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魔法補助
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黒の書の魔法を試し打ちし、隣の峰を消し飛ばした次の日。
黒の書を使用したことによる、後遺症や副作用などといった症状が出ることもなく、魔力も完全回復しており元気そのものだった。使用したことによる俺への影響は特になかったが、黒の書の利用法に関しての情報でより詳しいことが分かった。別に俺に影響がなかったからと言って、周りに影響が出たとかそういうことではない。
黒の書は昨日の有様を思い返しても分かる通り、その性質上、載っている魔法の1つ1つが強力である。その為、残存魔力量の程度に関わらず、同じ魔法は再使用までのクールタイムが存在する。そりゃあ、魔力があるからといだけで、同じ魔法を間髪無く、それも魔力が回復しながら打ててしまうと色々とヤバいということは分かる。
けれど、クールタイムが存在するのは同じ魔法を放とうとした場合だけで、他の魔法であれば間髪無く打てる。あまり意味ないと思うかもしれないが、このクールタイムが結構長い。あまり魔法を放ちまくっていると、戦闘が長引いた場合、使える魔法が無い状態に陥ってしまう可能性がある。
それも、強力なものほどクールタイムは長くなるようで、1章よりは2章、2章よりは3章の魔法の方がクールタイムは長い。だが、具体的にどれぐらいの時間が必要なのかは分からないのだ。昨日使った「落雷ビリッツェ・シュラーク」の魔法以外は。
昨日、このクールタイムについて思い出し、黒の書の第1章第1節第5項のページを開いた。するとそこには、あるはずの呪文は何処にもなく、代わりに中央にカウントダウンされていく数字があった。そしてその時に、これがこの魔法のクールタイムだ、と分かったのだ。
このカウントダウンされていた数字だが、俺が見た時には魔法を発動して暫く経ってたので、具体的な制限時間は分からないが、もうそろそろで残り2時間を切ろうとしていた。”2時間”である。カウントダウンは秒単位で刻まれていたが、”秒”でも”分”でもなく”時間”である。
最低でもこの魔法のクールタイムが3時間はあるということだ。1回の戦闘が3時間以上も長引くことがそんなにあるだろうか。いや、ないだろう。黒の書の魔法を使ってなお、それほどの長時間長引くような戦闘など御免蒙こうむる。
だがそれでも、そのような戦闘が避けては通れないのであれば、また、いつ何が起きるか分からない不測の事態に備えて”ご利用は計画的に”行わないといけない。
そして忘れてはいけないのが、このクールタイムの時間はまだ”1章”の場合はそれぐらいということだ。3章になると、一体どれ程の時間のクールタイムが必要となるのか。かなり癖の強い魔法書と言えよう。
通常の魔法書は、各属性毎に分けられて存在し、貴族の間では広く一般的に流通している。雷・植物・氷の上位属性、光・闇の希少属性は、使い手が少ないので余り流通はしていない。基本的に属性は遺伝により受け継がれるので、その家々で魔法書を管理・保有していることがほとんどだ。
そして魔法書は、本来暗記帳のようなものだ。魔法を行使するための呪文が網羅されており、覚えてしまえば必要はなくなる。わざわざ魔法書を手にしなくても、魔法を発動することは可能なのだ。
だが例え、呪文を覚えたとしても魔法を使い熟せるようになるのは簡単ではない。
魔法発動に必要な、適当な魔力量にその制御、これらが出来ないと発動しない。そこからさらに、発動後の魔力のというよりも魔法の制御が重要だ。
魔法の発動を手の平上で起こすとした場合、まず手の平に魔力を集めるための制御、その発動したい魔法に見合った魔力量を確保し調節する必要がある。
その後、適切な魔力量を十分に使い、体内から外部へと魔力を放出しながら、呪文に従い魔法の形を形成していく。
詠唱破棄や短縮詠唱は、このある種自動化されている呪文による魔法の形成を、自身の魔力制御能力とイメージ力だけで補う行為に等しい。これが出来る者は少ないため、出来る者はかなりの実力者と判断出来る。そして、それが出来る者達は各国の囲い込みを受け、王宮魔術師という高い地位が得られる。王宮魔術師になれれば、将来の安定は確保されたも同然だ。
魔法が形成後は、自身の魔力から生まれた魔法を飛ばしたりと制御するのだ。この魔法形成後が難しく、体外に出てしまっている魔力の制御は難易度がかなり高いのだ。
その為、多くの者達は補助道具を利用する。杖に代表される物だ。杖以外にも多くの魔法の補助道具は存在し、ブレスレット型、指輪型が特に人気のものだ。だがこれらは加工が難しく、かなりの値が張るので、貴族向けのものだと言える。貴族にも杖型の補助道具を使う者もいるが、通常の杖よりも短い30センチほどの長さの小型のものだ。これはアクセサリ型よりは安価ではあるが、やはり通常の杖よりは少々お高くなる。
これらの補助道具を利用すると、発動に必要な魔力の調整や、魔法形成後の制御が比較的簡単に行える。
どうやら黒の書には、この補助道具の機能が付随しているようなのだ。だからこそ、初めての放出系の魔法であるにも関わらず、1発で成功出来たと言える。しかし呪文を知っているとは言え、魔法書なしに黒の書の魔法は発動出来ないようなのだ。
魔法書の存在含めて、1つの魔法として成り立っているのだろう。
だからと言って、魔法の制御訓練が要らなくなった、というわけではない。今後ずっとここで暮らし、黒の書の魔法を発動するだけであれば構わないだろうが、ずっとここに居続けることはないのだ。
垂れ流しになっている魔力を抑える必要もあり、ズィーリオス以外との念話が出来るようになりたい。また、自力での制御が上手くなれば、黒の書の魔法制御に介入出来るようになるだろう。あれ程の広範囲への影響を、極力少なくすることが可能になり得る。だからこそ、習得は自身への課題としての必須事項なのだ。
『では、管理者も出て行ったことだし、早速始めるとしようかのぉ』
目の前で愉悦げに瞳を輝かせているヴァルードの言葉に、身を引き締める。先ほど、ズィーリオスは結界を張り替える準備のために、外に出て行ったのだ。力を強化する方法が、高い魔力を持った獲物を喰らうことなので、外の魔物を狩りに行っている。
獲物は、以前ズィーリオスと精霊王が結託し俺に嗾けた巨岩亀ジャイアントロックタートルらしい。この辺りで1番の魔力量を保持してて、ロザロ山脈の強者らしい。そんな奴を嗾けられていたとか信じられない。そいつを食べるということも信じられない。
ズィーリオス曰く、周りの皮(岩肌)を除いた中身は柔らかくて美味しいらしい。勿論、先代のアーデからの情報らしいが、アーデも食べていたことは驚愕だ。気分的にはスッポンのような感じなのだろうか?
それなら食べてみたいと思わなくもないが、でも岩だしなと考えてしまい、美味しそうに思えない。マジックバッグの中に入っている食材は、日持ちする物しかなく美味しくはない。そして近々枯渇することが目に見えている。
こんな山中に店などないのだから、覚悟を決めないといけないだろう。でも、とりあえず今日は様子見だ。ズィーリオスが美味しいっていうなら食べてもいいかもしれない。いや、ズィーリオスは魔力の質と量がよければ大体美味しいっていう奴だった。最近、味覚が鍛えられてはいたがどうなのだろう。うーん。やっぱ様子見で。
『ーーーるのか?おーい。聞いておるかのー?』
「え?何?」
『やっと意識を向けてくれたわい。ずっと声を掛けていたのじゃよ』
「ごめん」
『まあ良い。これから魔力制御について教えるが、きちんと聞いておくのじゃよ?』
「わかった。よろしく頼む」
『ほっほっほ。任せなされ!』
食事に関しては保留にし、これから始まる訓練に意識を戻した。
黒の書を使用したことによる、後遺症や副作用などといった症状が出ることもなく、魔力も完全回復しており元気そのものだった。使用したことによる俺への影響は特になかったが、黒の書の利用法に関しての情報でより詳しいことが分かった。別に俺に影響がなかったからと言って、周りに影響が出たとかそういうことではない。
黒の書は昨日の有様を思い返しても分かる通り、その性質上、載っている魔法の1つ1つが強力である。その為、残存魔力量の程度に関わらず、同じ魔法は再使用までのクールタイムが存在する。そりゃあ、魔力があるからといだけで、同じ魔法を間髪無く、それも魔力が回復しながら打ててしまうと色々とヤバいということは分かる。
けれど、クールタイムが存在するのは同じ魔法を放とうとした場合だけで、他の魔法であれば間髪無く打てる。あまり意味ないと思うかもしれないが、このクールタイムが結構長い。あまり魔法を放ちまくっていると、戦闘が長引いた場合、使える魔法が無い状態に陥ってしまう可能性がある。
それも、強力なものほどクールタイムは長くなるようで、1章よりは2章、2章よりは3章の魔法の方がクールタイムは長い。だが、具体的にどれぐらいの時間が必要なのかは分からないのだ。昨日使った「落雷ビリッツェ・シュラーク」の魔法以外は。
昨日、このクールタイムについて思い出し、黒の書の第1章第1節第5項のページを開いた。するとそこには、あるはずの呪文は何処にもなく、代わりに中央にカウントダウンされていく数字があった。そしてその時に、これがこの魔法のクールタイムだ、と分かったのだ。
このカウントダウンされていた数字だが、俺が見た時には魔法を発動して暫く経ってたので、具体的な制限時間は分からないが、もうそろそろで残り2時間を切ろうとしていた。”2時間”である。カウントダウンは秒単位で刻まれていたが、”秒”でも”分”でもなく”時間”である。
最低でもこの魔法のクールタイムが3時間はあるということだ。1回の戦闘が3時間以上も長引くことがそんなにあるだろうか。いや、ないだろう。黒の書の魔法を使ってなお、それほどの長時間長引くような戦闘など御免蒙こうむる。
だがそれでも、そのような戦闘が避けては通れないのであれば、また、いつ何が起きるか分からない不測の事態に備えて”ご利用は計画的に”行わないといけない。
そして忘れてはいけないのが、このクールタイムの時間はまだ”1章”の場合はそれぐらいということだ。3章になると、一体どれ程の時間のクールタイムが必要となるのか。かなり癖の強い魔法書と言えよう。
通常の魔法書は、各属性毎に分けられて存在し、貴族の間では広く一般的に流通している。雷・植物・氷の上位属性、光・闇の希少属性は、使い手が少ないので余り流通はしていない。基本的に属性は遺伝により受け継がれるので、その家々で魔法書を管理・保有していることがほとんどだ。
そして魔法書は、本来暗記帳のようなものだ。魔法を行使するための呪文が網羅されており、覚えてしまえば必要はなくなる。わざわざ魔法書を手にしなくても、魔法を発動することは可能なのだ。
だが例え、呪文を覚えたとしても魔法を使い熟せるようになるのは簡単ではない。
魔法発動に必要な、適当な魔力量にその制御、これらが出来ないと発動しない。そこからさらに、発動後の魔力のというよりも魔法の制御が重要だ。
魔法の発動を手の平上で起こすとした場合、まず手の平に魔力を集めるための制御、その発動したい魔法に見合った魔力量を確保し調節する必要がある。
その後、適切な魔力量を十分に使い、体内から外部へと魔力を放出しながら、呪文に従い魔法の形を形成していく。
詠唱破棄や短縮詠唱は、このある種自動化されている呪文による魔法の形成を、自身の魔力制御能力とイメージ力だけで補う行為に等しい。これが出来る者は少ないため、出来る者はかなりの実力者と判断出来る。そして、それが出来る者達は各国の囲い込みを受け、王宮魔術師という高い地位が得られる。王宮魔術師になれれば、将来の安定は確保されたも同然だ。
魔法が形成後は、自身の魔力から生まれた魔法を飛ばしたりと制御するのだ。この魔法形成後が難しく、体外に出てしまっている魔力の制御は難易度がかなり高いのだ。
その為、多くの者達は補助道具を利用する。杖に代表される物だ。杖以外にも多くの魔法の補助道具は存在し、ブレスレット型、指輪型が特に人気のものだ。だがこれらは加工が難しく、かなりの値が張るので、貴族向けのものだと言える。貴族にも杖型の補助道具を使う者もいるが、通常の杖よりも短い30センチほどの長さの小型のものだ。これはアクセサリ型よりは安価ではあるが、やはり通常の杖よりは少々お高くなる。
これらの補助道具を利用すると、発動に必要な魔力の調整や、魔法形成後の制御が比較的簡単に行える。
どうやら黒の書には、この補助道具の機能が付随しているようなのだ。だからこそ、初めての放出系の魔法であるにも関わらず、1発で成功出来たと言える。しかし呪文を知っているとは言え、魔法書なしに黒の書の魔法は発動出来ないようなのだ。
魔法書の存在含めて、1つの魔法として成り立っているのだろう。
だからと言って、魔法の制御訓練が要らなくなった、というわけではない。今後ずっとここで暮らし、黒の書の魔法を発動するだけであれば構わないだろうが、ずっとここに居続けることはないのだ。
垂れ流しになっている魔力を抑える必要もあり、ズィーリオス以外との念話が出来るようになりたい。また、自力での制御が上手くなれば、黒の書の魔法制御に介入出来るようになるだろう。あれ程の広範囲への影響を、極力少なくすることが可能になり得る。だからこそ、習得は自身への課題としての必須事項なのだ。
『では、管理者も出て行ったことだし、早速始めるとしようかのぉ』
目の前で愉悦げに瞳を輝かせているヴァルードの言葉に、身を引き締める。先ほど、ズィーリオスは結界を張り替える準備のために、外に出て行ったのだ。力を強化する方法が、高い魔力を持った獲物を喰らうことなので、外の魔物を狩りに行っている。
獲物は、以前ズィーリオスと精霊王が結託し俺に嗾けた巨岩亀ジャイアントロックタートルらしい。この辺りで1番の魔力量を保持してて、ロザロ山脈の強者らしい。そんな奴を嗾けられていたとか信じられない。そいつを食べるということも信じられない。
ズィーリオス曰く、周りの皮(岩肌)を除いた中身は柔らかくて美味しいらしい。勿論、先代のアーデからの情報らしいが、アーデも食べていたことは驚愕だ。気分的にはスッポンのような感じなのだろうか?
それなら食べてみたいと思わなくもないが、でも岩だしなと考えてしまい、美味しそうに思えない。マジックバッグの中に入っている食材は、日持ちする物しかなく美味しくはない。そして近々枯渇することが目に見えている。
こんな山中に店などないのだから、覚悟を決めないといけないだろう。でも、とりあえず今日は様子見だ。ズィーリオスが美味しいっていうなら食べてもいいかもしれない。いや、ズィーリオスは魔力の質と量がよければ大体美味しいっていう奴だった。最近、味覚が鍛えられてはいたがどうなのだろう。うーん。やっぱ様子見で。
『ーーーるのか?おーい。聞いておるかのー?』
「え?何?」
『やっと意識を向けてくれたわい。ずっと声を掛けていたのじゃよ』
「ごめん」
『まあ良い。これから魔力制御について教えるが、きちんと聞いておくのじゃよ?』
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