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ダガリスとの話し合い
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「そしてその雷なんだが、”神の怒り”じゃないかと言われていてな、今ではその出来事を神の御業とうちの町の連中は考えている。そしてあの祠は、ロザロ山脈に雷を落とした神の怒りを鎮めるためのものだ」
「そ、そうなのか」
ズィーリオスの頬が引き攣っているように見える気がするが、きっと目の錯覚だろう。頑張れズィーリオス!
「あの祠はずっと昔からあってな。いつからあったのかは誰も知らない。そして中には何も入っていなかった。ずっとな」
「だが、俺たちが見た時には中に何か入っていたが?」
「ああ。今入っている物は半年前に入れた物だ。かなり昔から町に存在して大切にしてきたもので、俺たちも何かは分からない。けど、領主家が代々大切に守り通してきたものなんだ。そこで、”神の怒り”を鎮めるために、ソレを御神体代わりに祠に移したんだ」
「ならどうしてあのような場所に?」
「人が来ないから敢えて、というものあるが・・・。君たちは見たどころか殺やり合っただろう?アイアンゴーレムと。俺たちが守るよりもそっちの方が安全だと思ってな。結局、君たちに倒されてしまったが・・・」
「ッ!?そんなこととは知らずすみません!」
ズィーリオスがダガリスに対して頭を下げる。勿論、ただ座って話を聞いていた俺は、急なズィーリオスの腕に押さえつけられながら俺も頭を下げた。
ズィーリオスに合わせないといけないからな。文句を言ってはいけない。言える雰囲気ではない。隣からの圧力がビシバシ感じるのだ。倒した元凶は俺だし。口は禍の元。俺も学んだのだ。ズィーリオスが交渉の場に立っている、または俺たちの中での”外交”を行っている時は、なるべく大人しくしておかなければならない。お口はチャックだ。強制チャックはもうごめん被る。
「君たちが謝ることではない。うちのジュリアの頼みを君たちが聞いてくれただけであるのだからな。だから頭をあげてくれ」
「しかし、それでは今はあの祠は無防備な状態で・・・」
ズィーリオスの腕が離れ、頭が開放される。ふー。頭が軽い。あ、俺がバカってわけではないからな。最近思考力の低下を感じている気がするからって、バカになったわけではないからな!
『念話で駄々洩れなんだけどぉー。うふふっ。大丈夫よぉ。自覚症状があるうちは』
『だから俺は馬鹿じゃなくだな、俺はただあた『うるさいよ。静かにして』・・・・ごめん』
『あらぁ。ごめんさぁい』
ズィーリオスに強制終了され、挽回のチャンスを失ってしまった。精霊王が勘違いしたままなのは頂けない。俺がバカではないことを証明しなければ!ただ・・・いつチャンスは来るのだろう?
「確かに今の現状では無防備だが、信頼の置ける部下に様子を見に行ってもらっている。だが、ずっと見張りを置くことは出来ないからな。どうしたものか・・・」
「!?それならずっと見張りは要らないですよ!あの雷については知っています。そして神の御業でもないです。詳細は詳しくは言えないですが、原因は取り除かれたので今後いきなり同規模の”神の怒り”が振り下ろされることはないです!危険はないですから、再び祠から移動させても問題はないかと」
「ズィーリオス殿、口調が・・・」
「あ、・・・すみません。いや、ごめん。つい。『強ち間違っていないのが何とも・・・』」
『ズィー?』
『なんだ?』
『今、何て?』
『?何も言ってないが?』
『・・・そう』
ズィーリオスが発した言葉の最後に、ポツリと呟くように念話が聞こえた。しかし、本人に訊ねても無意識だったようで、なんと言ったのか良くわからなかった。
「話を戻すが、あの雷の原因が分かったのか?」
「そうだ。ただちょっと色々とこちらにも事情があるので、あまり詮索しないでもらいたい」
「それもそうだな。憂う要素が無くなったのであれば良い。詮索はしない」
「ありがたい。助かる」
「だから、君たちが気になっているのであろう、あの場の守護者であったアイアンゴーレムのことも詮索しないで黙っていてもらいたい」
「・・・なるほど。分かった」
えー。俺はめちゃくちゃ気になるんだけど!何であんな所にいたのか。そして、そのことをダガリスは知っているようだし?こんな辺境の地にゴーレムがいるなんて気になるじゃないか!
顔に不服だと出ていたのだろうか。ダガリスが俺の顔を見て苦笑いし「すまない」と言ったことで、ズィーリオスに小突かれる。
『きっと魔道具によるものだろう。あの出現とゴーレムの能力は、誰かが意図して作ったものに違いない。ゴーレムが作れる者など希少だ。もしかしたらダンジョン産の物を利用して作った可能性もあるが、作れるということに変わりはない。バレたら確実に他国からの介入があるだろう。だからリュゼも黙っておくんだぞ』
『はーい』
無理やりでも納得するしかない。大っぴらにされていないということは、その”誰か”はバレることなく、この町で平穏に暮らしたいということなのだろう。
「祠に守護者が要らないとなると・・・」
ダガリスがブツブツ呟きながら考え込む。ロザロ山脈での冒険の疲れが出たのか、いつの間にかジュリアは可愛らしい寝息を立てていた。俺も眠ろうかな?・・・痛った!なんで肘打ちするんだよ、ズィーリオス!はっ!寝ようと考えていたのがバレた!?どんどんズィーリオスの勘が鋭くなっていってる気がする・・・。
ダガリスの後ろに立っているライナーと呼ばれていた男が咳払いをする。考え込んでいたダガリスはその音で意識が戻ってきたようだ。咳払いをして対話の姿勢に入る。そういえば、あのライナーという人は誰なんだ?・・・聞ける雰囲気じゃないな。うん。黙っていよ。
「祠の件はこちらで対応するから気にしなくて良い」
「分かった。ところで、ロザロ山脈は危険で立ち入り禁止な場所なのに、ジュリアはいた。今日見た限り仲が悪いわけでもないみたいだが、その・・・」
「ああ、そういうことか」
ダガリスがニヤリと笑い、隣で眠っているジュリアの頭を軽く叩く。その振動でジュリアは目を覚ましてしまった。ジュリアは頭をぐしゃぐしゃにしている腕を払いのけて、目をゴシゴシと擦っている。
「ジュリアが急にどこかへ出かけていなくなるのはこの町の連中は皆知っている。というか、いつものことだ。そして出かける先は大概海だからな。町の奴が誰かしらいるから心配はしていない。ちゃんとその日には帰って来るからな」
そこでダガリスは言葉を切り、既に冷めてしまっているカップに口を付ける。そして一気に中身を飲み干して再び口を開く。
「しかし、今回はズィーリオス殿の言う通り、海とは反対のロザロ山脈。しかも、無断外泊」
おー。雲行きが怪しくなってきたぞー。
ダガリスが満面の笑みでジュリアを見ている。ジュリアは何かを感じ取ったようで、先ほどまでの眠気は吹き飛んだようだ。一気に青ざめた表情に変わった。救いを求めるような視線を向けられるが、俺にはどうしようもない。視線を逸らす。縋る気配を感じるが、視線を戻せない。いや、戻さない。
「それはそれはもう、心配した。俺だけでなく、町の連中も、な?ジュリアの弟のジュドには、自分のせいでジュリアが危険なことをしていると心配させないために、体調不良ということにして本当のことは教えていない。それでも心配はしていたがな」
これ以上ない程さらにダガリスの笑みが深まる。これほど凶悪な笑みは見たことが無い。俺に言われていることではないが、思わずズィーリオスにくっ付き様子を窺う。
「ジュリア。領主命令だ。今後一か月間の外出を禁ずる。破ったら更に追加で一か月間延長だ。そしてこの後、楽しい楽しいお説教タイムが待っているからな?」
ジュリアの顔が青を通り越して土気色になる。
・・・自業自得。ご愁傷様。
「そ、そうなのか」
ズィーリオスの頬が引き攣っているように見える気がするが、きっと目の錯覚だろう。頑張れズィーリオス!
「あの祠はずっと昔からあってな。いつからあったのかは誰も知らない。そして中には何も入っていなかった。ずっとな」
「だが、俺たちが見た時には中に何か入っていたが?」
「ああ。今入っている物は半年前に入れた物だ。かなり昔から町に存在して大切にしてきたもので、俺たちも何かは分からない。けど、領主家が代々大切に守り通してきたものなんだ。そこで、”神の怒り”を鎮めるために、ソレを御神体代わりに祠に移したんだ」
「ならどうしてあのような場所に?」
「人が来ないから敢えて、というものあるが・・・。君たちは見たどころか殺やり合っただろう?アイアンゴーレムと。俺たちが守るよりもそっちの方が安全だと思ってな。結局、君たちに倒されてしまったが・・・」
「ッ!?そんなこととは知らずすみません!」
ズィーリオスがダガリスに対して頭を下げる。勿論、ただ座って話を聞いていた俺は、急なズィーリオスの腕に押さえつけられながら俺も頭を下げた。
ズィーリオスに合わせないといけないからな。文句を言ってはいけない。言える雰囲気ではない。隣からの圧力がビシバシ感じるのだ。倒した元凶は俺だし。口は禍の元。俺も学んだのだ。ズィーリオスが交渉の場に立っている、または俺たちの中での”外交”を行っている時は、なるべく大人しくしておかなければならない。お口はチャックだ。強制チャックはもうごめん被る。
「君たちが謝ることではない。うちのジュリアの頼みを君たちが聞いてくれただけであるのだからな。だから頭をあげてくれ」
「しかし、それでは今はあの祠は無防備な状態で・・・」
ズィーリオスの腕が離れ、頭が開放される。ふー。頭が軽い。あ、俺がバカってわけではないからな。最近思考力の低下を感じている気がするからって、バカになったわけではないからな!
『念話で駄々洩れなんだけどぉー。うふふっ。大丈夫よぉ。自覚症状があるうちは』
『だから俺は馬鹿じゃなくだな、俺はただあた『うるさいよ。静かにして』・・・・ごめん』
『あらぁ。ごめんさぁい』
ズィーリオスに強制終了され、挽回のチャンスを失ってしまった。精霊王が勘違いしたままなのは頂けない。俺がバカではないことを証明しなければ!ただ・・・いつチャンスは来るのだろう?
「確かに今の現状では無防備だが、信頼の置ける部下に様子を見に行ってもらっている。だが、ずっと見張りを置くことは出来ないからな。どうしたものか・・・」
「!?それならずっと見張りは要らないですよ!あの雷については知っています。そして神の御業でもないです。詳細は詳しくは言えないですが、原因は取り除かれたので今後いきなり同規模の”神の怒り”が振り下ろされることはないです!危険はないですから、再び祠から移動させても問題はないかと」
「ズィーリオス殿、口調が・・・」
「あ、・・・すみません。いや、ごめん。つい。『強ち間違っていないのが何とも・・・』」
『ズィー?』
『なんだ?』
『今、何て?』
『?何も言ってないが?』
『・・・そう』
ズィーリオスが発した言葉の最後に、ポツリと呟くように念話が聞こえた。しかし、本人に訊ねても無意識だったようで、なんと言ったのか良くわからなかった。
「話を戻すが、あの雷の原因が分かったのか?」
「そうだ。ただちょっと色々とこちらにも事情があるので、あまり詮索しないでもらいたい」
「それもそうだな。憂う要素が無くなったのであれば良い。詮索はしない」
「ありがたい。助かる」
「だから、君たちが気になっているのであろう、あの場の守護者であったアイアンゴーレムのことも詮索しないで黙っていてもらいたい」
「・・・なるほど。分かった」
えー。俺はめちゃくちゃ気になるんだけど!何であんな所にいたのか。そして、そのことをダガリスは知っているようだし?こんな辺境の地にゴーレムがいるなんて気になるじゃないか!
顔に不服だと出ていたのだろうか。ダガリスが俺の顔を見て苦笑いし「すまない」と言ったことで、ズィーリオスに小突かれる。
『きっと魔道具によるものだろう。あの出現とゴーレムの能力は、誰かが意図して作ったものに違いない。ゴーレムが作れる者など希少だ。もしかしたらダンジョン産の物を利用して作った可能性もあるが、作れるということに変わりはない。バレたら確実に他国からの介入があるだろう。だからリュゼも黙っておくんだぞ』
『はーい』
無理やりでも納得するしかない。大っぴらにされていないということは、その”誰か”はバレることなく、この町で平穏に暮らしたいということなのだろう。
「祠に守護者が要らないとなると・・・」
ダガリスがブツブツ呟きながら考え込む。ロザロ山脈での冒険の疲れが出たのか、いつの間にかジュリアは可愛らしい寝息を立てていた。俺も眠ろうかな?・・・痛った!なんで肘打ちするんだよ、ズィーリオス!はっ!寝ようと考えていたのがバレた!?どんどんズィーリオスの勘が鋭くなっていってる気がする・・・。
ダガリスの後ろに立っているライナーと呼ばれていた男が咳払いをする。考え込んでいたダガリスはその音で意識が戻ってきたようだ。咳払いをして対話の姿勢に入る。そういえば、あのライナーという人は誰なんだ?・・・聞ける雰囲気じゃないな。うん。黙っていよ。
「祠の件はこちらで対応するから気にしなくて良い」
「分かった。ところで、ロザロ山脈は危険で立ち入り禁止な場所なのに、ジュリアはいた。今日見た限り仲が悪いわけでもないみたいだが、その・・・」
「ああ、そういうことか」
ダガリスがニヤリと笑い、隣で眠っているジュリアの頭を軽く叩く。その振動でジュリアは目を覚ましてしまった。ジュリアは頭をぐしゃぐしゃにしている腕を払いのけて、目をゴシゴシと擦っている。
「ジュリアが急にどこかへ出かけていなくなるのはこの町の連中は皆知っている。というか、いつものことだ。そして出かける先は大概海だからな。町の奴が誰かしらいるから心配はしていない。ちゃんとその日には帰って来るからな」
そこでダガリスは言葉を切り、既に冷めてしまっているカップに口を付ける。そして一気に中身を飲み干して再び口を開く。
「しかし、今回はズィーリオス殿の言う通り、海とは反対のロザロ山脈。しかも、無断外泊」
おー。雲行きが怪しくなってきたぞー。
ダガリスが満面の笑みでジュリアを見ている。ジュリアは何かを感じ取ったようで、先ほどまでの眠気は吹き飛んだようだ。一気に青ざめた表情に変わった。救いを求めるような視線を向けられるが、俺にはどうしようもない。視線を逸らす。縋る気配を感じるが、視線を戻せない。いや、戻さない。
「それはそれはもう、心配した。俺だけでなく、町の連中も、な?ジュリアの弟のジュドには、自分のせいでジュリアが危険なことをしていると心配させないために、体調不良ということにして本当のことは教えていない。それでも心配はしていたがな」
これ以上ない程さらにダガリスの笑みが深まる。これほど凶悪な笑みは見たことが無い。俺に言われていることではないが、思わずズィーリオスにくっ付き様子を窺う。
「ジュリア。領主命令だ。今後一か月間の外出を禁ずる。破ったら更に追加で一か月間延長だ。そしてこの後、楽しい楽しいお説教タイムが待っているからな?」
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