覗き込むが、ズィーリオスがニコリとした笑顔を向けてくるだけで、一切答える気がないようだった。
「ではその日に動くことにしよう。ダガリス、来週のいつだ?」
「来週の始め、明後日だ」
「思ったよりもすぐ動けますね、殿下」
「ああ。1日でも早いことに越したことはない」
「では、同伴者は誰が良いでしょうか?さすがに殿下は無理ですし」
「お前が行くのはどうだ?」
「殿下、さすがにエリム殿は無理がある。この辺りにいるエルフと言えばエリム殿だ」
「なら顔がバレていない方が良いということだな」
答えてくれないズィーリオスに痺れを切らして、他の人に聞こうと首を回しても、目が合ったら微笑むだけで皆一様に教えてくれない。わかるのは、明後日に何かをするということだけだ。今回は俺のせいというよりかは、爆弾を投げ落とした精霊王のせいだろ。教えてくれても良いじゃないか!
「殿下、適任者に心当たりありますよ」
丁寧な言葉でズィーリオスが王女に対応している間、不貞腐れて口をへの字にしていた俺は、なぜか全員の視線を一心に浴びることになり、首を傾げた。
精霊王の言葉に、ダガリスと王女以外の目が一斉に向く。その何もない空中の一点を見つめる動きに、見えず聞こえていない2人は、精霊だと感づいたようで、静かに事の成り行きを静観する構えに入った。
「ジュリアが攫われた理由を知っているのか?」
精霊王の言葉が聞こえないダガリスと王女のために、念話ではなく普通に声に出して話しかける。
『なんとなくねぇー?』
「なんとなくでも良いから、知っているなら教えてくれ」
『うーん、リュゼの頼みだから良いわよぉ』
「ありがとう」
精霊王とは知らないが、精霊が教えてくれるという状況になったことは分かったのだろう。ダガリスと王女の視線が俺に集中する。
『それはねぇ?』
精霊王の言葉を聞き逃さないように、部位強化をかけて全神経を耳に研ぎ澄ます。緊張した空気が張り詰める中、誰かの唾を飲み込む音がした。
『・・・・きっと可愛い子だからよぉ!』
「・・・は?」
聞こえた言葉は予想外の内容で、思わず思考が停止する。だが、俺のその反応に何を思ったのか、精霊王が慌てて言い訳じみた言葉を並べる。
『でも違うのぉ!安心してぇ!私はリュゼの方が1番可愛いと思うわぁ!!』
「・・・」
もう絶句するしかない。向かいに座っている奴は何かを抑えようとして「ぐふっ!」という声が漏れており、隣の奴に至っては隠す気は更々ないようだ。ヒーヒーうるさい。
いきなり奇怪な行動を取り出した2人に、何と言っていたのかとダガリスと王女がそれぞれ物欲しげな表情になっているが、説明出来る状況には程遠い。だからと言って俺に視線を向けられても、絶対に俺の口からは言うつもりはない!絶対にだ!!
きっとあれだ。俺は聞き間違いをしたに違いない。部位強化をかけていたが、全力ではなかったからだな。だから変な聞き間違いが起きてしまったのだろう。そうだ。きっとそうだ!・・・・あれ?精霊王の言葉って念話・・・。あれ?部位強化意味な・・・。
聞き間違いのはずだったのに、衝撃の事実に気付いてしまい、アホみたいに口を半開きにして固まる。脳内に直接響く念話で、聞き間違いがあるわけがない。聞こえなかったなど絶対に起こりえない。つまり、聞こえた内容は確かなもので・・・。
精霊王は俺が男だとわかっているのか?!まさか女だとは思っていないだろうな!?
複数人のぶつぶつとした話し声が聞こえるがその内容までは理解出来ず、BGMのように右から左へ通り過ぎていく。
「ふーっ!あー笑った!そう来るとは思わなかった!」
「ズィーリオス殿?精霊殿はなんと言っていたのだ?」
「可愛いからじゃない?って」
「そう言っていたのか?」
「ええ、ダガリスさん、確かに私もそのように聞きました。ただ、そのあとに、リュゼ様の方がもっと可愛いと仰られたのですよ」
爆笑していたズィーリオスが落ち着きを取り戻し、精霊王の発言の内容をエリムに補完される形で伝える。
「あー、なるほど」
「エリム?お前がその子供に敬称を付けるなど珍しいな。もしやそれほど格が高い精霊がその子供には付いているのか?」
「えっ!?い、いえ!そんなことはないですよ!人間が精霊の姿を見て、声が聞けることに敬意を表しているだけです!!」
「そうよな。今は丸くなったとはいえ、昔はあれほど人間嫌いだったお前がな」
「殿下!今はその話はどうでもいいじゃないですか!それよりもですよ、強ち間違っていないかもしれないのですよ。先ほど私の精霊から聞いた話では、今よりも昔に、人魚の不老不死の効果を得るには見目麗しい乙女を生贄にする、という伝承があった地域があるらしいのです」
勘のいい王女の発言に、エリムは最高位の王位精霊ですとは言えず、慌ててそれっぽいことを口にしてその場を切り抜けたが、自らの過去を掘り返され、彼としては今まで見たことないほどの強引さで話を逸らす。
「なっ!」
「それは本当か?」
「なら、ジュリアは生贄にされかけたというわけか!?」
「ダガリスさん落ち着いてください。今はそれが免れたではないですか」
「ふむ。して、エリムよ。詰まる所、その生贄が揃っていないということは、我らが同胞は全員ではないかもしれぬが無事と考えてもいいのだな」
「はい。何人かは既に、その、間に合わないとは思いますが」
「それは不老不死という話が出た時にはもう、覚悟はしている。だが、無事に今生きている者を皆救い出すことが優先だ」
「その通りです」
エリムと王女が神妙に話し合っている側で、ダガリスを落ち着かせたズィーリオスが口を開く。
「ダガリスさん。乙女と言われる年齢の子供はこの町にどれぐらいいるんだ?」
「実は近年、この町だけではなく、国としても子供の数が減ってきているんだ。この町だと、うちの孫たちも含めて7人だ。女の子となると3人だな」
「少ないな」
「ああ、若者の多くが隣国に行ってしまっているからな。なんせ、聞こえはいいがここは自然豊かな土地でしかない」
「人間の若者は都会に行きたがりますからね」
「年より臭い発言だな。見た目は青年だというのに」
「さすがエルフだな」
「・・・ん゛ん!!そういうのはもういいので。その子供たちの中で、見目が良い子はどれぐらいいるのですか」
にやけながら発言するダガリスはエリムに呆気なくスルーされたが、自らに対する質問が投げかけられたことで真顔に戻る。
「身内の贔屓目無しに言うが、ジュリアだけだ。あの子の母親がかなりの別嬪さんで有名だったんだ」
「なら当然娘のジュリアも見目が良いと思われるから狙い易かったのだろう」
「そうかもしれませんね」
暫く各々が考え込み、沈黙が続く。そんな中、王女が沈黙を破る。
「ダガリス。ベン領に同胞がいるのであれば、こちらとしては早く救出に動きたい。情報から領主の館にいる可能性が高いが、内部構造を知らないか?」
「うーん、あまり詳しくないな。招待客として入ったときは、正面とその先の大広間ぐらいまでしか行ったことが・・・・、あっ」
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「ああ、すまないズィーリオス殿。実はどうでも良くて忘れていたのだが、丁度来週にベン領主の誕生パーティーがある。なぜか俺には毎年招待状が送られてくるんだ。同じ領主として、行かないわけにはいかないから行くつもりではあるが、その時なら入り込めるんじゃないか?私の同伴者としてであれば、1人ぐらいなら問題はないだろう」
「本当か!?」
王女が勢いよくテーブルを叩きながら、少しだけ身を乗り出す。そのテーブルに叩きつけられた音に、迷子であった俺の意識が返って来る。
「な、なんだ?」
ちゃんと聞いておけと言われてたのに、聞いていなかったせいだろうか。ズィーリオスの腕をちょんちょんと突き顔を覗き込むが、ズィーリオスがニコリとした笑顔を向けてくるだけで、一切答える気がないようだった。
「ではその日に動くことにしよう。ダガリス、来週のいつだ?」
「来週の始め、明後日だ」
「思ったよりもすぐ動けますね、殿下」
「ああ。1日でも早いことに越したことはない」
「では、同伴者は誰が良いでしょうか?さすがに殿下は無理ですし」
「お前が行くのはどうだ?」
「殿下、さすがにエリム殿は無理がある。この辺りにいるエルフと言えばエリム殿だ」
「なら顔がバレていない方が良いということだな」
答えてくれないズィーリオスに痺れを切らして、他の人に聞こうと首を回しても、目が合ったら微笑むだけで皆一様に教えてくれない。わかるのは、明後日に何かをするということだけだ。今回は俺のせいというよりかは、爆弾を投げ落とした精霊王のせいだろ。教えてくれても良いじゃないか!
「殿下、適任者に心当たりありますよ」
丁寧な言葉でズィーリオスが王女に対応している間、不貞腐れて口をへの字にしていた俺は、なぜか全員の視線を一心に浴びることになり、首を傾げた。
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