35 / 340
指名依頼
しおりを挟む
貴族らしい、多くの調味料を使ったフルコースを食べ終え、場所を移し、談話室へ来ていた。そこに同席しているのは、領主ラウスとその父アイゼンの2人だけだ。ズィーリオスは、いつも通り俺の足元に寝そべっている。
「私は無駄な長話が好きではないので、早速本題に入りましょう。こちらが今回の報奨金です」
目の前のテーブルにゴトッと、以前とは比べものにならない重い音が響く。手を伸ばし袋を掴み、中身を確認すると、大量の小金貨が入っており、銀色の輝きも垣間見える。以前のほぼ茶色の中身とは全く違う。
「大金貨10枚分です。ただ街では使いにくいでしょうから、全て小金貨に両替しておきました。さらに、その小金貨のうち20枚を大銀貨に両替してあります。嵩張りますが、こちらの方が直ぐに使うには扱い易いでしょう」
え?大金貨10枚分だと?円に換算して1枚が100万円だから、1千万!?まじかよ。ネーデに来て一週間もしないうちに、金持ちになってしまった。旅に必要な道具を買い集めないといけないから、これだけの先立つものがあれば大丈夫だろう。結局、衣服しかまだ手に入れていないのだし。
「わざわざ助かる。だが、これだけの報奨金を一個人に支払っていいのか?街は復興の途中だろ?」
「それに関しては問題ない。俺の個人資産から出しているからな!」
アイゼンがラウスに代わって答える。個人資産から報奨金を出すとか。腐るほど大金貨を持っているのかもしれない。一瞬、アイゼンがワイン片手に金貨の風呂に入っている様子が浮かんでしまったので、頭を振り、目の前にある紅茶を一口飲む。ちょっと冷めてしまったかな。
「復興に関しましては、最近地属性の者達が頑張ってくれたおかげで、今週中には全住民の住居の再建築が可能です。僅かな魔力の者も、貢献したことによる魔力消費が増え、消費したことによって魔力量が増え、それにより全体の作業効率が上昇しています。さらに、近くにあるのが地属性ダンジョンということもあり、アイテム利用による効率化も報告されています。想定していた速度よりも早い復興スピードです。おかげで効率的に資金を流動させられるので、問題ありません」
思っていたよりも復興は進んでいるようだ。資金繰りが大丈夫だというのなら、俺が気にすることはないだろう。そもそも、アイゼンの金だったようだしな。
「この報奨金には、街の防衛に多大なる貢献をしたということ以外に、具体的にあなたが倒した魔物の数がわからないので、概算として含まれています。しかしミノタウロスに関しては、完全にあなたが倒したということが分かっていますので、その報酬はギルドからの賞与となります。ここまでで何か質問はありますか?」
「ない。理解した」
ここで話がひと段落したので、もう終わりかと思ったがまだ何かあるようだ。
「ここからは領主としてではなく、アンナの叔父として話をさせてもらいます」
「詳しくは俺から話そう」
なんだかプライベートなことに話が変わったようだ。興味はないのだがな。
「お前に王都までのアンナの護衛依頼を頼みたい」
「え、やだ」
「・・・返答が早すぎではないか」
「俺は王都に行く気はない。それよりもダンジョンに挑みたい。近くに中級ダンジョンがあるんだし」
王都に行くと人が多いためありえないとは思うが、知り合いに会う可能性がある。いくら成長し、髪の色が変わっていても、わかる人は分かるだろう。
「そのことに関しては問題ない。冒険者ギルドの長から聞いたが、遁走の花を探しているのだろう?この花はな、希少属性のダンジョン、つまり闇と光の両ダンジョンでの目撃が多い。そして王都からほど近い場所に、闇の中級ダンジョンがある。地の中級ダンジョンに行くよりも、よっぽど可能性があると思うが?さらに、護衛依頼を受けることでBランクに上がって、上級ダンジョンに挑むことも出来るぞ。中級ダンジョンはたまに攻略者が現れるから、ずっとそこにあるとは限らないし、次どこに現れるか分からないからな。しかし、上級ダンジョンは今までどの国も攻略者を出したことはない。今のうちにランクを上げておけば、上級ダンジョンの近くに寄った時、時間のロスなく挑めるぞ」
話を聞き終わった時には、かなり魅惑的な提案に感じた。同じ中級ダンジョンであれば、遁走の花が見つかる場所に行った方がいい。マジックバックも手に入る確率は同じなのだし。
「さらに言えば、お前の様子から見て、知らない人と数日間一緒に過ごす護衛依頼よりも、多少は知っている相手の護衛依頼の方が気が楽なのではないか」
確かにそれは言えていた。いつ依頼が来るか分からない知らない相手の護衛依頼よりも、アンナの護衛依頼の方がマシだろう。Bランクに上がってしまえば、ランクに気にして街に行くこともしなくていいのだしな。上級ダンジョンに入れるのだし。送り終えたら直ぐに王都を出ればいい。それならいいだろう。
「父上。報酬の話がまだです。それも話すべきでは?」
「勿論話すぞ。リュゼはお金よりも、内容に重点を置いて説明する方がいいと思ってな。昼の話の時に感じなかったか?」
「恥ずかしながら感じませんでした」
「ならもっと精進しないとな。でないと貴族社会では生き残れないぞ」
「父上を見習いもっと精進します」
だから、親子の会話は2人だけの時にしてくれよ。呆れた目になってしまっていた俺の視線に気づき、咳払いと共にアイゼンが話しを再開する。
「報酬は小銀貨5枚だが、追加で、戦いで消耗してしまった武器代の建て替え、護衛中の食事提供を行おう。どうだろうか?」
お金はもう十分すぎるほど手に入れたしな。武器代も自分で払えるから、そこまで嬉しいわけではないんだが。だが食事提供をしてくれるのはいいな。準備しなくていいというわけだし。ズィーリオスの食事は・・・、多分提供出来ないだろうな。質と量がかなりのものだし、自己調達になるだろう。それはいつものことだからいいか。
『ズィー、この話どう思う?』
『いいと思うぞ。王都の方角に聖域があるから、ダンジョンのついでに寄ってくれたらいい。まあ、近づかないと分からないから、近かったらでいいが。何度も言うように、直ぐに行く必要はないからな』
報酬云々の前に受けてもいいかと考えていたし、ズィーリオスも問題ないなら受けることにしよう。
「わかった。依頼を受けよう」
「おお!受けてくれるか!それは良かった。アンナも道中安心だな!では、明日にもギルドの方に指名依頼として出しておこう」
依頼を受けることを了承すると、アイゼンは上機嫌になり、ラウルは僅かに頬の表情を緩め、息を吐いた。
その後、出発の予定について説明がなされ、4日後に出発することが決定した。もともとその予定だったらしい。出発までの間は、この領主邸を拠点として行動することになった。
4日の間にギルドに行き、報酬を受け取り、ギルドカードの更新を行い名実ともにCランクになった。そして指名依頼を受理してもらい、他の冒険者に何故か奢られ、揉みくちゃにされる。ズィーリオスの活躍が相当なものだったのだろう。きっと。
新しい武器の調達として、あのドワーフのおっさんの店に行き、熱い抱擁をされ、おっさんの息子に泣かれた。剣のことについて、ボロボロにしてしまったから新しいものが欲しいと謝り、尋ねれば、満面の笑みでおっさんの力作の剣を手渡された。剣がボロボロになるほどの激戦で役にたったのであれば、鍛冶師冥利に尽きるらしい。
力作の剣はミスリル合金で作ってある為、魔力浸透率が鉄の剣より高く、魔力を流すことで武器自体を強化出来、折れにくく切れやすくなるという。魔力を拡散するタイプのものではないため、練習次第で俺でも使いこなせそうだった。
そして王都に行くという話をしたら、剣と共に、鍛冶師をしているという知り合いに宛てた手紙を渡され、何かあったらそいつを頼れと言われた。紹介状というものらしい。
勿論、ミスリル合金の剣については、きちんと請求書を書いてもらい領主に提出した。額を見て頬が引きつっていたが、そそくさと部屋を退出したのでその後のことは知らない。ラウスがアイゼンを、叱りつけていたとかなんとかガルムが言っていたが、知らないものは知らない。
かなり復興してきた街で、カバンや寝袋といった旅に必要なものを買いそろえる日々を送っていると、出発の日がやって来た。
「私は無駄な長話が好きではないので、早速本題に入りましょう。こちらが今回の報奨金です」
目の前のテーブルにゴトッと、以前とは比べものにならない重い音が響く。手を伸ばし袋を掴み、中身を確認すると、大量の小金貨が入っており、銀色の輝きも垣間見える。以前のほぼ茶色の中身とは全く違う。
「大金貨10枚分です。ただ街では使いにくいでしょうから、全て小金貨に両替しておきました。さらに、その小金貨のうち20枚を大銀貨に両替してあります。嵩張りますが、こちらの方が直ぐに使うには扱い易いでしょう」
え?大金貨10枚分だと?円に換算して1枚が100万円だから、1千万!?まじかよ。ネーデに来て一週間もしないうちに、金持ちになってしまった。旅に必要な道具を買い集めないといけないから、これだけの先立つものがあれば大丈夫だろう。結局、衣服しかまだ手に入れていないのだし。
「わざわざ助かる。だが、これだけの報奨金を一個人に支払っていいのか?街は復興の途中だろ?」
「それに関しては問題ない。俺の個人資産から出しているからな!」
アイゼンがラウスに代わって答える。個人資産から報奨金を出すとか。腐るほど大金貨を持っているのかもしれない。一瞬、アイゼンがワイン片手に金貨の風呂に入っている様子が浮かんでしまったので、頭を振り、目の前にある紅茶を一口飲む。ちょっと冷めてしまったかな。
「復興に関しましては、最近地属性の者達が頑張ってくれたおかげで、今週中には全住民の住居の再建築が可能です。僅かな魔力の者も、貢献したことによる魔力消費が増え、消費したことによって魔力量が増え、それにより全体の作業効率が上昇しています。さらに、近くにあるのが地属性ダンジョンということもあり、アイテム利用による効率化も報告されています。想定していた速度よりも早い復興スピードです。おかげで効率的に資金を流動させられるので、問題ありません」
思っていたよりも復興は進んでいるようだ。資金繰りが大丈夫だというのなら、俺が気にすることはないだろう。そもそも、アイゼンの金だったようだしな。
「この報奨金には、街の防衛に多大なる貢献をしたということ以外に、具体的にあなたが倒した魔物の数がわからないので、概算として含まれています。しかしミノタウロスに関しては、完全にあなたが倒したということが分かっていますので、その報酬はギルドからの賞与となります。ここまでで何か質問はありますか?」
「ない。理解した」
ここで話がひと段落したので、もう終わりかと思ったがまだ何かあるようだ。
「ここからは領主としてではなく、アンナの叔父として話をさせてもらいます」
「詳しくは俺から話そう」
なんだかプライベートなことに話が変わったようだ。興味はないのだがな。
「お前に王都までのアンナの護衛依頼を頼みたい」
「え、やだ」
「・・・返答が早すぎではないか」
「俺は王都に行く気はない。それよりもダンジョンに挑みたい。近くに中級ダンジョンがあるんだし」
王都に行くと人が多いためありえないとは思うが、知り合いに会う可能性がある。いくら成長し、髪の色が変わっていても、わかる人は分かるだろう。
「そのことに関しては問題ない。冒険者ギルドの長から聞いたが、遁走の花を探しているのだろう?この花はな、希少属性のダンジョン、つまり闇と光の両ダンジョンでの目撃が多い。そして王都からほど近い場所に、闇の中級ダンジョンがある。地の中級ダンジョンに行くよりも、よっぽど可能性があると思うが?さらに、護衛依頼を受けることでBランクに上がって、上級ダンジョンに挑むことも出来るぞ。中級ダンジョンはたまに攻略者が現れるから、ずっとそこにあるとは限らないし、次どこに現れるか分からないからな。しかし、上級ダンジョンは今までどの国も攻略者を出したことはない。今のうちにランクを上げておけば、上級ダンジョンの近くに寄った時、時間のロスなく挑めるぞ」
話を聞き終わった時には、かなり魅惑的な提案に感じた。同じ中級ダンジョンであれば、遁走の花が見つかる場所に行った方がいい。マジックバックも手に入る確率は同じなのだし。
「さらに言えば、お前の様子から見て、知らない人と数日間一緒に過ごす護衛依頼よりも、多少は知っている相手の護衛依頼の方が気が楽なのではないか」
確かにそれは言えていた。いつ依頼が来るか分からない知らない相手の護衛依頼よりも、アンナの護衛依頼の方がマシだろう。Bランクに上がってしまえば、ランクに気にして街に行くこともしなくていいのだしな。上級ダンジョンに入れるのだし。送り終えたら直ぐに王都を出ればいい。それならいいだろう。
「父上。報酬の話がまだです。それも話すべきでは?」
「勿論話すぞ。リュゼはお金よりも、内容に重点を置いて説明する方がいいと思ってな。昼の話の時に感じなかったか?」
「恥ずかしながら感じませんでした」
「ならもっと精進しないとな。でないと貴族社会では生き残れないぞ」
「父上を見習いもっと精進します」
だから、親子の会話は2人だけの時にしてくれよ。呆れた目になってしまっていた俺の視線に気づき、咳払いと共にアイゼンが話しを再開する。
「報酬は小銀貨5枚だが、追加で、戦いで消耗してしまった武器代の建て替え、護衛中の食事提供を行おう。どうだろうか?」
お金はもう十分すぎるほど手に入れたしな。武器代も自分で払えるから、そこまで嬉しいわけではないんだが。だが食事提供をしてくれるのはいいな。準備しなくていいというわけだし。ズィーリオスの食事は・・・、多分提供出来ないだろうな。質と量がかなりのものだし、自己調達になるだろう。それはいつものことだからいいか。
『ズィー、この話どう思う?』
『いいと思うぞ。王都の方角に聖域があるから、ダンジョンのついでに寄ってくれたらいい。まあ、近づかないと分からないから、近かったらでいいが。何度も言うように、直ぐに行く必要はないからな』
報酬云々の前に受けてもいいかと考えていたし、ズィーリオスも問題ないなら受けることにしよう。
「わかった。依頼を受けよう」
「おお!受けてくれるか!それは良かった。アンナも道中安心だな!では、明日にもギルドの方に指名依頼として出しておこう」
依頼を受けることを了承すると、アイゼンは上機嫌になり、ラウルは僅かに頬の表情を緩め、息を吐いた。
その後、出発の予定について説明がなされ、4日後に出発することが決定した。もともとその予定だったらしい。出発までの間は、この領主邸を拠点として行動することになった。
4日の間にギルドに行き、報酬を受け取り、ギルドカードの更新を行い名実ともにCランクになった。そして指名依頼を受理してもらい、他の冒険者に何故か奢られ、揉みくちゃにされる。ズィーリオスの活躍が相当なものだったのだろう。きっと。
新しい武器の調達として、あのドワーフのおっさんの店に行き、熱い抱擁をされ、おっさんの息子に泣かれた。剣のことについて、ボロボロにしてしまったから新しいものが欲しいと謝り、尋ねれば、満面の笑みでおっさんの力作の剣を手渡された。剣がボロボロになるほどの激戦で役にたったのであれば、鍛冶師冥利に尽きるらしい。
力作の剣はミスリル合金で作ってある為、魔力浸透率が鉄の剣より高く、魔力を流すことで武器自体を強化出来、折れにくく切れやすくなるという。魔力を拡散するタイプのものではないため、練習次第で俺でも使いこなせそうだった。
そして王都に行くという話をしたら、剣と共に、鍛冶師をしているという知り合いに宛てた手紙を渡され、何かあったらそいつを頼れと言われた。紹介状というものらしい。
勿論、ミスリル合金の剣については、きちんと請求書を書いてもらい領主に提出した。額を見て頬が引きつっていたが、そそくさと部屋を退出したのでその後のことは知らない。ラウスがアイゼンを、叱りつけていたとかなんとかガルムが言っていたが、知らないものは知らない。
かなり復興してきた街で、カバンや寝袋といった旅に必要なものを買いそろえる日々を送っていると、出発の日がやって来た。
56
お気に入りに追加
1,854
あなたにおすすめの小説

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
転生少女、運の良さだけで生き抜きます!
足助右禄
ファンタジー
【9月10日を持ちまして完結致しました。特別編執筆中です】
ある日、災害に巻き込まれて命を落とした少女ミナは異世界の女神に出会い、転生をさせてもらう事になった。
女神はミナの体を創造して問う。
「要望はありますか?」
ミナは「運だけ良くしてほしい」と望んだ。
迂闊で残念な少女ミナが剣と魔法のファンタジー世界で様々な人に出会い、成長していく物語。
異世界転移したよ!
八田若忠
ファンタジー
日々鉄工所で働く中年男が地球の神様が企てた事故であっけなく死亡する。
主人公の死の真相は「軟弱者が嫌いだから」と神様が明かすが、地球の神様はパンチパーマで恐ろしい顔つきだったので、あっさりと了承する主人公。
「軟弱者」と罵られた原因である魔法を自由に行使する事が出来る世界にリストラされた主人公が、ここぞとばかりに魔法を使いまくるかと思えば、そこそこ平和でお人好しばかりが住むエンガルの町に流れ着いたばかりに、温泉を掘る程度でしか活躍出来ないばかりか、腕力に物を言わせる事に長けたドワーフの三姉妹が押しかけ女房になってしまったので、益々活躍の場が無くなりさあ大変。
基本三人の奥さんが荒事を片付けている間、後ろから主人公が応援する御近所大冒険物語。
この度アルファポリス様主催の第8回ファンタジー小説大賞にて特別賞を頂き、アルファポリス様から書籍化しました。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

チートな親から生まれたのは「規格外」でした
真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て…
これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです…
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
時々さかのぼって部分修正することがあります
誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)
感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる