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国外逃亡
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ハーデル王国最北端の街。
北に聳える山脈地帯、ロザロ山脈の麓の街に来ていた。姿がバレないように飛び立つ時と同様に幻影魔法を掛け、直接街中の裏路地に降り立った。そしてズィーリオスは予定通り、人化してフード付きのマントで俺と同じく髪を隠した。
街に寄ったのは当分の間、物資の調達が出来ないので、今のうちに必要なものを手に入れておくためだ。特に、在庫を切らしている塩胡椒が欲しいがこの街にあるか分からないので、あれば買いたい。資金の方が少々心許ないが、ここでダンジョンの魔石を換金しようものなら、足取りがバレてしまうので上手く遣り繰りしないといけない。
お金には余裕が出来たはずなのに、何故また逆戻りしているんだ。以前に比べたら圧倒的に身の回りの物は良くはなっているが、やはり人里ではお金を気にしないといけないのか。はあー。
街中を歩きながらお店を物色し、必要そうなものがあれば購入していく。しかし、先ほどからズィーリオスや精霊王が無駄なものばかりを欲しがり、却下するのに忙しい。
食事の要らない精霊王が食べ物を欲しがったり、何に使うか分からない小物を手に取るズィーリオス。王都では大人しくしていてくれたのにどうしたというのだズィーリオス。まだ何も買っていないのに疲労感が半端ない。
『人の街には随分久しぶりに来たけどぉ、昔は見なかったものがたくさんあって面白いわねぇ!あっ。あれは何かしらぁ?』
またどこかの屋台のお店にフラ~と行ってしまった精霊王の背中を見送りながら、ズィーリオス伝づてに精霊王に勝手に物を盗らないよう伝えてもらう。問題を起こさないか心配だ。昔とはどれ程昔なのだろうか。数十年のレベルではないだろう。精霊にお金と年齢の概念はあるのだろうか。
危険な状態になることはないだろうが、トラブルを起こしそうで怖い。ズィーリオスは視界内におり、人の生活について知っているので大丈夫だが、今度新たな街に着くまでに、精霊王とは今の経済知識とのすり合わせを行うべきかな。流石に盗ることはないと思うけど。物々交換の時代の知識だったら困るし。
所々に騎士が巡回しているので尚更だ。位置的に、この街は王都から早馬を飛ばしても4日かかる距離だ。まだここの騎士達は俺のことを知らないはずだが、記憶に残されちゃあいずれバレるだろう。
「それにしても、今朝からずっと騒がしいわね。早く収まればいいのだけれど」
パン屋さんで、乾パンと日持ちするパンと昼食用のパンを大量購入していると、パン屋のおばさんが迷惑そうに呟いた。
「いつもとは違うのか?」
現状でさらに面倒ごとには巻き込まれたくないので、情報収集をすることにした。何かあるならさっさと街を出よう。
「今日、この街に来たの?それなら知らなくても無理はないわね。今朝は普段より、騎士の巡回が多いのよ。それに街の門の検問も厳しくなったらしいわよ!この街を出る時は、時間に余裕を持って出た方が良いわね!」
「それは何故かはわかる?」
「お兄さんはたくさん買い物してくれたし、特別に教えてあげるわ!実はね・・・・・どうやら王都の方で、王族の方を襲った人がいるそうなの!それも高ランクの冒険者だったらしくて、逃げて来る可能性があるから、王都から国全体にお達しが行っているそうよ。それで罪人がこちらに逃げてきて来るかもしれないから、今から調べているんですって!こんな北の端の街に来るとは思えないけどねー」
おばさんは楽しそうに笑いながら教えてくれるが、俺としては全く笑えない。情報提供の礼を言って店の外に出る。
いくらなんでも情報の伝達が早すぎる。騎士団と冒険者たちの包囲網から抜け出たのは、昨日の夕方遅くだ。既に最初から、俺を犯人として仕立て上げる用意がされていたということだ。それも、包囲網から逃げ出すことも想定済みのようだ。それも国全域に情報が広まっている。ギルドも絡んでいるので、俺が元々行こうと考えていた国々には、この様子では既に伝達済みだろう。
これほどまでに国が早く動くとなると、国の上層部も関与しているのか?だが俺がバルネリア家の人間だったことは知られていないはず。バルネリアの人間も俺が生きているとは思わないはずだ。魔封じの耳飾りが外れたら、魔法を掛けた本人に分かるようになるという仕組みにはなっていない。俺のことを知っている貴族は、アイゼンの身内の少数だけだ。身内も伯爵位の地位しかなく、さすがのアイゼンでもこれほど迅速に国を動かすことは出来ない。いくら国に影響力があると言っても、所詮家督を退いた一介の貴族でしかない。そうなると、やはり考えられるのは、伯爵位より上の権力者が関与している可能性だ。
完全に俺を狙っている。それに相手が高位貴族で、ほぼ国と同等となれば、俺にはどうしようもない。だがきっと、レオとシゼがこの件については動いてくれるだろう。簡単には動けなくなるだろうが、あの2人に任せよう。そしてその間、俺は逃げ続けることにしよう。
騎士の動きに注意しながら、脇道に入る。必要なものは買い終えた。塩も胡椒も持っているお金で買えるだけ買ったが、以前と同じ量まではいかなかった。購入し持っていた荷物をマジックバッグの中に詰め込む。
『リュゼぇー。こんなところにいたのねぇ。追っ手が既にこの街にも来ているそうよぉ』
「精霊王。丁度いい所に。その話聞いたんだな」
『ええ。貴方たちも既に知っている様ねぇ。もっと早く分かれば良かったのだけれど』
「いや、情報を集めてきてくれたんだろ。ありがとな。そういうわけだから、今から街を出るがいいか?」
『いいわよぉ』
『いいぞ』
荷物を詰め込んでいると、精霊王と合流する。精霊王も同じ情報を聞いて来たようだ。問題を起こすかとハラハラしていたが、逆に、既に知ってはいたが情報を持て来てくれたのは予想だにしなかった。今後は安心して目を離すことが出来る。
再び幻影魔法で姿を消し、人化を解除したズィーリオスに乗って街を離れる。そして今度こそ山脈地帯、ロゼロ山脈へ向かった。
飛び立って暫くし、街から離れた麓の岩場で遅い昼食を取り、軽く休憩を入れる。
ロザロ山脈は、木々の生えない岩だらけの山脈だ。雪が積もることもないため寒くはないが、中腹までは、頂上に行くにつれて吹きすさぶ。目を開けていられず、気を抜いたら吹き飛ばされそうな環境だ。中腹辺りまで来たらこの風が止むらしいので、現在そこまで登山をしている。前世では、整地された難易度の低い山しか上ったことがないので、登山の大変さが身に染みて分かる。
現在魔物には遭遇していないが、この風の領域を抜けて中腹のあたりに行くと出没してくるらしい。山脈の移動は基本的に、中腹辺りを進むことになっている。風の中よりも、魔物を相手にする方が遥かに楽だからだ。だが俺は不慣れな足場である為、修行がてら戦闘を行い、危なくなったらズィーリオスがフォローに入ることになった。精霊王は、不測の事態が起きた時のために魔力を温存だ。
暴風の中進むこと2時間近く。抜けきった先は見晴らしが良いため、遠くに魔物がいるのが分かるが、比較的穏やかな空間があった。もう既にへとへとだ。後はズィーリオスの案内に沿って聖域へ向かうだけだ。
だが、その前に休憩させてくれ。
北に聳える山脈地帯、ロザロ山脈の麓の街に来ていた。姿がバレないように飛び立つ時と同様に幻影魔法を掛け、直接街中の裏路地に降り立った。そしてズィーリオスは予定通り、人化してフード付きのマントで俺と同じく髪を隠した。
街に寄ったのは当分の間、物資の調達が出来ないので、今のうちに必要なものを手に入れておくためだ。特に、在庫を切らしている塩胡椒が欲しいがこの街にあるか分からないので、あれば買いたい。資金の方が少々心許ないが、ここでダンジョンの魔石を換金しようものなら、足取りがバレてしまうので上手く遣り繰りしないといけない。
お金には余裕が出来たはずなのに、何故また逆戻りしているんだ。以前に比べたら圧倒的に身の回りの物は良くはなっているが、やはり人里ではお金を気にしないといけないのか。はあー。
街中を歩きながらお店を物色し、必要そうなものがあれば購入していく。しかし、先ほどからズィーリオスや精霊王が無駄なものばかりを欲しがり、却下するのに忙しい。
食事の要らない精霊王が食べ物を欲しがったり、何に使うか分からない小物を手に取るズィーリオス。王都では大人しくしていてくれたのにどうしたというのだズィーリオス。まだ何も買っていないのに疲労感が半端ない。
『人の街には随分久しぶりに来たけどぉ、昔は見なかったものがたくさんあって面白いわねぇ!あっ。あれは何かしらぁ?』
またどこかの屋台のお店にフラ~と行ってしまった精霊王の背中を見送りながら、ズィーリオス伝づてに精霊王に勝手に物を盗らないよう伝えてもらう。問題を起こさないか心配だ。昔とはどれ程昔なのだろうか。数十年のレベルではないだろう。精霊にお金と年齢の概念はあるのだろうか。
危険な状態になることはないだろうが、トラブルを起こしそうで怖い。ズィーリオスは視界内におり、人の生活について知っているので大丈夫だが、今度新たな街に着くまでに、精霊王とは今の経済知識とのすり合わせを行うべきかな。流石に盗ることはないと思うけど。物々交換の時代の知識だったら困るし。
所々に騎士が巡回しているので尚更だ。位置的に、この街は王都から早馬を飛ばしても4日かかる距離だ。まだここの騎士達は俺のことを知らないはずだが、記憶に残されちゃあいずれバレるだろう。
「それにしても、今朝からずっと騒がしいわね。早く収まればいいのだけれど」
パン屋さんで、乾パンと日持ちするパンと昼食用のパンを大量購入していると、パン屋のおばさんが迷惑そうに呟いた。
「いつもとは違うのか?」
現状でさらに面倒ごとには巻き込まれたくないので、情報収集をすることにした。何かあるならさっさと街を出よう。
「今日、この街に来たの?それなら知らなくても無理はないわね。今朝は普段より、騎士の巡回が多いのよ。それに街の門の検問も厳しくなったらしいわよ!この街を出る時は、時間に余裕を持って出た方が良いわね!」
「それは何故かはわかる?」
「お兄さんはたくさん買い物してくれたし、特別に教えてあげるわ!実はね・・・・・どうやら王都の方で、王族の方を襲った人がいるそうなの!それも高ランクの冒険者だったらしくて、逃げて来る可能性があるから、王都から国全体にお達しが行っているそうよ。それで罪人がこちらに逃げてきて来るかもしれないから、今から調べているんですって!こんな北の端の街に来るとは思えないけどねー」
おばさんは楽しそうに笑いながら教えてくれるが、俺としては全く笑えない。情報提供の礼を言って店の外に出る。
いくらなんでも情報の伝達が早すぎる。騎士団と冒険者たちの包囲網から抜け出たのは、昨日の夕方遅くだ。既に最初から、俺を犯人として仕立て上げる用意がされていたということだ。それも、包囲網から逃げ出すことも想定済みのようだ。それも国全域に情報が広まっている。ギルドも絡んでいるので、俺が元々行こうと考えていた国々には、この様子では既に伝達済みだろう。
これほどまでに国が早く動くとなると、国の上層部も関与しているのか?だが俺がバルネリア家の人間だったことは知られていないはず。バルネリアの人間も俺が生きているとは思わないはずだ。魔封じの耳飾りが外れたら、魔法を掛けた本人に分かるようになるという仕組みにはなっていない。俺のことを知っている貴族は、アイゼンの身内の少数だけだ。身内も伯爵位の地位しかなく、さすがのアイゼンでもこれほど迅速に国を動かすことは出来ない。いくら国に影響力があると言っても、所詮家督を退いた一介の貴族でしかない。そうなると、やはり考えられるのは、伯爵位より上の権力者が関与している可能性だ。
完全に俺を狙っている。それに相手が高位貴族で、ほぼ国と同等となれば、俺にはどうしようもない。だがきっと、レオとシゼがこの件については動いてくれるだろう。簡単には動けなくなるだろうが、あの2人に任せよう。そしてその間、俺は逃げ続けることにしよう。
騎士の動きに注意しながら、脇道に入る。必要なものは買い終えた。塩も胡椒も持っているお金で買えるだけ買ったが、以前と同じ量まではいかなかった。購入し持っていた荷物をマジックバッグの中に詰め込む。
『リュゼぇー。こんなところにいたのねぇ。追っ手が既にこの街にも来ているそうよぉ』
「精霊王。丁度いい所に。その話聞いたんだな」
『ええ。貴方たちも既に知っている様ねぇ。もっと早く分かれば良かったのだけれど』
「いや、情報を集めてきてくれたんだろ。ありがとな。そういうわけだから、今から街を出るがいいか?」
『いいわよぉ』
『いいぞ』
荷物を詰め込んでいると、精霊王と合流する。精霊王も同じ情報を聞いて来たようだ。問題を起こすかとハラハラしていたが、逆に、既に知ってはいたが情報を持て来てくれたのは予想だにしなかった。今後は安心して目を離すことが出来る。
再び幻影魔法で姿を消し、人化を解除したズィーリオスに乗って街を離れる。そして今度こそ山脈地帯、ロゼロ山脈へ向かった。
飛び立って暫くし、街から離れた麓の岩場で遅い昼食を取り、軽く休憩を入れる。
ロザロ山脈は、木々の生えない岩だらけの山脈だ。雪が積もることもないため寒くはないが、中腹までは、頂上に行くにつれて吹きすさぶ。目を開けていられず、気を抜いたら吹き飛ばされそうな環境だ。中腹辺りまで来たらこの風が止むらしいので、現在そこまで登山をしている。前世では、整地された難易度の低い山しか上ったことがないので、登山の大変さが身に染みて分かる。
現在魔物には遭遇していないが、この風の領域を抜けて中腹のあたりに行くと出没してくるらしい。山脈の移動は基本的に、中腹辺りを進むことになっている。風の中よりも、魔物を相手にする方が遥かに楽だからだ。だが俺は不慣れな足場である為、修行がてら戦闘を行い、危なくなったらズィーリオスがフォローに入ることになった。精霊王は、不測の事態が起きた時のために魔力を温存だ。
暴風の中進むこと2時間近く。抜けきった先は見晴らしが良いため、遠くに魔物がいるのが分かるが、比較的穏やかな空間があった。もう既にへとへとだ。後はズィーリオスの案内に沿って聖域へ向かうだけだ。
だが、その前に休憩させてくれ。
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