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ネーデのギルマス
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「おい、一体何の騒ぎだ?」
カウンターの奥。部屋の端の方にある階段から、誰かが降りてきた。獣人の男の人だ。耳は長く大きめで、ピンと立っている。床に付くような長い尻尾をしているが、なんの動物が元になっているかがわからない。耳も尻尾も、なんとなく見たことある気がするんだけどな。
「あ、ギルマス!久しぶりだな!」
やって来た人はギルマスらしい。熊獣人の大男が軽く手を上げ挨拶し、ギルマスに近づいて行く。
「久しぶりだな。だがその前に、お前さっき威圧をギルド内で放っていたよな?上にいても感じたぞ。前から言っているだろう!全方位に向けて放つなと。周りの奴らに迷惑だ。お前レベルの奴の威圧など、ほとんどの奴らは身動き取れなくなるんだから。放つなら対象にだけ放て」
へー。威圧してたんだ。もしかしてあの睨み合いの時かな?全然平気だったんだけど。俺、もしかして鈍感?いや、森で視線でさえ感知できる様になったんだから、鈍感なことはないはずだ。でも身動きとれたぞ?
考えてもよくわからない。思考を放棄した。すると、ギルマスが俺に視線を向けてついて来るようにいい、すると何故か大男と俺に精神的ダメージを与えた女性、先程やって来たチャラ男とエルフまで一緒に行くことになった。
ちょっと待て!俺は承諾なんてしてないぞ!なんで決定事項なんだ?ちょっ、両サイドの手を大男と女性にとられたんだけど!まるで、連行される宇宙人みたいな状態じゃないか!ズィーリオスはどこだ!なんでお前、最後尾にいるんだよーーーーーーーーーー!
『どんまいリュゼ』
ズィーリオーーーーーーーース!
拒否することも抵抗することも出来ず、2階のギルマスの部屋へと連行されて行った。
応接室にて。
部屋の奥、テーブルの端の方のソファにギルマスが座り、テーブルの長い方の対面のソファに、それぞれ男性、女性に分かれて座る。
俺はギルマスの対面のソファが席なのだが、座らず足元に寝そべっているズィーリオスに抱き着いていた。
部屋中の視線が集まっているのを感じるが、そんなものは無視だ。すると、コトッコトッという音と共に、何かが俺の席のテーブルに置かれ目を向けてみる。
クッキーと紅茶だった。
久しぶりの甘味である。吸い寄せられるようにクッキーを1つ手に取り、口の中へ入れる。サクッという音としっとりとしたバターの味わい。シンプルだからこそ美味い。
無言でどんどん口の中へクッキーを入れていく。肉と果物以外の食べ物など数年ぶりだった。途中、喉が渇いたので紅茶を口に含む。ミルクが入っているようで、まろやかな味わいと丁度いい温度。鼻を抜けていく茶葉の香り。紅茶の暖かさが体の内からじんわりと広がっていく。
気付いた時には、クッキーも紅茶もなくなり、周りからは優し気な眼差しで見つめられていた。
「美味しかったか?」
「美味しかった」
ギルマスから声をかけられる。その声は眼差しと同じく優しかった。何だかいたたまれなくなり、何の用なのか聞く。だが話してくれない。
するとズィーリオスが立ち上がり、俺の顔を舐めてきた。それも目元を重点的に。
『なんだよいきなり』
『リュゼ泣いてるぞ?気付いてないのか?』
「えっ?」
思わず声に出してしまう。気付かずに涙が流れていたらしい。誤魔化すように、よだれまみれの顔を袖で拭く。頃合いを見計らったようにギルマスから声がかかる。
「君は今日、ギルドに登録したリュゼ君で間違いはないね?」
「そうだ」
「ではまず自己紹介をしよう。私はこのネーデのギルドマスターをしている、アランという。カンガルーの獣人だ」
なんとカンガルーだったとは。だったらやっぱり戦い方は、キックボクシングのような感じなのだろうか。勝手なイメージだけれども。
「次は俺たちの番だな。俺はこの4人で活動しているパーティ「大地の剣」のリーダーのガルムだ。見ての通り熊獣人の剣士だ」
「私はアネットよ。魔術師ね」
「俺はジェイド。斥候をしてるっすよ!」
「ナルシア。エルフよ」
出会っていった順番に自己紹介をしてくれる。わかりやすい。
「君に渡すものがある」
そう言ってギルマスは懐に手を突っ込み、小さな袋を取り出し、それをテーブルの上に置いた。金属同士がぶつかる音がする。受け取れと言われたので、手に持って中身を確認すると、数枚の銅貨と小銀貨が入っていた。
「これは?」
「お前さん、街に来る前に、貴族のお嬢さんたちをゴブリンの群れから助けたんだってな。これはそのゴブリン討伐の報酬だ。ゴブリンだから額は少ないがな。少し前にその貴族の使用人が来て、その件を伝えてくれたんだ。ゴブリンの魔石を回収したようでな、その報酬をお前さんに渡してくれと頼まれたんだ」
「ふーん」
くれるというのだから貰っておこう。これもポケットに突っ込む。
「そしてだ、お前さんのランクをFからEに引き上げることにした。だからカードを渡してくれ」
なんかランクを上げてくれるらしい。壁際に立っていた女性ギルド職員が、カードを受け取り部屋から出ていく。
「今回倒したゴブリンの数は37。本来、それだけの数のゴブリンを1人、いや1人と1匹か。それだけの数を相手どれるならDランク相当ではあるが、本当にお前さんが倒したという証明がない。目撃者の人たちだけの話だ。だから上げてもEランクだ。まあ、本当にそれだけの実力があるなら、直ぐにDランクになれるだろうよ」
37匹もいたのか。こんな多人数で街の近くにいるとは。ゴブリン学校の遠足でも行っていたのか?
「わざわざ呼んだのはそれだけではない。実は領主から、お前さんの呼び出しがかかっている」
「は?」
俺は領主になんか会ったこともないぞ。何で呼び出しされないといけないんだ。
「どうやらお前が助けたお嬢さんが、領主の姪っ子だったらしい」
「ああ、アンナのことか。心当たりはないぞ。領主の館まで行かないといけないとかめんどくさい。断れないのか?」
「断ったら宿に直接、毎日人がよこされるだろうよ」
「うわ。絶対に行かなきゃなんないのかよ」
どうやら断れないようだ。非常にめんどくさい。
するとアネットから声がかかる。
「今、その姪っ子さんのこと敬称を付けずに呼んでたわよね?そんなに仲がいいの?」
「いや、そんな仲は良くないぞ」
「もしかして、本人の前でも今みたいに喋っていた?」
「ああ、そうだが?」
「不敬罪ってことで呼び出されているんじゃ・・・」
「別に本人に何も言われなかったぞ?それに、俺は誰に対しても変える気はない」
「心の奥では、ってことがあるじゃない!冒険者同士なら気にしないけど・・・」
結局、断ることは出来ないのだから仕方ないと話は切り上げ、返ってきたスタッフにカードを返してもらい、宿へと帰った。
~~~~~~~ギルマス視点~~~~~~~~~~
予め話には聞いていたが、リュゼという少年は少女のように可愛らしい子であった。聞いていなければ少女だと思い、不快な気持ちにさせていただろう。
目の前に集まっている、このギルド唯一のAランクがリーダーの、最強のBランクパーティ「大地の剣」のメンバーと共に、帰って行った少年の話をする。
「クッキー食べたときに泣いてたな。自分では気づいてなかったし、無我夢中っていう感じだった」
「そうね」
ガルムの言葉にアネットが返す。ジェイドもナルシアも頷いていた。
「確かアンナ嬢の使いの人が来ていた時言っていたのだが、ゴブリンから助けてもらった時、質は良いのにボロボロのパジャマに、魔物の皮と植物のつるで縛っただけの、靴とも言えないものを履いていたらしい」
「「っ!」」
「そんな!」
「マジかよ」
4人がそれぞれ反応を示す。やはりそのような反応になるよな。俺も最初聞いた時はそう思ったさ。
「どう思う?」
「訳アリだろうな」
「私もそう思うわ」
「俺もっす」
「私も」
「それに、あの年齢で魔封じの耳飾りを付けていたわ。あり得ないわよ」
確かに、それは俺も気になっていた。親の魔力で外れないようにされた魔封じは、その親が亡くなった時に勝手に外れる。しかし外れていないということは、親は生きているが外さなかったということだ。
気にしてやった方がよさそうだな。
リュゼを気にしてあげようと、全員の意見が一致する。冒険者として先輩であり、このギルド最強が見守っていれば安心だ。それに、こいつらに頼む方が俺が見守るより自然だしな。
そして、「大地の剣」がリュゼの様子を見守ることが決定した。
カウンターの奥。部屋の端の方にある階段から、誰かが降りてきた。獣人の男の人だ。耳は長く大きめで、ピンと立っている。床に付くような長い尻尾をしているが、なんの動物が元になっているかがわからない。耳も尻尾も、なんとなく見たことある気がするんだけどな。
「あ、ギルマス!久しぶりだな!」
やって来た人はギルマスらしい。熊獣人の大男が軽く手を上げ挨拶し、ギルマスに近づいて行く。
「久しぶりだな。だがその前に、お前さっき威圧をギルド内で放っていたよな?上にいても感じたぞ。前から言っているだろう!全方位に向けて放つなと。周りの奴らに迷惑だ。お前レベルの奴の威圧など、ほとんどの奴らは身動き取れなくなるんだから。放つなら対象にだけ放て」
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考えてもよくわからない。思考を放棄した。すると、ギルマスが俺に視線を向けてついて来るようにいい、すると何故か大男と俺に精神的ダメージを与えた女性、先程やって来たチャラ男とエルフまで一緒に行くことになった。
ちょっと待て!俺は承諾なんてしてないぞ!なんで決定事項なんだ?ちょっ、両サイドの手を大男と女性にとられたんだけど!まるで、連行される宇宙人みたいな状態じゃないか!ズィーリオスはどこだ!なんでお前、最後尾にいるんだよーーーーーーーーーー!
『どんまいリュゼ』
ズィーリオーーーーーーーース!
拒否することも抵抗することも出来ず、2階のギルマスの部屋へと連行されて行った。
応接室にて。
部屋の奥、テーブルの端の方のソファにギルマスが座り、テーブルの長い方の対面のソファに、それぞれ男性、女性に分かれて座る。
俺はギルマスの対面のソファが席なのだが、座らず足元に寝そべっているズィーリオスに抱き着いていた。
部屋中の視線が集まっているのを感じるが、そんなものは無視だ。すると、コトッコトッという音と共に、何かが俺の席のテーブルに置かれ目を向けてみる。
クッキーと紅茶だった。
久しぶりの甘味である。吸い寄せられるようにクッキーを1つ手に取り、口の中へ入れる。サクッという音としっとりとしたバターの味わい。シンプルだからこそ美味い。
無言でどんどん口の中へクッキーを入れていく。肉と果物以外の食べ物など数年ぶりだった。途中、喉が渇いたので紅茶を口に含む。ミルクが入っているようで、まろやかな味わいと丁度いい温度。鼻を抜けていく茶葉の香り。紅茶の暖かさが体の内からじんわりと広がっていく。
気付いた時には、クッキーも紅茶もなくなり、周りからは優し気な眼差しで見つめられていた。
「美味しかったか?」
「美味しかった」
ギルマスから声をかけられる。その声は眼差しと同じく優しかった。何だかいたたまれなくなり、何の用なのか聞く。だが話してくれない。
するとズィーリオスが立ち上がり、俺の顔を舐めてきた。それも目元を重点的に。
『なんだよいきなり』
『リュゼ泣いてるぞ?気付いてないのか?』
「えっ?」
思わず声に出してしまう。気付かずに涙が流れていたらしい。誤魔化すように、よだれまみれの顔を袖で拭く。頃合いを見計らったようにギルマスから声がかかる。
「君は今日、ギルドに登録したリュゼ君で間違いはないね?」
「そうだ」
「ではまず自己紹介をしよう。私はこのネーデのギルドマスターをしている、アランという。カンガルーの獣人だ」
なんとカンガルーだったとは。だったらやっぱり戦い方は、キックボクシングのような感じなのだろうか。勝手なイメージだけれども。
「次は俺たちの番だな。俺はこの4人で活動しているパーティ「大地の剣」のリーダーのガルムだ。見ての通り熊獣人の剣士だ」
「私はアネットよ。魔術師ね」
「俺はジェイド。斥候をしてるっすよ!」
「ナルシア。エルフよ」
出会っていった順番に自己紹介をしてくれる。わかりやすい。
「君に渡すものがある」
そう言ってギルマスは懐に手を突っ込み、小さな袋を取り出し、それをテーブルの上に置いた。金属同士がぶつかる音がする。受け取れと言われたので、手に持って中身を確認すると、数枚の銅貨と小銀貨が入っていた。
「これは?」
「お前さん、街に来る前に、貴族のお嬢さんたちをゴブリンの群れから助けたんだってな。これはそのゴブリン討伐の報酬だ。ゴブリンだから額は少ないがな。少し前にその貴族の使用人が来て、その件を伝えてくれたんだ。ゴブリンの魔石を回収したようでな、その報酬をお前さんに渡してくれと頼まれたんだ」
「ふーん」
くれるというのだから貰っておこう。これもポケットに突っ込む。
「そしてだ、お前さんのランクをFからEに引き上げることにした。だからカードを渡してくれ」
なんかランクを上げてくれるらしい。壁際に立っていた女性ギルド職員が、カードを受け取り部屋から出ていく。
「今回倒したゴブリンの数は37。本来、それだけの数のゴブリンを1人、いや1人と1匹か。それだけの数を相手どれるならDランク相当ではあるが、本当にお前さんが倒したという証明がない。目撃者の人たちだけの話だ。だから上げてもEランクだ。まあ、本当にそれだけの実力があるなら、直ぐにDランクになれるだろうよ」
37匹もいたのか。こんな多人数で街の近くにいるとは。ゴブリン学校の遠足でも行っていたのか?
「わざわざ呼んだのはそれだけではない。実は領主から、お前さんの呼び出しがかかっている」
「は?」
俺は領主になんか会ったこともないぞ。何で呼び出しされないといけないんだ。
「どうやらお前が助けたお嬢さんが、領主の姪っ子だったらしい」
「ああ、アンナのことか。心当たりはないぞ。領主の館まで行かないといけないとかめんどくさい。断れないのか?」
「断ったら宿に直接、毎日人がよこされるだろうよ」
「うわ。絶対に行かなきゃなんないのかよ」
どうやら断れないようだ。非常にめんどくさい。
するとアネットから声がかかる。
「今、その姪っ子さんのこと敬称を付けずに呼んでたわよね?そんなに仲がいいの?」
「いや、そんな仲は良くないぞ」
「もしかして、本人の前でも今みたいに喋っていた?」
「ああ、そうだが?」
「不敬罪ってことで呼び出されているんじゃ・・・」
「別に本人に何も言われなかったぞ?それに、俺は誰に対しても変える気はない」
「心の奥では、ってことがあるじゃない!冒険者同士なら気にしないけど・・・」
結局、断ることは出来ないのだから仕方ないと話は切り上げ、返ってきたスタッフにカードを返してもらい、宿へと帰った。
~~~~~~~ギルマス視点~~~~~~~~~~
予め話には聞いていたが、リュゼという少年は少女のように可愛らしい子であった。聞いていなければ少女だと思い、不快な気持ちにさせていただろう。
目の前に集まっている、このギルド唯一のAランクがリーダーの、最強のBランクパーティ「大地の剣」のメンバーと共に、帰って行った少年の話をする。
「クッキー食べたときに泣いてたな。自分では気づいてなかったし、無我夢中っていう感じだった」
「そうね」
ガルムの言葉にアネットが返す。ジェイドもナルシアも頷いていた。
「確かアンナ嬢の使いの人が来ていた時言っていたのだが、ゴブリンから助けてもらった時、質は良いのにボロボロのパジャマに、魔物の皮と植物のつるで縛っただけの、靴とも言えないものを履いていたらしい」
「「っ!」」
「そんな!」
「マジかよ」
4人がそれぞれ反応を示す。やはりそのような反応になるよな。俺も最初聞いた時はそう思ったさ。
「どう思う?」
「訳アリだろうな」
「私もそう思うわ」
「俺もっす」
「私も」
「それに、あの年齢で魔封じの耳飾りを付けていたわ。あり得ないわよ」
確かに、それは俺も気になっていた。親の魔力で外れないようにされた魔封じは、その親が亡くなった時に勝手に外れる。しかし外れていないということは、親は生きているが外さなかったということだ。
気にしてやった方がよさそうだな。
リュゼを気にしてあげようと、全員の意見が一致する。冒険者として先輩であり、このギルド最強が見守っていれば安心だ。それに、こいつらに頼む方が俺が見守るより自然だしな。
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