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小さなショパン
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放課後の学校
部活をしている生徒の声
だれもいない教室には夕日が差し込んでいる
僕はここで本を読むのが好きだ
片手に本もう片手にドーナッツ、ただのドーナッツではない商店街で朝から売っているオールドファッションだ
バイトの日以外は18:30までこうやって過ごしている
窓から流れ込む心地よい風にうとうとしていたその時、ピアノの音が聞こえた
ショパン第20番嬰ハ短調遺作だ
この曲は母が大好きでよく弾いていたから耳が腐るほどによく聞いていだが、こんなにも悲しく、そして豊かに響きながらまるで歌っているかのような、、、
初めてだった
僕は音楽室の前に気が付くと立っていた
この曲に吸い込まれるように
扉の小さな透明プラスチックの窓から見えたのは制服に身を包んだ小さい女の子が頬を濡らしながらその小さな手で繊細にピアノと向き合っていた
あっという間だった、もともと長い曲ではないが彼女は練習しているのか何回も繰り返し引いている
ピアノの上にはカフェオレとスコーンが置いてあった
そしてそれは突然に起きた
荒れ狂ったかのようにそして泣き出した子供のように鍵盤をたたき始めた
軽くホラーだ
気持ちが落ち着いたのかゆっくりと深呼吸して譜面に鉛筆で書き込みとし始めた
だいぶ冷え込んできたせいか僕はくしゃみがしたくなったばれないように小さくくしゃみをした
目が合った
しまった、ばれてしまった
僕は大慌てで教室に荷物を取りに行き走ってでた
その帰り道にカバンが開いていることに気づきそこには本がなかった
部活をしている生徒の声
だれもいない教室には夕日が差し込んでいる
僕はここで本を読むのが好きだ
片手に本もう片手にドーナッツ、ただのドーナッツではない商店街で朝から売っているオールドファッションだ
バイトの日以外は18:30までこうやって過ごしている
窓から流れ込む心地よい風にうとうとしていたその時、ピアノの音が聞こえた
ショパン第20番嬰ハ短調遺作だ
この曲は母が大好きでよく弾いていたから耳が腐るほどによく聞いていだが、こんなにも悲しく、そして豊かに響きながらまるで歌っているかのような、、、
初めてだった
僕は音楽室の前に気が付くと立っていた
この曲に吸い込まれるように
扉の小さな透明プラスチックの窓から見えたのは制服に身を包んだ小さい女の子が頬を濡らしながらその小さな手で繊細にピアノと向き合っていた
あっという間だった、もともと長い曲ではないが彼女は練習しているのか何回も繰り返し引いている
ピアノの上にはカフェオレとスコーンが置いてあった
そしてそれは突然に起きた
荒れ狂ったかのようにそして泣き出した子供のように鍵盤をたたき始めた
軽くホラーだ
気持ちが落ち着いたのかゆっくりと深呼吸して譜面に鉛筆で書き込みとし始めた
だいぶ冷え込んできたせいか僕はくしゃみがしたくなったばれないように小さくくしゃみをした
目が合った
しまった、ばれてしまった
僕は大慌てで教室に荷物を取りに行き走ってでた
その帰り道にカバンが開いていることに気づきそこには本がなかった
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