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お金
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「ギルマス、落ち着き、ました?」
「ええ、ありがとう。もう大丈夫よ。確かに男の子よね。ええ。ごめんなさいね、リュゼ君」
「今後気を付けてもらえればいい」
「気を付けるわ」
ロンがシェルを落ち着かせたことによって、シェルは冷静になったようだ。ロンの隈は、書類作業だけが原因ではないかもしれないな。
「ネーデが、魔物の軍勢に襲われたという話は知ってるわ。それを解決するのに尽力してくれたのね。アランの手紙にはそこでの主な実績が書かれていて、ギルドカードの情報からも、どれだけの実績を積んできたかは把握したわ。そして今回の護衛依頼の達成により、Bランク昇級の条件が全て揃ったの。だからこのままカードの更新を行い、Bランクに引き上げるわね」
「わかった」
やっと、Bランクに上がり、どんなダンジョンでも自由に挑めるようになったな!旅の間に見つけたダンジョンには、いろいろと寄って挑戦してみよう。何か面白い魔道具が手に入るかもしれないしな。
「そしてこれにより、上級ダンジョンへの挑戦資格を手に入れたことになるのだけれど、リュゼ君はまだダンジョンに挑戦したことがないのよね?」
「ああ、ないぞ」
「なら最初は中級ダンジョンからにしなさい。闇の中級ダンジョンに行くはずだってアランは言っているのだけれど、間違いはないかしら?」
「勿論そのつもりだ。その為にここへ来たのだからな」
「だったらダンジョンについての情報をまとめた本があるから、それで勉強してから行きなさい。わかっているダンジョンの仕組みや内部でのルール、魔物の種類に罠に関して載っているわ。ダンジョンに挑むなら必需品よ。ダンジョン全体の基本知識についての本は、1冊大銀貨1枚。闇の中級ダンジョンについての本は、1冊大銀貨5枚よ」
「金を取るのかよ!!」
「当たり前でしょう?何当たり前のことを言っているの?」
確かによく考えれば当たり前のことだった。何故か脳内では、パンフレット的なものだと解釈していたが、本であればお金を取るのは当たり前である。特に、印刷技術が発達していないこの世界では、本は高い買い物だ。だからこそ、知識を得るのは財力がある者達の独占になる。そして知識を得れば、さらにその知識で財力が増す。裕福なものがさらに裕福になる。まるで現代日本のようだ。
資本主義な面に、血筋といった権力が付随してくるのがこの世界である。貴族の家に養子に入ることもあるから、血筋よりも家柄と言えるかもしれないが。
だが、財力や権力以外にも存在感が強いのが武力だ。それも個人の武力である。これが最も強い影響力を持った力かもしれない。そしてこの武力は、財力も権力もない平民が、貴族や国王に並ぶ、いや、超えることもある影響力のある力だ。
実際、地球の過去の歴史にも、平民の武力行使で貴族や国王が倒れたという事実があるのが、分かりやすい例だろう。その武力の指標として使われるのが、冒険者ギルドのランクだ。
Aランク冒険者は上位貴族と同等の扱いをされ、さらにその上のSランクは国王に並ぶと言われている。それほど、平民にとっては一番可能性のある成り上がり方が、冒険者という職業だ。
ランクが上がるにつれて、より高収入になるが、本当に上の高ランク冒険者になるには、力といった技術だけでは足りない。やはり、知識が必要なのだ。相手のことを知り、自分のことを理解しているからこそ、なるべく安全に戦うことが出来る。
だってそうだろう?火を消したい時に、燃えている火に油をかけることはしないだろう。かけるのは水だ。それは火が水に弱いと知っているからだ。知識があるから最適な行動が出来る。しかし、火が燃えている原因によっては、水をかけることがさらに危険な状況になることもある。これも、知っていれば対処できるものなのだ。
つまり、知識があれば死に至る可能性を極限まで排除でき、自らに降りかかる火の粉を事前に消し去ることが出来るのだ。
本の値段が高くとも、自分の命がかかっており、その本の知識が今後の自分の糧となるのなら、俺は金貨を払うことすら厭わないだろう。自分だけでなく、ズィーリオスの命もかかっているからな。
「そうだな、すまない。両方とももらえるか?」
「ええ、勿論よ。料金は依頼達成の報酬から、差し引かせてもらっても構わないかしら?」
「それで頼む」
数日は、宿で本を読んで過ごすことにしよう。外でのんびりと読んで過ごすのもいいな。
暫くして、本を2冊と袋を抱えた職員が部屋に入って来て、俺の目の前のテーブルに置き、シェルに紙を手渡して部屋を出て行った。
本はどちらもそれなりの厚さがあり、読み切るのに時間がかかることが予測出来る。闇の中級ダンジョンについての本を手に取って開いてみる。中にはダンジョンの構造らしき地図があり、どのあたりに罠があるのか、その罠の種類から回避方法まで事細かく載っていた。勿論分かっている範囲までだ。この罠についてどのように調べたのか気になるが、知らない方がいいかもしれない。精神に支障をきたすとか書いているし。
知識は欲しいが、むやみやたらに首を突っ込むことはしないのだ。触らぬ神に祟りなしと言うしね。
袋については、重くずっしりとしていた。持っただけでかなりの量が入っていることがわかる。中を確認すると、大量の金色で目が一瞬やられる。反射が凄い。ちゃんと確認してみると、ほとんどは大金貨ばかりで、僅かに銀貨があるぐらいだった。
「内訳については、大金貨49枚。小金貨9枚。大銀貨4枚よ。大金貨50枚の依頼報酬から、本の代金大銀貨6枚分を引かせてもらった形ね」
街の防衛戦の報奨金を、自分の財布から出すような人だ。流石としか思えないほどの報酬額のおかしさだな。
こんな短期間で金持ちになり過ぎである。そうだな、旅用の調味料でも買おう。ネーデで調味料の値段を見た時に、塩が100グラムで大銀貨1枚もしていたから、王都であればいろんな調味料があり、買い集めることが出来るだろう。お金の心配はしなくて良さそうだ。報奨金で得た分もまだ残っているし。
「にしても相当な額よね。これだけの硬貨を持ち歩くのは大変じゃない?」
「そうだな。重そうだ」
「そこで1つ提案があるのだけれど。どうかしら?」
「内容によるだろ」
「実はここ1年程前から始めたサービスなんだけれどね。多くのお金を有している貴族や商人、高ランク冒険者だけの限定で、”銀行”というものをやっているの」
「ッ!?」
「あれ?知ってるの?まだそこまで広まっていないと思っていたのだけれど」
銀行など完全に地球の知識じゃないか!俺以外に転生者がいるのか。
「まあいいわ。このシステムは第四王子の発案で、全国各地に拠点がある冒険者ギルドを含めた各種ギルドにお金を預けることで、持ち歩かずにどこからでも引き出せるという画期的なシステムなのよ!移動することが多い冒険者や行商人たちは、その利便性の高さから利用する人が増えているの。お金をいくらギルドに預けているかは、ギルドカードに記載し保存しているわ。だから、引き出し額と実際の預けている額に差異が生じた場合、誰かが横領した可能性が高いと判断されて、国からの調査が入るから安全よ。今、国が推し進めている事業でもあるからね。不正が多くあれば利用者数が伸びないもの」
懐かしい。レオの発案、いや実際はシゼの発案だろう。俺が教えたのだし。同じ転生者ではないようだが、2人も頑張っているようだ。置いていってしまったシゼのことが気がかりではなかったといえばウソになる。元気にしているなら良かった。
「そして、今はこのシステムを他の国のギルドでも使えるように協議中だから、近いうちに他国でも使えるようになるはずよ」
いつか行く予定の、国外でもこのシステムが使えれば便利だ。協議が上手くいくように期待しておこう。
「便利そうだ。銀行のシステムを使いたい。今貰ったこの報酬を全額預けることは出来るか?」
「ええ!もちろんよ!銀行の利用はギルドの営業中のみで、営業外の時間帯は利用出来ないから気を付けてね」
「わかった」
袋とカードを先ほど届けに来てくれた職員が受け取りに来たので、再びギルドカードと袋を渡す。少しして、カードだけを持った状態で戻って来て、返却される。因みにこのギルドカードは、ダンジョン産の魔道具から研究によって生み出された魔道具の一種なので、登録された持ち主の魔力か、ギルドの専用の読み取り装置がないと、個人情報はわからない。だから毎回街への入場の際に、門番に俺の貯金残高がバレることはない。安全である。わかるのは名前とランクぐらいだ。
こうして身軽のまま、大量の資産を得た俺はギルドを後にし、ギルドからおすすめされた本日の宿の確保に動く。
さて、寝よ。
「ええ、ありがとう。もう大丈夫よ。確かに男の子よね。ええ。ごめんなさいね、リュゼ君」
「今後気を付けてもらえればいい」
「気を付けるわ」
ロンがシェルを落ち着かせたことによって、シェルは冷静になったようだ。ロンの隈は、書類作業だけが原因ではないかもしれないな。
「ネーデが、魔物の軍勢に襲われたという話は知ってるわ。それを解決するのに尽力してくれたのね。アランの手紙にはそこでの主な実績が書かれていて、ギルドカードの情報からも、どれだけの実績を積んできたかは把握したわ。そして今回の護衛依頼の達成により、Bランク昇級の条件が全て揃ったの。だからこのままカードの更新を行い、Bランクに引き上げるわね」
「わかった」
やっと、Bランクに上がり、どんなダンジョンでも自由に挑めるようになったな!旅の間に見つけたダンジョンには、いろいろと寄って挑戦してみよう。何か面白い魔道具が手に入るかもしれないしな。
「そしてこれにより、上級ダンジョンへの挑戦資格を手に入れたことになるのだけれど、リュゼ君はまだダンジョンに挑戦したことがないのよね?」
「ああ、ないぞ」
「なら最初は中級ダンジョンからにしなさい。闇の中級ダンジョンに行くはずだってアランは言っているのだけれど、間違いはないかしら?」
「勿論そのつもりだ。その為にここへ来たのだからな」
「だったらダンジョンについての情報をまとめた本があるから、それで勉強してから行きなさい。わかっているダンジョンの仕組みや内部でのルール、魔物の種類に罠に関して載っているわ。ダンジョンに挑むなら必需品よ。ダンジョン全体の基本知識についての本は、1冊大銀貨1枚。闇の中級ダンジョンについての本は、1冊大銀貨5枚よ」
「金を取るのかよ!!」
「当たり前でしょう?何当たり前のことを言っているの?」
確かによく考えれば当たり前のことだった。何故か脳内では、パンフレット的なものだと解釈していたが、本であればお金を取るのは当たり前である。特に、印刷技術が発達していないこの世界では、本は高い買い物だ。だからこそ、知識を得るのは財力がある者達の独占になる。そして知識を得れば、さらにその知識で財力が増す。裕福なものがさらに裕福になる。まるで現代日本のようだ。
資本主義な面に、血筋といった権力が付随してくるのがこの世界である。貴族の家に養子に入ることもあるから、血筋よりも家柄と言えるかもしれないが。
だが、財力や権力以外にも存在感が強いのが武力だ。それも個人の武力である。これが最も強い影響力を持った力かもしれない。そしてこの武力は、財力も権力もない平民が、貴族や国王に並ぶ、いや、超えることもある影響力のある力だ。
実際、地球の過去の歴史にも、平民の武力行使で貴族や国王が倒れたという事実があるのが、分かりやすい例だろう。その武力の指標として使われるのが、冒険者ギルドのランクだ。
Aランク冒険者は上位貴族と同等の扱いをされ、さらにその上のSランクは国王に並ぶと言われている。それほど、平民にとっては一番可能性のある成り上がり方が、冒険者という職業だ。
ランクが上がるにつれて、より高収入になるが、本当に上の高ランク冒険者になるには、力といった技術だけでは足りない。やはり、知識が必要なのだ。相手のことを知り、自分のことを理解しているからこそ、なるべく安全に戦うことが出来る。
だってそうだろう?火を消したい時に、燃えている火に油をかけることはしないだろう。かけるのは水だ。それは火が水に弱いと知っているからだ。知識があるから最適な行動が出来る。しかし、火が燃えている原因によっては、水をかけることがさらに危険な状況になることもある。これも、知っていれば対処できるものなのだ。
つまり、知識があれば死に至る可能性を極限まで排除でき、自らに降りかかる火の粉を事前に消し去ることが出来るのだ。
本の値段が高くとも、自分の命がかかっており、その本の知識が今後の自分の糧となるのなら、俺は金貨を払うことすら厭わないだろう。自分だけでなく、ズィーリオスの命もかかっているからな。
「そうだな、すまない。両方とももらえるか?」
「ええ、勿論よ。料金は依頼達成の報酬から、差し引かせてもらっても構わないかしら?」
「それで頼む」
数日は、宿で本を読んで過ごすことにしよう。外でのんびりと読んで過ごすのもいいな。
暫くして、本を2冊と袋を抱えた職員が部屋に入って来て、俺の目の前のテーブルに置き、シェルに紙を手渡して部屋を出て行った。
本はどちらもそれなりの厚さがあり、読み切るのに時間がかかることが予測出来る。闇の中級ダンジョンについての本を手に取って開いてみる。中にはダンジョンの構造らしき地図があり、どのあたりに罠があるのか、その罠の種類から回避方法まで事細かく載っていた。勿論分かっている範囲までだ。この罠についてどのように調べたのか気になるが、知らない方がいいかもしれない。精神に支障をきたすとか書いているし。
知識は欲しいが、むやみやたらに首を突っ込むことはしないのだ。触らぬ神に祟りなしと言うしね。
袋については、重くずっしりとしていた。持っただけでかなりの量が入っていることがわかる。中を確認すると、大量の金色で目が一瞬やられる。反射が凄い。ちゃんと確認してみると、ほとんどは大金貨ばかりで、僅かに銀貨があるぐらいだった。
「内訳については、大金貨49枚。小金貨9枚。大銀貨4枚よ。大金貨50枚の依頼報酬から、本の代金大銀貨6枚分を引かせてもらった形ね」
街の防衛戦の報奨金を、自分の財布から出すような人だ。流石としか思えないほどの報酬額のおかしさだな。
こんな短期間で金持ちになり過ぎである。そうだな、旅用の調味料でも買おう。ネーデで調味料の値段を見た時に、塩が100グラムで大銀貨1枚もしていたから、王都であればいろんな調味料があり、買い集めることが出来るだろう。お金の心配はしなくて良さそうだ。報奨金で得た分もまだ残っているし。
「にしても相当な額よね。これだけの硬貨を持ち歩くのは大変じゃない?」
「そうだな。重そうだ」
「そこで1つ提案があるのだけれど。どうかしら?」
「内容によるだろ」
「実はここ1年程前から始めたサービスなんだけれどね。多くのお金を有している貴族や商人、高ランク冒険者だけの限定で、”銀行”というものをやっているの」
「ッ!?」
「あれ?知ってるの?まだそこまで広まっていないと思っていたのだけれど」
銀行など完全に地球の知識じゃないか!俺以外に転生者がいるのか。
「まあいいわ。このシステムは第四王子の発案で、全国各地に拠点がある冒険者ギルドを含めた各種ギルドにお金を預けることで、持ち歩かずにどこからでも引き出せるという画期的なシステムなのよ!移動することが多い冒険者や行商人たちは、その利便性の高さから利用する人が増えているの。お金をいくらギルドに預けているかは、ギルドカードに記載し保存しているわ。だから、引き出し額と実際の預けている額に差異が生じた場合、誰かが横領した可能性が高いと判断されて、国からの調査が入るから安全よ。今、国が推し進めている事業でもあるからね。不正が多くあれば利用者数が伸びないもの」
懐かしい。レオの発案、いや実際はシゼの発案だろう。俺が教えたのだし。同じ転生者ではないようだが、2人も頑張っているようだ。置いていってしまったシゼのことが気がかりではなかったといえばウソになる。元気にしているなら良かった。
「そして、今はこのシステムを他の国のギルドでも使えるように協議中だから、近いうちに他国でも使えるようになるはずよ」
いつか行く予定の、国外でもこのシステムが使えれば便利だ。協議が上手くいくように期待しておこう。
「便利そうだ。銀行のシステムを使いたい。今貰ったこの報酬を全額預けることは出来るか?」
「ええ!もちろんよ!銀行の利用はギルドの営業中のみで、営業外の時間帯は利用出来ないから気を付けてね」
「わかった」
袋とカードを先ほど届けに来てくれた職員が受け取りに来たので、再びギルドカードと袋を渡す。少しして、カードだけを持った状態で戻って来て、返却される。因みにこのギルドカードは、ダンジョン産の魔道具から研究によって生み出された魔道具の一種なので、登録された持ち主の魔力か、ギルドの専用の読み取り装置がないと、個人情報はわからない。だから毎回街への入場の際に、門番に俺の貯金残高がバレることはない。安全である。わかるのは名前とランクぐらいだ。
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