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ヴァルードの反応
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『おお!帰って来たか!』
長い長い通路を抜け、鍾乳洞の空間に着いた途端、ヴァルードの大声が脳内に響き、反射的に耳を抑え縮こまる。耳を抑えても無意味な行為ではあるが、抑えずにはいられない。うるっさい!
『数刻前に大きな地響きがあったのじゃが、お主らは知っておるか?それはもう揺れに揺れてのぉ、天井の欠片が頭上から降り注いでおったんじゃよ。生き埋めになって死ぬかと思ったわい』
俺が耳を抑えながら睨みつけているのが分かったのだろう、声を抑え、普段通りの声量で話しかけてくる。少し頭痛のする頭を摩りながら天井を見渡すと、鍾乳石が途中から折れたらしき状態のものが多く見られた。
数刻前に地響きなんてあっただろうか?一切感じなかったが。落雷の落下地点を見に行くために、ズィーリオスに乗って空を飛んでいた時に起きたのだろうか?
『もしかして、俺たちがここを出てから少ししてから起きたか?』
『そう!そうなのじゃよ!やはりお主らも知っておったか!ここに長いことおったが、あれ程の地響きは初めてじゃったわい』
ズィーリオスは何か知っているのか?一緒に居たはずだが、俺は地響きなんか感じなかったぞ?精霊王は何か知っているのだろうか?通路から出て下に降りていた精霊王のところまで、乗っていたズィーリオスから降りて向かう。ズィーリオスも付いて来ているようだ。
「精霊王、何か知っているか?」
『知っているに決まっているじゃなぁい。気付いていないのぉ?』
俺だけ気付いていないのか!?心当たり、心当たり・・・ってまさかあの魔法?足裏から振動を感じたっけ?
「俺の魔法か?」
『きっとそうよぉ。それ以外考えられないものぉ』
うーんタイミングとしてはそうかもしれないけど、振動?なかったと思うけどなー?
首を傾げる俺を見て、ズィーリオスが前足を上げて俺の頭に乗せる。おい。急にどうした。両手で掴んで頭の上から退かす。髪が少しぐしゃっとなったが後で直そう。今はそれよりも、目の前にある大きな肉球だ。親指で押してみるが、表面はガサガサとしていて硬い。柔らかくはないか。柔らかかったら外を歩くと危ないしな。でも、この弾力、良いよね!ムニムニ、ムニムニ。
『リュゼ。放してくれ。くすぐったい』
おおっと。いつの間にか思考が脱線していた。何の話をしてたんだっけ?ズィーリオスの前足を開放し、何故か可哀相な者を見る目でヴァルードを見ている、精霊王の顔を見て、ヴァルードを見る。ああ、振動が・・・というやつか。
ぐしゃぐしゃになっている髪の毛が顔に掛かり邪魔なので、結んでいる髪紐を解き、結び直す。櫛を取り出すのは面倒臭いから、手櫛でいいよな。髪が長くて結ぶのも一苦労だ。やっぱ切ろうかな?
『あれ程の振動でありながら、一番弱い魔法じゃと?そんなわけが無かろう』
振動の正体について、精霊王がヴァルードに説明してくれていたようだ。しかし、有り得ないと首を振っている。実際に目にして見ないと信じられないよな。うんうん。でも、精霊王が言うのならそうなのだろう。
『残念ながら本当のことよぉ。そんなに疑うのなら、実際に自身で身をもって体験してみたら良いわよぉ。リュゼェ!この老龍が貴方の魔法を受けてみたいんだってぇ!』
『ちょっ!ちょっと待つのじゃ!』
「え?痛めつけられたいのか?」
『じゃから待てと言っておる!』
「マジか・・・。ヴァルードってMだったんだな」
『えむ?が何かはわからないけれどぉ、ほとんどの攻撃は効かないからねぇ。傷つけられたいのじゃないかしらぁ?良い練習になるじゃなぁい』
「うわー変態。だったら魔法打って縋られたくはないけど、練習はしたいしなー。どうしよう」
『変態じゃないわい!』
『惚れられるかもしれないわねぇ』
「すまない、ヴァルード。タイプじゃないんだ」
『あら、可哀相に振られちゃってぇ』
『わしはかわゆい子が好みなんじゃよっ!』
「でもあれだけの威力の魔法だろ。流石にヴァルードでも危ないんじゃないか?」
『そうねぇ。死にかける可能性もあるけどぉ、聖獣もいるのだしぃ、即死じゃなければどうにでもなるわよぉ』
「俺だって知り合いを殺すのは嫌だしな」
『お主ら!人の話を聞けぇい!!』
慌てているヴァルードが滑稽で、精霊王に呼ばれたのに合わせてノッてみた。やばい。面白過ぎる。シリアスな顔をして精霊王と話し合いながら、緩みそうになる表情筋を必死で抑え込む。意図的にヴァルードを無視していたが、そろそろ限界だ。
精霊王と顔を見合わせて噴き出す。もう無理。お腹痛い。精霊王は口元を抑えて上品に笑っているが、俺は腹を抑えて爆笑だ。涙目で睨みつけながら、ぜーはーぜーはーと息を切らしているヴァルードを、ズィーリオスは不憫そうに見つめていた。
一通り笑って落ち着いたころ、ヴァルードが不貞腐れたようにそっぽを向いていた。ごめんよ。面白過ぎてつい。
謝って機嫌を直してもらう。でもまあ、次また同じ雰囲気になったらやるけどな。面白かったし。勿論、このことは言わないけど。
『それで、あの振動は試し打ちした魔法の影響だというのじゃな』
『そうだ』
良かった。ヴァルードの機嫌も直り、信じてもらえたようだ。信じなかったからあのような展開になったのだけれど。
「でも、俺は揺れは感じなかったぞ?」
そう。原因が俺の放った魔法だとしても、その疑問が残っている。
『振動、感じなかったのか?』
「ああ。感じたのか?」
ズィーリオスがコクリと頷く。えっ。俺は感じてなかったぞ。
『音は俺の結界が防いだから分かるとして、振動までは防げなかったんだけどな』
『そういえばあの時ぃ、リュゼは真っ直ぐ立っていたわよねぇ。聖獣も普通に立っていたしぃ、倒れるほどではないと言うことだと思っていたのだけれどぉ。違ったのねぇ』
『確かにバランスを崩すほどではなかったが、感じないという程揺れていなかったわけでもないからな』
よく考えても、あれだけの被害が出たのだから地響きぐらい起きてもおかしくないか。でも本当に感じなかったんだよなー。
『魔法書の力じゃなぁい?それ以外考えつかないわぁ』
『そうかもしれないな』
魔法書の影響?あっ。そういえば、所有者のサポート機能として、置き忘れ防止機能の他にそんな感じのものがあったな。
えーーーっと。行使した魔法の影響を一切受けない。っていうのがあったわ。なるほど。直接的なものだけではなく、副次的な影響も含まれているんだな。だったらあの轟音も、俺だけは問題なかったのかもしれない。ズィーリオスが被害を受けちゃうから結界は必須だったけどな。
そのことを告げると、なるほどと納得してくれたようだ。皆の疑問が晴れて良かった。答えは最初から俺が知っていたのに、皆にまで疑問を膨らませてしまっただけなんだけどな。
そして、魔法の影響がどのようなものだったか話すと、ヴァルードが俺を見て怯えていたが、魔力の制御をしたいと前々から話していたので改めて話をすると、全力で協力する、むしろこちらからお願いしたいほどだと言われた。なぜそこまで食い気味なのだろう?
扱い方について教えてくれるのは有難い。これから暫くの間は、ズィーリオスが結界の張り替えで忙しいだろうから、俺は邪魔しないように自分のことを頑張るとしよう。
肉弾戦以外の戦闘法があるのに使い物にならないのは勿体ない。だって魔法だとさっさと終わるし、楽出来るからな!
楽、最高ぉー!!
長い長い通路を抜け、鍾乳洞の空間に着いた途端、ヴァルードの大声が脳内に響き、反射的に耳を抑え縮こまる。耳を抑えても無意味な行為ではあるが、抑えずにはいられない。うるっさい!
『数刻前に大きな地響きがあったのじゃが、お主らは知っておるか?それはもう揺れに揺れてのぉ、天井の欠片が頭上から降り注いでおったんじゃよ。生き埋めになって死ぬかと思ったわい』
俺が耳を抑えながら睨みつけているのが分かったのだろう、声を抑え、普段通りの声量で話しかけてくる。少し頭痛のする頭を摩りながら天井を見渡すと、鍾乳石が途中から折れたらしき状態のものが多く見られた。
数刻前に地響きなんてあっただろうか?一切感じなかったが。落雷の落下地点を見に行くために、ズィーリオスに乗って空を飛んでいた時に起きたのだろうか?
『もしかして、俺たちがここを出てから少ししてから起きたか?』
『そう!そうなのじゃよ!やはりお主らも知っておったか!ここに長いことおったが、あれ程の地響きは初めてじゃったわい』
ズィーリオスは何か知っているのか?一緒に居たはずだが、俺は地響きなんか感じなかったぞ?精霊王は何か知っているのだろうか?通路から出て下に降りていた精霊王のところまで、乗っていたズィーリオスから降りて向かう。ズィーリオスも付いて来ているようだ。
「精霊王、何か知っているか?」
『知っているに決まっているじゃなぁい。気付いていないのぉ?』
俺だけ気付いていないのか!?心当たり、心当たり・・・ってまさかあの魔法?足裏から振動を感じたっけ?
「俺の魔法か?」
『きっとそうよぉ。それ以外考えられないものぉ』
うーんタイミングとしてはそうかもしれないけど、振動?なかったと思うけどなー?
首を傾げる俺を見て、ズィーリオスが前足を上げて俺の頭に乗せる。おい。急にどうした。両手で掴んで頭の上から退かす。髪が少しぐしゃっとなったが後で直そう。今はそれよりも、目の前にある大きな肉球だ。親指で押してみるが、表面はガサガサとしていて硬い。柔らかくはないか。柔らかかったら外を歩くと危ないしな。でも、この弾力、良いよね!ムニムニ、ムニムニ。
『リュゼ。放してくれ。くすぐったい』
おおっと。いつの間にか思考が脱線していた。何の話をしてたんだっけ?ズィーリオスの前足を開放し、何故か可哀相な者を見る目でヴァルードを見ている、精霊王の顔を見て、ヴァルードを見る。ああ、振動が・・・というやつか。
ぐしゃぐしゃになっている髪の毛が顔に掛かり邪魔なので、結んでいる髪紐を解き、結び直す。櫛を取り出すのは面倒臭いから、手櫛でいいよな。髪が長くて結ぶのも一苦労だ。やっぱ切ろうかな?
『あれ程の振動でありながら、一番弱い魔法じゃと?そんなわけが無かろう』
振動の正体について、精霊王がヴァルードに説明してくれていたようだ。しかし、有り得ないと首を振っている。実際に目にして見ないと信じられないよな。うんうん。でも、精霊王が言うのならそうなのだろう。
『残念ながら本当のことよぉ。そんなに疑うのなら、実際に自身で身をもって体験してみたら良いわよぉ。リュゼェ!この老龍が貴方の魔法を受けてみたいんだってぇ!』
『ちょっ!ちょっと待つのじゃ!』
「え?痛めつけられたいのか?」
『じゃから待てと言っておる!』
「マジか・・・。ヴァルードってMだったんだな」
『えむ?が何かはわからないけれどぉ、ほとんどの攻撃は効かないからねぇ。傷つけられたいのじゃないかしらぁ?良い練習になるじゃなぁい』
「うわー変態。だったら魔法打って縋られたくはないけど、練習はしたいしなー。どうしよう」
『変態じゃないわい!』
『惚れられるかもしれないわねぇ』
「すまない、ヴァルード。タイプじゃないんだ」
『あら、可哀相に振られちゃってぇ』
『わしはかわゆい子が好みなんじゃよっ!』
「でもあれだけの威力の魔法だろ。流石にヴァルードでも危ないんじゃないか?」
『そうねぇ。死にかける可能性もあるけどぉ、聖獣もいるのだしぃ、即死じゃなければどうにでもなるわよぉ』
「俺だって知り合いを殺すのは嫌だしな」
『お主ら!人の話を聞けぇい!!』
慌てているヴァルードが滑稽で、精霊王に呼ばれたのに合わせてノッてみた。やばい。面白過ぎる。シリアスな顔をして精霊王と話し合いながら、緩みそうになる表情筋を必死で抑え込む。意図的にヴァルードを無視していたが、そろそろ限界だ。
精霊王と顔を見合わせて噴き出す。もう無理。お腹痛い。精霊王は口元を抑えて上品に笑っているが、俺は腹を抑えて爆笑だ。涙目で睨みつけながら、ぜーはーぜーはーと息を切らしているヴァルードを、ズィーリオスは不憫そうに見つめていた。
一通り笑って落ち着いたころ、ヴァルードが不貞腐れたようにそっぽを向いていた。ごめんよ。面白過ぎてつい。
謝って機嫌を直してもらう。でもまあ、次また同じ雰囲気になったらやるけどな。面白かったし。勿論、このことは言わないけど。
『それで、あの振動は試し打ちした魔法の影響だというのじゃな』
『そうだ』
良かった。ヴァルードの機嫌も直り、信じてもらえたようだ。信じなかったからあのような展開になったのだけれど。
「でも、俺は揺れは感じなかったぞ?」
そう。原因が俺の放った魔法だとしても、その疑問が残っている。
『振動、感じなかったのか?』
「ああ。感じたのか?」
ズィーリオスがコクリと頷く。えっ。俺は感じてなかったぞ。
『音は俺の結界が防いだから分かるとして、振動までは防げなかったんだけどな』
『そういえばあの時ぃ、リュゼは真っ直ぐ立っていたわよねぇ。聖獣も普通に立っていたしぃ、倒れるほどではないと言うことだと思っていたのだけれどぉ。違ったのねぇ』
『確かにバランスを崩すほどではなかったが、感じないという程揺れていなかったわけでもないからな』
よく考えても、あれだけの被害が出たのだから地響きぐらい起きてもおかしくないか。でも本当に感じなかったんだよなー。
『魔法書の力じゃなぁい?それ以外考えつかないわぁ』
『そうかもしれないな』
魔法書の影響?あっ。そういえば、所有者のサポート機能として、置き忘れ防止機能の他にそんな感じのものがあったな。
えーーーっと。行使した魔法の影響を一切受けない。っていうのがあったわ。なるほど。直接的なものだけではなく、副次的な影響も含まれているんだな。だったらあの轟音も、俺だけは問題なかったのかもしれない。ズィーリオスが被害を受けちゃうから結界は必須だったけどな。
そのことを告げると、なるほどと納得してくれたようだ。皆の疑問が晴れて良かった。答えは最初から俺が知っていたのに、皆にまで疑問を膨らませてしまっただけなんだけどな。
そして、魔法の影響がどのようなものだったか話すと、ヴァルードが俺を見て怯えていたが、魔力の制御をしたいと前々から話していたので改めて話をすると、全力で協力する、むしろこちらからお願いしたいほどだと言われた。なぜそこまで食い気味なのだろう?
扱い方について教えてくれるのは有難い。これから暫くの間は、ズィーリオスが結界の張り替えで忙しいだろうから、俺は邪魔しないように自分のことを頑張るとしよう。
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