23 / 340
ランチタイム
しおりを挟む
ズィーリオスの尻尾に叩き起こされて翌昼。
宿の朝食が食べれなかったので、ギルドまでの道にある屋台の食べ物を物色していた。正直どれも美味しそうで、全て食べてみたいが、如何せんお金がない。何種類も買うことは出来ないのだ。精々1種類程度だろう。
「おい!そこのお嬢ちゃん!うちの串肉はどうだい?」
「いやいや、うちのジュースはフレッシュで美味しいよ!」
「白いお嬢ちゃん!今なら1個だけでなく2個まけとくぜ!」
うーん。悩む。どうしよう。やはり髪を切るのが先か?でもお腹空いたしな。女顔ではないのに何故なんだ。まさか、髪が長い人は全員女性だとでも思っているのか?偏見だぞ。あ、そう言ったら、男性が全員髪が短いと言うのも偏見だな。あれ?自分で自分の首を締めた?
悩んでいると、冒険者ギルドに着いてしまっていた。仕方ないギルドの食堂を見てみよう。中に入ると、昨日とは違い人はあまり居らず空いていた。ただ、食堂の辺りは人がそれなりにおり、昼間からお酒を飲んでいる人達も見える。だいぶ出来上がっていそうだ。
「よっ!リュゼ!昨日ぶりだな!」
「やっと来たんすね」
食堂に行くと、昨日のパーティの男組に声をかけられた。やっと来たとはどういうことだ?待ち合わせをした記憶はないんだが。
「どうも。やっと来たとはどういう意味だ?」
「何でもないっすから気にしないでイイっすよ」
気にしなくてもいい様なことなら、気にしないでおこう。食堂のメニューを見に行く。各テーブルにメニューが置いてあるということはない。荒くれ者の多い冒険者ギルドの食堂でメニュー表を置いていると、汚されたりなくなってしまったりで使い物にならないのだ。
その為、注文と受け取り口と同じカウンターの上にメニューが貼られている。
イメージとしては、フードコートの店舗の様な感じだ。但し、メニューは絵ではなく字のみな為、異世界食材の名前で全く想像がつかないものが多い。
「ちょっと、リュゼ君!?俺らを気にしなくていいってことではないっすよ!?」
先程の男2人組がやって来る。俺は彼らよりも、食事について気にしないといけないのだ。辺り一帯に漂う美味しそうな匂いに、もう我慢などできんぞ!
「リュゼはまだ食事をしていないのか?なら、俺達もまだ食べていないから、一緒に食べよう。お金は俺が出すから好きなもの選んでいいぞ」
「っ!?ああ、一緒に食べよう!だが、俺は何がいいかわからないから、ガルムのオススメで頼む」
奢ってもらえるとは何たる幸運。更に、オススメであれば外れはないばすだ!
そして受け取った料理は、巨大なステーキだった。これは、所謂1ポンドステーキ、どころの話じゃないほどの大きさだった。重量的には3キロ近くありそうだ。厚さが10センチ近くあるとか意味がわからない。火はちゃんと通っているのだろうか?
そして、同じ物をズィーリオスにも用意してくれた。ズィーリオスの目が輝いているから、それなりに魔力を持った魔物肉なんだろう。
ガルムはなかなかに良い奴なのかもしれない。
ナイフとフォークを持ち、肉に刺し切り分けていく。結果、焼き加減はミディアムレアといった具合で、問題はなかった。聞いたところ、塩、胡椒は高価で手に入らないらしく、ステーキは味付けなしで食べるのが一般的なようだ。肉自体が美味しいためわかるのだが、ずっと肉を食べ続けてきた身としては、味変を希望したい。
いや、この肉も美味しいのだけれどね?脂が甘く、程よい歯応えがあり、肉を食べていると実感できる。というか、切り分けが疲れるな。腕に部位強化を掛け、さっさと切り分ける。まさか食事で、身体強化を使う日が来るとは思わなかったぞ。
頑張って食べたが量が多すぎた。無理だ。残りは全てズィーリオスにあげた。4分の1ぐらいしか、食べ切れていないのではないだろうか。
それにズィーリオス的には、まだまだ足りないだろう。このあと、依頼をこなしながらズィーリオスの食料調達を行うのも、腹ごなしがてら丁度良いかもしれない。
だが流石に直ぐには動けない。暫く休憩だ。
そんなのんびりとした時間が流れる中、ふとガルムが口を開く。
「そういえば、昨日ジェイドはすぐ、リュゼは男だ!って気付いていたが、何でわかったんだ?」
確かに、ジェイドは迷うことなく言い切っていた。そもそもそれは普通なはずだ。間違える方がおかしい!
じっとジェイドを見つめ、先を促す。
「そんなの顔つき、体つき、骨格を見ればわかるっすよ?」
ゾワゾワゾワッ。鳥肌が立ち、急いでズィーリオスを盾にして隠れる。つまり、それは・・・。
「舐め回すように見たということか。・・・お前そういう趣味だったんだな。ナルシア一筋の男だと思っていたんだけどな。」
「なっ!何言ってんすか!そんな訳あるわけないじゃないっすか!てか、何で俺の好きな人知ってるんすか!」
何だ、そういう趣味ではなかったのか。身の危険がないなら良かった。再び席に着く。それに、元女子としては、聞かずにはいられない話が出てきたぞ。
「ジェイドはナルシアが好きなのか?」
先程から顔が赤かったが、さらに赤くなった。茹で蛸状態とは、まさにこのことであろう。めちゃくちゃわかりやすいな。
これは、いじり甲斐があるな。口角が上がり、ニヤッとしてしまう。そして更に、ガルムがジェイドに追撃をかける。
「こいつチャラそうに見えるが、実際、根は初うぶでな。反応がわかりやす過ぎなんだよ!アネットも勿論気付いてるし、周りの連中も気付いてるだろうよ。気付いてないのはナルシア本人だけなんだよ。頑張ってアタックしてるんだけどな」
そう言ってガルムは笑い、ジェイドの背中をバシバシ叩く。すっげぇいい音なってる。痛そう。
そして男達の、というかジェイドの恋バナを楽しみ、一区切りついたところで、俺は席を立った。
「今から依頼受けてくるからまたな」
「今からか?もう昼過ぎだぞ?」
「ああ、だから何だ?」
「普通は朝から行くものだろう。てっきり今日は休むのかと思っていた」
「何を言っている。普通朝は寝ているものだろう」
「いや、逆っすよ!?」
全く、普通という名の常識が何だと言うのだ。そんなチンケなものに囚われていたら、やりたいことも何も出来ないではないか。常識などという、社会が作り出した暗黙のルールを守って生きるのは、自らものを考えず流されるままに生きる、自我の失われた人形ではないか。
俺は人形に舞い戻る気はない。自分の人生は自分の意思で決め、自分で責任を持つと決めている。だから俺にとっては、常識というものはぶち壊すものだ。従うものではない。
変人だと思われても構わない。普通に生きていても、人に嫌われるのだ。だったら自分らしくありたい。
「街の門が閉まる前に帰って来ればいいだけだ。さて、初仕事は何をしようかな?」
ガルムとジェイドの元から去り、掲示板に向かって歩いていく。
そもそも、今から依頼をこなしに行くのはお金を得る目的もあるが、本命はズィーリオスの食事だしな。
宿の朝食が食べれなかったので、ギルドまでの道にある屋台の食べ物を物色していた。正直どれも美味しそうで、全て食べてみたいが、如何せんお金がない。何種類も買うことは出来ないのだ。精々1種類程度だろう。
「おい!そこのお嬢ちゃん!うちの串肉はどうだい?」
「いやいや、うちのジュースはフレッシュで美味しいよ!」
「白いお嬢ちゃん!今なら1個だけでなく2個まけとくぜ!」
うーん。悩む。どうしよう。やはり髪を切るのが先か?でもお腹空いたしな。女顔ではないのに何故なんだ。まさか、髪が長い人は全員女性だとでも思っているのか?偏見だぞ。あ、そう言ったら、男性が全員髪が短いと言うのも偏見だな。あれ?自分で自分の首を締めた?
悩んでいると、冒険者ギルドに着いてしまっていた。仕方ないギルドの食堂を見てみよう。中に入ると、昨日とは違い人はあまり居らず空いていた。ただ、食堂の辺りは人がそれなりにおり、昼間からお酒を飲んでいる人達も見える。だいぶ出来上がっていそうだ。
「よっ!リュゼ!昨日ぶりだな!」
「やっと来たんすね」
食堂に行くと、昨日のパーティの男組に声をかけられた。やっと来たとはどういうことだ?待ち合わせをした記憶はないんだが。
「どうも。やっと来たとはどういう意味だ?」
「何でもないっすから気にしないでイイっすよ」
気にしなくてもいい様なことなら、気にしないでおこう。食堂のメニューを見に行く。各テーブルにメニューが置いてあるということはない。荒くれ者の多い冒険者ギルドの食堂でメニュー表を置いていると、汚されたりなくなってしまったりで使い物にならないのだ。
その為、注文と受け取り口と同じカウンターの上にメニューが貼られている。
イメージとしては、フードコートの店舗の様な感じだ。但し、メニューは絵ではなく字のみな為、異世界食材の名前で全く想像がつかないものが多い。
「ちょっと、リュゼ君!?俺らを気にしなくていいってことではないっすよ!?」
先程の男2人組がやって来る。俺は彼らよりも、食事について気にしないといけないのだ。辺り一帯に漂う美味しそうな匂いに、もう我慢などできんぞ!
「リュゼはまだ食事をしていないのか?なら、俺達もまだ食べていないから、一緒に食べよう。お金は俺が出すから好きなもの選んでいいぞ」
「っ!?ああ、一緒に食べよう!だが、俺は何がいいかわからないから、ガルムのオススメで頼む」
奢ってもらえるとは何たる幸運。更に、オススメであれば外れはないばすだ!
そして受け取った料理は、巨大なステーキだった。これは、所謂1ポンドステーキ、どころの話じゃないほどの大きさだった。重量的には3キロ近くありそうだ。厚さが10センチ近くあるとか意味がわからない。火はちゃんと通っているのだろうか?
そして、同じ物をズィーリオスにも用意してくれた。ズィーリオスの目が輝いているから、それなりに魔力を持った魔物肉なんだろう。
ガルムはなかなかに良い奴なのかもしれない。
ナイフとフォークを持ち、肉に刺し切り分けていく。結果、焼き加減はミディアムレアといった具合で、問題はなかった。聞いたところ、塩、胡椒は高価で手に入らないらしく、ステーキは味付けなしで食べるのが一般的なようだ。肉自体が美味しいためわかるのだが、ずっと肉を食べ続けてきた身としては、味変を希望したい。
いや、この肉も美味しいのだけれどね?脂が甘く、程よい歯応えがあり、肉を食べていると実感できる。というか、切り分けが疲れるな。腕に部位強化を掛け、さっさと切り分ける。まさか食事で、身体強化を使う日が来るとは思わなかったぞ。
頑張って食べたが量が多すぎた。無理だ。残りは全てズィーリオスにあげた。4分の1ぐらいしか、食べ切れていないのではないだろうか。
それにズィーリオス的には、まだまだ足りないだろう。このあと、依頼をこなしながらズィーリオスの食料調達を行うのも、腹ごなしがてら丁度良いかもしれない。
だが流石に直ぐには動けない。暫く休憩だ。
そんなのんびりとした時間が流れる中、ふとガルムが口を開く。
「そういえば、昨日ジェイドはすぐ、リュゼは男だ!って気付いていたが、何でわかったんだ?」
確かに、ジェイドは迷うことなく言い切っていた。そもそもそれは普通なはずだ。間違える方がおかしい!
じっとジェイドを見つめ、先を促す。
「そんなの顔つき、体つき、骨格を見ればわかるっすよ?」
ゾワゾワゾワッ。鳥肌が立ち、急いでズィーリオスを盾にして隠れる。つまり、それは・・・。
「舐め回すように見たということか。・・・お前そういう趣味だったんだな。ナルシア一筋の男だと思っていたんだけどな。」
「なっ!何言ってんすか!そんな訳あるわけないじゃないっすか!てか、何で俺の好きな人知ってるんすか!」
何だ、そういう趣味ではなかったのか。身の危険がないなら良かった。再び席に着く。それに、元女子としては、聞かずにはいられない話が出てきたぞ。
「ジェイドはナルシアが好きなのか?」
先程から顔が赤かったが、さらに赤くなった。茹で蛸状態とは、まさにこのことであろう。めちゃくちゃわかりやすいな。
これは、いじり甲斐があるな。口角が上がり、ニヤッとしてしまう。そして更に、ガルムがジェイドに追撃をかける。
「こいつチャラそうに見えるが、実際、根は初うぶでな。反応がわかりやす過ぎなんだよ!アネットも勿論気付いてるし、周りの連中も気付いてるだろうよ。気付いてないのはナルシア本人だけなんだよ。頑張ってアタックしてるんだけどな」
そう言ってガルムは笑い、ジェイドの背中をバシバシ叩く。すっげぇいい音なってる。痛そう。
そして男達の、というかジェイドの恋バナを楽しみ、一区切りついたところで、俺は席を立った。
「今から依頼受けてくるからまたな」
「今からか?もう昼過ぎだぞ?」
「ああ、だから何だ?」
「普通は朝から行くものだろう。てっきり今日は休むのかと思っていた」
「何を言っている。普通朝は寝ているものだろう」
「いや、逆っすよ!?」
全く、普通という名の常識が何だと言うのだ。そんなチンケなものに囚われていたら、やりたいことも何も出来ないではないか。常識などという、社会が作り出した暗黙のルールを守って生きるのは、自らものを考えず流されるままに生きる、自我の失われた人形ではないか。
俺は人形に舞い戻る気はない。自分の人生は自分の意思で決め、自分で責任を持つと決めている。だから俺にとっては、常識というものはぶち壊すものだ。従うものではない。
変人だと思われても構わない。普通に生きていても、人に嫌われるのだ。だったら自分らしくありたい。
「街の門が閉まる前に帰って来ればいいだけだ。さて、初仕事は何をしようかな?」
ガルムとジェイドの元から去り、掲示板に向かって歩いていく。
そもそも、今から依頼をこなしに行くのはお金を得る目的もあるが、本命はズィーリオスの食事だしな。
53
お気に入りに追加
1,854
あなたにおすすめの小説

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
転生少女、運の良さだけで生き抜きます!
足助右禄
ファンタジー
【9月10日を持ちまして完結致しました。特別編執筆中です】
ある日、災害に巻き込まれて命を落とした少女ミナは異世界の女神に出会い、転生をさせてもらう事になった。
女神はミナの体を創造して問う。
「要望はありますか?」
ミナは「運だけ良くしてほしい」と望んだ。
迂闊で残念な少女ミナが剣と魔法のファンタジー世界で様々な人に出会い、成長していく物語。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

チートな親から生まれたのは「規格外」でした
真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て…
これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです…
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
時々さかのぼって部分修正することがあります
誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)
感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる