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「おーい。ズィーリオス?精霊王?」
判定を下さないズィーリオスと精霊王の顔を覗き込むと、ズィーリオスは目を細めており、精霊王は無表情・・・ではなく、呆れてる?何だろう。そんな気がする。それそれの目の前で手を振ってみる。
ゆっくりと両者の視線がこちらへと向く。良かった。認識はしてもらえているようだ。
『魔力制御に関してだが、問題はない。訓練の様子をずっと見ていたし、かなり魔力制御が上手くなっていることは知っていたが。な?』
「ん??」
『それの制御は普通の魔力制御よりも難しいはずなのよぉ?なのによくあそこまで威力を抑えられたわねぇ。まあ、視ていたから分かるけれどもぉ。ねぇ?』
「んん??」
意味深に視線を交わすズィーリオスと精霊王に、1人置いてけぼりを食らう。なにかおかしかっただろうか。
『自覚して意識的に行ったのかしらぁ?』
『そうでないと、あれ程の威力の制御は出来ないはずだろ』
ズィーリオスと精霊王が背後を振り返る。そこにあるのは、半年前の訓練前の状態で放った魔法の結果。全く同じ魔法を放ったとは思えない。それほど落差のある光景である。
再び両者が俺の方に視線を向ける。
少々よくわからない所があった会話だったが、結局のところ合格ということか?
『今、魔法を行使した時にどのように魔力を使用したか、つまり制御したか、答えられるか?』
「そりゃあ、出来るけど?」
『ならば説明してくれ。それで判断する』
「そう?わかった」
俺とて黒の書を使用する時に色々考えたのだ。ただ普通に、落雷の落下地点をピンポイントで制御するだけでは意味がない。黒の書の中にある最低の威力のもので半年前の結果だ。結局威力は変わらないのだから、落下地点が数メートル単位離れた所にズレて落としたとしても、大して結果は変わらない。ならば威力自体をどうにかするしかないが、呪文をどうこうする事は出来ないし、魔法陣ではないので改変する事も出来ない。
通常、魔法の威力をあげる時はどうするか。発動させたい魔法に注ぎ込む魔力量を増やす方法。また、同じ魔力量でも魔力を高める・・・魔力濃度をあげる方法だ。
そこで俺は考えた。ならその反対のことをすればいい、と。
注ぎ込む魔力量を減らす?ダメだ。そもそも発動すらしなくなる。そうなると、魔力濃度を薄くする?これしかない。
で、やってみた結果が現状だ。魔力制御が出来てこその結果なのは一目瞭然だ。勢いよく流れ出ようとする魔力の濃度を薄めるのは、なかなかに大変だった。でも、この結果から何度か練習させてもらえれば、もっと簡単に出来るようになるはずだ。
・・・隣の峰の山腹が、陥没しているのが見えるほどの威力と範囲だったとしても、大丈夫だよな?まだダメとは言わないよな?かなり抑えられているはずだし・・・。
とりあえず、ズィーリオスと精霊王には魔力濃度を下げて魔法を行使したと説明する。精霊王が視ていたのだし、きっと理解は出来るはず!前向きに考えよう!
『良かったわぁ。あれは意識的なものだったのねぇ。意図しないと出来ないことなのだけれどぉ。だったらぁ・・・』
『うん。合格だよ、リュゼ!』
「よっしゃー!」
やっと訓練終了の合図が出た!もう問題ない程の、魔力制御技術が身に付いたということだ。
「黒の書は・・・!!」
『まあ、周りをよく見て確認してからな?絶対に確認するんだぞ?絶対だからな?』
「はいはーい!」
『本当に大丈夫か?』
『多分ー?見守ればいいのだから大丈夫でしょうぉ』
黒の書の使用の制限がなくなり、認められたことで有頂天になり走り出す。なんだかまだ会話が続いていたような気もするが、何も言ってこないので気にすることでもないと解釈する。
魔力消費の為に常時身体強化をしているので、あっという間にズィーリオスと精霊王とは距離が空く。
増えた魔力量により、黒の書の落雷の魔法を現状でも、後4回は打てるぐらいの魔力量の余裕があった。身体強化は無意識でも常に掛けていられるようになっているが、魔力鎧は未だに無意識とはいかない。しかし、そこまで意識せずとも維持出来るようにはなっているので、次の目標はそれだろうか。
1つの目標を達成したら、次の新たな目標を立てる。あまり大きなものでは継続できない。だから小さな目標を間にいくつも作る。そうすることで、モチベーションを落とさずに目標を達成出来ると俺は考えている。
よく聞く話を例として挙げると、去年3キロ痩せようと目標を立てた人が、目標を達成出来なかったとする。そういう人に限って何故か、今年は5キロ痩せようと目標を立てる。なんで3キロも落とせなかった人が、さらにその上の5キロを落とせると思えるのだろうか。そしてもし、その年その人が2キロのダイエットに成功したとする。
去年の反省を踏まえ、3キロはキツイから今年は2キロ落とそうと目標を立てていたとしたら、その人は目標を達成したということになる。そうなると自信が付き、じゃあ次はさらに3キロを落とそうというモチベーションに繋がるだろう。
しかし、5キロ落とそうと目標を立てていた場合、2キロ”しか”落とせなかったという自己嫌悪に落ちいる。そうなると、今年の遅れを取り返そうとさらに来年は8キロ落とそう、10キロ落とそうと、出来ない目標を立て続ける悪循環になる。モチベーションもなく、ダラダラと成長しない時間だけが過ぎて行くものになってしまう。
だから俺は、目標には大きな目標とそれに繋がる小さな目標が必要だと思うのだ。
大きな目標を「3キロ体重を落とす」ということとする。すると小さな目標は、大きな目標に繋がるようなことを立てる。例えば「お菓子を食べない」「1日1食は野菜を食べる」「毎日10分は運動する」という様な、やろうと思えば達成出来る小さな目標だ。
すると気付いた時には、大きな目標が達成出来ているだろう。
半年の間、そうして頑張って来た。時には上手くいかずに自棄になったりするこあったが、周りに励まされたりと助けられてきたのも事実。だからこそ今こうして、清々しく達成感に溢れた境地であるのだろう。
走っていた脚を止める。目の前には聖域へと繋がる洞窟への入口があった。振り返り、ズィーリオスと精霊王の居場所を確認すると、未だに離れたところにいた。
『おーい。2人とも!師匠に報告しに行きたいんだけど!早く!』
『今行く!』
『ふふふっ。分かったわぁー』
大声をあげるのは疲れるので、念話でズィーリオスと精霊王を呼ぶ。この念話も、魔力制御が出来るようになったことで使えるようになった技術の1つだ。お陰でズィーリオス以外とも念話で会話が出来る。
そしてこの半年の間に、ヴァルードのことを師匠と呼ぶようになっていた。魔力制御に関して随分と詳しく色々指導してくれたからだ。それなら師匠と呼ぶのが最適だろうと判断した。
初めのうちはヴァルードも違和感があったようだが、慣れさせた。強制的に。
消滅の邪龍と師匠、どっちがいい?と呼び名の選択を自分で決めさせた。ヴァルード呼びは無いのかとか言われたが、俺は教えてもらう立場なのだから、呼び捨てはダメだろう。
ヴァルード先生?合わない。合わない。
そうしてヴァルードが選んだのが、”師匠”呼びである。今では随分慣れたようで、師匠と呼んだら直ぐに反応してくれる・・・が、何故か最近耳が遠くなったのか反応が遅い。元気もあまりないように見えるのだ。
だから早く戻り、訓練の成果を報告したい。少しづつ出来ることが増えていった時には、いつも喜んでくれていた。早く報告して、元気な姿を見たい。
『今日はお祝いだから、後で良い獲物でも捕まえて来よう』
「おお!いいね!よろしくな、ズィーリオス!楽しみにしている!」
追いついたズィーリオスと精霊王と共に、師匠が待つ洞窟内へと入って行った。
判定を下さないズィーリオスと精霊王の顔を覗き込むと、ズィーリオスは目を細めており、精霊王は無表情・・・ではなく、呆れてる?何だろう。そんな気がする。それそれの目の前で手を振ってみる。
ゆっくりと両者の視線がこちらへと向く。良かった。認識はしてもらえているようだ。
『魔力制御に関してだが、問題はない。訓練の様子をずっと見ていたし、かなり魔力制御が上手くなっていることは知っていたが。な?』
「ん??」
『それの制御は普通の魔力制御よりも難しいはずなのよぉ?なのによくあそこまで威力を抑えられたわねぇ。まあ、視ていたから分かるけれどもぉ。ねぇ?』
「んん??」
意味深に視線を交わすズィーリオスと精霊王に、1人置いてけぼりを食らう。なにかおかしかっただろうか。
『自覚して意識的に行ったのかしらぁ?』
『そうでないと、あれ程の威力の制御は出来ないはずだろ』
ズィーリオスと精霊王が背後を振り返る。そこにあるのは、半年前の訓練前の状態で放った魔法の結果。全く同じ魔法を放ったとは思えない。それほど落差のある光景である。
再び両者が俺の方に視線を向ける。
少々よくわからない所があった会話だったが、結局のところ合格ということか?
『今、魔法を行使した時にどのように魔力を使用したか、つまり制御したか、答えられるか?』
「そりゃあ、出来るけど?」
『ならば説明してくれ。それで判断する』
「そう?わかった」
俺とて黒の書を使用する時に色々考えたのだ。ただ普通に、落雷の落下地点をピンポイントで制御するだけでは意味がない。黒の書の中にある最低の威力のもので半年前の結果だ。結局威力は変わらないのだから、落下地点が数メートル単位離れた所にズレて落としたとしても、大して結果は変わらない。ならば威力自体をどうにかするしかないが、呪文をどうこうする事は出来ないし、魔法陣ではないので改変する事も出来ない。
通常、魔法の威力をあげる時はどうするか。発動させたい魔法に注ぎ込む魔力量を増やす方法。また、同じ魔力量でも魔力を高める・・・魔力濃度をあげる方法だ。
そこで俺は考えた。ならその反対のことをすればいい、と。
注ぎ込む魔力量を減らす?ダメだ。そもそも発動すらしなくなる。そうなると、魔力濃度を薄くする?これしかない。
で、やってみた結果が現状だ。魔力制御が出来てこその結果なのは一目瞭然だ。勢いよく流れ出ようとする魔力の濃度を薄めるのは、なかなかに大変だった。でも、この結果から何度か練習させてもらえれば、もっと簡単に出来るようになるはずだ。
・・・隣の峰の山腹が、陥没しているのが見えるほどの威力と範囲だったとしても、大丈夫だよな?まだダメとは言わないよな?かなり抑えられているはずだし・・・。
とりあえず、ズィーリオスと精霊王には魔力濃度を下げて魔法を行使したと説明する。精霊王が視ていたのだし、きっと理解は出来るはず!前向きに考えよう!
『良かったわぁ。あれは意識的なものだったのねぇ。意図しないと出来ないことなのだけれどぉ。だったらぁ・・・』
『うん。合格だよ、リュゼ!』
「よっしゃー!」
やっと訓練終了の合図が出た!もう問題ない程の、魔力制御技術が身に付いたということだ。
「黒の書は・・・!!」
『まあ、周りをよく見て確認してからな?絶対に確認するんだぞ?絶対だからな?』
「はいはーい!」
『本当に大丈夫か?』
『多分ー?見守ればいいのだから大丈夫でしょうぉ』
黒の書の使用の制限がなくなり、認められたことで有頂天になり走り出す。なんだかまだ会話が続いていたような気もするが、何も言ってこないので気にすることでもないと解釈する。
魔力消費の為に常時身体強化をしているので、あっという間にズィーリオスと精霊王とは距離が空く。
増えた魔力量により、黒の書の落雷の魔法を現状でも、後4回は打てるぐらいの魔力量の余裕があった。身体強化は無意識でも常に掛けていられるようになっているが、魔力鎧は未だに無意識とはいかない。しかし、そこまで意識せずとも維持出来るようにはなっているので、次の目標はそれだろうか。
1つの目標を達成したら、次の新たな目標を立てる。あまり大きなものでは継続できない。だから小さな目標を間にいくつも作る。そうすることで、モチベーションを落とさずに目標を達成出来ると俺は考えている。
よく聞く話を例として挙げると、去年3キロ痩せようと目標を立てた人が、目標を達成出来なかったとする。そういう人に限って何故か、今年は5キロ痩せようと目標を立てる。なんで3キロも落とせなかった人が、さらにその上の5キロを落とせると思えるのだろうか。そしてもし、その年その人が2キロのダイエットに成功したとする。
去年の反省を踏まえ、3キロはキツイから今年は2キロ落とそうと目標を立てていたとしたら、その人は目標を達成したということになる。そうなると自信が付き、じゃあ次はさらに3キロを落とそうというモチベーションに繋がるだろう。
しかし、5キロ落とそうと目標を立てていた場合、2キロ”しか”落とせなかったという自己嫌悪に落ちいる。そうなると、今年の遅れを取り返そうとさらに来年は8キロ落とそう、10キロ落とそうと、出来ない目標を立て続ける悪循環になる。モチベーションもなく、ダラダラと成長しない時間だけが過ぎて行くものになってしまう。
だから俺は、目標には大きな目標とそれに繋がる小さな目標が必要だと思うのだ。
大きな目標を「3キロ体重を落とす」ということとする。すると小さな目標は、大きな目標に繋がるようなことを立てる。例えば「お菓子を食べない」「1日1食は野菜を食べる」「毎日10分は運動する」という様な、やろうと思えば達成出来る小さな目標だ。
すると気付いた時には、大きな目標が達成出来ているだろう。
半年の間、そうして頑張って来た。時には上手くいかずに自棄になったりするこあったが、周りに励まされたりと助けられてきたのも事実。だからこそ今こうして、清々しく達成感に溢れた境地であるのだろう。
走っていた脚を止める。目の前には聖域へと繋がる洞窟への入口があった。振り返り、ズィーリオスと精霊王の居場所を確認すると、未だに離れたところにいた。
『おーい。2人とも!師匠に報告しに行きたいんだけど!早く!』
『今行く!』
『ふふふっ。分かったわぁー』
大声をあげるのは疲れるので、念話でズィーリオスと精霊王を呼ぶ。この念話も、魔力制御が出来るようになったことで使えるようになった技術の1つだ。お陰でズィーリオス以外とも念話で会話が出来る。
そしてこの半年の間に、ヴァルードのことを師匠と呼ぶようになっていた。魔力制御に関して随分と詳しく色々指導してくれたからだ。それなら師匠と呼ぶのが最適だろうと判断した。
初めのうちはヴァルードも違和感があったようだが、慣れさせた。強制的に。
消滅の邪龍と師匠、どっちがいい?と呼び名の選択を自分で決めさせた。ヴァルード呼びは無いのかとか言われたが、俺は教えてもらう立場なのだから、呼び捨てはダメだろう。
ヴァルード先生?合わない。合わない。
そうしてヴァルードが選んだのが、”師匠”呼びである。今では随分慣れたようで、師匠と呼んだら直ぐに反応してくれる・・・が、何故か最近耳が遠くなったのか反応が遅い。元気もあまりないように見えるのだ。
だから早く戻り、訓練の成果を報告したい。少しづつ出来ることが増えていった時には、いつも喜んでくれていた。早く報告して、元気な姿を見たい。
『今日はお祝いだから、後で良い獲物でも捕まえて来よう』
「おお!いいね!よろしくな、ズィーリオス!楽しみにしている!」
追いついたズィーリオスと精霊王と共に、師匠が待つ洞窟内へと入って行った。
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