神水使いですが、錬金術師として成り上がりたい

黒いきつね

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アヴィちゃん工房

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「んじゃ、見張りお願いしますね」

 そう話し終えると私は、引き戸の扉を開けて、アヴィちゃん工房の中に入り、素早く引き戸を閉めた。

 私が入ったアヴィちゃん工房の中は、8室の部屋に区切られているんだ。

 今私が居るのは、玄関の空間で、色々な見た目の良い魔導具を飾ってある部屋に入ってきたことになるね。

 この部屋には、左右正面に引き戸の扉が見えていて、左手の部屋が倉庫を兼ねていて、使い終わった色々な資料や、収納しきれない要らない魔導具とか、普段余り使わない素材なんかを置いてある部屋で、こちらは鍵付きの部屋。

 右手の部屋が、応接室になっていて、私に何か相談を持ちかけてきたら、そこで話し合いをしてる。

 そして、正面の引き戸の扉の向こうが、この学校での私の錬金工房なんだよ。

 この正面の引き戸の扉は、私が許可した人しか、扉が開かないようにしておいた、かなり頑丈な造りの魔導扉を設置してあるんだ。

 私は、その正面の引き戸の扉に近づくと自動で扉が左右に開いたので、そのまま部屋の奥に進んでいく。

 魔導式自動扉の奥に進むと、大きな部屋の造りになっているんだけど....。

「はー、もう、シフィ姉ちゃんめー」

 普段は、様々な錬金作業用具が所狭しと置かれていたんだけど、その工房の部屋全体が、大分シフィ姉ちゃんに荒らされていて、薬類なんかは、全て床に割れて散乱してる風景が目に入ってきて、思わずため息と恨み節の声が漏れ出ちゃう。

 この滅茶苦茶に散らかった部屋は、今度、私が一人で片付けるんだろうなー。

「はー、特性魔導転移版カエルンルンに、超緊急命令文を書き込んだのが、仇になったよ」

 この部屋には、錬金窯や素材棚、錬金加工器具なんかも、色々置かれてる部屋で、学校の授業で与えられた課題をここで造ってるんだ。

 現状の状態は、目を背けたくなる程の荒れ放題だけど、取り敢えず、今は頬っておくことにした。

 この荒れ果てた工房部屋の四方の壁にも、引き戸の扉が付いていて、左手の扉が私の私室で、勉強部屋兼寝室。

 その私室の奥にも扉があって、奥の部屋が書斎になってるんだ。

 そして、私の右手方向にある扉が、トイレやシャワーやお風呂といった、水回りが充実してる部屋。

 正面にある部屋が実験区画で、多分凄惨な光景が広がる場所だよ。

「はー、魔法で精神強化してても、見なくない光景は、やっぱり見なくないよ」

「でも、仕方がないし、仕様がないから、今回はもう、諦めよう」

 私は、何時もと変わらない普通の調子で、誰もいない空間に言葉を投げ掛けた。

 勿論、答えてくれる人は、この部屋には、誰も居ない。

 なんで、こんなにゆったりと、私が説明してるかと、思うだろうけど....。

 私が、特性魔導転移版カエルンルンに内蔵してある魔導人工知能に、転移する条件を、命令文にして書き込んだから、わかってしまったんだ。

 ──この奥にいる人物は、もう、間に合わずに、既に死亡してるってね。

 実験区画に、転移するよう書き込んだ条件の1つは、転移するのが間に合わずに既に死亡した場合──

 もう1つの条件は、死亡はしてないけど重篤な状態だと、内蔵している魔導人工知能が判断した場合──

 その人は確実に死亡したか、又は、重篤な状態だと判断して、特性魔導転移版カエルンルンに内蔵してある魔導人工知能が、この先の実験区画に転移してきたんだよ。

 超緊急事態時には、そういう行動を取るように、私が、内蔵されてる魔導人工知能に、命令文を記述しておいたから、サラが私を、この場所に連れてきた時点で、大凡の予測が付いてしまったよ。

 もう、かなり時間が経過してるから、既に手遅れ....。

シフィ姉ちゃんも、実験区画に転移されるぐらいだから、多分1度死んだか、かなりの重症を負ったみたいだけど、シフィ姉ちゃんに関しては、必殺の秘剣アルテフィアブレードのテフィアちゃんと契約してるから、其の辺は、もう人間扱いの範疇はんちゅうをとっくに超えてて、本物の化物さんだから、心配なんかするのも、なんだか阿呆らしい。

 例えシフィ姉ちゃんが死んでも、シフイ姉ちゃんの魂は、契約してるテフィアちゃんがしっかり保護してるから、テフィアちゃんの御力で、身体の復元再生も自動でかかるし、例え首チョンパされても、時間は掛かるだろうけど、問題なく復活出来るんだよ。

 シフィ姉ちゃんは、私の家族だから、当然、全ての面において、特別扱いしてるんだけど....。

 後は、仲よし子よしのラスレちゃんも、同じように死んでも、アルテちゃんと契約してるから、シフィ姉ちゃんと同じように、生き返るんだけど....。

 でも、死になれたゾンビより凄い、シフィ姉ちゃんは、もう、既に別格なんだけど、普通は死んで生き返ると、初めは、酷いトラウマを抱えてしまうみたいなんだ。

 そんな理由があるから、やっぱり、ラスレちゃんには、死んで欲しくないな。

 それにどうも、シフィ姉ちゃんを日頃から観察してると、死んで生き返る度に、性格がどんどん高圧的な脳筋になっていく気がするんだよね。

 今、まさに恋愛真最中のラスレちゃんが、脳筋きんにくんになるのは、絶対にやめてほしいし、絶対に見たくないし、絶対に似合わない。

 だから、ラスレちゃんは、シフィ姉ちゃんと張り合わないようにして欲しいんだけど、あの記憶映像見る限りでは、どうやら、ラスレちゃんも、少しシフィ姉ちゃんを意識してるようだね。

 まあ、ラスレちゃんのあの殲滅ぶりと、アルテちゃんと仲良さそうに、遊んでる風景を見たら、あっちはまだまだ全然大丈夫そうだったから、取り敢えずラスレちゃんの話は、今はおいておこう。

 そして、今は、こっちの方に集中しなきゃね。

「御免ね。側にいてあげられなくて」

 私は、残念で無念な思いを口から発し終えると、足を再び踏み出して、正面の実験区画に向かう。

 この実験区画の引き戸の扉も魔導式の自動扉になっているから、私が少し進めば自動に扉が左右に開くけど、その手前で私は、歩みを止めた。

 そこで、私は、気合を入れようと、言霊の呪文を準備する。

「2人共、死んだからって、簡単に諦めないでよね」
「例え死んでしまっても、私は、超諦めの悪い女の子なんだからね」
「大丈夫だから、安心してね」
「しっかり五体満足で、生き返らせてあげる」
「だから、諦めないで、私をしっかり応援してちょうだい」
「後で、みんなが、笑い話で喋り合えるように、きっと元気にしてあげるから」

 私は、誰も居ない空間に向かって、自分の強い意思を示すように、言霊の呪文を唱え終わると、止めていた歩みを再開させ、自動に扉が左右に完全に開くのを少し待って、それから実験区画に足を踏み入れた。

 その実験区画に足を踏み入れた私は、部屋に中に渦巻いている強い死臭に、行き成り吐きそうになるけど、魔法で精神強化された私は、無演唱で【浄化】の魔法を発動させて、部屋に漂う、死神が放つ強烈な匂いを消し去った。

 部屋の中は、私が、ほぼ思い描いた通りの、状態になっていた。

「大丈夫、安心してね」

 まず、私は、最初に両手を合わせて、辛い最後の時を迎えた2人に対して、祈りと私なりの言葉を捧げた。

 その祈りを捧げた相手は、私の思い描いた通りの人物達だった。

 ただ、その人物達の面影は、私の見つめた先の死神に犯された後の遺体には、欠片も残されていなかった。

 私は、状況確認を無心で行い、その死亡状況を推定してみたけど、どうも、腐食の酸を大量に浴びたような痕跡が体中に現れていて、原型をほぼ、留めていないことから、魔物の腐食の息を真面に正面から浴びたか、または、逃れられない酸の罠に掛かったんじゃないかと、推測してみた。

 自前の装備品も全て腐食してるけど、私が渡していた装備品は、全く腐食していない。

「次は、もっと防御力重視の装備にして、こんなちんけな腐食攻撃なんか、屁でもないようにしてあげるから、今はもう少し、そのまま我慢しててね」

 そう、言葉を2人に伝えながら、私は、ある魔導具を慎重に探す。

 私の渡した2人の装備品の中で、私がどうしても探さなきゃいけない魔導具を探していく。

 その魔導具は、二人が復活する上で、欠かせない魔導具なんだ。

 でも、その魔導具の捜索は、直ぐには、見つからないで、かなり難航しちゃう。

「シフィ姉ちゃんの阿呆!!」

 ついつい出てしまうシフィ姉ちゃんの悪口。

 でも、それも仕方がない。

 だって、2人の遺体には、色々な液体が振りかけられてて、装備品もバラバラに外れて散らばっているんだもん。

 2人の身につけた、衣服も鎧も、かつて肉体だったものと一緒に、バラバラに四方八方に散っていれば、誰だってそれをやった犯人に、恨み言の1つも言いたくなるでしょ。

「もう少し、頭を使いなさいよ」

 この液体を振り掛けた真犯人は、シフィ姉ちゃんしか、考えられないからね。

 多分、工房中にある薬剤を、全て振りかけたんじゃないかな?

「あの魔導具がないと、どうやったって、生き返らないんだからね」

 目覚めてから、かなり慌てたんだろうけど、本当に余計な事をしてくれる。

「シフィ姉ちゃんの脳筋具合も、いい加減に何とかしないと、本当に手遅れになるよ」
「テフィアちゃんもシフィ姉ちゃんの精神に引きずられて、少しずつ脳筋化してるのが、この風景を見れば、簡単に予測がついちゃうよ」
「やっぱり、あの、脳筋きんにくんな性格を、少しずつでも改善するしかないか」
「そうしないと、更に被害が増えちゃうだろうしね」
「1度、神水であの脳筋の性格を、浄化するか、若しくは、初期化してみた方がいいのかな?」
「でも、やっぱり、家族にそれをするのは、私には出来ないからなー」
「この件が落ち着いたら、1度シフィ姉ちゃんと腰を据えて、じっくり話し合ってみるしかないか」

 今度、シフィ姉ちゃんと話し合う機会を作って、しっかり色々と、言い含めておこう。

 それから、暫く私は、無言のまま、遺体をこれ以上損傷させないように、慎重に作業をしつつ、目的の魔導具を探し続ける。

 その捜索は、1人でするには、本当に憂鬱な作業だけど、そういう手間暇掛ける作業は、普段からやりなれているから、黙々とその作業を行う。

 時間が刻刻と経過していくのを、肌で感じていても、私は、黙々と作業を行う。

 オロ叔父ちゃんとサラが、心配してるかもしれないけど、今の私には、そんな雑念も、頭の中から直ぐに消え去る。

 どれくらい時間が経過したのか、時間を見てないからわからない。

 そんな、時間を超越した私の忍耐力の前には、この死の嵐が吹き荒れた、残酷な死神の爪痕でも、打ち勝てなかったらしい。

「やったー、見つけた。もう少しだから、待っててね」

 私は、その2つの魔導具を無事、見つけることが出来て、思わず歓喜の言葉が、口から飛び出す。

 シフィ姉ちゃんの御陰で、本来装備してある場所にないから、見つけるのに、凄く苦労したよ。

 1つは、部屋の隅のほうに落ちてたし、もう1つは、腐食した遺体の下に紛れ込んでいた。

「結構、時間が掛かっちゃった」

 ようやく、目的の魔導具を発見出来て、一安心だよ。

 探していたのは、指輪の形状をした魔導具なんだ。

 聖霊水晶と魔導金属で覆われた魔導指輪は、『イキルンルン』って私が名づけた魂を保管する魔導指輪だよ。

 私は、死を超越する研究を、何度も失敗しながらも、諦めずに以前から続けていたんだ。

 最終的な私の野望を叶える為に....。

 でも、そんな野望もメグフェリーゼ様の手に掛かれば、何てことない手作業みたいに言われた時には、流石にビックリしたけど....。

 まあ、今は、その話は横に置いておこう。

 私は、理不尽な死の現実を、絶対に受け入れたくないから、それを何とか覆す為に、以前からその研究に取り組んでいたんだ。

 その研究の成果を詰め込んだ作品の1つが、この魔導指輪イキルンルンという訳。

 仕組みは至って簡単。

 特定の条件時に魂を吸い込んで、閉じ込める効果をつけた指輪。

 死んだら、魂が肉体から飛び立ってしまうから、登録した契約者の魂が、飛び立つと同時に自動で吸い取り、指輪の内蔵してある聖霊水晶に、閉じ込めて出られなくする仕組みにしてあるんだ。

 この、内蔵された聖霊水晶は、魂の劣化も防ぐように、嫌そうな表情をした精霊王様をこき使って、何度も実験を重ねて造ってもらった水晶だし、今までの実験の結果では、半年間は保管された魂に問題がないのは、既に実証済み。

 2人の魂さえ無事なら、後はマリティカ様に土下座して、頼み込んじゃえば、何とかなるはず。

 ただ、2つの魔導具も同じ造りだったから、どちらがどちらの持ち物かわからない。

「あちゃー、また、やらかしたー」
「刻印を掘り忘れてたよ」
「つくづく自分のアホさ加減に、嫌気がする」
「もー、次からは、ちゃんと改善しないとね」

 時間が思っていたよりも押してるから、焦りの気持ちが出てしまい、大声を上げて叫ぶように声を荒らげてしまう。

 その指輪は、自動調整機能が付けたけど、装備者本人から外れたから、元の大きさに戻ってた。

 多分、遺体の下にあった指輪は、イエラちゃんが指に付けてた指輪だと思うけど、明確な確信がもてないんだ。

 どうしようかと、悩む私に、薬剤で濡れた床の背景が眼に映る。

 その目に映る水が、私の脳に侵入して刺激を与え、そこで私は、自分の特技を思い出す。

「おっと、そうだ」
「ここは、そう──擬似神眼の出番かも」

 私は自分の両眼球の水晶体に、直接創造した神水を注入し、手馴れた感じで擬似神眼を作り出す。

 そして、神水で創り出した擬似神眼で、2つの指輪を見つめてみると....。

 擬似神眼を通して見つめると2人の魂の様子がはっきりと見えた。

 良かったー。2人の魂には、何も損傷は、見られない。

 イエラちゃんの魂の輝きも、ギレン兄の魂の輝きもちゃんとはっきり見えていた。

 2人の魂は、凄く怯えてるみたいだけど、怯える感情が見えたから、余計に安心出来ちゃった。

 だって、傷ついた魂だと、何の感情も示さなくなるんだもん。

「あっれ....あれれのれ」

 そこで、私は我に返るように、譜と割と簡単な事実に気づいしまい、思わず首を傾げた。

「ありゃー、普通に初めから、擬似神眼にしとけば、こんなに時間が掛からなかったかも....」

 まあ、あんまり長時間その状態を維持すると、眼が、超痛くなるから、これで良かったんだよと、私は、自分の心を優しく慰めておいた。
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