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反撃
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「良かったな、お前たち。こんなガキに助けられて」
皮肉を込めた言葉がザスから元人質の3人に向けられる。先ほどまで彼らを見張っていた男たちは、物言わぬ肉塊へと変貌してその存在を消し、彼らの目の前の地面で横たわっていた。その光景を、人魚の女性が動かないジュリアの目を覆い隠し見えないようにし、自身は目を背けていた。人魚の男性はその女性を庇う様に俺たち3人の間に立ちふさがり、強張った表情をしている。
その様子をアンドリューが片眉を上げて眺めていた。そして今の現状を知ってか知らずか、ザスが再び口を開く。
「てめぇらはここに居とけ。誰か助けが来るだろうからな。まあ、俺たちに付いて来るなら構わないぜ?身の安全の保障はしないがな」
人魚の男がチラリと足元に広がる血溜まりに視線を向けたあと、俺を見て、また足元を見て視線を逸らしながら顔を上げる。
俺も危険視されている?
俺は全然危険じゃないんだけどな。俺は敵には剣を向けるが、敵でも味方でもない奴には剣を向けることはないぞ?ジュリアを守っているということは、人魚の2人は敵ではないということだろう?一応。あ、俺は敵にも味方にも感じないが、彼らからしたら、謎の敵っぽい味方が出て来たという感覚なのだろうか?
分かりませーん。もう、難しい事は何も考えられませーん。
骨折による熱。そこからの体調不良。霧がかったようにまともに動かない脳は、自らの役割を放棄し出した。朦朧としていながらも、何とか気力だけで動かしていた脳が完全に止まる。
「なんでお前が代わりになるんだよ!白い髪なんて聞いてねぇよっ!わた・・・俺にそこまでの価値などねぇっての!代わりになるわけがないだろうが!一緒に逃げろよ!昨日みたいにカッコよくあいつ等を倒せよ!俺はどんな顔してズィーリオスに会えばいいんだよ!」
ジュリアが俺に向けて叫んでいるように見えた。しかし、その言葉を意味がある音として拾うことが出来ない。ボーっとしながらジュリアの方を見ていると、今にも泣きそうに顔を歪めたジュリアの輪郭が曖昧になり、グニャグニャに歪み始めた。
ジュリアは一体何をしてるんだ?あ、違う。他の全てもグニャグニャだ。頭を振り、グニャグニャも取り払おうとするが取れず、たたらを踏む。
アハハ!なんか今の俺、酔っ払いみたいだな!飲みすぎ?飲んだ記憶はないけど!ジュリア~、酒の飲みすぎは気を付けろよー。俺みたいになるぜー。
にへらとジュリアに向かって笑いかけ、手を振る。
すると何を思ったのか、いきなりジュリアが俺に向かって駆け出した。人魚の女性の制止を振り切り、一直線にこちらへ向かってやって来る。
あー再会のハグが欲しいみたいな?まだちびっ子だし、仕方ないな!
ジュリアに向かって両腕を広げる。
しかし、その広げられた俺の腕の中に飛び込んで来たのは、小さな頼りない拳だった。ポスっと軽い音を立てて当たる。
そんな軽いはずの攻撃が、重く感じた。
そして脳が、視界が、ハッキリとした。一切のモヤがなくなり、重かった頭が軽くなる。鈍い動きを繰り返していた脳が動き出す。視界に映る全ての輪郭がはっきりと認識出来る様になる。
『あっ』
精霊王の啞然とする声が僅かに聞こえた。
認識出来るようになった視界に初めに入ったのは、ジュリアの様々な感情を溢れ出させた表情だった。
グニャグニャではなく、ぐちゃぐちゃ。
そう表現出来る顔だった。
ポロポロと大粒の涙を綺麗なアクアブルーの瞳から止めどなく流し、俺を睨みつけている。下唇を噛み締め、再び拳を握り再度殴りかかる。
ただの小さな拳。否、強く握りしめられた、ジュリアの固い拳。
痛くない。俺を傷つけることなど不可能な拳。
なのになぜ、こんなにも心臓が痛くなるのだろう。当たっているのは腹部なのに。胸部ではないのに。
殴っていたジュリアの拳が空を切る。拳と共に目の前からジュリアが消える。ジュリアが消えた方向に顔を向けると、アンドリューがジュリアの腕を引っ掴み、・・・放り投げる瞬間が広がっていた。
咄嗟にジュリアの落下地点に先回りしようと踏み出した足は、2歩目を踏むことが出来なかった。いつの間にか近づいていたザスに肩を掴まれたせいだ。
「放せ」
かなり強い力で肩を掴まれていた。ちょっとやそっとで振り払えるような力ではなかった。
「ちょっと!貴方、女の子相手になんて酷いことするの!?」
「はぁー。全く。でも君ならそうすると思ったよ」
聞こえてきた声に振り返ると、跪いているジュリアのそばに人魚の女性が気遣うように寄り添っている。その女性とジュリアの前に立ち、アンドリューと2人の間に人魚の男性が入り込む。
「陸地、それもこんな地中では海神様の御加護が届きにくいんだけどね。愛するラシェンダのためだ。一肌脱ごう」
「ラドリー様!?しかし、これがあるのですよ!?」
女性が驚いた様子でラドリーという男を見た後、自身の腕に着けているブレスレットを指し示す。シンプルなデザインの金属の輪が女性の腕だけでなく、男性とジュリアの腕にも着いていた。
「分かっている。この魔封じがあるうちはどうしようもないということぐらい。けれど、こいつは女子供関係なく手を出すじゃないか。君という愛する存在を守るために、この身を盾とすることぐらいは出来る」
「何を仰っているのですか!御身の方がもっと「カッコつけさせてくれ」・・・はい」
まるで舞台のラブストーリーのような空気に、アンドリューがニヤニヤしながらザスを見ていた。その見られている本人は苦虫を噛み潰したような顔をしている。
そしてそれは、ザスの注意が逸れた瞬間であった。
少し前から俺を見つめていたジュリアとしっかりと目を合わせて、”念話”を飛ばした。そして小さく頷く。それを見たジュリアの目が大きく開かれた、と同時に、力が抜け、注意が逸れているザスの手首を掴み取り、体の外側に向けて俺自身が反転する力を利用して、捻り上げる。
関節を利用した、所謂柔術の一種である。
例え相手が自分より倍以上に体格の大きな相手でも、骨格が存在する人であれば問題なく通用する技。体が柔らかい人なら捻る割合を大きくしないといけないが、ザスは見た目通り体が硬い様で、今の捻りだけで痛みから逃れようと片足立ちになる。その隙を見逃さず、弁慶の泣き所である脛を部位強化した脚で蹴り上げる。更にバランスの崩した体勢に、追い打ちをかける。持っていた手首の捻りを強くした。
バキ。ボキ。
すると横から殺気を感じて後ろに飛んで距離を取る。が、それを読んでいたのか、後ろからまるで壁のような極太の光線が迫っていた。逃げる隙間はない。俺だけでなくザスも巻き込むかもしれないというのに、全く気にした様子はなかった。
この魔力量の攻撃、俺を生きたまま捉えるという感じではない。殺しに来ていた。それに、消滅させるには時間が足りない。確実に直撃し、無事で済む事はないだろう。衝撃に備え、全力の身体強化を掛けるが、いつまで経っても衝撃はない。
そりゃあ、そうだろう。なんせ今、俺の目の前は真っ暗な闇に覆われていたのだから。それはつまり、精霊王の仕業と言うわけで。
床に片膝を立てていたザスは、その光景に唖然として魅入っていた。
『これはさっきのお詫びよぉ、ごめんねぇ?』
「アンドリューの除滅光を軽々と防ぎ切っただとっ!?」
精霊王がいきなり何に対してか全く分からない謝罪を始め、ザスは骨が折れて激痛が走っているはずだが、忘れてしまったかのように小さな声で呟くように溢す。背後から俺を襲うということすら考えつかないようだ。
「在り得ない。アンドリューが敵と認識した奴のみを確実に滅する必殺の手札が、こうもあっさりと防がれる訳がない。いくら相性が悪い闇だからって、相手の方も同じだ。そうなると後は決め手となるのは・・・!」
「馬鹿みたいな魔力量だ」
ザスがアンドリューの攻撃について説明してくれ、それに続く様に術者本人が答える。ザス、解説ありがとな。
呆れたように、お手上げだとばかりにアンドリューが攻撃の手を止める。これ以上やっても埒が明かないと思ったのだろうか。両手を軽く上げて、肩をすくめ、首を横に振っていた。
攻撃が止んだ事で、精霊王も力を使うことを止める。そして即行で魔力を集りに来た。見えているのが俺だけだからまだしも、そんながっつくんじゃない!みっともないぞ!
そんな俺の思いとは裏腹に、好物を前にした幼い子供の様にせがむ美女を半目で見下ろす。溜息を吐きつつ魔力を渡すと、またしても人様にお見せ出来ない顔になっていた。
皮肉を込めた言葉がザスから元人質の3人に向けられる。先ほどまで彼らを見張っていた男たちは、物言わぬ肉塊へと変貌してその存在を消し、彼らの目の前の地面で横たわっていた。その光景を、人魚の女性が動かないジュリアの目を覆い隠し見えないようにし、自身は目を背けていた。人魚の男性はその女性を庇う様に俺たち3人の間に立ちふさがり、強張った表情をしている。
その様子をアンドリューが片眉を上げて眺めていた。そして今の現状を知ってか知らずか、ザスが再び口を開く。
「てめぇらはここに居とけ。誰か助けが来るだろうからな。まあ、俺たちに付いて来るなら構わないぜ?身の安全の保障はしないがな」
人魚の男がチラリと足元に広がる血溜まりに視線を向けたあと、俺を見て、また足元を見て視線を逸らしながら顔を上げる。
俺も危険視されている?
俺は全然危険じゃないんだけどな。俺は敵には剣を向けるが、敵でも味方でもない奴には剣を向けることはないぞ?ジュリアを守っているということは、人魚の2人は敵ではないということだろう?一応。あ、俺は敵にも味方にも感じないが、彼らからしたら、謎の敵っぽい味方が出て来たという感覚なのだろうか?
分かりませーん。もう、難しい事は何も考えられませーん。
骨折による熱。そこからの体調不良。霧がかったようにまともに動かない脳は、自らの役割を放棄し出した。朦朧としていながらも、何とか気力だけで動かしていた脳が完全に止まる。
「なんでお前が代わりになるんだよ!白い髪なんて聞いてねぇよっ!わた・・・俺にそこまでの価値などねぇっての!代わりになるわけがないだろうが!一緒に逃げろよ!昨日みたいにカッコよくあいつ等を倒せよ!俺はどんな顔してズィーリオスに会えばいいんだよ!」
ジュリアが俺に向けて叫んでいるように見えた。しかし、その言葉を意味がある音として拾うことが出来ない。ボーっとしながらジュリアの方を見ていると、今にも泣きそうに顔を歪めたジュリアの輪郭が曖昧になり、グニャグニャに歪み始めた。
ジュリアは一体何をしてるんだ?あ、違う。他の全てもグニャグニャだ。頭を振り、グニャグニャも取り払おうとするが取れず、たたらを踏む。
アハハ!なんか今の俺、酔っ払いみたいだな!飲みすぎ?飲んだ記憶はないけど!ジュリア~、酒の飲みすぎは気を付けろよー。俺みたいになるぜー。
にへらとジュリアに向かって笑いかけ、手を振る。
すると何を思ったのか、いきなりジュリアが俺に向かって駆け出した。人魚の女性の制止を振り切り、一直線にこちらへ向かってやって来る。
あー再会のハグが欲しいみたいな?まだちびっ子だし、仕方ないな!
ジュリアに向かって両腕を広げる。
しかし、その広げられた俺の腕の中に飛び込んで来たのは、小さな頼りない拳だった。ポスっと軽い音を立てて当たる。
そんな軽いはずの攻撃が、重く感じた。
そして脳が、視界が、ハッキリとした。一切のモヤがなくなり、重かった頭が軽くなる。鈍い動きを繰り返していた脳が動き出す。視界に映る全ての輪郭がはっきりと認識出来る様になる。
『あっ』
精霊王の啞然とする声が僅かに聞こえた。
認識出来るようになった視界に初めに入ったのは、ジュリアの様々な感情を溢れ出させた表情だった。
グニャグニャではなく、ぐちゃぐちゃ。
そう表現出来る顔だった。
ポロポロと大粒の涙を綺麗なアクアブルーの瞳から止めどなく流し、俺を睨みつけている。下唇を噛み締め、再び拳を握り再度殴りかかる。
ただの小さな拳。否、強く握りしめられた、ジュリアの固い拳。
痛くない。俺を傷つけることなど不可能な拳。
なのになぜ、こんなにも心臓が痛くなるのだろう。当たっているのは腹部なのに。胸部ではないのに。
殴っていたジュリアの拳が空を切る。拳と共に目の前からジュリアが消える。ジュリアが消えた方向に顔を向けると、アンドリューがジュリアの腕を引っ掴み、・・・放り投げる瞬間が広がっていた。
咄嗟にジュリアの落下地点に先回りしようと踏み出した足は、2歩目を踏むことが出来なかった。いつの間にか近づいていたザスに肩を掴まれたせいだ。
「放せ」
かなり強い力で肩を掴まれていた。ちょっとやそっとで振り払えるような力ではなかった。
「ちょっと!貴方、女の子相手になんて酷いことするの!?」
「はぁー。全く。でも君ならそうすると思ったよ」
聞こえてきた声に振り返ると、跪いているジュリアのそばに人魚の女性が気遣うように寄り添っている。その女性とジュリアの前に立ち、アンドリューと2人の間に人魚の男性が入り込む。
「陸地、それもこんな地中では海神様の御加護が届きにくいんだけどね。愛するラシェンダのためだ。一肌脱ごう」
「ラドリー様!?しかし、これがあるのですよ!?」
女性が驚いた様子でラドリーという男を見た後、自身の腕に着けているブレスレットを指し示す。シンプルなデザインの金属の輪が女性の腕だけでなく、男性とジュリアの腕にも着いていた。
「分かっている。この魔封じがあるうちはどうしようもないということぐらい。けれど、こいつは女子供関係なく手を出すじゃないか。君という愛する存在を守るために、この身を盾とすることぐらいは出来る」
「何を仰っているのですか!御身の方がもっと「カッコつけさせてくれ」・・・はい」
まるで舞台のラブストーリーのような空気に、アンドリューがニヤニヤしながらザスを見ていた。その見られている本人は苦虫を噛み潰したような顔をしている。
そしてそれは、ザスの注意が逸れた瞬間であった。
少し前から俺を見つめていたジュリアとしっかりと目を合わせて、”念話”を飛ばした。そして小さく頷く。それを見たジュリアの目が大きく開かれた、と同時に、力が抜け、注意が逸れているザスの手首を掴み取り、体の外側に向けて俺自身が反転する力を利用して、捻り上げる。
関節を利用した、所謂柔術の一種である。
例え相手が自分より倍以上に体格の大きな相手でも、骨格が存在する人であれば問題なく通用する技。体が柔らかい人なら捻る割合を大きくしないといけないが、ザスは見た目通り体が硬い様で、今の捻りだけで痛みから逃れようと片足立ちになる。その隙を見逃さず、弁慶の泣き所である脛を部位強化した脚で蹴り上げる。更にバランスの崩した体勢に、追い打ちをかける。持っていた手首の捻りを強くした。
バキ。ボキ。
すると横から殺気を感じて後ろに飛んで距離を取る。が、それを読んでいたのか、後ろからまるで壁のような極太の光線が迫っていた。逃げる隙間はない。俺だけでなくザスも巻き込むかもしれないというのに、全く気にした様子はなかった。
この魔力量の攻撃、俺を生きたまま捉えるという感じではない。殺しに来ていた。それに、消滅させるには時間が足りない。確実に直撃し、無事で済む事はないだろう。衝撃に備え、全力の身体強化を掛けるが、いつまで経っても衝撃はない。
そりゃあ、そうだろう。なんせ今、俺の目の前は真っ暗な闇に覆われていたのだから。それはつまり、精霊王の仕業と言うわけで。
床に片膝を立てていたザスは、その光景に唖然として魅入っていた。
『これはさっきのお詫びよぉ、ごめんねぇ?』
「アンドリューの除滅光を軽々と防ぎ切っただとっ!?」
精霊王がいきなり何に対してか全く分からない謝罪を始め、ザスは骨が折れて激痛が走っているはずだが、忘れてしまったかのように小さな声で呟くように溢す。背後から俺を襲うということすら考えつかないようだ。
「在り得ない。アンドリューが敵と認識した奴のみを確実に滅する必殺の手札が、こうもあっさりと防がれる訳がない。いくら相性が悪い闇だからって、相手の方も同じだ。そうなると後は決め手となるのは・・・!」
「馬鹿みたいな魔力量だ」
ザスがアンドリューの攻撃について説明してくれ、それに続く様に術者本人が答える。ザス、解説ありがとな。
呆れたように、お手上げだとばかりにアンドリューが攻撃の手を止める。これ以上やっても埒が明かないと思ったのだろうか。両手を軽く上げて、肩をすくめ、首を横に振っていた。
攻撃が止んだ事で、精霊王も力を使うことを止める。そして即行で魔力を集りに来た。見えているのが俺だけだからまだしも、そんながっつくんじゃない!みっともないぞ!
そんな俺の思いとは裏腹に、好物を前にした幼い子供の様にせがむ美女を半目で見下ろす。溜息を吐きつつ魔力を渡すと、またしても人様にお見せ出来ない顔になっていた。
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