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精霊
国の動き
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その頃、東の隣国では・・・・・・・
「例の実験は上手く行ったのか?」
王と思われる豪華な装飾品を身にまとった男が、臣下の男に言った。臣下の男は、ローブらしきものを身にまとい、いかにも呪術でもかけそうな格好をしていた。
「はい。手はず通りに。エリストラ国の東部にて、病が流行しているようです。」
「ふん。忌々しいエリストラとも、もうすぐおさらばだな。あと、どれくらいで本格的に始動できるのだ?」
「精霊の数は揃っておりますゆえ、すぐにでも。」
「そうだな。すぐに・・・・・いやちょっと待てよ。もうすぐ再び、精霊の受け渡し予定があったよな?」
「はい。一週間後でございます。」
「それを待ってからにしても遅くないだろう。」
豪華が装飾品を身にまとった男が意地汚いような顔でニヤリと笑いながら言った。
一方、エリストラ国王城の本殿では・・・・・・
「偽のフローレス伯爵令嬢をこの城から追い出すのだ。」
国王である、ルーデルは臣下達へ命令していた。
「しかし、陛下。パトリック殿下の婚約者として知れ渡っている以上、追い出すのは醜聞になる可能性がございます。」
「ふん。そんなもの、偽物だったといえば良いことではないか。早く、この城から追い出せ、王命だ。」
陛下は、これ以上。聞く耳を持たないというような態度でまくしたてるように言い放った。
王命だと言われてしまえば、それに背くことなどできる訳もなく・・・・・・言われるがままに、ルシル・フローレスを追い出すしかないのだ。
「例の実験は上手く行ったのか?」
王と思われる豪華な装飾品を身にまとった男が、臣下の男に言った。臣下の男は、ローブらしきものを身にまとい、いかにも呪術でもかけそうな格好をしていた。
「はい。手はず通りに。エリストラ国の東部にて、病が流行しているようです。」
「ふん。忌々しいエリストラとも、もうすぐおさらばだな。あと、どれくらいで本格的に始動できるのだ?」
「精霊の数は揃っておりますゆえ、すぐにでも。」
「そうだな。すぐに・・・・・いやちょっと待てよ。もうすぐ再び、精霊の受け渡し予定があったよな?」
「はい。一週間後でございます。」
「それを待ってからにしても遅くないだろう。」
豪華が装飾品を身にまとった男が意地汚いような顔でニヤリと笑いながら言った。
一方、エリストラ国王城の本殿では・・・・・・
「偽のフローレス伯爵令嬢をこの城から追い出すのだ。」
国王である、ルーデルは臣下達へ命令していた。
「しかし、陛下。パトリック殿下の婚約者として知れ渡っている以上、追い出すのは醜聞になる可能性がございます。」
「ふん。そんなもの、偽物だったといえば良いことではないか。早く、この城から追い出せ、王命だ。」
陛下は、これ以上。聞く耳を持たないというような態度でまくしたてるように言い放った。
王命だと言われてしまえば、それに背くことなどできる訳もなく・・・・・・言われるがままに、ルシル・フローレスを追い出すしかないのだ。
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