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現場に到着すると、建物は倒壊したのかほとんど何もないような状態になっており、かなりの範囲が見渡しのいい広場のように変わり果てていた。燃えている家はないがそこら中に松明が灯されており、最低限の光量は確保している。最低限のためやっぱり薄暗い。死角が多くなってしまうので、不意打ちには気を付ける必要がある。
そしてそこに多くの冒険者と、街の衛兵と思われるおそろいの騎士服に身をまとった集団がいた。ズィーリオスの姿は見えない。もっと前線の方にでもいるのだろう。
彼らと魔物たちの両サイドには、5メートル近くの高さに1メートル程の厚さのある土壁が出来ていた。見ただけでかなり頑丈そうなことが窺える。このようなことが出来る奴に1人、心当たりがあるのだが。
この壁は平行に並び立っている訳ではなく、街の方にいくほど尻すぼみの形に建てられていた。そのおかげか、魔物たちの進路を誘導することに成功している。しかし数の差は圧倒的で、ちらほらと体力切れ、魔力切れで脱落し、回復に努めている者たちの姿があるが、苦悶の表情を浮かべながら戦線を維持している者達が、彼らの回復を待てるとは思えない。状況はかなり厳しい。
『ズィー。聞こえるか?』
『リュゼ!聞こえるよ!こんな奴らにリュゼがやられるとは思ってなかったけど、無事で良かった!』
『ズィーの方こそ元気そうで良かったよ。この壁はズィーが作ったのか?』
『そうだよ。良く出来てるでしょっ!』
『ああ、良く出来ている。良く出来すぎとも言えるほどにな』
やはり予想通り、この壁はズィーリオスが作ったようだ。魔物だと複数の属性持ちは珍しくはないが、問題はこの壁を作り上げることが出来るほどの魔力量だ。誰がどう見ても異常と感じるだろう。エレメンタルウルフという設定だから、どうにかならないだろうか?きっとなるはずだ。エルフのナルシアですら、エレメンタルウルフについてあまり詳しくないようだし。魔力が多い個体なんだ、ということで突き通そう。
テンションが上がっているからか、幼い印象を抱かせる話し方が、一呼吸置いたことで、普段通りの落ち着いた話し方に戻る。
『リュゼ。前線まで上がって来てくれないか?ランクが高い相手が多くて、こちらの戦力では手が足りないんだ。Bランクが相手でも大丈夫だろう?Cランクの相手ですら瞬殺出来るんだしな』
前線はBランクがうじゃうじゃいるのか。確かに並みの冒険者じゃ、並び立つことは出来ない場所になってしまっているようだ。一応俺はDランクなんだけど。でもまあ、ズィーリオスが呼ぶなら行かないという選択肢はないな。
いくら魔物を殺しまくったとはいえ、未だにこいつらがいるせいで、俺の睡眠が邪魔されていることにかわりはないし。安眠の要たるズィーリオスが側にいないなど、俺の惰眠生活に支障をきたす。
契約しているからこそ分かるのだ。相手が自分を信頼してくれていることが。大切に思ってくれていることが。側にいれば安心出来、心地よい。そして戦闘時であれば、お互いの能力が底上げされたようにいつも以上に力を発揮できる。これが、テイマーの力の普通なのか、聖獣との契約だからなのかは、他のテイマーを知らないから判断できない。しかし、それはどうでもいい。俺たちにとってはこれが普通で、他の人の普通が俺たちにとっての異常なのだから。
俺が戦うのは、この街の人のためなんかじゃない。たった数日しか過ごしていない街の住人の為に、戦う気はない。簡単に嘘をつき、騙し、裏切る可能性がある人たちではなく、ズィーリオスのために、自分のために戦う。戦うということは、命を懸けることなのだから。
『わかった。今から行くさ。いい武器も手に入ったしな!』
『早めにね』
地面を蹴り、駆け出す。目の前の道を塞ぐ邪魔な魔物どもを、手に入れた武器で以て切り伏せていく。
おお、扱いやすい。やっぱりてきとーに拾った武器より、自分に合う武器を選んで使った方が何倍も楽に動けるな。無駄な動きもしなくていいし、体力を温存できるからあまり疲れなくて済む。
切って捨てて切って捨てて、蹴り飛ばして道を開けていく。後方では、開いた道が即座に埋められていくが、完全に埋められる前に更に前へと道を作っていく。
やはり魔法が使えないのはかなり不便だ。このような、一度に広範囲を殲滅したい時に剣を使うしかないのだから。というか攻撃魔法よりも、先ほどからの返り血を落とすためのクリーンの魔法が使いたい。まあ、今の俺には無理だけど。早いとこ魔封じを解くための花を探しに行こう。一々、目元に掛かった返り血を袖で拭うのは面倒だ。
やっとの思いで抜け切ると、さらにそこから離れたところで、ギルマスと大地の剣のメンバー、ギルド登録に行った際にガルムと睨み合いをしていた男性のパーティがいた。
魔法攻撃を行うメンバーを、接近戦をメインで行うメンバーが守りながら戦っていた。ここに居る魔術師は、広範囲の攻撃魔法を中心に使用している様で、一撃が少し軽い印象に見受けられるが、そこを近接戦闘組が上手くカバーしていた。さらに、ズィーリオスは遊撃の担当のようで、全体のカバーを行っているようだった。地を駆けたり、飛んだりして。
いや、よく見るとズィーリオスは遊撃に見せかけた本命だろう。かなり上手く立ち回っている為、もしかしたら皆気付いていないかもしれないが、高威力の広範囲の大規模魔法を使っている。しかも火属性の。誰か冒険者が使っているのを見て、覚えたのかもしれない。そしてちょくちょく、地属性の魔法で魔物たちの足元をいじり、攻撃しやすいようにサポートしているようだ。
魔物は全体的にBランクが多く、次いでCランクの姿が多い。そして、これだけの高ランクの魔物がいればやはり強いものが多いというわけで・・。
「ぐわぁーっ!うぅっ」
「おい!しっかりしろ!後ろに下がってろ!!」
「そろそろ魔力が尽きるわ!」
「俺も魔力がほとんどないです!ギルマス!」
「俺は体力が限界っす、よっ!」
「ギルマス!数が多すぎる!このままでは全滅するぞ!」
「もう少し頑張ってくれ!そろそろ住民の避難が完了するはずだ!」
「ちっ!皆!あと少し踏ん張れ!」
逆によくこれだけの少数で、最前線を維持し続けられたものだ。魔物側だって、魔法をぶっ放してきているというのに。ズィーリオスの頼みだし、俺も参戦することにしよう。
一瞬でガルムとアネットの背後に移動し、剣を一閃。
「へーへー皆さーん。ご機嫌いかがー」
感情の籠らない棒読みだが許しておくれ。だって今君たちの背後に忍び寄っていた、アサルトギャングという隠密特化のサルの魔物を倒したんだから。いやー、初めて見た。こんなニホンザルのような大きさのサルが、全て犬歯の口を大きく開けて、獲物の首に齧りつこうとしてたんだぜ?目は血走っているし。ホラーだよ。ホラー。
因みに俺の機嫌は最悪だ。
「「「リュゼ(君)!?」」」
おっ。近くにいたギルマスまで反応した。彼らの声に反応して、他の人たちが一瞬気をこちらに向けてしまう。
「目の前の相手から気を逸らしちゃダメだろ」
ジェイドに迫っていたアーマーベアの首を刎ね、勢いそのままに隣にいたナルシアを引っ張り、どこぞから飛んできた魔法を避けさせる。
「リュ、ゼ?はあーはあー」
「リュゼ、助かった、っす。はあーはあーーはあ、はあー」
2人とも、もう魔力と体力がすっからかんだな。よし。なーらー?
「きゃっ!」
「うおっと!大丈夫っすか!?」
「ええ、大、丈夫よ」
ナルシアをジェイドに押し付け、親指で後ろを指す。
「お前たちは下がってろ。もう限界だろ?そのままここに居られても迷惑だ」
言い返そうとした言葉は、自身の現状を理解してか、その開いた口から飛び出てくることはなく閉じられた。
大人しく後方に下がっていく。勿論、さらに後ろの魔物の群れからは距離を取ってだ。それを見た他の冒険者たちにも、同じ言葉を投げつけ、ほとんどの人がジェイドたちのところまで下がる。
だが、ギルマス、ガルム、ギルマスからこの状況下で軽く紹介されたジェロの3人は、意地でも残りたいようだ。
3人が俺の側まで集まって来る。
「はあはあ。リュゼ。何か策はあるんだろうな?ふうー」
ギルマスが訝しげに訪ね、ジェロは疲れた表情で反応せず、ガルムだけは何故か面白そうな、何かを期待するようなまなざしを向けて来る。戦線離脱者が多いせいで、何とかズィーリオスが魔物たちを邪魔をしているが、だんだんと近づいて来る。
「勿論。当たり前だろ?」
ガルムの期待に添うようになってしまうは何だか嫌だが、実際、策がないわけではない。確実に対処できる。その自信があった。
そしてすぐ目の前まで魔物の軍団が迫り、危機的状況にあるにも関わらず、俺の気分は高揚し始めていた。
そしてそこに多くの冒険者と、街の衛兵と思われるおそろいの騎士服に身をまとった集団がいた。ズィーリオスの姿は見えない。もっと前線の方にでもいるのだろう。
彼らと魔物たちの両サイドには、5メートル近くの高さに1メートル程の厚さのある土壁が出来ていた。見ただけでかなり頑丈そうなことが窺える。このようなことが出来る奴に1人、心当たりがあるのだが。
この壁は平行に並び立っている訳ではなく、街の方にいくほど尻すぼみの形に建てられていた。そのおかげか、魔物たちの進路を誘導することに成功している。しかし数の差は圧倒的で、ちらほらと体力切れ、魔力切れで脱落し、回復に努めている者たちの姿があるが、苦悶の表情を浮かべながら戦線を維持している者達が、彼らの回復を待てるとは思えない。状況はかなり厳しい。
『ズィー。聞こえるか?』
『リュゼ!聞こえるよ!こんな奴らにリュゼがやられるとは思ってなかったけど、無事で良かった!』
『ズィーの方こそ元気そうで良かったよ。この壁はズィーが作ったのか?』
『そうだよ。良く出来てるでしょっ!』
『ああ、良く出来ている。良く出来すぎとも言えるほどにな』
やはり予想通り、この壁はズィーリオスが作ったようだ。魔物だと複数の属性持ちは珍しくはないが、問題はこの壁を作り上げることが出来るほどの魔力量だ。誰がどう見ても異常と感じるだろう。エレメンタルウルフという設定だから、どうにかならないだろうか?きっとなるはずだ。エルフのナルシアですら、エレメンタルウルフについてあまり詳しくないようだし。魔力が多い個体なんだ、ということで突き通そう。
テンションが上がっているからか、幼い印象を抱かせる話し方が、一呼吸置いたことで、普段通りの落ち着いた話し方に戻る。
『リュゼ。前線まで上がって来てくれないか?ランクが高い相手が多くて、こちらの戦力では手が足りないんだ。Bランクが相手でも大丈夫だろう?Cランクの相手ですら瞬殺出来るんだしな』
前線はBランクがうじゃうじゃいるのか。確かに並みの冒険者じゃ、並び立つことは出来ない場所になってしまっているようだ。一応俺はDランクなんだけど。でもまあ、ズィーリオスが呼ぶなら行かないという選択肢はないな。
いくら魔物を殺しまくったとはいえ、未だにこいつらがいるせいで、俺の睡眠が邪魔されていることにかわりはないし。安眠の要たるズィーリオスが側にいないなど、俺の惰眠生活に支障をきたす。
契約しているからこそ分かるのだ。相手が自分を信頼してくれていることが。大切に思ってくれていることが。側にいれば安心出来、心地よい。そして戦闘時であれば、お互いの能力が底上げされたようにいつも以上に力を発揮できる。これが、テイマーの力の普通なのか、聖獣との契約だからなのかは、他のテイマーを知らないから判断できない。しかし、それはどうでもいい。俺たちにとってはこれが普通で、他の人の普通が俺たちにとっての異常なのだから。
俺が戦うのは、この街の人のためなんかじゃない。たった数日しか過ごしていない街の住人の為に、戦う気はない。簡単に嘘をつき、騙し、裏切る可能性がある人たちではなく、ズィーリオスのために、自分のために戦う。戦うということは、命を懸けることなのだから。
『わかった。今から行くさ。いい武器も手に入ったしな!』
『早めにね』
地面を蹴り、駆け出す。目の前の道を塞ぐ邪魔な魔物どもを、手に入れた武器で以て切り伏せていく。
おお、扱いやすい。やっぱりてきとーに拾った武器より、自分に合う武器を選んで使った方が何倍も楽に動けるな。無駄な動きもしなくていいし、体力を温存できるからあまり疲れなくて済む。
切って捨てて切って捨てて、蹴り飛ばして道を開けていく。後方では、開いた道が即座に埋められていくが、完全に埋められる前に更に前へと道を作っていく。
やはり魔法が使えないのはかなり不便だ。このような、一度に広範囲を殲滅したい時に剣を使うしかないのだから。というか攻撃魔法よりも、先ほどからの返り血を落とすためのクリーンの魔法が使いたい。まあ、今の俺には無理だけど。早いとこ魔封じを解くための花を探しに行こう。一々、目元に掛かった返り血を袖で拭うのは面倒だ。
やっとの思いで抜け切ると、さらにそこから離れたところで、ギルマスと大地の剣のメンバー、ギルド登録に行った際にガルムと睨み合いをしていた男性のパーティがいた。
魔法攻撃を行うメンバーを、接近戦をメインで行うメンバーが守りながら戦っていた。ここに居る魔術師は、広範囲の攻撃魔法を中心に使用している様で、一撃が少し軽い印象に見受けられるが、そこを近接戦闘組が上手くカバーしていた。さらに、ズィーリオスは遊撃の担当のようで、全体のカバーを行っているようだった。地を駆けたり、飛んだりして。
いや、よく見るとズィーリオスは遊撃に見せかけた本命だろう。かなり上手く立ち回っている為、もしかしたら皆気付いていないかもしれないが、高威力の広範囲の大規模魔法を使っている。しかも火属性の。誰か冒険者が使っているのを見て、覚えたのかもしれない。そしてちょくちょく、地属性の魔法で魔物たちの足元をいじり、攻撃しやすいようにサポートしているようだ。
魔物は全体的にBランクが多く、次いでCランクの姿が多い。そして、これだけの高ランクの魔物がいればやはり強いものが多いというわけで・・。
「ぐわぁーっ!うぅっ」
「おい!しっかりしろ!後ろに下がってろ!!」
「そろそろ魔力が尽きるわ!」
「俺も魔力がほとんどないです!ギルマス!」
「俺は体力が限界っす、よっ!」
「ギルマス!数が多すぎる!このままでは全滅するぞ!」
「もう少し頑張ってくれ!そろそろ住民の避難が完了するはずだ!」
「ちっ!皆!あと少し踏ん張れ!」
逆によくこれだけの少数で、最前線を維持し続けられたものだ。魔物側だって、魔法をぶっ放してきているというのに。ズィーリオスの頼みだし、俺も参戦することにしよう。
一瞬でガルムとアネットの背後に移動し、剣を一閃。
「へーへー皆さーん。ご機嫌いかがー」
感情の籠らない棒読みだが許しておくれ。だって今君たちの背後に忍び寄っていた、アサルトギャングという隠密特化のサルの魔物を倒したんだから。いやー、初めて見た。こんなニホンザルのような大きさのサルが、全て犬歯の口を大きく開けて、獲物の首に齧りつこうとしてたんだぜ?目は血走っているし。ホラーだよ。ホラー。
因みに俺の機嫌は最悪だ。
「「「リュゼ(君)!?」」」
おっ。近くにいたギルマスまで反応した。彼らの声に反応して、他の人たちが一瞬気をこちらに向けてしまう。
「目の前の相手から気を逸らしちゃダメだろ」
ジェイドに迫っていたアーマーベアの首を刎ね、勢いそのままに隣にいたナルシアを引っ張り、どこぞから飛んできた魔法を避けさせる。
「リュ、ゼ?はあーはあー」
「リュゼ、助かった、っす。はあーはあーーはあ、はあー」
2人とも、もう魔力と体力がすっからかんだな。よし。なーらー?
「きゃっ!」
「うおっと!大丈夫っすか!?」
「ええ、大、丈夫よ」
ナルシアをジェイドに押し付け、親指で後ろを指す。
「お前たちは下がってろ。もう限界だろ?そのままここに居られても迷惑だ」
言い返そうとした言葉は、自身の現状を理解してか、その開いた口から飛び出てくることはなく閉じられた。
大人しく後方に下がっていく。勿論、さらに後ろの魔物の群れからは距離を取ってだ。それを見た他の冒険者たちにも、同じ言葉を投げつけ、ほとんどの人がジェイドたちのところまで下がる。
だが、ギルマス、ガルム、ギルマスからこの状況下で軽く紹介されたジェロの3人は、意地でも残りたいようだ。
3人が俺の側まで集まって来る。
「はあはあ。リュゼ。何か策はあるんだろうな?ふうー」
ギルマスが訝しげに訪ね、ジェロは疲れた表情で反応せず、ガルムだけは何故か面白そうな、何かを期待するようなまなざしを向けて来る。戦線離脱者が多いせいで、何とかズィーリオスが魔物たちを邪魔をしているが、だんだんと近づいて来る。
「勿論。当たり前だろ?」
ガルムの期待に添うようになってしまうは何だか嫌だが、実際、策がないわけではない。確実に対処できる。その自信があった。
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