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王都観光
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「うーん。本当にすごい人の多さだね」
「そうだな。迷子になるなよ」
「ならないよ!」
Bランクに上がった翌日。
俺は人化したズィーリオスと一緒に市場に来ていた。最初はいつも通り、ズィーリオスに乗って街中を移動しようと思っていたが、人通りが多いため通りにくく、物凄い量の視線に晒されたので出戻ったのだ。ズィーリオスに人型になってもらい、服を着せて外に出ると、向けられる視線がかなり減った。それでも2人とも白髪なのが珍しいからか、完全に視線がなくなることはなかった。
街中を観光しながら、昼食を何にするかを物色中である。左右には様々な屋台が展開しており、活気が良く威勢が良い。
「そこの白い兄ちゃん!うちの串肉は美味いぞ!妹ちゃんの分を負けるぜ!」「白いお嬢ちゃん、お兄ちゃんに果物はどうだ?」「お嬢ちゃん!うちのジュースは甘くて美味しいよ!」「白の兄さん、妹さんに甘い物はどうだ?」
・・・どれも美味しそうだ。何を食べようかな。
「クスクス。俺はお兄ちゃんでリュゼは妹だってさ!痛っ!ひどっ!」
「俺が兄で、お前が弟だろ」
隣を歩くズィーリオスの脇腹に肘打ちを入れる。痛いとか言っているが、並みの攻撃じゃ入らないほどの防御力があるんだから、きっとフリだろう。・・・もしかして人化中は防御力が落ちているとかないよね?
「強過ぎたか?すまない」
「いや、これぐらいなら大丈夫だよ。それよりも、リュゼは俺のこと弟だって思ってくれていたんだね。嬉しいよ」
「当たり前だろう。お前が生まれた時から一緒にいるんだからな」
「そうだね。俺も相棒ってだけじゃなく、家族と思っているんだけど、リュゼもそういう認識だってことで良いのかな?」
「勿論だ。俺の家族はお前だけだ」
「うわっ!嬉しい!!」
人がまばらになって来た市場の端の方に向かいながら、そのような会話を繰り広げる。するとテンションの上がったズィーリオスが抱き着いて来る。人に抱き締められることが久しぶり過ぎて、人化したズィーリオスだと分かっていても気恥ずかしくなり、どうしていいか分からなくなる。
「おやおや。君たち兄弟は仲がいいね。仲が良いのは良いことだ。美しい絆を見せてもらったお礼に、私の手作りだがクッキーをあげよう。一緒に分けて食べるといい」
抱き締められて困っていると、女の人に声を掛けられる。その方向に首を動かすと、屋台ではなくお店があり、その前に店主らしきおばあさんが顔を出していた。
「ええっと、ありがとう」
ズィーリオスが離れたので、クッキーを受け取る。クッキーに魔力が宿っていないのでズィーリオスは食べれないが、雰囲気で一緒に食べることにしよう。
あれ?このおばあさん、凄い匂いだ。あ、臭いという意味ではない。様々な独特の香りが混ざった匂いと言えばいいだろうか。
「おばあさんはこの店の人?」
おばあさんの後ろの店を指さし、尋ねる。
「そうだよ。客はほとんど来ないけどね」
店内は薄暗く、中の様子が分からない。外から分かる情報だけでは、何のお店か分からないのだから、確かにこれじゃあ人は寄り付かないだろう。
「中入っていい?見てみたい」
「良いけど、お前さんたちには興味のないものだと思うがねー」
おばあさんに続いて店の中に入る。すると店内は、おばあさんからする匂い以上の匂いが充満していた。物凄い匂いである。思わず鼻を摘まむ。おばあさんは慣れているようだ。
五感の性能が落ちる人化中であっても辛いだろうと、ズィーリオスに振り向くと、案の定鼻を抑え、青い顔をしてプルプルと震えていた。
「ズィー、外に出ておくか?」
「ごめん。そうさせてもらう」
フラフラと外に出て行くズィーリオスを見送り、慣れてきた鼻を摘まむのを止め、店内を見て回る。そこにあったのは数多くのスパイスだった。買おうと思っていた調味料たちだ。加工調味料がないので、味を付ける調味料といえばスパイスを指すのだ。
マジックバックがあれば大量購入をしただろうが、ただのバックしか持っていない現状では、欲しい物を優先的に購入しよう。
「塩、胡椒をそれぞれ500グラムずつ貰おうかな」
「買うのかい!?それもそんな量を!かなりの額になるよ?」
「知ってる。だが、お金は持っているから心配しなくていいよ」
「そうかい。なら何も言わないよ。小金貨1枚に、大銀貨2枚だよ」
いろいろな種類が欲しいが流石にカバンに入らないので、使用頻度の高くなりそうな塩コショウの2種類にした。塩は岩塩らしい。胡椒は黒の方だ。これで少しは肉の味変になるだろう。
「はい、どうぞ」
「丁度だね。品物だよ」
お金を払い、商品を受け取る。カバンの隙間に押し込み、何とか詰め込む。ふう。入った、入った。
「じゃあな。また来るよ」
「ありがとう。またいらっしゃい」
軽く挨拶を交わし、店を出る。入口の側にはズィーリオスが待っていた。
「何か買ったのか?」
「買ったぞ。シンプルな味だが、肉料理というか、焼いた肉が美味しくなるものだ」
「おお、美味しくなるの!それはいいね!」
「もっと材料があれがもっと美味しくなるんだけどな」
「さらに美味しくなるのか。凄いな」
一瞬、ズィーリオスのテンションが上がるが、直ぐに落ち着く。感情の切り替えが早すぎて、少し不気味なぐらいだ。それでもズィーリオスが可愛いのは、変わらない事実なんだけどな。
来た道を戻りながら、屋台の飲食物を少量ずつ買い、食べ歩きしていく。ズィーリオスは魔物肉を食べているが、普段最低でもDランクの魔物肉を食べているせいか、市場で出回るEランクの肉はあまり美味しいとは感じないようだ。確かに高ランクの肉と比べたら、歯ごたえや脂の乗り具合が全然違うため、味が落ちていると感じるのは仕方ない。だが、美味しくないとは感じないはずだ。グルメになっているのかもしれない。
「んぐーぅうっ。ダメだこれ」
「な?美味しくないだろ?」
「確かにこれはないな」
前言撤回。俺も肉に関してはかなりのグルメになっているようだ。串肉の肉を噛み千切れないとは。少し千切れても、噛んでも噛んでも柔らかくならない肉を無理やり飲み込む。
昼食を取り終えた後は宿に戻り、夕方まで本を読む。その後、日が落ちる前に王都から出て狩りを行い、ズィーリオスの夕食とする。捌いた魔物肉を火で焼き、買ったばかりの塩と胡椒を取り出す。胡椒は使うだろう分量の胡椒を取り出し、ズィーリオスに粉末状に切り刻んでもらった後、塩と共にいい具合に焼き目の付いた肉に振りかける。
はい、少し食べたけど絶品でした。食べ過ぎるとズィーリオスの分が無くなるので、我慢しましたよ。ズィーリオスがひたすら黙々と、尻尾を振りまくりながら食べているのが可愛かったです。勿論、人化状態である必要がなかったので、いつも通りに戻っていましたよ。
ああもう、羨ましい!俺は何かしら食べられる環境だから我慢するけど!!
門が閉まるぎりぎりに狩りを切り上げ王都に戻り、宿に併設されている1階の食堂で俺だけ食事をとる。ズィーリオスは従魔として連れてきているため、人化状態では変に思われるのと、食事がズィーリオスに合う内容の食材でない。だから夕方に狩りを行ったのだ。
そんな日々を繰り返しながら6日後、やっと本を全部読み終える。なかなかに興味深い内容で、買って損はなかった。明日にダンジョンへの必要な買い物をして、明後日にダンジョンに挑むとしよう。
明日以降のおおまかな予定を立て、気分よく眠りにつく。
だが、人生とは予定通りには行かないものだ。
「そうだな。迷子になるなよ」
「ならないよ!」
Bランクに上がった翌日。
俺は人化したズィーリオスと一緒に市場に来ていた。最初はいつも通り、ズィーリオスに乗って街中を移動しようと思っていたが、人通りが多いため通りにくく、物凄い量の視線に晒されたので出戻ったのだ。ズィーリオスに人型になってもらい、服を着せて外に出ると、向けられる視線がかなり減った。それでも2人とも白髪なのが珍しいからか、完全に視線がなくなることはなかった。
街中を観光しながら、昼食を何にするかを物色中である。左右には様々な屋台が展開しており、活気が良く威勢が良い。
「そこの白い兄ちゃん!うちの串肉は美味いぞ!妹ちゃんの分を負けるぜ!」「白いお嬢ちゃん、お兄ちゃんに果物はどうだ?」「お嬢ちゃん!うちのジュースは甘くて美味しいよ!」「白の兄さん、妹さんに甘い物はどうだ?」
・・・どれも美味しそうだ。何を食べようかな。
「クスクス。俺はお兄ちゃんでリュゼは妹だってさ!痛っ!ひどっ!」
「俺が兄で、お前が弟だろ」
隣を歩くズィーリオスの脇腹に肘打ちを入れる。痛いとか言っているが、並みの攻撃じゃ入らないほどの防御力があるんだから、きっとフリだろう。・・・もしかして人化中は防御力が落ちているとかないよね?
「強過ぎたか?すまない」
「いや、これぐらいなら大丈夫だよ。それよりも、リュゼは俺のこと弟だって思ってくれていたんだね。嬉しいよ」
「当たり前だろう。お前が生まれた時から一緒にいるんだからな」
「そうだね。俺も相棒ってだけじゃなく、家族と思っているんだけど、リュゼもそういう認識だってことで良いのかな?」
「勿論だ。俺の家族はお前だけだ」
「うわっ!嬉しい!!」
人がまばらになって来た市場の端の方に向かいながら、そのような会話を繰り広げる。するとテンションの上がったズィーリオスが抱き着いて来る。人に抱き締められることが久しぶり過ぎて、人化したズィーリオスだと分かっていても気恥ずかしくなり、どうしていいか分からなくなる。
「おやおや。君たち兄弟は仲がいいね。仲が良いのは良いことだ。美しい絆を見せてもらったお礼に、私の手作りだがクッキーをあげよう。一緒に分けて食べるといい」
抱き締められて困っていると、女の人に声を掛けられる。その方向に首を動かすと、屋台ではなくお店があり、その前に店主らしきおばあさんが顔を出していた。
「ええっと、ありがとう」
ズィーリオスが離れたので、クッキーを受け取る。クッキーに魔力が宿っていないのでズィーリオスは食べれないが、雰囲気で一緒に食べることにしよう。
あれ?このおばあさん、凄い匂いだ。あ、臭いという意味ではない。様々な独特の香りが混ざった匂いと言えばいいだろうか。
「おばあさんはこの店の人?」
おばあさんの後ろの店を指さし、尋ねる。
「そうだよ。客はほとんど来ないけどね」
店内は薄暗く、中の様子が分からない。外から分かる情報だけでは、何のお店か分からないのだから、確かにこれじゃあ人は寄り付かないだろう。
「中入っていい?見てみたい」
「良いけど、お前さんたちには興味のないものだと思うがねー」
おばあさんに続いて店の中に入る。すると店内は、おばあさんからする匂い以上の匂いが充満していた。物凄い匂いである。思わず鼻を摘まむ。おばあさんは慣れているようだ。
五感の性能が落ちる人化中であっても辛いだろうと、ズィーリオスに振り向くと、案の定鼻を抑え、青い顔をしてプルプルと震えていた。
「ズィー、外に出ておくか?」
「ごめん。そうさせてもらう」
フラフラと外に出て行くズィーリオスを見送り、慣れてきた鼻を摘まむのを止め、店内を見て回る。そこにあったのは数多くのスパイスだった。買おうと思っていた調味料たちだ。加工調味料がないので、味を付ける調味料といえばスパイスを指すのだ。
マジックバックがあれば大量購入をしただろうが、ただのバックしか持っていない現状では、欲しい物を優先的に購入しよう。
「塩、胡椒をそれぞれ500グラムずつ貰おうかな」
「買うのかい!?それもそんな量を!かなりの額になるよ?」
「知ってる。だが、お金は持っているから心配しなくていいよ」
「そうかい。なら何も言わないよ。小金貨1枚に、大銀貨2枚だよ」
いろいろな種類が欲しいが流石にカバンに入らないので、使用頻度の高くなりそうな塩コショウの2種類にした。塩は岩塩らしい。胡椒は黒の方だ。これで少しは肉の味変になるだろう。
「はい、どうぞ」
「丁度だね。品物だよ」
お金を払い、商品を受け取る。カバンの隙間に押し込み、何とか詰め込む。ふう。入った、入った。
「じゃあな。また来るよ」
「ありがとう。またいらっしゃい」
軽く挨拶を交わし、店を出る。入口の側にはズィーリオスが待っていた。
「何か買ったのか?」
「買ったぞ。シンプルな味だが、肉料理というか、焼いた肉が美味しくなるものだ」
「おお、美味しくなるの!それはいいね!」
「もっと材料があれがもっと美味しくなるんだけどな」
「さらに美味しくなるのか。凄いな」
一瞬、ズィーリオスのテンションが上がるが、直ぐに落ち着く。感情の切り替えが早すぎて、少し不気味なぐらいだ。それでもズィーリオスが可愛いのは、変わらない事実なんだけどな。
来た道を戻りながら、屋台の飲食物を少量ずつ買い、食べ歩きしていく。ズィーリオスは魔物肉を食べているが、普段最低でもDランクの魔物肉を食べているせいか、市場で出回るEランクの肉はあまり美味しいとは感じないようだ。確かに高ランクの肉と比べたら、歯ごたえや脂の乗り具合が全然違うため、味が落ちていると感じるのは仕方ない。だが、美味しくないとは感じないはずだ。グルメになっているのかもしれない。
「んぐーぅうっ。ダメだこれ」
「な?美味しくないだろ?」
「確かにこれはないな」
前言撤回。俺も肉に関してはかなりのグルメになっているようだ。串肉の肉を噛み千切れないとは。少し千切れても、噛んでも噛んでも柔らかくならない肉を無理やり飲み込む。
昼食を取り終えた後は宿に戻り、夕方まで本を読む。その後、日が落ちる前に王都から出て狩りを行い、ズィーリオスの夕食とする。捌いた魔物肉を火で焼き、買ったばかりの塩と胡椒を取り出す。胡椒は使うだろう分量の胡椒を取り出し、ズィーリオスに粉末状に切り刻んでもらった後、塩と共にいい具合に焼き目の付いた肉に振りかける。
はい、少し食べたけど絶品でした。食べ過ぎるとズィーリオスの分が無くなるので、我慢しましたよ。ズィーリオスがひたすら黙々と、尻尾を振りまくりながら食べているのが可愛かったです。勿論、人化状態である必要がなかったので、いつも通りに戻っていましたよ。
ああもう、羨ましい!俺は何かしら食べられる環境だから我慢するけど!!
門が閉まるぎりぎりに狩りを切り上げ王都に戻り、宿に併設されている1階の食堂で俺だけ食事をとる。ズィーリオスは従魔として連れてきているため、人化状態では変に思われるのと、食事がズィーリオスに合う内容の食材でない。だから夕方に狩りを行ったのだ。
そんな日々を繰り返しながら6日後、やっと本を全部読み終える。なかなかに興味深い内容で、買って損はなかった。明日にダンジョンへの必要な買い物をして、明後日にダンジョンに挑むとしよう。
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