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ダンジョンの外には
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「そんな落ち込むなって。成人したら2人がどうするかは分からないが、今の立場よりは自由に動けるようになるんじゃないのか?2人とも爵位を継承するわけじゃないだろ。ダンジョンなんていつでも来れるようになるって」
俯いている2人に声をかける。レオは王族でも第四王子で王位を継ぐ可能性は低く、シゼも家を捨てているような状態のようだから爵位を継ぐことはないだろう。そうなればいつでもダンジョンに来ることは可能になるはずだ。冒険者としてランクを上げなければならないが。2人の実力だとDランクは直ぐに到達するだろう。
「ダンジョンじゃなくて!兄様と別れなければならないと考えたらもう・・・」
「生きてるんだから会おうと思えば会えるだろう?な?」
シゼを抱き締めて落ち着かせる。レオに顔を向けると、どうやらこちらはもう大丈夫そうだ。それにしても、シゼが昔よりも子供っぽくなっている気がするのは気のせいなのだろうか。成長しているはずなのに未だに子供っぽい。今は12歳のはず。前世で考えればまだまだ子供だが、貴族の子どもとしては普通もっと、感情を隠して腹の探り合いを行うものだ。それが出来なければ利用されて生き残れない。シゼは上手く世渡りが出来ているのだろうか。俺としてはいつまでも弟に頼られるのは嬉しいが、甘えさせ過ぎるのはシゼの為にはならないな。
シゼから離れ、ダンジョン脱出のために荷物の最終チェックを各自行う。基本マジックバッグに荷物は全て入っているので、入れ忘れがないかだけの確認なので俺はすぐに終わる。このマジックバッグはそこそこの品質の物のようで、無限に入るわけではないが、一番低品質のマジックバッグに比べたら多くものが入るようだ。おかげで魔石は大量確保で本当に便利だ。
確認が完了したので、安全の確認のために俺が先にズィーリオスに乗り頭上の通路まで上がる。通路はズィーリオスが通れるほどの広さがあり、先は相変わらず暗闇だが、魔力を放出して魔力反応を調べることが出来るようになったので、問題なく進めることがわかった。その後ズィーリオスがレオとシゼを俺のところまで連れて来て、そのまま乗せて移動することになった。精霊王は元々浮いているので、自力で上がって来ていた。
どうやらこの通路には脇道の類が無く、1本道のようだった。迷うことなく進み続けると、そこは行き止まりだった。だが、精霊王が行き止まりの壁の目の前の地面に指先を向ける。そこには薄っすらとだが魔法陣の様なものが描かれていた。
魔法陣は、詠唱を行わずに魔法を発動させる時に使われるものだ。属性に拘らず、魔力を注げばその魔法陣に刻まれている魔法が発動するので、今は主に魔道具に刻み込まれ使われている。魔法陣に異常がない限り、魔力を注ぎ込まれる度に何度でも利用できるのが利点だ。簡単な魔法であれば魔法陣の記述も簡単なものだが、難易度の高い魔法になればなる程記述するものが多く、1つの魔方陣を仕上げるのにかなりの時間を有する。その為突発的な戦闘では、詠唱による通常の魔法攻撃よりも時間がかかるので使い物にならない。魔法陣をあらかじめ用意していた戦闘では役に立たないわけではないが、良くも悪くも記述された通りにしか発動しないため、威力の調整が利かない。さらに、少しでも記述内容が消えたり、破れたりしてしまうと使い物にならなくなり、ゴミになってしまうため、費用と利便性の面から生活用魔道具にしか使われなくなった技術だ。
特に今目の前にあるダンジョンの魔方陣は、人が扱うことの出来ない古代の魔法と言われている転移の魔方陣だ。昔から多くの国がこの魔法陣の解析を行い、転移の魔法をものにしようとしてきたが、魔法陣に記載されている古代の魔法言語とその発動方式についての解析が出来ずに、放棄された技術になって久しい。
解析などせず、そっくりそのまま書き写して利用すればいいという考えが浮かぶだろうが、何故か発動しないのだ。なので今では、ダンジョン専用の魔法、及び魔法陣という認識をされている。
シゼなら解析出来そうなものだが、余計なことを言って負担をかけてしまわないように黙っていよう。
『これの上に乗って魔力を流せばダンジョンの入口に飛ぶわよぉ。多分~?使われた痕跡はないけどねぇ』
本当に出れるのだろうか。何だか不安になる情報が後半に追加されてたな。けれど精霊王が飛ぶと言っているのだから飛ぶのだろう。腹をくくり、全員で魔法陣の上に乗る。魔力を流した直後、光で視界が塗り潰され思わず目を瞑る。
そしてグンッと地面に引っ張られる感覚と、一瞬の浮遊感、地面の消失が感じられた後に光が収まった。足裏の確かな安定感に目を開くと、ダンジョンの地上の神殿部分の入口に立っていた。
きちんと全員がいるか確認してみると、誰一人欠けずに揃っていた。あの魔方陣はきちんと機能していたようで安心だ。眩しい夕日が神殿の入口に降り注ぎ、俺たちを照らし出す。久しぶりの新鮮な外の空気を胸一杯に吸い込んだ。
俺は今、レオとシゼと、いやレオとシゼを背後にした多くの騎士達に囲まれながら対峙していた。隣には先ほどから唸っているズィーリオスがいる。精霊王は、いつの間にか姿を消していた。きっと見えないようにどこかからこの様子を眺めているのだろう。
エルフであれば精霊の姿を見ることが出来るので、そうなると精霊王とは言わないが上位精霊と契約していると思われかねない。面倒なことは起きないようにしたいので、見える人物がいる時は離れてもらっていた。
ここに居るのは騎士団だけではない。数多くの冒険者もいた。その中に、王都の冒険者ギルドのギルドマスターの姿もある。数回しか会っておらず、最後に会って時間がかなり経っていたからか、名前が思い出せない。ダンジョンに精霊王、魔封じの開放等諸々があったのだから、忘れてしまっていても仕方ないだろう。うん。
はあー。にしても本当、なんでこんなことになってしまったのか。頭をガシガシと掻きながら遠い目になる。
ダンジョンの神殿入口に転移した俺たちを待っていたのは、王都のギルマス率いる冒険者たちと、ダンジョンの外に包囲している騎士団だった。どうやら、俺が2人を誘拐しダンジョンに勝手に連れて行ったことになっているようだ。アンナから説明があったはずだが、何故か本物の誘拐犯の、今は亡きスティピードの3人が俺に命じられて仕方なくレオとシゼを連れ出し、その口封じで俺が彼らをダンジョン内で殺したことになっているようだ。
何がどうなってそうなったのか全く分からない。おかげで別れの挨拶も出来ずに、レオとシゼは騎士団に確保され、さらに後方へと連れられている。俺を庇い抗議しているようだが、全く聞き入れられていないようだ。
因みに俺の言葉も聞き入れてもらえていない。既に話す気力が削がれ、相手の話が右から左に流れていっている状態だ。誰かが俺を嵌めたとしか思えないが、アンナが嵌めたのだろうか?だが、彼女がそこまでするメリットを感じない。一体誰が何の目的で?
「期待の新人だったのにあなたのは失望したわ!!まさか王族とそのご友人の公爵子息に手を出すなんて。流石に殺すのは躊躇したようね。だけれど、貴方が罪を犯したことには変わらないわ!冒険者ギルドの資格剥奪に、永久追放よ!!」
ボーっとしていると、王都ギルマスから衝撃的な言葉を投げつけられた。頑張ってBランクまで上げたのに、資格剥奪に永久追放!?もうダンジョンに入ることは出来ないということか・・・。マジか。カード内のお金も引き出すことは出来ないということだ。
流石にそこまで言ってくるとは思ってなかったで、まじまじとギルマスの顔を見つめる。嘘の判別は出来ないが、本気で言っているようだ。
そして騎士団の代表者から、犯罪者として王都に連行されることを告げられた。他の騎士の人達が小声で話していたことを聞く限り、王族に仇なしたことで奴隷落ちになるらしい。クスクス笑っている。
周囲の包囲網が狭まる。完全に冤罪で、逃げたら事実だと認めたと思われそうだが、冤罪で奴隷落ちなど受け入れられるわけがない。今すぐ逃げないと。
さっとズィーリオスに跨り、飛び立つ。迫りくる魔法攻撃をズィーリオスの魔法により防ぎ、上空に一気に上昇し、俺たちはダンジョンから抜け出して離れた。
これから俺はお尋ね者だ。ハーデル王国内にいることは出来ない。国外に出なければ。
夕日を背に王都からぐんぐん離れていく。いつの間にか精霊王も側にいた。側にいてくれる2人に安心し、十分に離れたことを確認してズィーリオスにスピードを緩めてもらう。そしてゆっくりと夕焼けの空を宛てもなく進んで行った。
俯いている2人に声をかける。レオは王族でも第四王子で王位を継ぐ可能性は低く、シゼも家を捨てているような状態のようだから爵位を継ぐことはないだろう。そうなればいつでもダンジョンに来ることは可能になるはずだ。冒険者としてランクを上げなければならないが。2人の実力だとDランクは直ぐに到達するだろう。
「ダンジョンじゃなくて!兄様と別れなければならないと考えたらもう・・・」
「生きてるんだから会おうと思えば会えるだろう?な?」
シゼを抱き締めて落ち着かせる。レオに顔を向けると、どうやらこちらはもう大丈夫そうだ。それにしても、シゼが昔よりも子供っぽくなっている気がするのは気のせいなのだろうか。成長しているはずなのに未だに子供っぽい。今は12歳のはず。前世で考えればまだまだ子供だが、貴族の子どもとしては普通もっと、感情を隠して腹の探り合いを行うものだ。それが出来なければ利用されて生き残れない。シゼは上手く世渡りが出来ているのだろうか。俺としてはいつまでも弟に頼られるのは嬉しいが、甘えさせ過ぎるのはシゼの為にはならないな。
シゼから離れ、ダンジョン脱出のために荷物の最終チェックを各自行う。基本マジックバッグに荷物は全て入っているので、入れ忘れがないかだけの確認なので俺はすぐに終わる。このマジックバッグはそこそこの品質の物のようで、無限に入るわけではないが、一番低品質のマジックバッグに比べたら多くものが入るようだ。おかげで魔石は大量確保で本当に便利だ。
確認が完了したので、安全の確認のために俺が先にズィーリオスに乗り頭上の通路まで上がる。通路はズィーリオスが通れるほどの広さがあり、先は相変わらず暗闇だが、魔力を放出して魔力反応を調べることが出来るようになったので、問題なく進めることがわかった。その後ズィーリオスがレオとシゼを俺のところまで連れて来て、そのまま乗せて移動することになった。精霊王は元々浮いているので、自力で上がって来ていた。
どうやらこの通路には脇道の類が無く、1本道のようだった。迷うことなく進み続けると、そこは行き止まりだった。だが、精霊王が行き止まりの壁の目の前の地面に指先を向ける。そこには薄っすらとだが魔法陣の様なものが描かれていた。
魔法陣は、詠唱を行わずに魔法を発動させる時に使われるものだ。属性に拘らず、魔力を注げばその魔法陣に刻まれている魔法が発動するので、今は主に魔道具に刻み込まれ使われている。魔法陣に異常がない限り、魔力を注ぎ込まれる度に何度でも利用できるのが利点だ。簡単な魔法であれば魔法陣の記述も簡単なものだが、難易度の高い魔法になればなる程記述するものが多く、1つの魔方陣を仕上げるのにかなりの時間を有する。その為突発的な戦闘では、詠唱による通常の魔法攻撃よりも時間がかかるので使い物にならない。魔法陣をあらかじめ用意していた戦闘では役に立たないわけではないが、良くも悪くも記述された通りにしか発動しないため、威力の調整が利かない。さらに、少しでも記述内容が消えたり、破れたりしてしまうと使い物にならなくなり、ゴミになってしまうため、費用と利便性の面から生活用魔道具にしか使われなくなった技術だ。
特に今目の前にあるダンジョンの魔方陣は、人が扱うことの出来ない古代の魔法と言われている転移の魔方陣だ。昔から多くの国がこの魔法陣の解析を行い、転移の魔法をものにしようとしてきたが、魔法陣に記載されている古代の魔法言語とその発動方式についての解析が出来ずに、放棄された技術になって久しい。
解析などせず、そっくりそのまま書き写して利用すればいいという考えが浮かぶだろうが、何故か発動しないのだ。なので今では、ダンジョン専用の魔法、及び魔法陣という認識をされている。
シゼなら解析出来そうなものだが、余計なことを言って負担をかけてしまわないように黙っていよう。
『これの上に乗って魔力を流せばダンジョンの入口に飛ぶわよぉ。多分~?使われた痕跡はないけどねぇ』
本当に出れるのだろうか。何だか不安になる情報が後半に追加されてたな。けれど精霊王が飛ぶと言っているのだから飛ぶのだろう。腹をくくり、全員で魔法陣の上に乗る。魔力を流した直後、光で視界が塗り潰され思わず目を瞑る。
そしてグンッと地面に引っ張られる感覚と、一瞬の浮遊感、地面の消失が感じられた後に光が収まった。足裏の確かな安定感に目を開くと、ダンジョンの地上の神殿部分の入口に立っていた。
きちんと全員がいるか確認してみると、誰一人欠けずに揃っていた。あの魔方陣はきちんと機能していたようで安心だ。眩しい夕日が神殿の入口に降り注ぎ、俺たちを照らし出す。久しぶりの新鮮な外の空気を胸一杯に吸い込んだ。
俺は今、レオとシゼと、いやレオとシゼを背後にした多くの騎士達に囲まれながら対峙していた。隣には先ほどから唸っているズィーリオスがいる。精霊王は、いつの間にか姿を消していた。きっと見えないようにどこかからこの様子を眺めているのだろう。
エルフであれば精霊の姿を見ることが出来るので、そうなると精霊王とは言わないが上位精霊と契約していると思われかねない。面倒なことは起きないようにしたいので、見える人物がいる時は離れてもらっていた。
ここに居るのは騎士団だけではない。数多くの冒険者もいた。その中に、王都の冒険者ギルドのギルドマスターの姿もある。数回しか会っておらず、最後に会って時間がかなり経っていたからか、名前が思い出せない。ダンジョンに精霊王、魔封じの開放等諸々があったのだから、忘れてしまっていても仕方ないだろう。うん。
はあー。にしても本当、なんでこんなことになってしまったのか。頭をガシガシと掻きながら遠い目になる。
ダンジョンの神殿入口に転移した俺たちを待っていたのは、王都のギルマス率いる冒険者たちと、ダンジョンの外に包囲している騎士団だった。どうやら、俺が2人を誘拐しダンジョンに勝手に連れて行ったことになっているようだ。アンナから説明があったはずだが、何故か本物の誘拐犯の、今は亡きスティピードの3人が俺に命じられて仕方なくレオとシゼを連れ出し、その口封じで俺が彼らをダンジョン内で殺したことになっているようだ。
何がどうなってそうなったのか全く分からない。おかげで別れの挨拶も出来ずに、レオとシゼは騎士団に確保され、さらに後方へと連れられている。俺を庇い抗議しているようだが、全く聞き入れられていないようだ。
因みに俺の言葉も聞き入れてもらえていない。既に話す気力が削がれ、相手の話が右から左に流れていっている状態だ。誰かが俺を嵌めたとしか思えないが、アンナが嵌めたのだろうか?だが、彼女がそこまでするメリットを感じない。一体誰が何の目的で?
「期待の新人だったのにあなたのは失望したわ!!まさか王族とそのご友人の公爵子息に手を出すなんて。流石に殺すのは躊躇したようね。だけれど、貴方が罪を犯したことには変わらないわ!冒険者ギルドの資格剥奪に、永久追放よ!!」
ボーっとしていると、王都ギルマスから衝撃的な言葉を投げつけられた。頑張ってBランクまで上げたのに、資格剥奪に永久追放!?もうダンジョンに入ることは出来ないということか・・・。マジか。カード内のお金も引き出すことは出来ないということだ。
流石にそこまで言ってくるとは思ってなかったで、まじまじとギルマスの顔を見つめる。嘘の判別は出来ないが、本気で言っているようだ。
そして騎士団の代表者から、犯罪者として王都に連行されることを告げられた。他の騎士の人達が小声で話していたことを聞く限り、王族に仇なしたことで奴隷落ちになるらしい。クスクス笑っている。
周囲の包囲網が狭まる。完全に冤罪で、逃げたら事実だと認めたと思われそうだが、冤罪で奴隷落ちなど受け入れられるわけがない。今すぐ逃げないと。
さっとズィーリオスに跨り、飛び立つ。迫りくる魔法攻撃をズィーリオスの魔法により防ぎ、上空に一気に上昇し、俺たちはダンジョンから抜け出して離れた。
これから俺はお尋ね者だ。ハーデル王国内にいることは出来ない。国外に出なければ。
夕日を背に王都からぐんぐん離れていく。いつの間にか精霊王も側にいた。側にいてくれる2人に安心し、十分に離れたことを確認してズィーリオスにスピードを緩めてもらう。そしてゆっくりと夕焼けの空を宛てもなく進んで行った。
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