56 / 340
弟
しおりを挟む
「B!B-!え?まだ、3年ぐらいしか経ってないのに!?」
「流石兄様!ズィーリオスが優秀でも、テイマー関係なく、こんな短期間でBに上がれる冒険者はなかなかいないよ!剣の腕は昔から良かったもんね!」
ズィーリオスのことと、王都での裏ギルドの動きに関して探っていたことしか話していなかったからか、どうやら2人とも俺がリュゼになってすぐに、冒険者として生きていたと思ってるっぽいな。まあ確かに、お金がないと普通、人里では生きていけないからな。隣人のぶつぶつ交換でどうにかなるわけでもないし。
「2人とも違うんだ。」
「遠慮することないぞ!本当に凄いことなんだから!バルネリアの連中馬鹿だな!」
「そうだよ!兄様はもっと誇っていいんだよ!Bランクなんてハーデル王国内でも10人ぐらいしかいないんだよ!最速最少年齢だったはずだよ!?」
2人の興奮度が凄すぎて、ズィーリオスの上から落ちそうになっている。ギリギリの角度で耐えているのは、普段の鍛錬で培った体幹の賜物か。こんなところで体幹力を発揮しないでほしい。見てみろ。ズィーリオスのこの迷惑そうな顔を。あ、上に乗ってるから見えないのか。いや、俺に助けを求められても。俺だって今の2人には近づきたくな、って待って待って!分かった!止めるから!なんで俺、壁際に追い詰められてるの!?分かったから、無言で俺の顔面を涎塗れにするなーー!
ズィーリオスの説得に成功した俺は、顔中の涎を袖で拭い、興奮している2人を落ち着かせて話を聞いてもらえる態勢にする。
「あのな、2人は勘違いをしているんだ。俺が冒険者になってまだ1か月も経ってない。それに、昇級実績のほとんどがズィーリオスのおかげだ。俺がおまけみたいなものだ。」
実際俺だけだと、今頃E,良くてもDランクぐらいだろう。ゴブリン討伐は数が多く厄介だが、どうにか出来ただろうが、他の実績はほとんどがズィーリオスのおかげだ。ネーデ襲撃事件の時でも、ズィーリオスが大量の魔物達を抑え込み続けていてくれたからこそ、俺は安全に敵の後方に回れ、敵将との戦いに専念出来たのだ。護衛依頼に関しては、俺は何もせずに過ごしてランクが上がったわけだしな。
あれ?何かしら言ってくると思ったが静かだな。あ、2人とも意識が飛んでいるのか。うるさくないのはいいけど。先ほどの騒ぎ声を聞きつけたのか、集まって来ていた魔物達を殲滅していく。この階層、シャドークロウしかいないのか?カラスは見飽きたんだけど。
『なあ、リュゼ。もうこの2人下ろしていいか?重くはないが動き過ぎて乗せずらい。乗せるならリュゼだけがいい』
『そう言ってくれるのは嬉しいし、俺も乗れるなら乗りたいが2人を置いていくわけにはいかないだろ。でも今なら動いてないし、大丈夫じゃないか?2人にもあまり動かないように言っておくから。それに、シゼは俺の実の弟でもあるから、ズィーの兄でもあるんだぞ。無理に仲良くしろとは言わないから、仕事だと思ってここは頑張ってくれ』
『俺の兄、か』
「そうそう、シゼの弟」
「僕の弟?」
思わず声に出してしまった言葉に、シゼが反応に正気に戻る。どうしよう。なんか不穏な気配が・・・。レオも側のシゼの異変に反応して正気に戻る。
「兄様?僕に弟なんていないよ?」
「ズィーも俺の弟だから、生まれた順に考えればシゼがズィーの兄になるだ、ろう、と・・・」
「ふーん?そうなのかー」
シゼが、大量に魔石が転がっている地面に降り立つ。いつの間にか、レオはズィーリオスから降りていたようだ。シゼがズィーリオスの正面に回り込み、真正面から見据えている。きっと、仲良くしようと挨拶でもしているのだろう。ほら、目だけで会話してるっぽいし。この2人から不穏な気配が漂っている気がするが、シゼは笑顔だからきっと気のせいだな。シゼは感情の表現が豊富で分かりやすいタイプだし。
「お、おい。良いのか、あのままで」
「仲良く交流しているみたいだし、大丈夫じゃないか?お互いが兄弟になったことの確認作業みたいなものだろう」
「本気で言っているのか?」
「だってシゼ、笑顔じゃないか」
レオが信じられないモノを見るような目を向けて来る。酷いな。ここからは聞こえないが、小声で何か話し合っているようだ。ズィーリオスの言っていることを、念話なしで理解出来るようになるなんて流石シゼである。こんな短時間で仲良くなれるとは。やっぱりシゼも、もふもふの虜になったのだろう。
その後辺りに散らばった魔石を回収し、再び今までと同じように移動する。しばらく進むと、階段ではなく大きな両開きの扉のある空間に出た。親切にも、扉の上に30という数字が刻み込まれている。どうやら今までいたのは30階層だったようだ。
「ボス部屋」
ぽつりとレオが呟く。本の中の情報から考えると、ボス部屋で間違いないだろう。そして中のボスは、シャドークロウの系統の魔物がいる可能性が高い。
「よし、なら最後の確認だな。前に話した通り、レオとシゼは中に入って直ぐに、壁際に退避。ズィーは2人に防御結界を。戦闘は俺とズィーがやる。良いな?」
全員が頷いたのを確認し、武器の確認を行う。流石ドワーフ作の剣。ここまでたくさん切りまくって来たのに、刃こぼれ1つない。あ、そういえば、王都の鍛冶職人の知り合いに渡してくれと頼まれた手紙があったの忘れてた。帰ったら渡しに行かないと。
レオとシゼも戦闘には参加しないが、念の為の武器の確認、そして自身への防御魔法を掛け終えたようだ。俺も身体強化をしておく。
「さて、初めてのボス戦、行くか!」
両腕で思いっきり扉を押す。すると簡単に扉は大きく開いていく。思っていた通り、中は真っ暗で何も見えない。中に入るとすぐさまレオとシゼが壁際に移動し、ズィーリオスが光属性の結界を張る。そしてズィーリオスが光球をいくつも作り出し、周囲に拡散させる。おかげで視界が確保出来た。
内部は半径50メートルほどの広さの、丸い舞踏会ホールの様な場所だった。視界が確保できたと同時に、扉が音を立てて閉まる。その直後、頭上から物凄い殺気と気配が膨れ上がり、間髪入れずにその場から離れる。衝撃音と砂埃が見やすくなった視界を覆い隠す。
視界が悪い戦闘は慣れている。それに、これほど強烈な殺気をばら撒いていれば、気配だけでどこにいるか把握できる。
「カアーーーーー!」
砂塵の中から響く雄たけびに、空気が震え、ホール中の光球がかき消された。そして完全なる暗闇に沈む。光の結界で覆われていたはずの、レオとシゼの姿さえも見えない。
『あの2人は無事だ。目立って標的にされる可能性があったから、闇の結界でさらに覆っといた。気にしないでいい』
『了解!』
不安が完全に消えたことで、未だに晴れない砂塵の中に意識を完全に向ける。敵の位置がどこにあるか分かるからいいが、壁の位置が分からないことで自滅する可能性があるのが1番不安なところだ。魔力を拡散させることが出来れば、自身の魔力を広げて手足のように空間を把握することが出来るらしいのだ。結局どこでも魔力がネックになる。特に戦闘においては。
ボス階のくせに遁走の花はなかった。もしかしたらこいつを倒した後に咲くものかもしれない。ボスなら、今までのシャドークロウより強く質がいいだろう。よし、禿にしてやる。んでもって、こいつで焼き鳥パーティーだ!
ズィーリオスが風魔法で、砂塵を飛ばした中にいたボスを見て、一瞬前の決意が揺らぐ。
そこにいたのは、頭が2つあるシャドークロウだった。
禿にする手間が2倍。絶対に腕が疲れるやつだ。戦闘後の疲れを想像して、やる気が一瞬萎えるが、その通常種の2倍の高さの目の位置に、2倍どころじゃない量の肉が手に入ると認識したことで、開始前よりもやる気が跳ね上がった。
今夜は焼き鳥パーティーだな。
「流石兄様!ズィーリオスが優秀でも、テイマー関係なく、こんな短期間でBに上がれる冒険者はなかなかいないよ!剣の腕は昔から良かったもんね!」
ズィーリオスのことと、王都での裏ギルドの動きに関して探っていたことしか話していなかったからか、どうやら2人とも俺がリュゼになってすぐに、冒険者として生きていたと思ってるっぽいな。まあ確かに、お金がないと普通、人里では生きていけないからな。隣人のぶつぶつ交換でどうにかなるわけでもないし。
「2人とも違うんだ。」
「遠慮することないぞ!本当に凄いことなんだから!バルネリアの連中馬鹿だな!」
「そうだよ!兄様はもっと誇っていいんだよ!Bランクなんてハーデル王国内でも10人ぐらいしかいないんだよ!最速最少年齢だったはずだよ!?」
2人の興奮度が凄すぎて、ズィーリオスの上から落ちそうになっている。ギリギリの角度で耐えているのは、普段の鍛錬で培った体幹の賜物か。こんなところで体幹力を発揮しないでほしい。見てみろ。ズィーリオスのこの迷惑そうな顔を。あ、上に乗ってるから見えないのか。いや、俺に助けを求められても。俺だって今の2人には近づきたくな、って待って待って!分かった!止めるから!なんで俺、壁際に追い詰められてるの!?分かったから、無言で俺の顔面を涎塗れにするなーー!
ズィーリオスの説得に成功した俺は、顔中の涎を袖で拭い、興奮している2人を落ち着かせて話を聞いてもらえる態勢にする。
「あのな、2人は勘違いをしているんだ。俺が冒険者になってまだ1か月も経ってない。それに、昇級実績のほとんどがズィーリオスのおかげだ。俺がおまけみたいなものだ。」
実際俺だけだと、今頃E,良くてもDランクぐらいだろう。ゴブリン討伐は数が多く厄介だが、どうにか出来ただろうが、他の実績はほとんどがズィーリオスのおかげだ。ネーデ襲撃事件の時でも、ズィーリオスが大量の魔物達を抑え込み続けていてくれたからこそ、俺は安全に敵の後方に回れ、敵将との戦いに専念出来たのだ。護衛依頼に関しては、俺は何もせずに過ごしてランクが上がったわけだしな。
あれ?何かしら言ってくると思ったが静かだな。あ、2人とも意識が飛んでいるのか。うるさくないのはいいけど。先ほどの騒ぎ声を聞きつけたのか、集まって来ていた魔物達を殲滅していく。この階層、シャドークロウしかいないのか?カラスは見飽きたんだけど。
『なあ、リュゼ。もうこの2人下ろしていいか?重くはないが動き過ぎて乗せずらい。乗せるならリュゼだけがいい』
『そう言ってくれるのは嬉しいし、俺も乗れるなら乗りたいが2人を置いていくわけにはいかないだろ。でも今なら動いてないし、大丈夫じゃないか?2人にもあまり動かないように言っておくから。それに、シゼは俺の実の弟でもあるから、ズィーの兄でもあるんだぞ。無理に仲良くしろとは言わないから、仕事だと思ってここは頑張ってくれ』
『俺の兄、か』
「そうそう、シゼの弟」
「僕の弟?」
思わず声に出してしまった言葉に、シゼが反応に正気に戻る。どうしよう。なんか不穏な気配が・・・。レオも側のシゼの異変に反応して正気に戻る。
「兄様?僕に弟なんていないよ?」
「ズィーも俺の弟だから、生まれた順に考えればシゼがズィーの兄になるだ、ろう、と・・・」
「ふーん?そうなのかー」
シゼが、大量に魔石が転がっている地面に降り立つ。いつの間にか、レオはズィーリオスから降りていたようだ。シゼがズィーリオスの正面に回り込み、真正面から見据えている。きっと、仲良くしようと挨拶でもしているのだろう。ほら、目だけで会話してるっぽいし。この2人から不穏な気配が漂っている気がするが、シゼは笑顔だからきっと気のせいだな。シゼは感情の表現が豊富で分かりやすいタイプだし。
「お、おい。良いのか、あのままで」
「仲良く交流しているみたいだし、大丈夫じゃないか?お互いが兄弟になったことの確認作業みたいなものだろう」
「本気で言っているのか?」
「だってシゼ、笑顔じゃないか」
レオが信じられないモノを見るような目を向けて来る。酷いな。ここからは聞こえないが、小声で何か話し合っているようだ。ズィーリオスの言っていることを、念話なしで理解出来るようになるなんて流石シゼである。こんな短時間で仲良くなれるとは。やっぱりシゼも、もふもふの虜になったのだろう。
その後辺りに散らばった魔石を回収し、再び今までと同じように移動する。しばらく進むと、階段ではなく大きな両開きの扉のある空間に出た。親切にも、扉の上に30という数字が刻み込まれている。どうやら今までいたのは30階層だったようだ。
「ボス部屋」
ぽつりとレオが呟く。本の中の情報から考えると、ボス部屋で間違いないだろう。そして中のボスは、シャドークロウの系統の魔物がいる可能性が高い。
「よし、なら最後の確認だな。前に話した通り、レオとシゼは中に入って直ぐに、壁際に退避。ズィーは2人に防御結界を。戦闘は俺とズィーがやる。良いな?」
全員が頷いたのを確認し、武器の確認を行う。流石ドワーフ作の剣。ここまでたくさん切りまくって来たのに、刃こぼれ1つない。あ、そういえば、王都の鍛冶職人の知り合いに渡してくれと頼まれた手紙があったの忘れてた。帰ったら渡しに行かないと。
レオとシゼも戦闘には参加しないが、念の為の武器の確認、そして自身への防御魔法を掛け終えたようだ。俺も身体強化をしておく。
「さて、初めてのボス戦、行くか!」
両腕で思いっきり扉を押す。すると簡単に扉は大きく開いていく。思っていた通り、中は真っ暗で何も見えない。中に入るとすぐさまレオとシゼが壁際に移動し、ズィーリオスが光属性の結界を張る。そしてズィーリオスが光球をいくつも作り出し、周囲に拡散させる。おかげで視界が確保出来た。
内部は半径50メートルほどの広さの、丸い舞踏会ホールの様な場所だった。視界が確保できたと同時に、扉が音を立てて閉まる。その直後、頭上から物凄い殺気と気配が膨れ上がり、間髪入れずにその場から離れる。衝撃音と砂埃が見やすくなった視界を覆い隠す。
視界が悪い戦闘は慣れている。それに、これほど強烈な殺気をばら撒いていれば、気配だけでどこにいるか把握できる。
「カアーーーーー!」
砂塵の中から響く雄たけびに、空気が震え、ホール中の光球がかき消された。そして完全なる暗闇に沈む。光の結界で覆われていたはずの、レオとシゼの姿さえも見えない。
『あの2人は無事だ。目立って標的にされる可能性があったから、闇の結界でさらに覆っといた。気にしないでいい』
『了解!』
不安が完全に消えたことで、未だに晴れない砂塵の中に意識を完全に向ける。敵の位置がどこにあるか分かるからいいが、壁の位置が分からないことで自滅する可能性があるのが1番不安なところだ。魔力を拡散させることが出来れば、自身の魔力を広げて手足のように空間を把握することが出来るらしいのだ。結局どこでも魔力がネックになる。特に戦闘においては。
ボス階のくせに遁走の花はなかった。もしかしたらこいつを倒した後に咲くものかもしれない。ボスなら、今までのシャドークロウより強く質がいいだろう。よし、禿にしてやる。んでもって、こいつで焼き鳥パーティーだ!
ズィーリオスが風魔法で、砂塵を飛ばした中にいたボスを見て、一瞬前の決意が揺らぐ。
そこにいたのは、頭が2つあるシャドークロウだった。
禿にする手間が2倍。絶対に腕が疲れるやつだ。戦闘後の疲れを想像して、やる気が一瞬萎えるが、その通常種の2倍の高さの目の位置に、2倍どころじゃない量の肉が手に入ると認識したことで、開始前よりもやる気が跳ね上がった。
今夜は焼き鳥パーティーだな。
68
お気に入りに追加
1,854
あなたにおすすめの小説

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
転生少女、運の良さだけで生き抜きます!
足助右禄
ファンタジー
【9月10日を持ちまして完結致しました。特別編執筆中です】
ある日、災害に巻き込まれて命を落とした少女ミナは異世界の女神に出会い、転生をさせてもらう事になった。
女神はミナの体を創造して問う。
「要望はありますか?」
ミナは「運だけ良くしてほしい」と望んだ。
迂闊で残念な少女ミナが剣と魔法のファンタジー世界で様々な人に出会い、成長していく物語。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

チートな親から生まれたのは「規格外」でした
真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て…
これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです…
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
時々さかのぼって部分修正することがあります
誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)
感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる