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第1話 プロローグ 物語の始まりの始まり
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始まりの舞台は、光に覆われた無重力空間から始まる。
その空間には、2柱の神が存在していた。
片方の神は男性巨神だ。
かなりの巨漢で神体から強烈な神威が噴き出している。
もう一方の神は巨神よりも圧倒的に小さい漆黒の翼を背負った女神であった。
その女神は、漆黒の翼を威嚇するかのように、大きく広げ維持した状態でいた。
女神は巨神と目線を合わせる為、空中に浮遊しているようだが、彫像のように全く動く様子が見られず、女神はその場の空中で静止していた。
1柱の巨神は、無重力空間にも関わらず、器用に土下座をし必死にもう1柱の女神に、願いを聞き留めてもらうよう、必死に祈り叫び続けている。
だが、その女神は首を数回真横に振り、どうやら願いを断ったようだ。
そして、巨人の神と何度かお言葉を交わし、巨神が泣き崩れる中──女神は、腕を横に軽く振りきった。
その直後、光に覆われた空間は全てを飲み干すかのように、一瞬にして漆黒の闇に覆われてしまう。
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何もまったく見えない。
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何もまったく聞こえない。
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静寂だけが続いていた。
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時間も狂った世界の中で静寂が空間に満ちていた。
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どれくらい時間がたったのだろうか。
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あの泣き崩れた巨神は、どうなったのだろうか。
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あの漆黒の翼を背負った女神はどうなったのだろうか。
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:
暗闇だけが周囲を覆い尽くしていた。
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:
どれくらい時間がたったのかわからないが、不意に闇空間に小さな変化がおこった。
闇に小さな淡い光が点ったのだ。
本当に小さな微かな光なのだが、見えないこともない。
だが、すぐに掻き消えた──
そして、音は聞こえないが思いの波が空間を震わせる。
──思念派だ。
(ごめんなさいね)
(貴神等の思いは私が叶えてあげる)
(だから、ゆっくりお休みなさい)
(これも貰っていくけど、貴神等、もういらないでしょう)
(これを触媒にすれば、つまらない貴神達の日常がきっと面白くなるはず)
(私が面白くなるように使うから、貴神等は、そこで後悔しながら見ていなさい)
音も響かなさそうな闇空間に、思念派が辺りの闇に染み込んでいく。
その後の闇空間では、静寂が辺りを包みこんでいた。
この時間すら狂った世界において、時間だけが非規則に過ぎ去っていく。
----------------物語の世界観-------------------
永久の闇
下界世界にある宇宙の超上位世界。この世界には、闇に覆われ星も見えず太陽も見えず光も通さず、空気もなく、音も鳴らず、生き物は直ぐに消滅するような、そんな超重力神圧が空間を満たしている超上位世界である。ほぼ全ての空間が超重圧神力で飽和し、生き物の住める場所では全く無い。御力の強い神でも、超重圧神力を神体だけでは受け止めきれず、直ぐに弾け飛ぶように朽ち果て、神すらも存在することが叶わない静寂に満ちた世界である。そんな世界に、球面上の超神威結界で覆われた神界が、数多く存在する。
神界
世界の中心部に太陽より巨大で眩しい輝きを放つ世界核が存在している。その世界核が超神威結界を支えている。永久の闇の世界では、このような神界が数多く存在している。神界の大きさは、平均では半径がおうよそ、地球からアンドロメダ星雲までの距離の面積となっている。この世界では、世界全体が弱い神力が空気のように満ちている。各神世界には、その神世界の最高神と最高神の系譜である高位神等が神世界を統治している。
世界核
太陽よりも巨大な輝く高位次元体。永久の闇の超重圧神力を中和し、神等が存在できる空間を作り出し、神の存在事態を作り出している存在である。神を新しく創造すると世界核に記憶され、世界核が破壊されると世界核に登録されている全ての神等は消滅する。これが破壊されると神の世界は一瞬にして、永久の闇に覆われる。絶対に破壊出来ない存在なのだが、最近1例だけ破壊された例が確認されている。
世界核時空神線
通称 核神線・時空線
永久の闇の空間で神世界同士を結ぶ淡い光を放つ一筋の道。永久の闇側からは判別できない。近くに点在する神界の世界核同士が結びつきたいと考えたのか、世界核の直径ほどの道幅の中では、神の存在が許されている。この核神線を通って神界同士の交流が行われている。核神線は、直線ではなく、蛇行した道である為と、道同士が交わりやすい性質がある為、場所によっては道と道が交わる交差箇所が出来る場合や、道と道が絡まりあった場所などがある。専門の航海神を雇い決められた道を通らないと、どこにゴールするかわからない阿弥陀くじを引くような事態に遭遇してしまう。
断絶核神線・断絶時空線
神世界同士があまりにも離れた場所にあると、核神線が開通できず、途中で淡い光の道が途切れたしまった淡い光の道の名称。神等の一部の派閥(闇の海賊神等など)は秘密基地を作る場所としたり、又は戦時中ならば前線基地の場所として、この途切れた道を利用している。
その空間には、2柱の神が存在していた。
片方の神は男性巨神だ。
かなりの巨漢で神体から強烈な神威が噴き出している。
もう一方の神は巨神よりも圧倒的に小さい漆黒の翼を背負った女神であった。
その女神は、漆黒の翼を威嚇するかのように、大きく広げ維持した状態でいた。
女神は巨神と目線を合わせる為、空中に浮遊しているようだが、彫像のように全く動く様子が見られず、女神はその場の空中で静止していた。
1柱の巨神は、無重力空間にも関わらず、器用に土下座をし必死にもう1柱の女神に、願いを聞き留めてもらうよう、必死に祈り叫び続けている。
だが、その女神は首を数回真横に振り、どうやら願いを断ったようだ。
そして、巨人の神と何度かお言葉を交わし、巨神が泣き崩れる中──女神は、腕を横に軽く振りきった。
その直後、光に覆われた空間は全てを飲み干すかのように、一瞬にして漆黒の闇に覆われてしまう。
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何もまったく見えない。
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何もまったく聞こえない。
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静寂だけが続いていた。
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時間も狂った世界の中で静寂が空間に満ちていた。
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どれくらい時間がたったのだろうか。
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あの泣き崩れた巨神は、どうなったのだろうか。
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あの漆黒の翼を背負った女神はどうなったのだろうか。
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暗闇だけが周囲を覆い尽くしていた。
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どれくらい時間がたったのかわからないが、不意に闇空間に小さな変化がおこった。
闇に小さな淡い光が点ったのだ。
本当に小さな微かな光なのだが、見えないこともない。
だが、すぐに掻き消えた──
そして、音は聞こえないが思いの波が空間を震わせる。
──思念派だ。
(ごめんなさいね)
(貴神等の思いは私が叶えてあげる)
(だから、ゆっくりお休みなさい)
(これも貰っていくけど、貴神等、もういらないでしょう)
(これを触媒にすれば、つまらない貴神達の日常がきっと面白くなるはず)
(私が面白くなるように使うから、貴神等は、そこで後悔しながら見ていなさい)
音も響かなさそうな闇空間に、思念派が辺りの闇に染み込んでいく。
その後の闇空間では、静寂が辺りを包みこんでいた。
この時間すら狂った世界において、時間だけが非規則に過ぎ去っていく。
----------------物語の世界観-------------------
永久の闇
下界世界にある宇宙の超上位世界。この世界には、闇に覆われ星も見えず太陽も見えず光も通さず、空気もなく、音も鳴らず、生き物は直ぐに消滅するような、そんな超重力神圧が空間を満たしている超上位世界である。ほぼ全ての空間が超重圧神力で飽和し、生き物の住める場所では全く無い。御力の強い神でも、超重圧神力を神体だけでは受け止めきれず、直ぐに弾け飛ぶように朽ち果て、神すらも存在することが叶わない静寂に満ちた世界である。そんな世界に、球面上の超神威結界で覆われた神界が、数多く存在する。
神界
世界の中心部に太陽より巨大で眩しい輝きを放つ世界核が存在している。その世界核が超神威結界を支えている。永久の闇の世界では、このような神界が数多く存在している。神界の大きさは、平均では半径がおうよそ、地球からアンドロメダ星雲までの距離の面積となっている。この世界では、世界全体が弱い神力が空気のように満ちている。各神世界には、その神世界の最高神と最高神の系譜である高位神等が神世界を統治している。
世界核
太陽よりも巨大な輝く高位次元体。永久の闇の超重圧神力を中和し、神等が存在できる空間を作り出し、神の存在事態を作り出している存在である。神を新しく創造すると世界核に記憶され、世界核が破壊されると世界核に登録されている全ての神等は消滅する。これが破壊されると神の世界は一瞬にして、永久の闇に覆われる。絶対に破壊出来ない存在なのだが、最近1例だけ破壊された例が確認されている。
世界核時空神線
通称 核神線・時空線
永久の闇の空間で神世界同士を結ぶ淡い光を放つ一筋の道。永久の闇側からは判別できない。近くに点在する神界の世界核同士が結びつきたいと考えたのか、世界核の直径ほどの道幅の中では、神の存在が許されている。この核神線を通って神界同士の交流が行われている。核神線は、直線ではなく、蛇行した道である為と、道同士が交わりやすい性質がある為、場所によっては道と道が交わる交差箇所が出来る場合や、道と道が絡まりあった場所などがある。専門の航海神を雇い決められた道を通らないと、どこにゴールするかわからない阿弥陀くじを引くような事態に遭遇してしまう。
断絶核神線・断絶時空線
神世界同士があまりにも離れた場所にあると、核神線が開通できず、途中で淡い光の道が途切れたしまった淡い光の道の名称。神等の一部の派閥(闇の海賊神等など)は秘密基地を作る場所としたり、又は戦時中ならば前線基地の場所として、この途切れた道を利用している。
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